「運勢ロマンス」イ・スヒョク“僕の運勢が最強な時は俳優になっている今”
最近親友であるBIGBANGのG-DRAGONの所属YG ENTERTAINMENTへ移籍を発表して話題となった俳優のイ・スヒョクが出演するドラマ「運勢ロマンス」のDVD-BOX1が好評発売中。6月2日(金) にはDVD-BOX2が発売となる。
本作は、ファン・ジョンウム扮するヒロインが昏睡状態の妹を救うため、占い師のお告げに従い寅年生まれの男と一夜を共にするために奮闘、数式および科学の世界に生きる工大男と恋に落ちる過程を描いたラブコメディ。人気急上昇中の若手俳優リュ・ジュンヨルとの共演で韓国放送当時から話題を集めた。本作でイ・スヒョクは、カナダに留学に行きテニス界のライジングスターとなった人物、チェ・ゴヌクを熱演。ファン・ジョンウム、リュ・ジュンヨルと三角関係を形成し、ラブストーリーの中軸を担った。
今回、DVDのリリースを記念してインタビューが到着! 本作で彼が演じたチェ・ゴヌクやドラマの見どころについて語ってもらった。
イ・スヒョク:これまで僕が演じてきた役が、やや暗い面が強調された役だったのに対し、ゴヌクは彼なりの傷を抱えてはいますが、それでも明るく前向きに生きているキャラクターだったところがとても魅力的でした。今までとはひと味違う姿をお見せしたいと思っていた時でもありましたし、僕自身も「明るい役をどう演じようか?」と興味が湧いてきたというのもあります。
――実際、これまで演じられてきた役柄のイメージと異なる雰囲気でした。
イ・スヒョク:明るいゴヌクの雰囲気に合わせて髪の色も明るくしましたし、スタイリッシュながらもどこか素朴な雰囲気を作りたくて、主に前髪を下ろして撮影しました。その雰囲気がみなさんにうまく伝わったかどうかはわかりませんが、僕自身としては、優しくて純粋な青年に見える気がして、満足しています(笑)
――今回の役柄を簡単にご紹介ください。
イ・スヒョク:世界的なテニスプレーヤーで、輝かしいキャリアの持ち主ですが、幼い頃の両親の離婚と、そこから連絡が途絶えてしまった父を探すために、休暇中に韓国に帰国することになりました。そこで、幼い頃に隣に住んでいたシム・ボニ(ファン・ジョンウム) と偶然再会して“足長おじさん”のように陰ながら彼女を支えます。ゴヌクにとってボニは初恋であり、幼い頃の淡い恋でもあります。ときめく心を秘めたキャラクターを表現しようと務めました。
――監督から「子鹿のような目で」というリクエストがあったと聞きました。
イ・スヒョク:監督が女性だったので、女心を掴むようなポイントに気づかれたのだと思います。ただ単純に「ゴヌクは優しい」ではなく「子鹿のような目」をリクエストされたんですから。素晴らしいアイデアでしたが、実際どう演技したらいいのかは悩みましたね……。(監督のリクエストを) うまく表現できたかどうかは、視聴者のみなさんの判断にお任せします(笑)
――ご自身と似ている点、違う点を教えてください
イ・スヒョク:似ているのは、スポーツが好きなところですね。違うのは、はつらつとしているところ?(笑)
――テニスの練習はされたんですか?
イ・スヒョク:出演が決まった週から、韓国代表チームのコーチと練習を始めました。ドラマでは実際にテニスをするシーンは多くはありませんが、僕自身もそうですが、監督も「短いシーンでも“あ、本当にテニスがうまいな。プロだな!”」という印象を与えられるようにしたいと思っていました。だから、打ち方や動きの基本的なところを一番練習しました。
――他の作品のイ・スヒョクさんの演技と比べると迫力が抑えられていたと思いますが、演じていてもどかしくはなかったですか?
