「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」イ・ウォングン“チェ・ダニエルさんとのシーン、あれ以上だとやりすぎ感があるので…(笑)”
「童顔美女」チェ・ダニエル待望の除隊後復帰作「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」のDVD-SET1が好評リリース中! 今回、DVDリリースを記念して、イ・ウォングンのオフィシャルインタビューを公開。
本作でチェ・ダニエル演じるチウォンを慕う財閥御曹司の理事ユルを演じるイ・ウォングン。「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」のドラマ見どころや共演者とのエピソードはもちろん、日本でのファンミーティングについて語ってくれた。
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イ・ウォングン:実は以前から監督とは知り合いだったのですが、監督から台本を渡されて読んでみたらとても面白かったんです。ボスと秘書の話をテーマにしたドラマは新鮮味がありますよね。だから素材自体にまず興味を持ちました。僕が演じたユルはエネルギッシュです。僕にとってはある種の挑戦でしたが、明るいキャラが魅力的でやってみたいと思いました。ユルをどう演じるか僕なりに思い描きました。そんな僕の話に監督は耳を傾けてくれ「一緒にやろう」と言ってくれました。それで出演を決めたんです。
――イ・ウォングンさんが演じたファンボ・ユルについて紹介してください。
イ・ウォングン:ファンボ・ユルは典型的な親の七光りタイプです(笑)。会社は遊び場くらいにしか思っていなくてろくに働かず、何ひとつまともにできないのに財閥の御曹司だから理事になった、世間知らずでわがままな子供のような人物です。でも物語が進むにつれてジョンエと共に少しずつ成長していきます。そのあたりがとても気に入りましたね。
――ユルを演じるうえで悩んだ点はありますか?
イ・ウォングン:ユルが元気すぎることに悩みました。普通の人は朝起きた時の気分は毎日違いますよね。でもユルは毎日エネルギーに満ちあふれ、明るいんです。そのテンションをどう維持するかが一番の悩みでした。最初の撮影の時は元気を出そうと張り切りすぎて、わざと明るい歌を聴いたり、愉快な本を読んだりしたのですが、それは逆効果でした。テンションの調節がうまくできなくて。結局監督と話して、ユルでなく僕自身がうれしい時にどうするか、僕自身が喜んだ時にどんな状態になるか、を考えるようにしました。その後は順調に演技することができました。
――ユルの魅力は?
イ・ウォングン:ユルは財閥の御曹司で人をこき使いますが、僕自身にそんな経験はありません。演技とはいえ身勝手に振る舞っていると「これは楽でいいな」と思いました(笑)。「欲しい」とか「食べたい」とか言えば誰かが買ってきてくれる……そういうことは現実の世界ではあってはいけないことですよね。でもドラマの中で経験すると自分でも驚くくらい楽しく感じました(笑)。初めての経験ですからね。そこがユル役の魅力でした。
――イ・ウォングンさんご本人の性格は?
イ・ウォングン:ユルとは正反対です。僕は物静かで慎重な性格なので。音楽もうるさいものより癒やし系が好きです。性格はユルとはまったく正反対といえます。
――秘書ジョンエ役のカン・へジョンさんとの共演の感想は?
イ・ウォングン:へジョンさんはしばらく育児休暇を取っていたので、今回は復帰作でした。だから最初は緊張していたようです。僕たちはお互いに相手が光るように演じようと心がけていました。もしも僕らがお互いに自分だけ目立とうとしたら、視聴者は僕ら2人を見て釣り合いが取れていないと感じたでしょう。だから“2人”を大事にしたんです。控え室では2人で読み合わせをしたり、先のシーンについて2人で意見交換をしました。同じ台本を読んでも人によって解釈は違います。僕たちも解釈が違うことがありました。でもすべて事前に話し合っていたので現場で困ることはありませんでした。その分演技に集中できてよかったです。へジョンさんがいつも読み合わせに誘ってくれたおかげで現場では余裕を持って演じられたんですね。
――ユニ役のペク・ジニさんの印象は?
イ・ウォングン:第一印象はすごく細くて小柄なので、正直少し心配しました。このドラマの主役はジニさんとダニエルさんです。ダニエルさんは長身でガッチリしていて体力もある、でもジニさんは細いので体力面が大丈夫かと……。でも意外にも4人の中で一番タフだったんです! 健康食品など何か秘けつがあるのかも……。睡眠時間も短いはずなのに肌の調子もよかったし、体調も4人の中で一番よかった。寝不足だとセリフを覚えられませんが、ジニさんは膨大な量のセリフをサクサク覚えていてうらやましかったです(笑)。
――ユルといえばバイクですが、私生活でもバイクにはよく乗りますか?
イ・ウォングン:僕はまったく乗りません(笑)! 怖いです。スクーターもダメ。スピードに弱いんです。だから車の運転でもあまりスピードは出しません。どんなに急いでいても100キロは超えません。スピードが出せないんです。
――バイクのシーンは大変だったのでは?
