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「椿の花咲く頃」子役キム・ガンフン“カン・ハヌルお兄さんのように優しい俳優になりたい”

マイデイリー
写真=KBS
子役のキム・ガンフンは、KBSドラマ「椿の花咲く頃」ではなくてはならない存在であった。“演技の下手な俳優がいないドラマ”として好評を受けただけに、俳優の一人一人が自らの役どころを十分に果たした。そのためピルグ役のキム・ガンフンにかかった重圧は特に大きかった。ストーリーの重要な役を担当しており、テレビドラマの視聴者を笑顔にしたり、時には涙ぐませた。

「ただ台本だけ読んでみて、演技をするのが楽しそうだと思いました」と話すキム・ガンフンは「最初はぎこちなくて、監督と何度も会って台本の読み合わせをしました。そのおかげで、このような演技をすることができたと思います」と、11歳という年齢にも関わらず、立派で控えめに話した。

キム・ガンフンは「最初、知人の勧めで、母に『一度演技をしてみよう』と言われて、母に連れられて行きました」と、演技を始めた時のことを回想した。「5~6歳の時で、何も知らずに行きました」と明らかにしたキム・ガンフンは、「その時は(演技が)嫌いでした。9歳の頃からやりたいと思ってやっています。演技が面白くて」と言って、現場にいた人々を笑顔にさせた。

インタビューの席に一緒にいた「椿の花咲く頃」のチャ・ヨンフンPDは、「少し付け加えるとすれば、ガンフンの演技が上手になるのが作品の中で見えたと思います。ドラマを撮っていく中で、『この子には思春期が来るのか』と思うほど本当に成長しました。18話に関しては、35~36シーンぐらいピルグが引っ張った回です。感情演技が際立ち、その回の感動を引っ張ってくれました。本当に感心しました」と語った。

チャ・ヨンフンPDだけでなく、キム・ガンフンの演技を見守った多くの人々が同じような考えを持っているはずだ。演技の好評について聞かれたキム・ガンフンは、「『演技が上手だ』という褒め言葉が一番印象深かったです。僕は俳優になることが夢ですので、演技が上手だと言ってくださって嬉しいし、ありがたいです」と話した。

「9歳の時から演技したいと思ってやっていた」と明らかにしたキム・ガンフン。これに対してキム・ガンフンは「それ以前は演技がつまらなくて、どのような内容なのか分かりませんでしたが、9歳の時から面白く感じ出しました。様々な人に会ったり、セリフを覚えるのが興味深く、面白いです」と明かした。

キム・ガンフンは、ピルグと似ている点で“大人びた子供”という点を挙げた。そのほかにも、野球、娯楽、食べるのが好きな点も似ている。

「僕が大人びた子供と言うか……。分別がついていると思います。ずっと大人の人たちといると、より大人びた性格になりました。(例えば)僕が説明をする時に、時々難しい単語を使います。ところが、友達は理解できませんでした。だから僕が教えてあげます。言葉が通じない時があると思います。それに、友達はゲームをたくさんするのですが、僕は一つのゲームしかしないです。そのためゲームの話をしている時に、話に入ることができないんですよ。それも言葉が通じないんです」

演じたピルグは8歳だ。一方、キム・ガンフンは今年11歳だ。キム・ガンフンは「11歳らしく演技しました。ピルグは分別があるので」と言い、キャラクターを完璧に理解した様子を見せた。そんな彼が、自分を泣かせたシーンに挙げたのは、実の父であるカン・ジョンリョル(キム・ジソク)の家に行く途中、彼の車で泣くシーンだ。キム・ガンフンは「本当に泣いたんです。感情を作ったのではなく、本当に悲しく、その状況があまりにも悲しくて泣きました」と回想した。

キム・ガンフンはドラマ「椿の花咲く頃」に対する満足感も示した。「軽く冗談めいた話もありますが、温かいドラマだと思います。そしてエンディングがとても良かったです。心温まりました。20話だったのも良かったです」と明らかにした。「椿の花咲く頃」のイム・サンチュン脚本家の台本については、「本当に不思議だったのが、台本の一言一言が心に触れたことです。一言一言が悲しくも笑わせるような台詞でした」と語った。チャ・ヨンフンPDについては、「監督は撮影が早く終わっても、何かしら必要なものを撮ります」と伝えた。

キム・ガンフンは、カン・ハヌルのような俳優になりたいという望みも明かした。「カン・ハヌルお兄さんのように成長したいです」と言って注目を集めたキム・ガンフン。彼は「とても優しいです。善良な俳優になりたいのですが、お兄さんのように優しくなれたら嬉しいです」と述べた。カン・ハヌルの美談を公開した。「驚いたのが、挨拶するときにスタッフ一人一人と目を合わせて挨拶していました。(キム・ガンフンの)母にも挨拶をしてくれましたが、母が『倒れそうになった』と言っていました。『どのようにしたら(スタッフがあんなに多いのに)一人一人に挨拶できるんだろう?』と思い、不思議でした」と話した。

ピルグの母、トンベク役のコン・ヒョジンについては、「撮影に入る前に、どういう風にしようかという話をたくさんしました。このシーンでは、どのように泣けばいいのかも教えてくれました」続けて「僕が気楽になれるように教えてくださったと思います。それがとても嬉しかったです」と述べた。ヒャンミ役のソン・ダムビには、「ヒャンミ叔母さんと演じるとき、実際のお姉さんのように接してくれました。ずっとおしゃべりをしていたと思います」と思い出した。父親役で登場したカン・ジョンリョル役のキム・ジソクは、「実際のお父さんのようによくしてくれました」と話した。

現在キム・ガンフンは、人気キャラクターのペンスと共に“10代の人気スター”として人気を博している。「このような人気は実感しているか?」という話に「実はペンスが誰か知りません」と告白して、現場を笑いの渦に巻き込んだ。「『椿の花咲く頃』の撮影地で、楽屋の前に200人くらいの人が集まったため、制作部に電話をしてそこから抜け出しました」と明かし、キム・ガンフンの人気を実感させた。

キム・ガンフンに対し「演技が上手」「イケメン」「かわいい」という褒め言葉のどれが一番嬉しいのかと質問すると、11歳らしくない答えが返ってきた。「演技が上手という褒め言葉が嬉しいです」とし、「演技が上手な俳優が夢だから、『演技が上手だ』という言葉が目標を達成できたようで嬉しいです」と話した。

このようなキム・ガンフンに「演技とは何なのか?」というやや難しい質問を投げかけると、「日常?」と答えた。キム・ガンフンは「友人は学校に通うことが日常で、遊ぶのが日常ですが、僕は演技が日常です」と付け加えた。

キム・ガンフンが演技して良かったと思う時は、「人々が自分自身に気がつく時です」という。「何かやり遂げた感じがして、嬉しいです」というキム・ガンフンの言葉から、体格は“子役”だが、演技力と取り組む姿勢に関しては大人の俳優と同じである彼の姿を垣間見ることができた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ミリ
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