イ・ドンフィが語る#ブラザー #アドリブ #コミカルなイメージ #作品選びの基準
イ・ドンフィはドラマ「応答せよ1988」「アントラージュ~スターの華麗なる人生~」「自己発光オフィス」から映画「コンフィデンシャル/共助」「再心」「ワンライン」までお茶の間とスクリーンを行き来しながら、特別な活躍を繰り広げた。演じる役柄ごとに自分なりの色をつけ、120%表現する彼が2日に公開された映画「ブラザー」(監督:チャン・ユジョン)で初主演を務めた。イ・ドンフィは主人公としての可能性を持つ俳優だという事実を証明し、成功的に主演デビュー式を終えた。
――完成した映画を見た感想はどうですか?イ・ドンフィ:元々自分の出演する作品を冷静に見ることができないんです。楽しみながら見るにはまだ余裕がないですね。見ながらハラハラしてしまって集中できなかったです。公開してからもう一度見たら、きちんと見れると思います。
――ジュボンのキャラクターを演技しながらどの部分に一番重点を置いたのですか?
イ・ドンフィ:「ブラザー」がコメディ映画なので、「ジュボンがこの映画でどんな笑いを作り出すことが出来るのか」ということについて、たくさん悩みました。ジュボンは自身なりの使命感と目標意識がはっきりとした人物です。外見だけ見ると冷たくて堅く見える部分もあります。でもそのようなシャープな人物が壊れた時に生まれる面白さがあると思いました。だから映画の初盤にはジュボンが徹底的な人物に見えるように演技しようと努力して、後半に入るにつれて変わっていく姿を見せようと努めました。
――映画で兄を演じているマ・ドンソクさんと共演した感想を教えてください。
イ・ドンフィ:マ・ドンソク先輩とは映画「ベテラン」で出演したことがあります。作品の中で会ったことはなかったのですが、打ち上げの時に通りすがりで挨拶を交わしたことがありました。少しの時間でしたが本当にカッコいい俳優だと思いました。「ブラザー」を撮影する前に監督と3人でカフェで会ったのですが、とてもボソボソと話されたので少し戸惑いました。実はすごく優しい男性です。演技をする時もとても配慮してくださり、楽な気持ちで共演することができました。
――演技をしながら意図的にアドリブをする方ですか?
イ・ドンフィ:「ここでこういうアドリブをしないと」というよりはその状況で自分が見て感じたそのままを表現しようとする方です。今回の作品でも意図はしていなかったですが自然に出た言葉が状況とよく合って、笑いのポイントになったと思います。
――意図したのに笑わせられなかった場合にはどう感じますか?
イ・ドンフィ:演技をしていればいつも起こることです。その度に自分を責めますが、これからそのような失敗を減らしていき、成功率を高められる俳優になろうと思います。特別な目標を持つより、むしろ心を空にして自然に演技した時、良いシーンができるというのはわかっているけれど、欲を捨てて演技するというのはとても難しいと思います。
――実際は一人っ子ですが、兄弟のストーリーに簡単に共感することはできましたか?
イ・ドンフィ:小さい頃から兄がいる人たちがとても羨ましかったです。そしていつも兄がいればいいなと思っていました。「ブラザー」を準備しながら、周りに兄弟がいる人たちにたくさん質問をして、アドバイスをもらいました。
――「ブラザー」は兄弟だけでなく、両親とのストーリーも扱っていますが、実際にはどんな息子でしょうか?
イ・ドンフィ:とても足りない部分が多い息子です。家に帰るとほとんど話しません。外では明るく冗談を言ったり、人々と対話を交わしていても、家に入った瞬間言葉数がなくなる。水風呂と温湯の間を行ったり来たりして、そのような部分は両親に申し訳ないと思っています。両親はTVに出演する明るい僕の姿を見ると、未だに慣れずに信じてもらえないです(笑)。
――様々な作品を通して、コミカルな姿をたくさん見せてきました。他の姿を見せたいという思いもありますか?
イ・ドンフィ:たくさんの人々がドラマ「応答せよ1988」の中のイ・ドンフィの姿が一番慣れているというのを分かっています。とても愛されたキャラクターで、「自分の人生で再びこんな幸運はあるだろうか」というくらいの作品だったので、感謝の気持ちがとても大きいです。そのためイメージ変身に対する大きな計画を立てるというよりは、ゆっくりと活動していきたいです。少しずつ作品をしていけば、様々な姿を見せることが出来ると信じています。
――作品を選ぶ特別な基準はありますか?
イ・ドンフィ:一番重要なのはシナリオです。シナリオがどれだけ大きな力を持っているのかに重点を置いて、作品を選びます。僕がこの作品を通して何かを見せたいという想いよりは、役の大きさに関係なく、作品さえ良ければ出演しようと思います。
――「ブラザー」で商業映画の初主演を演じます。プレッシャーはないですか?
イ・ドンフィ:映画を撮る時はプレッシャーはありませんでした。今までやってきた他の作品を演じる時と同じ心構えで臨み、最善を尽くして演技しました。でも撮影してから見ると、昔とは違って気をつけないといけないこと、見ないといけないことが多いというのを感じました。公開日が近づくほど期待も増しますし、緊張もします。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ウンジン、翻訳 : 浅野わかな、写真 : イ・スンヒョン
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