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「医心伝心~脈あり!恋あり?~」キム・ナムギル“実際にタイムスリップできるとしたら…学生時代に戻りたいです”

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キム・ナムギルの新たな魅力が溢れる4年ぶりのドラマ復帰作「医心伝心~脈あり!恋あり?~」のDVD-SET2が9月4日(火)にリリース。本作でキム・ナムギルは、現代にタイムスリップしてしまう朝鮮時代の“伝説の名医”ホ・イムを熱演。今までにないコミカルかつ愛嬌たっぷりの演技で新たな魅力で視聴者を魅了した。

今回DVDリリースを記念して、キム・ナムギルにインタビュー。本作の魅力や撮影エピソードなどを語ってくれた。

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――4年ぶりのドラマ出演でした。「医心伝心~脈あり!恋あり?~」(以下「医心伝心」)をドラマ復帰作に選ばれた理由を教えください。

キム・ナムギル:これまでテレビドラマで演じた役は少し重かったり、何か事情を抱えていたりする役が多かったのですが、「医心伝心」では明るい役だということに最も引かれました。実は周りからも、僕がこれまで重たい役ばかり演じてきたので今回の明るいキャラクターを視聴者はどう受け止めるだろうかなどと、いろいろ言われて僕自身も期待や不安、プレッシャーがありました。それらがこの作品を選ぶうえで大きな選択理由となりました。

――歴史上の実在の人物ホ・イムを演じるにあたって特に意識したことはありますか?

キム・ナムギル:ホ・イムという人物が残した業績を傷つけない範囲で演じないといけないのですが、ただ、彼がどう生きたのかという部分は想像に頼るしかありません。だからまずは、彼が天才的な実力を持っていたという鍼術の勉強をたくさんしました。僕は、子どものころも、そして今もそうですが、時々韓方医院で鍼治療を受けたりしているので、鍼について特に拒否感はないんです。でも、最近は西洋医学も発達して皆さんも病院によく行かれるので、東洋医学と西洋医学のどちらが優れているかという競争心を仰いだりせず、視聴者に拒否感を与えずに自然に捉えてもらえるようにしようという部分に気を使いました。また、昔も今も誰もがトラウマや心の傷を抱えているようにホ・イムもそうだったと思います。だから、彼がそういったものを抱えながらも楽しく明るく生きる姿を天才的な鍼術とからませて演じるよう、この2つに重点を置きました。

――治療シーンもたくさん登場します。鍼灸も勉強されたのですか?

キム・ナムギル:たくさん勉強しましたし、韓方医院にも足しげく通いました。そして、鍼を教えてくださったのが大韓韓方医協会の方で、非常に丁寧に教えてくださいました。患者に鍼を打つ方法をたくさん学びました。それから先ほども言いましたが、僕がよく鍼を打ってもらっていたので、理解しやすかったです。そして監督はドラマで鍼を打つ姿がウソっぽくないようにしたいと思っていました。例えば、鍼を打つ手とその人物の顔が別々のカットで映し出されるのではなく、鍼を打った手に沿ってカメラがその手の先にある鍼を打った俳優を映し出す、俳優が直接鍼を打つ演技をしているというのを見せたいと思われていましたので、そういった鍼を打つ手の動作などを繊細に、何度も練習しました。実際にも鍼を打つ練習をする時は、ティッシュを持って、鍼を打ったらティッシュで拭いて、また鍼を打ってティッシュで拭くということでしたので、僕もティッシュをロールごと持って練習をしました。


「実際にタイムスリップできるとしたら…学生時代に戻りたいです」

――最初のタイムスリップシーンが非常に印象的でした。タイムスリップにはかなり気を使ったのでは?

キム・ナムギル:タイムスリップを扱ったドラマはよくあるので、実は作品を選択する時も、ありがちな素材じゃないかと心配していたんです。だから、タイムスリップはタイムスリップでも、どんな特徴を持ったタイムスリップなのかという部分に気を使いました。この作品ならではの独自性をもたせ、そして現代にタイムスリップした時の感情や状況を不自然にならないようにしようとしました。ありがちな素材かもしれないけれども、幸いにも過去から現代にタイムスリップした時は、万事が目新しくて珍しくて、子どものように天真爛漫な部分を誇張してコミカルに持っていけると思いました。

――実際にタイムスリップできるとしたらどの時代に行って何をしたいですか?

