「上流社会」ZE:A ヒョンシク“次の作品では、本部長の姿を消すことが目標です”
「山を動かそうとする人は、小さな石を外すことから始めなければならない」という名言は、もしかしたら歌手から役者になったZE:Aのヒョンシクを説明する言葉なのかも知れない。多少大げさな表現にフッと笑う人もいるかも知れない。しかし、アイドルグループZE:Aのメンバーから俳優として安定した地位を獲得したヒョンシクの努力や芝居への情熱を聞いてみると、これはまさに彼を代弁する文章だという話に頷くしかない。
ヒョンシクは韓国で最近放送を終了したSBS月火ドラマ「上流社会」で地位や名誉、財産の全てを持った財閥ユ・チャンス役を演じた。昨年放送されたKBS 2TV週末ドラマ「家族なのにどうして」では現実の壁にぶつかったプータローチャ・ダルボンになって青年の痛みを表現したが、今回は金持ちの家に生まれ、何一つ苦労しなかったデパートの本部長に変身した。前作の明るくて快活な姿を見つけることができないほど違う顔だった。より一層発展した感情の演技を見せたヒョンシクは”赤ちゃん兵士”のイメージを脱ぎ捨て、劇中の人物をうまく表現したと評価されている。
実は、アイドル歌手が演技することについて偏見を持っている人が多い。あるコメディ番組でコメディアンが不自然な演技を見せながら自身をアイドルだと称し、戯画化したこともあった。他の俳優らと調和しながら自身だけの魅力を見せてこそ「演技アイドルに成長した」と評価されるようになる。
ヒョンシクはこのような現実を認めながらもこれは全てアイドル歌手の責任だと言った。ヒョンシクは、最近行われたOSENとのインタビューで「実は、僕は歌手として演技をする人だ。僕を含め、たくさんのアイドルが演技に挑戦することをよく思う人も、悪く思う人もいるじゃないか。だが、それはアイドルが感じるべき責任だ。良くない見方を作ったことも、変えなければならない人も僕たちだ。機会を得たらそれをどれほどうまく活用するかが課題になると思う」と言い、アイドル出身役者についての考えを明かした。
2010年、ZE:Aとして芸能界にデビューしたヒョンシクは翌年ミュージカル「オオカミの誘惑」に出演し、早くから演技に関心を示した。最初から役の大きさにこだわらず、ひたすら演技が好きで始めた。彼のフィルモグラフィーを見ると、ミュージカルとドラマを行き来しながら演技力を着実に育てた。ドラマ「シリウス」「ナイン~9回の時間旅行~」の子役から「相続者たち」「家族なのにどうして」での助演を経て存在感をアピールした。それから「上流社会」でこれまで築いてきた実力を十分に発揮し、俳優として発展の可能性が高いことを証明した。
「僕が作ったことは一つもないと思います(笑) 良いドラマになるためには皆が一緒に頑張らなきゃいけないと思いました。そうしてこそお互いの役が生命を得るだろうと思いました。ソンジュン、AFTERSCHOOLのユイ、イム・ジヨンさんは僕が何気なく台詞を言ってもそれによく対応してくれたので息が合ったと思います。とても感謝しています。息が合わないと良い演技にならないはずですが、皆のおかげで僕のキャラクターがよく表現されました」
演技している瞬間だけはZE:Aのヒョンシクではなく、俳優ヒョンシクであることを証明した。母親役のチョン・ギョンスン、友達チェ・ジュンギ役のソンジュン、パートナーチャン・ユナ役のユイ、恋人イ・ジイ役のイム・ジヨンと会う度にそれぞれ異なる姿を見せ、注目を浴びた。ドラマの序盤で徹底した階級意識を持っていた彼は気さくなジイに出会って自身の地位を捨てる人間的なキャラクターに進化した。
ヒョンシクは180度違う姿を見せるため骨身を削る努力をした。ドラマ撮影前から体力の管理と発声や発音などを練習し、自分を消した。演技について話すときはより一層活気のある声と表情になった。
「初めて台本を見たとき『果たして僕が本部長役を自然にこなすことができるだろうか』と思いました。赤ちゃん兵士とチャ・ダルボンのイメージが強くて、29歳の幼い本部長に見えないようにするため台本と本を読む練習を数ヶ月間ずっとしました。そうすると語調が変わりました。本当にたくさん努力したと思います」
また、ヒョンシクは「僕の友達は僕の演技を見て見苦しいとからかいました。どうしてもいたずらをしたりする親友だから、本部長の鳥肌の立つ姿が僕らしくなくて見慣れない感じだったようです」と言いながらにっこり笑った。
ヒョンシクには現在恋愛より仕事が大切だ。良い人に巡り会えば恋愛する気もあるが、なかなか機会がないという。「僕は今は仕事がもっと重要です。やり遂げなければならない目標があるのでなかなか人に会えないこともあります。機会があれば恋愛もするでしょうが、今のところは慎重になります。魅力のある女性に会いたいです」
ヒョンシクは必ずどのような俳優にならなければならないというような大きな夢はない。演技が好きで始めたし、楽しみながら色々な役を演じてみたいと言った。次の作品ではいわゆる“ケ(犬、性格が悪いという意味)本部長”ユ・チャンスの姿を消すことが一つの目標だ。
「僕はどのような俳優になりたいと思ったことがありません。たくさんの方が僕のことを愛してくださって次の作品を期待して下さればそれだけでありがたいです。役に最善を尽くし、没頭するのが僕の夢です。次の作品ではユ・チャンスの姿をきれいに消すことが僕の目標です(笑)」