イ・ウォングン:撮影前にあらかじめ「バイクには乗れない」と言っておきました。「練習しなさい」と言われましたけど無理ですよね(笑)。それにユルが乗ってるバイクはそう簡単には乗れない、かなり大きなバイクでした。副社長役のキム・チャンワンさんはバイクが趣味なので大きなバイクにも乗れるんですよ! 結局、僕が習おうか習うまいかと色々考えているうちに、監督が誰かから「短期間では無理だ」と聞いてきて、代役を立てることになったんです(笑)。
――食事シーンでジョンエが魚をほぐしてくれましたが、私生活では自分でほぐしますか?
イ・ウォングン:母がやってくれれば楽だなとは思いますが、子供じゃないのでもちろん自分でやります(笑)。でも母と僕で比べると、母のほぐした魚のほうが断然きれいです。僕のはグチャグチャであちこちに飛び散ってる。母はとても上手ですけど。
――ジョンエの息子ゴヌとのシーンの撮影のエピソードは?
イ・ウォングン:撮影の時に監督から、チウォンの真似をしろと言われました。年齢的には大人だけど大人ぶってるように見せろと。視聴者はこう思うわけです、「子供の前ではカッコつけてるぞ」と。でも完全には大人ぶれず、ボロが出てしまう。そんな姿を見せるために監督と台本を修正しました。大人といえる年齢だけど欠点や隙だらけ、そういう方向で撮影しました。
――チェ・ダニエルさんと共演した感想は?
イ・ウォングン:チェ・ダニエルさんは周りに対してとても配慮ができる人です。僕も見習いたいです。ユーモアのセンスもあるので現場の雰囲気がよくなるんです。僕は人見知りですがダニエルさんの冗談のおかげで緊張がほぐれました。感謝しています。彼のユーモアや現場をまとめる力はぜひ僕も身につけたいです。
――チェ・ダニエルさんとの撮影エピソードは?
イ・ウォングン:後半で僕たちはおそろいのオレンジ色のジャージを着ます。2人で同じ格好をしていたらなぜかマネしたくなって、ダニエルさんと同じ動作をしました。ビールを飲む時も、彼が飲んでる間は僕も飲んでるふりをしながらタイミングを見て同時に缶を置きました。ダニエルさんは「妙な関係だと思われる」と言ってましたが僕はとても面白かった(笑)。一緒に住みながら同じ服を着ているという面白さがよく出ていたシーンだと思いますね。
――「ニンジン兄弟」と呼ばれていましたが、もっと続けたかったですか?
イ・ウォングン:あの程度でいいかと。あれ以上だとやりすぎ感があるのでちょうどよかったんです(笑)。
――ユルのファッションについてはいかがでしたか?
イ・ウォングン:衣装についてはユルに合う服を着ていただけです。うまく着こなせればいいと思っていました。用意してもらった衣装は僕の好みとは違うけど最大限受け入れました(笑)。とにかく監督もスタイリストの方もできるだけユルに合うよう演出してくれました。最初は私服ですが徐々にスーツ姿になります。男らしく成長した姿を見せるためにダブルのジャケットを着るようにしました。その他のことで言えばネクタイも締めましたね。普段の僕は大体ジーンズに半袖Tシャツで、寒かったらシャツを羽織るシンプルなスタイルが好きです。飾り立てるスタイルはあまり好きじゃありません。ファッションについてこだわりは特になくて、シンプルが一番だと思います。
――ユルを演じるうえで最も難しかったシーンは?
イ・ウォングン:最初の悩みは明るいキャラの演技でした。でも次第にユルは変わっていきます。その変化をどう見せるかが次の悩みでした。例えばユルの泣き方です。最初は大人の男性のような泣き方をしましたが監督に「ユルは大人だけど十分な愛を受けずに育った。そんな彼が格好よく泣けるわけがない。それは恋人と別れた男の涙だ。母親の顔も知らない奴の涙じゃない。赤ん坊のように泣け」と言われて吹っ切れました。一番気を使って撮った大好きなシーンが、ジョンエを慰めるシーンなのですが、あの時は監督が1つだけ注文を出しました。「男らしく演じろ。今までの子供っぽい部分はすべて捨てろ」と。僕自身は28歳で子供ではないので、やりたいトーンの演技ができたのが新鮮で楽しかったです。でもその反面視聴者にどう見えるかが心配でした。子供っぽいユルが急に大人の男になるので、見ている人の反応がとても気になったんです。でもよく撮れていたので監督もへジョンさんも喜んでくれ、視聴者の反応もよかったです。放送後に現場に行った時も、スタッフやディレクターが褒めてくれました。劇中のジョンエには中学生の息子がいます。最初は恋愛要素も入れる予定だったのですが、母性愛の方向に変更したのが大成功でした。
――おすすめのシーンはありますか?
