【REPORT】VIXX発のユニット、VIXX LRがフルコンサートを開催!そのステージは、太陽と月が織りなすエクリプスのよう
(C)Jellyfish Entertainment Japan
VIXXのメイン・ボーカル、レオとラッパーのラビによるユニットVIXX LRが日本で初となるアルバム『Complete LR』をリリース。それを引っ提げ、二人が東京と大阪で「1st CONCERT [ECLIPSE] TOUR in Japan」を開催した。では、1月25日に行われた東京公演(会場:Zepp Tokyo)の模様をレポート!相反する個性が一つに。加えてヒップホップもミュージカルも!
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2015年8月に1stEP『Beautiful Liar』を、昨年8月に2ndEP『Whisper』をリリースしていたVIXX LR。『Complete LR』はそれら二枚をコンプリートで収録し、本公演もその収録曲をメインに展開された。開演前、ステージ上のモニターには本公演のシンボル、日食が浮かび、月の周囲から太陽の光がリング状に漏れ輝いている。そして客電が落ちると、リングは一層輝き、オレンジ色のライトが灯れば、気分はまるでリアルな日食を見ているかのよう。
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そんな中、モニター上では、流れる雲の下、二人が向かい合った後に、どこかを目指して歩み始める。向かって右を歩くのはラビ、そして左はレオ。二人の頭上では太陽が昇り、月がそれを追いかけ、太陽が月に覆われようとした瞬間、二人は想いを交わすように視線をクロス。その後、天を仰げば、太陽は月に隠れ、日食が! 太陽と月、すなわち、陽と陰が作り上げる、神秘的な天体ショーがこのツアーのタイトル。一見、相反するかのような、カラーの異なる二人がひとつになるさまを表現する、それが今宵のテーマだ。本公演は昨年11月にソウル・オリンピックホールで開催されたライブの日本版。ソウル公演を土台に日本独自の曲も組み込まれ、見どころ盛りだくさんでファンを魅了した。(C)Jellyfish Entertainment Japan
オープニングは彼らのデビュー曲「Beautiful Liar」。力強いサウンドと抒情的なピアノが美しく、彼女を思うからこそ、別れのウソをつく男の物語が切ない。美しいボーカルとクールなラップというVIXX LRの魅力が初っ端から全開となり、終盤、ラビが、本当は戻ってきてほしいと、本音を吐露するようにラップするさまは圧巻の一言。演じ終え、二人が背を向け合って華麗にフィニッシュを決めると、雨がしっとりと降る音が流れ、そのまま、「雨が降ったあの夜を覚えてる?」と終わった恋を未練たっぷりに歌う「Remember」へ。雨をバックに、二人は切ない男心を歌いあげ、1stEPのトラック順に演じたこの2曲で、まずはVIXX LRの原点を披露した。(C)Jellyfish Entertainment Japan
最初のMCではラビが「今日もキラキラしてますね。やっぱりキレイ」とファンを喜ばせ、二人は新年のご挨拶。続けて「違うものが出会って、新しい現象を作り出すエクリプスのように、それぞれの色を生かしながら、VIXX LRだけの色をお見せします。今日は僕たちだけの音楽、パフォーマンスはもちろん、僕たちの魅力をお見せできると思います。楽しみにしてください」と話し、ファンの期待を高める。
そんな頼もしき言葉に続いたのはVIXXの曲をLRバージョンで演じた2曲。「Error」はじっくりと歌い上げるバージョンにアレンジされ、「Chained up」も激しいパフォーマンスこそないが、レオは赤い炎、ラビは青い炎に包まれるように歌い、拘束される愛の快楽を表現。ラビは「VIXXの歌はダンスパフォーマンスが強烈だけど、メロディは情緒的で感性に溢れています。この2曲は編曲で、全く新しい曲に生まれ変わりました」と自信を見せた。
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そして二人は「Beautiful Night」で“動”のイメージを爆発させる。トロピカルムードたっぷりのダンスホール・サウンドにのせ、彼らは愛を深めるラブソングを歌い、細くすらりとした脚が映えるダンスパフォーマンスは格好良さ満点だった。VIXX LRのステージを終え、1人ステージに残ったラビは「音楽が編曲によってすっかり変わるように、僕も様々な姿をお見せしたい」とトーク。自分のブランニューな姿を見せたいという思いから、22日に発売したばかりのミックステープ収録の2曲を歌う。