イ・スヒョク:迫力のある役が必ずしも魅力的な役になるわけではありません。演技において特にもどかしさなどは感じませんでした。それから、ボニは他人には簡単に言えない家族の事情があるのに、ジェ・スホ(リュ・ジュンヨル) という人物と出会ったことで彼との葛藤に苛まれます。そこにきてゴヌクまでが「僕を見て」「僕はボニさんが好きだ」と彼女を追い込んだら、ボニはそれに耐えられないですよね? 僕はむしろ、ゴヌクが一歩下がって、ボニが大変な状況にあるかもしれないことに敏感に気づき、冗談を言ったりイタズラをしたり、ボラ(※ボニの妹) の話を聞きながら優しく慰めてあげる姿が大人びていて好きですね。
――ボニのために自分の気持ちを出さず、胸にしまう姿は印象的でした。
イ・スヒョク:大人の恋ですよね。ボニはゴヌクでなくても背負っているものが多い人です。そんなボニに自分の気持ちまで押しつけることのなかった唯一の人がゴヌクだったと思います。ゴヌクは自分の(ボニへの) 気持ちを捨てなければその結果がどうなるのかをじっくり考えたんだと思います。「ボニさんに僕の気持ちを押しつけたら、どのような結末になるのか」と。その結末は、お互いに永遠に二度と会うことができなくなってしまう、それが嫌だったんだと思います。ボニが(幼なじみなどではなく) ただ自然に出会い、好きになった相手だとしても、相手を追い込むような愛し方は正しくないと思いますが、この物語では、ボニは初恋の相手で、かつ、再び再会した恋の相手というだけでなく、自分の幼い頃を覚えていてくれる友達で、自分の父を覚えてくれて一緒に探そうと必死になってくれた本当に大切な人です。そうした存在を失うということは、これからの人生がどんなものになってしまうのがわかっていたから、自分の気持ちを整理することができたのだと思います。それを考えることができるくらい、彼は大人だということですね。
――ゴヌクは「ジンクス(=赤い下着)」を持っていますが、イ・スヒョクさんのジンクスは何かありますか?
イ・スヒョク:(きっぱりと) ありません。なくしたいですね(笑) スポーツ選手のように一瞬のミスが、大きな結果の差を生んでしまう職業の方が「ジンクスを持っている」と言うと、時々はロマンチックだなと思うこともありますが、実際に(自分がジンクスを気にする生活だったらと) 考えると嫌になると思います。だから、絶対に持たないように努力していることの一つが、ジンクスです。モデルの仕事も、舞台で失敗してはいけない職業だったので、その頃から意識的に「ジンクスなんて無い、自分にはジンクスなんて絶対に無い」と自分に言い聞かせてショーの舞台に立っていました。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
イ・スヒョク:監督とジュンヨルさんが一番明るくて元気で、現場の雰囲気を和ませてくれました。ラブコメだったので、沈んだ雰囲気の中で撮影するのはあり得ませんよね? だから、終始明るい雰囲気の現場になっていました。その中でも監督が俳優とスタッフを励ましながら引っ張ってくださって、ジュンヨルさんも元気なパワーを現場に吹き込んでくれました。
――メイキングではリュ・ジュンヨルさんと仲が良さそうに見えました。
イ・スヒョク:「ああ言えばこう言う」感じの相性の良さってことですか?(笑) スホとゴヌクの出会いは殴り合いのケンカから始まりました。確か台本の読み合わせから2度目くらいだったと思います。出だしから後ろにのしかかって地面にねじ伏せるシーンだったので、「大丈夫なのか?」と不安になりましたね(笑) でも、ジュンヨルさんがとても明るい方でしたし、芝居も僕に合わせてくれたのでスムーズに撮影を終えることができました。むしろ、最初がこうしたシーンだったからこそ、その後もうまくいったんだと思います。
――劇中で恋のライバルだったスホを一番意識したシーンはどこでしょう?
イ・スヒョク:ジェジェファクトリーのメンバーだけで旅行に行き、バギーに乗ってレースをするシーンですね。劇中では、世界的に有名なアスリートなのに、スホよりも遅く到着し、ボニがスホと楽しそうにしている姿が目について……。劇中のキャラクターとしてプライドが傷ついたシーンで、スホが憎らしかったです(笑)
――ファン・ジョンウムさん、イ・チョンアさんと共演してみていかがでしたか?
イ・スヒョク:ファン・ジョンウムさん演じるボニとは、ふざけあったりじゃれあいのようなケンカをしながらも、次第に真剣にボラの話をするようになり、その後、切ない思いを抱えるような関係になったりするので、どの瞬間も一緒に演じていてとても楽しかったです。イ・チョンアさん演じるソリは、最初から最後まで選手とエージェントという、お互いに信じあっている同志のような関係なので、実際にも、とても信頼して演じることができました。(2人とも) これ以上ないくらいとても息が合いました。
――芝居についてファン・ジョンウムさん、イ・チョンアさんからアドバイスされたことはありましたか?
イ・スヒョク:ジョンウムさんとチョンアさんがいつも言ってくれたのは「あなたの普段の姿は、ゴヌクととても似ているから、それをカメラの前で見せればいいのよ」ということでした。僕自身は、自分とゴヌクが似ているところはあまり無いと思っていましたが、僕を見てくれている方たちからはそう見えないみたいですね。先輩たちにそうしたアドバイスをもらってからは、ゴヌクという役をリラックスして演じることができるようになりました。新しく作り出すのではなく、僕の一部だと思うことで、肩の力も抜けましたし、プレッシャーもなくなりました。
―― 一番記憶に残っているシーンとその理由を教えてください。
イ・スヒョク:ゴヌクが韓国に来た理由は、連絡の途絶えてしまった父を探すためで、そんな父の痕跡を見つけた時に、たった一度だけ感情を爆発させるシーンがあります。そのシーンが一番記憶に残っています。台詞なしで感情を表現するシーンはいつも難しいですが、これまで演じてきた役の中でも、こんなにも自分の感情を表に出すキャラクターはいなかったので、こんなにも激しく泣いたのは本当に久しぶりでした。
――今までの人生で、一番運が良かったと思うことはありますか?
