「SP 国家情報局:Mr.ZOO」イ・ソンミン“韓国でより多様な映画が誕生することを願う”
写真=リトルビッグピクチャーズ
イ・ソンミンがCGが中心となった映画に参加した感想を伝えた。イ・ソンミンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区八判洞(パルパンドン)にあるカフェで映画「SP 国家情報局:Mr.ZOO」(監督:キム・テユン)のラウンドインタビューを行った。
今回の映画で動物と対話できる能力を持つようになった国家情報局のエース要員チュ・テジュ役を演じたイ・ソンミンは、俳優人生で初めて動物と息を合わせた。同時に人の目の代わりに、緑色の棒と緑色の人間たちを見つめながら想像力を発揮させて演技した。
これと関連して彼は「面白そうだと思いました。韓国では珍しい作業方式だったのでやってみたかったのです。ストーリーも気に入りました。面白くて可愛らしい作業でした。キム・テユン監督が演出すると聞いて楽しみにしていました。声の演技をする俳優たちがとても困惑したと聞きました。早く僕が合流すべきだと思いました」と明かした。また「最初から家族映画だと思っていました。撮影中に大便を踏むシーンを見てピンときました。子供たちも好きな映画になるはずだと。子供たちは大便の話だけしても笑うでしょう。監督が完全に子供向けの映画を作ろうとしたようです。台本でもチュ・テジュはそうではないけれど、ペ・ジョンナムが演じたキャラクターはめちゃくちゃでした」と冗談を言った。
続いて「草創期のハリウッド映画もCG作業ができなくて、漫画と人を合成していました。この作業が韓国ではとても大変だったといいます。韓国でCG作業をしようとする時、データが必要なのですが、動物たちが話すデータはありませんでした。完全な初期だと言えるでしょう。この映画のデータが次の動物映画に役立つといいます。CGチームが一生懸命にやったと聞きました。僕たちも最初にパンダの着ぐるみを高価な金額で買いました。しかし実際に撮影してみると、CGとバランスがよくなかったんです。だから撮影してからまたCG作業を行いました。このようにしてノウハウができました」と話した。
そして「元々はもっと早く公開しようとしていましたが、遅くなったのはそのような理由でした。次はもっと良くなるでしょう。アメリカのハリウッド映画も少しずつ発展してきたでしょう。昔の『ジュマンジ 』と今の『ジュマンジ』が違うように。アメリカ映画を通じてよく観てきたので、参考にすることはありませんでした。誰もいないのに演技するのは大変でした。俳優たちと親しくはなれませんでしたが、よい経験になりました。パンダと犬のアリを除いては、殆どがCGだと考えてもいいです」とつけ加えた。
またイ・ソンミンは「俳優たちの目を見て演技することには慣れていて簡単です。『SP 国家情報局:Mr.ZOO』は、新しい演技をしなければなりませんでした。以前『ロード・オブ・ザ・リング』でガンダルフ役を演じたイアン・マッケランが、CG演技をする時泣いたといいます。その感じが分かりました。大変でした。拒否することができない俳優たちの宿命です。僕はそんな経験を事前にしたようでとても嬉しく、幸いだと思っています」と明かした。
また「制作後、声のキャスティングをして、バランスを合わせていく過程で残念な部分がありました。次の作業ではよく計算しようと思いました。それにも関わらず、韓国映画の技術力がとても発展しているんだと思いました。後にはより自然な映画が出てくるだろうと期待しています。だから意味があります。このような家族映画がたくさん作られてほしいです。僕たちはジャンルを正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)、アクション、コメディで分けますが、韓国でもたくさんの家族映画が制作され、成功してほしいです。ハリウッドの『ドクター・ドリトル』のような映画ではなく、韓国で多様な映画が誕生してほしいです」とプライドを示した。また「緑色の棒たち、緑色の人間たちと作業するのはとても楽しかったです」とつけ加え、爆笑を誘った。
CG作業に関心を示したイ・ソンミン。キム・テユン監督に対する深い信頼も「SP 国家情報局:Mr.ZOO」を選択した理由だった。彼は「『再審』や『もう一つの約束』もそうだったし、監督がこの映画の台本を書いたとは予想もできなかったです。この人が伝えるストーリーは何か違うと思いました。前作とは違う感じでした。監督が基本的に持っている温かさがあるけれど、それが映画でも感じられました。動物たちにとって大変に見えるシーンは全部編集しました。暴行されたり、投げられる部分は徹底的に編集しました。動物たちを愛する方です。そのような部分において前作とは違う感じだったけれど、ベースは同じです。温かさが感じられるのです」と褒め称えた。
「MR.ZOO:消えたVIP」は、国家情報局のエース要員チュ・テジュ(イ・ソンミン)が突然の事故で様々な動物と会話できるようになって繰り広げられる事件を描いたコメディ映画だ。「ある日、動物たちの話が聞こえ始めた」という奇抜なコンセプトを基に「人と動物の合同捜査」というユニークなストーリーを組み合わせた映画は、予想もできない面白さを与える。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・イェウン
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