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「ワンナイト・カップル」ユン・ゲサンが明かした恋愛、三食ごはん、そしてgodの奇跡

TVレポート
俳優のユン・ゲサンが変わった。心配しても変わらないということを、経験を通して自然に体得したためだろうか。悩み多き彼が、今は心配すると眠くなるという。

映画「ワンナイト・カップル」(監督:ハ・ギホ、制作:ヨヌムデ)はこのようなユン・ゲサンの肩の力を抜いた、自然な魅力がたっぷり盛り込まれた作品だ。同名の人気演劇を原作にした「ワンナイト・カップル」は二人の男女が強烈な一夜を過ごした後、ワンナイトクーポンを作ったことで繰り広げられる物語を描いた映画。

ユン・ゲサンはこの作品で専売特許“リアル彼氏”の演技を披露した。期間制教師であるジョンフンは仕事も、愛も自分の思い通りに行かない。結婚はおろか、恋愛も難しいジョンフンの姿は“N放世代(NはナンバーのN、数多くのことを放棄して生きる世代のこと)と呼ばれる若者たちの姿と似ている。ユン・ゲサンがこの作品に出演した理由も現実的なもので、愛を逃してしまう若者たちに「すべて良くなる」という応援のメッセージを送りたかったためだそうだ。

「僕も20代のころは、現実的な理由で愛を逃したりしました。人生で愛がやってきたというのがどれだけ大きな幸運なのかも知らないまま。あのころは“愛の過程はこうでなくちゃ!”という思いから失敗したりもしました。その必要がないということを20代の皆さんに話したかったです。何と言いましょうか、僕からの慰めといえば慰めですね」

以下はユン・ゲサンとの一問一答である。

―原作の演劇は見たのか。

ユン・ゲサン:いや。演劇は2人劇だが、監督があえて見る必要はないと話した(笑)。

―ハン・イェリと最初のシーンから強烈なベッドシーンを繰り広げた。

ユン・ゲサン:正直、ベッドシーンはすごく大変だ。特にイェリさんにとっては初めての露出で、さらに大変だったと思う。撮影前からリハーサルをたくさんしたにも関わらず、イェリさんがたくさん怪我した。僕がイェリさんを激しく押し倒すシーンがあるが、ベッドが思ったより硬かった。イェリさんは大丈夫だとしたが、膝から血が出た。それでも大丈夫だと、痛がるところを見せなかった。すごかった。

―親しい人と19禁のベッドシーンを撮るのが、親しくない人と演じるより易しかったのか。

ユン・ゲサン:気楽でよかった。初めて会った俳優と共演したらもっと難しかったと思う。ベッドシーンを撮るたび、本当に悩ましい。相手が不快に思うんじゃないかと心配だ。イェリさんは親しいから気楽に話せて、近づきやすかった。

―ハン・イェリとのケミストリー(俳優同士の相性)がすごかった。そばで見守った女優ハン・イェリの魅力は?

ユン・ゲサン:アーティストだ。演奏をしたり、舞踊をしたり、自分自身を表現できる人たちの共通点は戸惑わないことだ。イェリさんも計算しない、とても動物的な女優だ。個人中心の豊かさを演じたがる俳優がいる一方、相手との呼吸を重要視する俳優、動物的にアプローチする俳優がいるが、ハン・イェリさんは動物的な方だ。それで緊張を緩めることができかった。何も言えなくなるというか。イェリさんは女優でもあるが、ただの舞踊専攻者ではなく、本当に上手な、屈指のダンサーだ。イェリさんの公演を見に行ったことがあるが、鳥肌が立った。ものすごかった。

―ジョンフンのキャラクターにどれぐらい共感したのか。

ユン・ゲサン:すべて共感し、理解した。僕の周りにも多いから。どんな男でもお酒を飲んで元彼女に電話した経験が100%はあると思う。ソロ(フリー)の場合は。そんなヘタレな面も男たちが持っているキュートなところではないか。ジョンフンが男の正直なところをすべて見せてしまったので心配でもあるが、十分理解して演じた。

―「国選弁護人ユン・ジンウォン」で共演したキム・ウィソン、チョ・ボクレと今回も共演した。

ユン・ゲサン:そうだ。実は、ボクレさんが思ったより人見知りで。そんなシーン(下ネタを言う)を撮っては、いても立ってもいられなくなる。今回の映画で露出事件もあって(笑) ボクサーパンツの間から。ウハハ。チョ・ボクレ本人だけ知らないで、僕と監督、スクリプター(映画の撮影現場において、撮影シーンの様子や内容を記録・管理するパート)だけがそれを知った。チョ・ボクレさんには秘密にして下着を着せて再撮影した。ボクレさんは制作発表会のとき、初めて知ったと思う。それでも誰かは編集室でそのシーンが見られたのではないか。どれだけ驚いたことだろう。芸術映画かと思ったんじゃないかな(一同爆笑)。