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まずは卓越したフローが光る「BOILING POINT」をチョイス。白のロングコートを羽織り、「沸点が俺のスタート地点で、さらにその上を行く」と強烈なメッセージを放つが、パフォーマンスの温度が高まるにつれ、彼はコートを脱ぎ、終盤はジャケットを脱いでシャツ一枚に。BPMもアップし、彼はパッションほとばしるラップを演じた。そして、ミックステープのタイトル曲「NIRVANA」では、四つ打ちのリズムに変化していくマジカルなトラックにのせ、ブレ知らずのラップを放ち、ラストは両手を上げて「Thank you」とファンに感謝。ヒップホップ色を強烈に打ち出し、レオへバトンタッチした。(C)Jellyfish Entertainment Japan
レオのソロはライブというより、まるでミュージカルだった。ミュージカル「マタ・ハリ」にパイロットのアルマン役で出演した彼が、舞台上で仰向けになり、その後、立ち上がりながら歌いと、飛行機の不時着から主人公のマタ・ハリと出会うシーンを再現。シンガーというより、ミュージカル俳優としてステージに立ち、「新しい世界が開く、あの雲の上に行こう」という「From Way Up There」を熱唱する。そしてラストは雲の上に飛んでいくかのような映像が映し出され、臨場感たっぷり。ミラーボールが回ると、ファンは宇宙に飛び出たかのような感覚に襲われた。独自のフィーリングでビビッドに、カラフルに
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それぞれがオリジナルの色を見せた後は再び一つになる番。まずは、白と黒でくっきりと色分けされた車を、白のつなぎを着たレオと、黒のつなぎを着たラビが、自分の感性を武器にカラフルに染め上げるというビデオを上映。僕らには下書きなんて不要、フィーリングが一番、という思いを伝えてから、2ndEPから「Feeling」を披露する。一目で恋に落ちたフィーリングを、ファンキーかつポップなサウンドに合わせて歌い、ダンスは軽やかな。終盤はラビが高速ラップでファンの熱気を上げ、「僕たちは二人じゃなきゃ!」と歌った後に、ダンサーと一緒に華麗にジャンプすれば、同時に金テープが発射。
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レオが「君の最後の人でありたい」と美声を響かせると、ラビが「一緒に!」と声をかけ、二人とフロアのファンは全員でフォール・イン・ラブ。ラストはラビが両手を使ったハート、レオが指ハートを演じ、ハートマークの二段活用でフロアをピンク色に染め上げた。続いたのはソウル公演で初公開され、『Complete LR』に初収録された「Poison」。好意を寄せる女性の魅力を“毒”のように強いものと表現し、モニターにはドクロ・マークも! 彼女の魅力に捕らわれ、女性の残り香に一人苦しむさまを歌った。
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二度目のソロコーナーも見どころ、聴きどころが満載だ。まず、レオは未発表ながらも、2年前のショーケースでお披露目済みの「難しいこと」をフィーチャリング・ラビで披露。ラジオ番組「パク・ソヒョンのラブゲーム」のDJパク・ソヒョンとのコラボソング(SBSパワーFM・20周年記念ソング)となった「それだけ」は「残らされている僕が怖い。君でいっぱいなのに。待っているのに」という詞を映し出してからスタート。彼は目を閉じ、全神経を歌唱に集中させるように歌い上げ、続けて、安室奈美恵の「Love Story」をカバー。日本のドラマで日本語の勉強に励む彼が香里奈主演の「私が恋愛できない理由」からその主題歌をセレクトした。そして「Thanks for...」は離れていく女性への未練と感謝が入り混じる感情を歌う切な系だが、シアトリカルな要素を取り入れ、見ごたえいっぱい。彼が「辛い」と歌う度にダンサーは倒れ、最後はレオが辛さのあまり、膝から崩れ落ちた。
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ラビのステージはもちろんヒップホップだ。昨年にリリースした初のソロEP『R.EAL1ZE』からタイトル曲の「BOMB」を演じ、タイトル通り、魂を爆発させるかのようにアグレッシブなラップにファンの熱気は急上昇。「Do The Dance」では飛びっきりのダンスでも魅せ、フロアの熱気を鎮めるように、ペットボトルの水を客席にまき散らす。ラップとダンスで高次元で両立させるエンターテインメント性の高いステージだ。ファン待望の「Whisper -Japanese ver.-」を生パフォーマンス!
