「力の強い女ト・ボンスン」ZE:A ヒョンシク“アイドル出身の俳優たちは恐れがないと思う”
2010年、アイドルグループZE:Aでデビューしたヒョンシク。ヒョンシクは2013年、自分の運命を変えたバラエティ番組「本物の男」に出演した。彼は童顔のビジュアルと純粋な表情で“ひよこ兵士”という修飾語を得てバラエティセンスを発揮した。そして、立て続けにドラマ「相続者たち」「家族なのにどうして」「上流社会」などに出演し、アイドル出身の俳優として活発な活動を繰り広げた。そんなヒョンシクが2017年に「力の強い女ト・ボンスン」で“アイドル出身の俳優”のタイトルを剥がし、俳優として完全に認められた。今ヒョンシクは、最も注目される次世代スターの一人として成長した。
――助演から少しずつ準備していき、「力の強い女ト・ボンスン」では主演を引き受けましたが、主演を引き受けた時と助演を引き受けた時の行動や責任感は変わるものですか?主演は初めてだったので、僕が感じたものが合っているかどうか分かりませんが、「現場にいる時間」が変わるみたいです。助演を引き受けたときは、出るシーンが少ないから現場にもちょっと行って帰って来る感じだったので、他の俳優やスタッフと親しくなるきっかけがありませんでした。だけど今回は、最初から最後までずっと現場に出たので自然に繋がりを持てました。そして主演、助演に限らず一緒にいる時間が長くなるほど、現場も楽になるみたいです。
――演技活動で頭角を現し始めましたが、自分に演技は合っていると思いますか?
合っているかどうかは分かりません、でも演技をするのがとても楽しいです。1人で台本を読みながら想像して、それを直接表現することに興味を感じています。もともとはとても怠惰な性格だけど、演技をする時は生きていることを感じます。僕を動かす原動力かもしれません。
――ZE:Aで活動する当時、メンバーのシワンさんとグァンヒさんが最初に注目を浴びました。同じグループのメンバーとして刺激になりましたか?
僕の性格上、誰かが僕より先に出ても嫉妬は感じたことがありません。学校でかけっこの競争をする時も、僕は僕で死にそうになるくらい走ります。そして僕より先に走る人がいる時は、その人が上手いからだと認めています。シワン兄さんとグァンヒ兄さんが上手くいった時も、その2人を妬んだりするよりも「ああすれば上手くいくんだ」と見習いました。他の人から刺激を受けるというより、自分の目標を定め鞭を打っていくタイプです。
――そのためか、シワンさんとグァンヒさんに続いて注目されるようになりましたね。「本物の男」の影響が大きかったのではないでしょうか?
「本物の男」は絶妙なタイミングだったと思います。その頃は、意欲があふれていて何でもしたかったんです。そうしているうちに出会ったのが「本物の男」で、僕の性格とよく合った番組でした。トーク番組は自信がないけど、リアリティ番組は僕の姿をそのまま見せたらいいだけなので、あまり負担もなかったです。初めて「本物の男」を始めた時は、バラエティ番組に出るというだけでも凄く嬉しかったし、こんなにたくさん愛されるとも思っていませんでした。
――ヒョンシクさんをはじめ、アイドル出身の俳優が活発に活動を繰り広げています。アイドル出身の俳優だけが持つ利点は何だと思いますか?
僕が感じるのは、アイドル出身の俳優たちは恐れがないと思います。華やかなステージでパフォーマンスをして、多くのファンに愛を表現する方法を学ぶから、新しいことに挑戦する際に“できるんだ”という自信と“やり遂げなきゃ”という意志が大きいんだろうと思います。もちろん俳優が表現する深さに追いつくには時間がかかるでしょうが、アイドル出身の俳優は、体を使いながら、つまり才気を振るうことを知っているんじゃないかなと思います。
――今後、また歌手活動をする計画はありますか?
個人的にはシングルを出したいです。作詞・作曲にも参加したいし、アルバムのジャケットも自分のアイディアを加えたいです。だけどまだ作詞・作曲する方法を全く知らないので、アルバムを準備するには長い時間がかかりそうです。だからまずは、ドラマのOST(劇中歌) に積極的に参加しようと思っています。そうすれば、ファンミーティングを通じてステージを披露したり、ファンと疎通もできるでしょう。
――映画デビューの夢も持っているのですか?
今回の作品をしながら映画への夢がもっと大きくなりました。皆が「力の強い女ト・ボンスン」の現場が、映画の現場と似ているとよく言っていました。だから本当の映画の現場はどうなんだろうと気になりました。そして、もし映画をすることになったら、やっぱり初めてだから小さな役から始めるんじゃないかと思います。
――最近所属事務所を移しましたね。先輩であるユ・アインさんの影響が大きかったと言っていましたが。
個人的に凄く尊敬する先輩です。映画「ベテラン」を見ながら、「呆れるね」のセリフを1人でやっていました(笑) 先日、広告撮影の現場で初めてお会いしました。凄くぎこちなかったのに、先輩の方からジョークも言ってくれて、楽にさせてもらって有り難かったです。同じ事務所になって光栄です。そして新たなスタートをしたので、今後の歩みに関心と応援をいただければ嬉しいです。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ウンジン、翻訳 : 前田康代、写真 : イ・スンヒョン
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