映画「王の運命―歴史を変えた八日間―」日本公開に合わせ、ユ・アインのインタビューが到着!
今作は朝鮮王朝における王権争いが激化した時代を舞台に、朝鮮第21代目の王・英祖(ヨンジョ=ソン・ガンホ)と、実の息子・思悼(サド=ユ・アイン)、そして思悼の子として朝鮮後期最高の聖君となる第22代イ・サンの誕生まで、56年間にわたる歴史に存在した人々の心情を丁寧にひもとき、韓流時代劇ファンには広く知られている1762年の「米びつ事件(壬午士禍)」を中心とした史実を忠実に映画化。
今回、ソン・ガンホ演じる朝鮮第21代国王の英祖の息子を演じたユ・アインのインタビューが到着した。
《インタビュー》
―出演を決めた理由をお聞かせいただけますか?
ユ・アイン:これまでの僕の演技人生で最も心惹かれた作品です。こんなチャンスを逃してはならないし、“感情を表現する俳優”としてこの役を必ず手にしたかった。シナリオを読んでいるあいだ中、ものすごい感情にノックダウンされるほどでした。
―イ・ジュニク監督との現場はいかがでしたか?
ユ・アイン:大変エネルギーに溢れていて、俳優の視点で作品を眺める思いやりがあります。その反面、刃のように鋭い洞察力を持った方です。普段は自由な魂を持つ方ですが、撮影に入れば冷徹な視線で俳優の演技を正確に指摘してくれます。互いの厚い信頼感に基づき、撮影に集中することができました。
―思悼世子をどのように演じましたか?
ユ・アイン:思悼世子の感情や、彼が置かれている状況に深く身を委ねようとしました。単に狂人だと分類するのではなく、心の奥底までも理解し、共感し、慈しみを観客の皆さんに感じて頂きたくて、感情の軟弱さを表わそうと努めました。同情心を要するキャラクターなので、僕が持っている優しい面をたくさん表現しました。
―思悼世子の複雑かつ劇的な感情の変化を演じるために努力したことは?
ユ・アイン:思悼世子という人物が対峙している状況はとても特殊です。抜け出すことのできない運命にぶつかり、自分の思いとは異なる運命を受け入れなければなりません。王位継承が運命づけられた世子として生まれ、特殊な立場の人間だけにしか分からない感情をどう表現したらよいのか深く悩みました。米びつに入る前の怒りや、米びつの中で絶望から恐れに変化する極限の感情表現には特に集中しました。映画は過去と現在が交差する構成を取っていたので、演技に役立ちました。8日間の一日一日が切りかえポイントのようになり、演技の増幅を調節することができました。
―ソン・ガンホとさんとの演技はいかがでしたか?
ユ・アイン:僕のことを俳優としてとても尊重して下さいました。英祖と思悼世子は、最も重要な瞬間に最も重要な演技を作り出す“運命共同体”でしたので、本人の役割ではない僕の役まで念頭に置きながら、撮影の間ずっと安らげる雰囲気を作って下さいました。目も合わせられないほどの大先輩なのに、演技の呼吸は完璧でした。
―おすすめする鑑賞ポイントは?
ユ・アイン:この世のすべての父と息子を描いた映画であり、旧世代と新世代の葛藤ともいえます。“世代間の異なる価値観や葛藤”が人間的な側面で扱われているので、観客の皆さんにも共感して頂けると思います。
「王の運命―歴史を変えた八日間―」公式HP:http://ounosadame.com/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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