キム・ナムギル:高校か中学の学生時代に戻りたいです。今知っている常識やこれまでの人生で経験したことや感じたことをそのまま持ってタイムスリップできたら、もっとうまく生きられるんじゃないかと(笑)。以前、先輩たちが100億ウォンを手にして過去に戻るか、もしくは100億ウォンはあきらめて若い体に戻って生きるとしたら、どっちを選ぶかと言われた時、先輩たちは迷わず若い体を選ぶと言ったんです。僕はその時まだ今より若かったので、先輩たちのことがよく理解できませんでした。でも、今は先輩たちの気持ちが分かる気がします。……先輩はみんな100億ウォンを持っていたのかな(笑)。

――久々のラブコメでした。今までとは違ったかなり明るい役柄を演じるにあたって気を使った部分は?

キム・ナムギル:身近な人や僕はいいんですが、視聴者が見た時に、不自然だと思われなければいいなと思うんです。新鮮だと感じてもらえる方もいるでしょうが、これまでの重たくて孤独なキャラクターに慣れている方もいらっしゃるので、自然体じゃなくて、いかにも演技をしているというふうに感じられるかもしれないなという心配がありました。ホ・イムというキャラクターが自然に受け止められないとタイムスリップという素材を生かせないので、できる限り自然体に見えるように気を使いました。

――ナムギルさん自身はホ・イムと似ていると思いますか?

キム・ナムギル:似ていると思います。どんな役を演じる時も、僕の中にある部分を少しずつ出してその部分を極大化して演じるので、ホ・イムも、これまで演じた事情のある役や孤独な役も似ていると言えます。でも、どちらかというとホ・イムに似ていると思います。

――では、具体的にホ・イムと似ている部分、似ていない部分を教えてください。

キム・ナムギル:似ている点は、冗談を言って愉快なところ? そういうことが好きなので。愉快でポジティブなところがホ・イムとよく似ていると思います。似ていない部分というと…… 僕がホ・イムの時代に生きてはいないのでよく分かりません。ただ、僕が彼のように天才的な鍼術を持っていたら、そのまま現代に留まって、朝鮮時代に戻ろうとはしないと思います。知らないふりをする気がします(笑)。そういったところが似ていない点かと思います。


「人が人を治癒できる、それがこのドラマが伝えたいことなんだと…」

――日本の視聴者に特に見てもらいたいシーンを教えてください。

キム・ナムギル:第8話で、ホ・イムが時代がもたらす個人的なトラウマで心の傷があふれ出てくるシーンです。彼のコミカルなところや、ほかの登場人物の愉快な設定など見どころは満載なんですが、ホ・イムのそういったコミカルな部分ではなく、日本の方もそうだと思うんですが、その時代がもたらすその時代ならではの重く暗い背景、個人的な心の痛み、その辺をホ・イムが抱える心の傷を通してこのドラマが視聴者に伝えようとするメッセージが込められた重要なシーンだと思います。だから第8話のエンディングシーンが名場面じゃないかと。僕の登場シーンだからということではなくて、です。

――ホ・イムは、朝鮮時代と現代のどちらで生きるべきだと思いますか?

キム・ナムギル:朝鮮時代です。撮影中もそれについてみんなでよく話していました。朝鮮時代に戻るか、それとも現代に残るか。ホ・ジュンのセリフにも、「その時代に合った医員であり、その時代が必要とする人物なのだからその時代で生きるのが正しい」というようなものがあります。僕もそう思います。

――劇中、一番気に入っているセリフがあれば教えてください。

キム・ナムギル:撮影が終わって少し経つので正確には覚えていませんが…… ホ・イムが患者ハラ(ノ・ジョンウィ扮)に医者の資質について話すシーンがあります。医者として患者を助けたいという気持ち、また医者として生きる意味について話すセリフがありました。そのセリフが個人的には気に入っていました。医者でもほかの職業を持つ人でも同じ人間です。医者が患者の病気を治すとかそういうのを超えて、人が人を治癒できる、それがこのドラマが伝えたいことなんだと考えさせられるセリフがありました。ハラという、まだ中学生の患者に言うセリフだったのでそんなにオーバーに言うことでもないようなことなんですが、堂々と、「医者が一番胸が痛いのは、生かしたい患者を生かしてあげられなかった時だ」という、そのセリフが胸にぐっと刺さるセリフでした。

――ホン・ジョンチャン監督についてお話を聞かせてください。

キム・ナムギル:ホン監督は、以前から演出に定評のある監督です。俳優がリラックスして演じられるような雰囲気を作ってくださり、現場で、ああしろ、こうしろと枠組みを作るのではなく、自由にやらせてみて、それで俳優がリラックスして演技に臨めるようにしてくださいます。また、コミカルな演出が得意なようです。本当に、ドラマ『ディア・マイ・フレンズ』を演出された監督なのかと疑うほどです。そのドラマでは大人の人生観を描いたドラマでしたが、普段アイデアを出される時も非常に面白いことをおっしゃっていて、そういったところが僕ともよくあってやりやすかったです。監督のそういった部分が「医心伝心」にも反映されていたのではないかと思います。


「また一歩、愉快に楽しく成長できたドラマ」

――今作を終えて、ナムギルさん本人が変わったところなどありますか?