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ソロステージを終えた二人はそれぞれの自宅に戻るが、互いの心は24時間通い合ったまま。翌朝は共に朝9時に起床し、まったく同じタイミングで歯を磨き、コーヒーを飲む。そして同じ時刻に部屋を出て、どこかに向かい、偶然にも同じ時間にNATUREというタイトルのフリーペーパーを手にする。その表紙はエクリプス。二人はまた顔を合わせ……終盤はそんな映像から幕を開け、ここから二人は、2ndEP『Whisper』の3曲をベースに“今の”彼らを見せつけていく。まずは『Complete LR』のみに収録される「Whisper -Japanese ver.-」を披露。ムーンバトン・ベースの超絶セクシーチューンはレオのファルセットボイスでよりセクシーに輝き、「Chocolatier」ではラグジュアリーなソファーに腰掛け、気品さを演出。チョコレートのようにスウィートな彼女、彼女の甘い香りに酔い、チョコレートのように溶けていく主人公。そんな二人のスウィートなパーティーを二人はR&Bタッチで描いた。
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本編最後は元カノへの未練をすっぱりと断ち切り、自分を鼓舞するかのように力強く歩んでいく気持ちを歌う「Today」。太陽を覆っていた月が去って日食は終われば、それはコンサート本編がフィナーレに近づいたというメッセージ。再度、熱い輝きを取り戻した太陽と、しっかりとした歩みを見せようとする歌の主人公がリンクする。そしてラビが「一緒に」とシャウトすれば、銀テープが発射され、会場は大合唱となり、感動的なエンディングを迎えた。アンコールは再び、VIXXの曲をVIXX LRバージョンで! 女の子の美しさを手放しで絶賛する「デ・ダ・ナ・ダ・ノ」では、ラビが率先してペンライトを振ってファンを煽り、途中から一人エア卓球。レオもパンツの後ろポケットに隠し持っていたペンライトを取り出して応戦し、フェイクを上げながら、華麗なるスマッシュを決める。そして最後はラビが腕を組んでクールに決める隣で、レオがVサイン。その後は軽やかなファンクネスが心地よいグルービンを感じさせる「ダイナマイト」をチョイスし、ラビは階段を使って、下りエスカレーターを頑張って駆け上ろうとするけど上れない、的なパフォーマンスを披露。レオもたまらず参戦し、会場はとことんハッピームード。最後はレオが一礼で、ラビがダブルピースでファンに応えた。
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さらに、ファンの「終わりたくない」という気持ちを汲み取り、二人は「Today」をワンスアゲイン。セットリストになかった曲はファンへのスペシャルプレゼントになっていた。日食が起きるのは、地球、月、太陽が一直線に並んだ時。つまり、VIXX LRのステージが月と太陽とすれば、ファンは地球というわけだ。
レオは「公演の準備しながら、ラビさんとたくさん話し合った」と振り返り、そのため、二人の呼吸はバッチリ。VIXXのライブでは見られないハチャメチャなパフォーマンスもあり、ファンは大満足。二人は日食に負けないショーを演じ、ファンを感動させたのだった。
また、ラビは「僕たちが一番大切にしなければいけないのはステージ」を凛々しく語り、レオも「2018年はもっと一生懸命格好いい音楽を作って、会いに来たいと思います。一緒についてきて下さい」ときっぱり。VIXX LRの、そしてVIXXの2018年がスタートした!
撮影:田中聖太郎 / ライター:きむ・たく
【公演概要】VIXX LR 1st CONCERT [ECLIPSE] TOUR in Japan
日時:2018年1月25日(木)OPEN 18:00/START 19:00
会場:Zepp Tokyo
【セットリスト】
01. Beautiful Liar
02. Remember
03. Error(VIXX)
04. Chained up(VIXX)
05. Beautiful Night
06. BOILING POINT / RAVI solo
07. NIRVANA / RAVI solo
08. From Way Up There (ミュージカル「マタ・ハリ」より) / LEO solo
09. Feeling
10. Poison
11. 難しいこと / LEO solo
12. それだけ / LEO solo
13. Love Story(安室奈美恵) / LEO solo
14. Thanks for... / LEO solo
15. BOMB / RAVI solo
16. Do the Dance / RAVI solo
17. Whisper -Japanese ver.-
18. Chocolatier
19. Today
<ENCORE>
20. デ・ダ・ナ・ダ・ノ(VIXX)
21. ダイナマイト(VIXX)
22. Today
■リリース情報
VIXX LR Japan 1st Album 「Complete LR」
2018年1月24日(水)発売
¥3,611+税 / VICL-64919
・スペシャルスリーブケース仕様
・CD+豪華ブックレット(全52ページ)
・歌詞・対訳付
【CD】全12曲収録
1. Whisper
2. Poison
3. Beautiful Liar
4. Beautiful Night
5. Chocolatier
6. Feeling
7. Ghost - Ravi Solo
8. Thanks for... – Leo Solo
9. Remember
10. Today
11. My Light - Song by VIXX
12. Whisper –Japanese ver.-
■関連サイト
VIXX Official FANCLUB「STARLIGHT JAPAN」:https://lovevixx.com/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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