チェ・ダニエルが魅せる“ボス×秘書”ロマンスに激しく萌える! ―「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」鑑賞コラム
どんなときも陰のように一歩下がって付き従い、些細な変化も見逃さず、すばやく対応、窮地には自らが盾となり守り抜く。韓国ドラマにおいて、有能な補佐役と主人の関係は、胸にぐっとくる“主従萌え”の宝庫だ。たとえば、「雲が描いた月明り」における、ヨン(パク・ボゴム)&護衛ビョンヨン(クァク・ドンヨン)。「あなたが眠っている間に」の検事ジェチャン(イ・ジョンソク)と担当捜査官ダムドン(キム・ウォネ)の関係もしかり。彼らの間にあるのは、いかなるときも相手を信じる心。己のことより相手を思う心はそれだけで胸が熱くなる。
主従萌えといえば、“男×男”が定番だったが、ここにきて、“男×女”パターンが現れた。ありそうでなかった、ボス×秘書の主従ロマンス。「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」の、ナム常務&秘書ユニがそれだ。そして、このナム常務、一度見れば確実に「秘書として仕えたい上司」ランキングで投票したくなる、そんな魅惑のボスなのだ。
では、「仕えたくなる」とは、どんなところが? といえば……。
あげればキリなく出てくるツボどころ。ちなみに、失礼ながら、ナム常務、わかりやすいイケメン枠ではない。無愛想・無表情、人を寄せ付けないオーラばりばりで、とっつきにくいことこの上なし。媚びることも媚びられることも嫌い、上役にも部下にも業務以上の交流を求めないため、冷たく人間味のない男と見られがち。
だが、セクハラ、パワハラが蔓延する会社組織のなかで、自分の秘書を守るべくとる言動は、じつに真っ当、じつに誠実、じつに心くすぐるのである。しかも、絶対に秘書をつけないことで知られていた“鉄壁男”が! なので余計にである。で、演じるチェ・ダニエルの、一見地味なのに、不思議と素敵に見えてくる知的メガネ男子ぶりも堪らない。
ボスが良ければ、秘書も良い。「うわべだけの言葉と干渉は苦手だ」と突き放す氷のボスの冷たい態度にめげることなく、「干渉ではなく、関心だと考えてください」と、全身全霊でボスに尽くすユニの“秘書道”の清清しいこと! かゆいところにも手が届く気遣い、仕事に対する愛情は見ていて気持ちよく、加えて「誰よりもうちのボスが一番!」な絶対的忠誠心は、この上なく愛らしい。これはボスも守りたくなるというものだと納得させられる理想の秘書像なのだ。
はては、その爽快な秘書ぶりに影響され、「ちょっと私も、秘書やってみたい!」と思わされてしまったりして(ただし、ボスはナム常務級の人間的カッコいい男で!)。忠犬ハチ公がごとき可愛さといじらしさ、芯の強さを、弾むような明るさで表現したペク・ジニの好感度が一気に上昇するほどだ。
加えて、家ではユニが大家で、ナム常務が入居者と、関係が逆転するのも、キュンポイントを増幅! 夜中に大家ユニに叩き起こされ、泥棒対策につきあうことになるナム常務もとい入居者チウォンの、なんだかんだと頼りになる様にも、にやにやが止まらない。
もちろん、男女の関係に「主従」はなく。結局は、相手のために何かをしてあげたいという気持ちが「忠誠=愛情」であり、相手のことを何でも知りたいと思う気持ちが「干渉」ではなく「関心」であり、それらが伝わってはじめて幸せな関係となり。ナム常務×ユニがまさにそれなのだ。
後ろから付かず離れずついてきていたユニが回転扉に突っかかったとき。くるりと振り返ると、一言、「もっと近づくか、離れるかして。中途半端は大嫌いです」もっと近づいて良い、という遠回しの許可に、激しく萌えること請け合い!