キム・ナムギル:毎回、何か作品をするたびに少しずつ成長していくような気がします。俳優という職業のいい点です。全てが自分が思うようなキャラクターだったり、状況だったりするわけではなく、また、その時々によって社会情勢も違い、自分の考え方も違ったりします。作品の中に潜んでいる哲学があり、自分が任されたキャラクターが持っている人物を演じるには、感情移入もしないといけないので、これまで自分が考えていたこととは違うこともあるんだなとか、時には深く考えてみたりもするので、作品を終えるごとに自分が成長していくと感じます。今作品も、他人に対する理解や配慮といったものを以前とはまた別の違った方法で学んでいけた過程だったと思います。そうして瞬間瞬間、少しずつ成長しているのではないかという気がします。

――いい影響のあったドラマだったようですね。では、その意味で「医心伝心」はナムギルさんにとってどんな作品ですか?

キム・ナムギル:また一歩、愉快に楽しく成長できたドラマです。

――特に印象に残っている、危なかった撮影や笑えた撮影など、撮影中のエピソードを紹介してください。

キム・ナムギル:ドラマによっても違うでしょうが、西洋医学ものだったら、撮影中に血が飛び散って、手術シーンがあって緊迫感があるシーンが多いんでしょうが、このドラマでは鍼を打ったりするシーンだったので、演じている僕らは鍼灸施術をするのにかなり緊張して半日かけて撮影するんですが、あとで撮影したものを見てみると西洋医学もののように緊迫感を感じられなかったです。だから、エピソードというよりは、鍼を打つその施術シーンを撮影する時に現場のみんなが疲れ果てていたのを覚えています。一生懸命にやっているんですが、成果が目に見て取れないんです。毎話で鍼を打つシーンが出てくるので、まず台本を見てみんながため息をつき、「今回はどんな感じ? 何? うわー」みたいな。そういってスタッフたちがものすごく苦労されている姿を見るのがとても楽しかったのを覚えています。

――いつもお忙しい中で、キム・ナムギルさんのストレス解消法はありますか?

キム・ナムギル:読書?(爆笑)すべりました(笑)。運動したり人と話したりといったことで、特にこれといったものはないです。少し前にも感じたんですが、一緒に運動している先輩たちとサッカーをしてサウナに行って、ご飯を食べる。そういったことが本当にいいなと感じたんです。笑えるかもしれませんが、人生ってそんなもんじゃないかなと。

――ナムギルさんだけの健康管理法は?

キム・ナムギル:運動して、いいものを食べてとか、いろいろあるでしょうが、常にポジティブな考え方をして、みんなが言うことですが、よく食べてよく消化する、それだけで健康でいられると。ものすごくいいものを食べたり、特別に何かしたりとかはないです。

――今後挑戦してみたい役やジャンルはありますか?

キム・ナムギル:今はとらわれずにいろんな役やジャンルに挑戦してみたいです。そして、若いころに演じていた役を時間が経った今やるとまた違った表現ができるのではないかと思ったりもします。今は演じることの楽しさが分かるようになってきた段階だからかもしれませんが、以前とは少し違う、視聴者が現実的に感じられ、身近にある、自分の話のような、そして生活の匂いがするような作品をたくさんやってみたいと思っています。若い時はノワールやファンタジーもののようなカッコいいものをやりたいと思っていましたが、今はもっとリラックスした平凡なものをやりたいです。実は平凡なものこそ演じるのが難しいんです。でも、そういった部分に演技欲も湧くので挑戦してみたいです。

「医心伝心~脈あり!恋あり?~」リリース情報
・DVD-SET1 好評リリース中
・DVD-SET2 9月4日(火)発売

各15,200 円+税 ※DVD好評レンタル中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

公式サイト:http://kandera.jp/sp/ishindenshin/
予告編:https://youtu.be/2zc7vs7SMbg

※U-NEXT にて独占先行配信中!
https://bit.ly/2tgyseh

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部
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