ヒョンシクは韓国で最近放送を終了したSBS月火ドラマ「上流社会」で地位や名誉、財産の全てを持った財閥ユ・チャンス役を演じた。昨年放送されたKBS 2TV週末ドラマ「家族なのにどうして」では現実の壁にぶつかったプータローチャ・ダルボンになって青年の痛みを表現したが、今回は金持ちの家に生まれ、何一つ苦労しなかったデパートの本部長に変身した。前作の明るくて快活な姿を見つけることができないほど違う顔だった。より一層発展した感情の演技を見せたヒョンシクは”赤ちゃん兵士”のイメージを脱ぎ捨て、劇中の人物をうまく表現したと評価されている。
実は、アイドル歌手が演技することについて偏見を持っている人が多い。あるコメディ番組でコメディアンが不自然な演技を見せながら自身をアイドルだと称し、戯画化したこともあった。他の俳優らと調和しながら自身だけの魅力を見せてこそ「演技アイドルに成長した」と評価されるようになる。
ヒョンシクはこのような現実を認めながらもこれは全てアイドル歌手の責任だと言った。ヒョンシクは、最近行われたOSENとのインタビューで「実は、僕は歌手として演技をする人だ。僕を含め、たくさんのアイドルが演技に挑戦することをよく思う人も、悪く思う人もいるじゃないか。だが、それはアイドルが感じるべき責任だ。良くない見方を作ったことも、変えなければならない人も僕たちだ。機会を得たらそれをどれほどうまく活用するかが課題になると思う」と言い、アイドル出身役者についての考えを明かした。
2010年、ZE:Aとして芸能界にデビューしたヒョンシクは翌年ミュージカル「オオカミの誘惑」に出演し、早くから演技に関心を示した。最初から役の大きさにこだわらず、ひたすら演技が好きで始めた。彼のフィルモグラフィーを見ると、ミュージカルとドラマを行き来しながら演技力を着実に育てた。ドラマ「シリウス」「ナイン~9回の時間旅行~」の子役から「相続者たち」「家族なのにどうして」での助演を経て存在感をアピールした。それから「上流社会」でこれまで築いてきた実力を十分に発揮し、俳優として発展の可能性が高いことを証明した。
「僕が作ったことは一つもないと思います(笑) 良いドラマになるためには皆が一緒に頑張らなきゃいけないと思いました。そうしてこそお互いの役が生命を得るだろうと思いました。ソンジュン、AFTERSCHOOLのユイ、イム・ジヨンさんは僕が何気なく台詞を言ってもそれによく対応してくれたので息が合ったと思います。とても感謝しています。息が合わないと良い演技にならないはずですが、皆のおかげで僕のキャラクターがよく表現されました」
演技している瞬間だけはZE:Aのヒョンシクではなく、俳優ヒョンシクであることを証明した。母親役のチョン・ギョンスン、友達チェ・ジュンギ役のソンジュン、パートナーチャン・ユナ役のユイ、恋人イ・ジイ役のイム・ジヨンと会う度にそれぞれ異なる姿を見せ、注目を浴びた。ドラマの序盤で徹底した階級意識を持っていた彼は気さくなジイに出会って自身の地位を捨てる人間的なキャラクターに進化した。
ヒョンシクは180度違う姿を見せるため骨身を削る努力をした。ドラマ撮影前から体力の管理と発声や発音などを練習し、自分を消した。演技について話すときはより一層活気のある声と表情になった。
「初めて台本を見たとき『果たして僕が本部長役を自然にこなすことができるだろうか』と思いました。赤ちゃん兵士とチャ・ダルボンのイメージが強くて、29歳の幼い本部長に見えないようにするため台本と本を読む練習を数ヶ月間ずっとしました。そうすると語調が変わりました。本当にたくさん努力したと思います」
また、ヒョンシクは「僕の友達は僕の演技を見て見苦しいとからかいました。どうしてもいたずらをしたりする親友だから、本部長の鳥肌の立つ姿が僕らしくなくて見慣れない感じだったようです」と言いながらにっこり笑った。
ヒョンシクには現在恋愛より仕事が大切だ。良い人に巡り会えば恋愛する気もあるが、なかなか機会がないという。「僕は今は仕事がもっと重要です。やり遂げなければならない目標があるのでなかなか人に会えないこともあります。機会があれば恋愛もするでしょうが、今のところは慎重になります。魅力のある女性に会いたいです」
ヒョンシクは必ずどのような俳優にならなければならないというような大きな夢はない。演技が好きで始めたし、楽しみながら色々な役を演じてみたいと言った。次の作品ではいわゆる“ケ(犬、性格が悪いという意味)本部長”ユ・チャンスの姿を消すことが一つの目標だ。
「僕はどのような俳優になりたいと思ったことがありません。たくさんの方が僕のことを愛してくださって次の作品を期待して下さればそれだけでありがたいです。役に最善を尽くし、没頭するのが僕の夢です。次の作品ではユ・チャンスの姿をきれいに消すことが僕の目標です(笑)」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ボラ、写真 : チェ・ギュハン
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