イ・ウォングン:前半に出てきたボス・アワードのシーンです。他の出場者たちは役柄に合わせて礼儀正しく挨拶しました。でもユルがボス・アワードに出たのは優勝を目指したわけじゃなく、優勝すればもちろんうれしいけど、会社の年中行事にただ参加したかったというだけの動機です。挨拶の時のポーズをどうするか考えていた時、急にハルク・ホーガンが思い浮かびました。壇上の僕の前にいる大勢の人たちの前で彼のように振る舞いたくなって、ジャンプしたり大声を出したりしました。やりたいように演技できたので個人的には楽しかったシーンです(笑)。監督からリハーサルで「もう少し肉付けしたらいいと思うんだけど何かあるか?」と聞かれ、現場でやってみたら気に入ってもらえたんです。
――イ・ウォングンさんの得意なスポーツは何ですか?
イ・ウォングン:スポーツは好きですが得意じゃありません。サッカー観戦が好きです。
――演技の参考にするものは?
イ・ウォングン:僕自身に経験がないことを演じる時にはとにかく映画を参考にします。僕は映画が好きでたくさん観ています。有名なものはほとんど観ました。台本を見た時にどう演じようかと迷うことはよくありますが、そんな時はまず今まで観た映画を思い出します。その中で参考にできる部分を探すんです。分からないことは映画の中から探して自分のものにします。
――今作でユルを演じるにあたり参考にした映画は何でしょうか?
イ・ウォングン:今回は見つかりませんでした。ユルの明るさをどう表現するかが一番の悩みでした。元気があって子供っぽいし、憎らしいようでかわいい、つかみどころがない人物です。どう演じるべきか監督にも相談しましたが秘策はないと言われました。とりあえず前半はできるだけ明るく、バカみたいに見える演技をしてほしい、そう何度も言われました(笑)。
――今はまっている趣味は?
イ・ウォングン:サッカーの記事を読むことです。サッカー、とくにプレミアリーグが大好きです。新たな選手を迎えたり去っていく選手がいたりしても、チームに対する僕の愛は膨らむばかりです。実際に観戦しに行くその日まで僕のサッカー愛は決して冷めません。もっとサッカーを勉強し、より知識を深めたいです。
――東京でファンミーティングを行った感想は?
イ・ウォングン:ありがたいし恥ずかしいし、不思議な気分ですね。「不思議に感じる」というのが一番近いです。僕も家に帰れば両親の平凡な息子で、両親はいまだに僕を7歳の子供のように扱います。いつも僕に向かって「お前は子供だ」と。でも僕はイヤじゃありません。今はこんなに大きくなりましたが両親は赤ん坊の頃から僕を見ています。両親が苦労して大切に育ててくれたおかげで、今の 28歳の僕がいるんです。いつも優しいまなざしで見守ってくれてます。日本のファンの皆さんも同じまなざしです。照れくささもありますが幸せを感じます。プレゼントをもらっても僕にはお返しもできない、果たしてもらっていいのかといつも悩んでいます。だからこう考えることにしました。心を込めて僕の思いを語ったり行動することが、ファンの皆さんへの恩返しになると。応援してくださる皆さんのために、これからも頑張っていきたいと思います。
――日本滞在時のエピソードは?
イ・ウォングン:ファンミーティングの後、家族旅行をしたのですが、勉強することがあったので1人でいる日もありました。ホテルの部屋は掃除の時間があるので、そんなときは気分転換も兼ねてカフェで勉強していました。ドキドキしながら注文の列に並んで……。2日目は初日よりうまくできました。同じ店員さんに注文したんです、(日本語で)「ホットコーヒーをください」と。上手になったと褒めてくれました(笑)。練習したかいがありましたね。たどたどしい僕の日本語を褒めてくれた店員さんとの心の触れ合いがいい思い出になりました。日本は食べ物もおいしいですよね。親近感がわきました。食べ物はどれも美味しくてお腹いっぱい食べました。
――今後挑戦したい役柄は?
イ・ウォングン:僕は笑顔が多いですが、別の顔もあります。見せたことのない顔で恋愛物をぜひやりたいです。
――日本の視聴者にメッセージをお願いします。
イ・ウォングン:こうして「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」を通してまた皆さんにお会いできることになりました。よくある日常を描いたドラマなので、どなたがご覧になっても楽しめると思います。最近はどこの国も物騒な事件が多いですが、僕が演じたユルの成長とエネルギーで癒やされてください。ドラマと僕自身への応援をよろしくお願いします。「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」にご期待ください。
「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」リリース情報
DVD-SET1&DVD-SET2 発売中 各15,200円
※レンタルDVD好評レンタル中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:http://kandera.jp/sp/jugglers/
予告編:https://youtu.be/O_2zjz37C04
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- Kstyle編集部
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