(文:エンタメライター 高橋尚子)
主従萌えといえば、“男×男”が定番だったが、ここにきて、“男×女”パターンが現れた。ありそうでなかった、ボス×秘書の主従ロマンス。「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」の、ナム常務&秘書ユニがそれだ。そして、このナム常務、一度見れば確実に「秘書として仕えたい上司」ランキングで投票したくなる、そんな魅惑のボスなのだ。
では、「仕えたくなる」とは、どんなところが? といえば……。
ポイント①
新しくつけられた秘書ユニに対し、彼女が急遽作った資料を「信憑性がない」と完全スルー(だって、配属半日でまだ信用できないから)。かと思えば、非常階段でしょげているユニの上からハンカチを落としてやる(涙拭き用)。ポイント②
常務への不平をユニにぶつける部下を見れば、「不満があるなら直接、僕に。ユニさんは秘書で、腹いせの対象ではない」とぴしり。ポイント③
ユニが秘書仲間と言い合いになり、暴行される現場に遭遇した際。「何をしてる?」と一堂を叱責。そして、すっと自分の秘書たるユニを抱えて、守るように立ち去る。ポイント④
ユニが新しく入ってきた社員(実は元カレ)に絡まれるのを見かけ、ヤツの手を掴むナム常務。「ユニを好きなんですか?」と問われ、「(ユニに)関心はないが、ボスとして干渉する」と、2人を引き離す。ポイント⑤
取引先との契約の場(場所は高級クラブ)で、いやらしくユニにからむ相手を目にし。バタンと立ち上がり「これで契約は済みましたから」と告げると、彼女の手を引き、立ち去る。あげく、なぜ怒るのかと問うユニに「私が嫌なんだ、君が侮辱されるのが!」と、ツンデレ定番セリフを吐く。あげればキリなく出てくるツボどころ。ちなみに、失礼ながら、ナム常務、わかりやすいイケメン枠ではない。無愛想・無表情、人を寄せ付けないオーラばりばりで、とっつきにくいことこの上なし。媚びることも媚びられることも嫌い、上役にも部下にも業務以上の交流を求めないため、冷たく人間味のない男と見られがち。
だが、セクハラ、パワハラが蔓延する会社組織のなかで、自分の秘書を守るべくとる言動は、じつに真っ当、じつに誠実、じつに心くすぐるのである。しかも、絶対に秘書をつけないことで知られていた“鉄壁男”が! なので余計にである。で、演じるチェ・ダニエルの、一見地味なのに、不思議と素敵に見えてくる知的メガネ男子ぶりも堪らない。
ボスが良ければ、秘書も良い。「うわべだけの言葉と干渉は苦手だ」と突き放す氷のボスの冷たい態度にめげることなく、「干渉ではなく、関心だと考えてください」と、全身全霊でボスに尽くすユニの“秘書道”の清清しいこと! かゆいところにも手が届く気遣い、仕事に対する愛情は見ていて気持ちよく、加えて「誰よりもうちのボスが一番!」な絶対的忠誠心は、この上なく愛らしい。これはボスも守りたくなるというものだと納得させられる理想の秘書像なのだ。
はては、その爽快な秘書ぶりに影響され、「ちょっと私も、秘書やってみたい!」と思わされてしまったりして(ただし、ボスはナム常務級の人間的カッコいい男で!)。忠犬ハチ公がごとき可愛さといじらしさ、芯の強さを、弾むような明るさで表現したペク・ジニの好感度が一気に上昇するほどだ。
加えて、家ではユニが大家で、ナム常務が入居者と、関係が逆転するのも、キュンポイントを増幅! 夜中に大家ユニに叩き起こされ、泥棒対策につきあうことになるナム常務もとい入居者チウォンの、なんだかんだと頼りになる様にも、にやにやが止まらない。
もちろん、男女の関係に「主従」はなく。結局は、相手のために何かをしてあげたいという気持ちが「忠誠=愛情」であり、相手のことを何でも知りたいと思う気持ちが「干渉」ではなく「関心」であり、それらが伝わってはじめて幸せな関係となり。ナム常務×ユニがまさにそれなのだ。
ポイント⑥
最後に、個人的にもっとも好きだったナム常務の行動。後ろから付かず離れずついてきていたユニが回転扉に突っかかったとき。くるりと振り返ると、一言、「もっと近づくか、離れるかして。中途半端は大嫌いです」もっと近づいて良い、という遠回しの許可に、激しく萌えること請け合い!
(文:エンタメライター 高橋尚子)
「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」リリース情報
DVD-SET1 好評発売中
DVD-SET2 2018年12月4日(火)発売
各15,200円 ※同時レンタル開始
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:http://kandera.jp/sp/jugglers/
予告編:https://youtu.be/O_2zjz37C04
Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2017 KBS. All rights reserved
※U-NEXTにて独占先行配信中!
https://bit.ly/2KjsakF
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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