―チョ・ボクレとのシーンはほとんどアドリブと思われるほどリアルだったが。

ユン・ゲサン:すべてシナリオ通りだった。残念なのが、運動場でのシーンがもっと面白かった。ボクレさんと僕がお互い様々な体位を連想させる仕草を取るシーンがあるが、編集された。ボクレさんと2回目に顔を合わせたとき、そのシーンを撮影した。撮影の前にがんばろうと握手して撮った(笑) ハン・イェリさんとのベッドシーンより難易度の高いシーンだった。プハハ。

―前より余裕が出来たようだ。

ユン・ゲサン:一つずつ手放すようになって気楽になり、明るくなった。僕も「三食ごはん」漁村編を見て、僕が執着深いことを改めて知った。20代のころはもっとひどかった。年を取って力が抜け、なくなったようだ。

―恋愛の時も執着する方か。

ユン・ゲサン:それは違う。執着するとみんな逃げてしまうだろう。

―前作の「レッドカーペット」も、今回の「ワンナイト・カップル」の出演のきっかけも若者たちに応援のメッセージを伝えたいという理由が大きかった。本人は“若者世代”とは思わないのか。

ユン・ゲサン:そうだ。すでに一度経験した先輩として「大丈夫」と話してあげたい。過ぎてみると大したことはない。その時期だけ乗り越えれば、もっと良い機会がやってくる。僕たちがしている心配の60%は実際起きないことだという。だから、心配しないで思いっきり楽しみなさいと話してあげたい。

―いざ本人はgod時代のあだ名が心配人形じゃなかったのか。

ユン・ゲサン:ウハハ。今は心配すると眠くなる。僕は絶対昼寝しないタイプだと思っていたが、心配していると、ふとした瞬間居眠りしている。昔は身体が凝っても毎朝運動をしていた。すると身体に無理がきた。運動しなくなって1年ぐらい経ったのかな?もうできない(笑)。

―心配しなくなったきっかけがあるのか。

ユン・ゲサン:身体を痛めてから変わった。身体が痛いと情緒的にも問題が出来た。あまりにも憂うつに、ぼんやりと一日を過ごした。言葉の通りぼんやりと。心配だけして。一度心配しだすとこの30年間起きたことを一つ、一つ振り返る。キリがない。

―性格が変わったことにgod再結合の影響もあるか。

ユン・ゲサン:もちろん。奇跡だ。一歩近づいたらものすごい愛とたくさんのものを得た。メンバーにもまた会えるようになり、ファンとコミュニケーションできるようになった。ライブ映像配信アプリ「V」の生中継も、僕みたいに心配の多い人には想像も出来ないことじゃないか。心配して気絶する可能性がある。ウハハ。頼れるし、助けてくれるメンバーたちがそばにいるのは本当にありがたいことだ。

―godのコンサート準備は順調なのか。

ユン・ゲサン:ひゅー。忘れていたのに、また心配になってきた。がんばってはいる。1年、1年が経つたびに体力が全然違う。パク・チュニョン兄さんは本当にすごいと思う。今は歌詞も上手く思い出せない。最近、徹夜で歌詞を覚えるのに大変だ。ファンの皆さんがどうか合唱してくれないと(笑) でも、従来のコンサートとは違うと思う。みんな体力が足りなくて1曲練習して10分ずつ休みながらも、アイデアは多い。ウハハ。

―「三食ごはん」で「歌手?俳優?」という質問に「両方」と答えた。

ユン・ゲサン:昔は俳優というアイデンティティをすごく欲しがっていた。今になって思えるのは一つにはまっていると他のすべてを失ってしまう。昨年、godの活動をしながら“人間”ユン・ゲサンに戻れた。遠く離れて自分を見直すと、僕は思ったよりたくさんのものを持っていた。今はgodのユン・ゲサンでも、俳優ユン・ゲサンでも気付いてくださることに感謝し、楽しい。

―チャ・スンウォンの料理は実際そんなに美味しいのか。

ユン・ゲサン:すごい。ものすごく美味しい。どうしたらこんなに料理が上手になったのか知りたいぐらいだ。ナ・ヨンソクプロデューサーも不思議に思っていた。僕も料理を習ったことがあるので、見るとすぐ分かる。料理しているように見せる料理か、実際やっている料理か。チャ・スンウォン先輩は本物だ。ものすごく美味しい。

―自分の料理の腕前を振るうことが出来ず、残念ではないか。

ユン・ゲサン:全然。本当に美味しく食べてきた。チャ・スンウォン先輩の海鮮ブッフェが芸術だった。すごかった、本当に。そんな方を前に、僕なんかが料理できるはずがない。

―年末の計画は?

ユン・ゲサン:年末はコンサートだ。なんと9回もやる。9回も! 他のメンバーはミュージカル、公演もたくさんして、歌詞のミスをしてもそれなりの対処方法がある。僕はもう思い出せない。この前キム・テウのコンサートのとき、ゲストでステージに上がったが、申し訳ないことに歌詞を忘れてしまった。今回はどうかそんなことがないようにしないと(笑)。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・スジョン、写真:ムン・スジ
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