イ・スヒョク:今じゃないですかね。子どもの頃から夢見ていた俳優という仕事ができていること自体が運が良いと思います。たくさんの方が僕を応援してくださったおかげで「夜を歩く士<ソンビ>」、「運勢ロマンス」、そして「ウチに住むオトコ」まで、さまざまな新しい役と出会うことができました。それから、新しい作品に出る度に、新しい姿をみなさんにお見せできることは大きな幸せだと思っています。今こうして、自分が出演したい作品を選ぶことができるという状況もとてもラッキーなことですし。新たな役を演じる度に新しい自分の姿が見えてくることに毎回驚きを感じています。
――では、本作の魅力、そして見どころはどんなところでしょうか?
イ・スヒョク:まずは、明るい僕の姿を見ることができる非常に貴重なチャンスだと思います!(笑) それから、迷信にはまっていますが、誰よりも温かい心の持ち主のボニを演じたファン・ジョンウムさん、気むずかしくて高慢なスホを演じたリュ・ジュンヨルさん、とってもかわいらしいソリを演じたイ・チョンアさんまで一緒に見られるので、一石四鳥です!
――最後に日本のファンに一言お願いします!
イ・スヒョク:こんにちは。日本で活動をしていない間もいつも僕を気にかけてくれて、応援してくれてありがとうございます。日本には仕事で時々行きますが、歩いていると僕に気づいてくださる方もいて、そんな状況に驚きながらも、とても嬉しく思っています。これからもいろいろな作品に挑戦し、成長する姿をお見せできるよう、がんばります。これからも応援してくださいね!
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■「運勢ロマンス」リリース情報
(C)2016 MBC
>>DVD-BOX1 2017年5月10日(水) 発売品番:KEDV-0559
価格:¥16,416(税込)
2016年/本編493分+特典映像66分/1~8話収録/4枚組/全16話/片面・一層(DISC4のみ片面・二層)/カラー/MPEG-2/16:9ビスタ/ドルビーデジタルステレオ/オリジナル韓国語/日本語字幕
※仕様は変更となる場合がございます。
・特典:制作発表会映像、ストーリーブック
>>DVD-BOX2 DVD-BOX2 2017年6月2日(金) 発売
品番:KEDV-0560
価格:¥16,416(税込)
2016年/本編496分+特典映像51分/9~16話収録/4枚組/全16話/片面・一層(DISC8のみ片面・二層)/カラー/MPEG-2/16:9ビスタ/ドルビーデジタルステレオ/オリジナル韓国語/日本語字幕
※仕様は変更となる場合がございます。
・特典:メイキング映像、ストーリーブック
※レンタルも同日開始
※レンタルは韓国版全16話を全23回に再編集した日本版になります。
<出演>
ファン・ジョンウム(シム・ボニ役)「キルミー・ヒールミー」「彼女はキレイだった」/リュ・ジュンヨル(ジェ・スホ役)「恋のスケッチ~応答せよ1988~」『グローリーデイ』/イ・スヒョク(チェ・ゴヌク役)「夜を歩く士<ソンビ>」「名もなき英雄<ヒーロー>」/イ・チョンア(ハン・ソリ役)「美男<イケメン>ラーメン店」「ヴァンパイア探偵」
<スタッフ>
演出:キム・ギョンヒ「グロリア」/脚本:チェ・ユンギョ
発売元:コンテンツセブン/ワコー
販売元:TCエンタテインメント
【ストーリー】
ソフトウェア会社に勤めるボニは、社長がギャンブルにハマったせいで給料が支払われず家賃を滞納、さらに長期入院中の妹の入院費も払えずバイトを掛け持ちする日々を送っていた。そんなある日、占い師から「寅年の男と一夜を共にしなければ妹は死ぬ」と告げられたボニ。一方、IQ200の頭脳を持つジェジェファクトリーの社長スホは、クールすぎる性格が災いし部下に裏切られてしまう。窮地に陥ったスホの目に留まったのはボニが企画したゲーム「イフ」だった。「イフ」の権利が欲しいスホはボニに近づくが、ボニは、以前ジェジェファクトリーの入社試験中に妹が交通事故に遭ったこともあり、そこで働くことをためらっていた。しかしスホが寅年男だと知り、態度を一変! スホに契約恋愛を提案し、猛アタックを開始する!
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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