「アイテム~運命に導かれし2人~」チン・セヨン、オフの日はインドア派?“日本語と英語を勉強してます”
チュ・ジフン×チン・セヨン、待望の競演! 正義感あふれる熱血検事と天才女性プロファイラーが“隠された事件の秘密”に挑む極上のミステリーロマンス「アイテム~運命に導かれし2人~」のDVDが好評発売&レンタル中。
「オクニョ 運命の女(ひと)」「不滅の恋人」がNHKで放送され、日本でも人気絶大となったチン・セヨンは、本作で愛らしくも凛々しい魅力を発揮し、プロファイラーとして物語を引き立てている。
今回リリースを記念して、オフィシャルインタビューが到着! 撮影時のエピソードからオフの日の過ごし方まで、たっぷりと語っている。
チン・セヨン:久しぶりの現代劇とあって、私もかなり緊張しました。知らないうちに時代劇の口調が出たらどうしようと心配もしましたね。久しぶりに伝統衣装ではなく今どきの服装を着たので、現場ではウキウキしました。
――伝統衣装のほうが、ゆったりしているので身動きは楽なのでは?
チン・セヨン:今回のドラマでは私は走るシーンが多かったので、動きやすい服ばかりです。むしろ身動きは楽でしたね。
――本作品に出演した理由は?
チン・セヨン:まずファンタジー要素がある作品だということです。私はずっとファンタジードラマに出たいと思っていましたので、とても魅力的でした。また、原作がウェブマンガなのも魅力でした。最近、ウェブマンガを原作にしたドラマが多いですよね。私もそんなドラマに出たいと思っていました。今回、その機会が来て、とてもうれしかったです。
――原作は読まれましたか?
チン・セヨン:全部は読んでいません。そもそも原作には、私が演じるソヨンというキャラクターは登場しないんです。全部は読んでいませんが、原作もとても面白いですよ。
(C)2019MBC
――チュ・ジフンさんと久しぶりに共演した感想は?チン・セヨン:すごくよかったです。何より気が楽でした。ジフンさんは優しくて気配り上手なんです。今回もそのことを実感させられました。本当に感謝しています。ジフンさんはいつでも変わりなく優しく接してくれます。変わらぬ心遣いを見せるのは難しいことですよね。おかげで撮影期間中、気持ちを楽に過ごすことができました。
――演じたシン・ソヨンは、どんな人物ですか?
チン・セヨン:ソヨンは2つの面を持っている人物だと思いました。1つはプロファイラーとしての冷静な面です。もう1つは、それとは正反対の心温かいところです。登場人物の中で、誰よりも相手の心に寄り添える人物なんです。他の作品に出てくるプロファイラーとは違う魅力を感じました。ソヨンのそんな人間味のある面が私は好きです。
――ソヨンの魅力とは?
チン・セヨン:今までのドラマに描かれてきたプロファイラーは、冷徹なキャラクターがほとんどでした。でもソヨンはそれと違ってとても人間味があります。相手の気持ちに共感して悲しんだり怒ったり、そんな性格が魅力的だと思いました。
「役とは似ていない…演じながら羨ましかった」
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――チン・セヨンさんとソヨンの似ている点を教えてください。チン・セヨン:似てる点ですか……実は、演じていて私とソヨンは似てないと思っていたんです(笑)。ソヨンは誰かの不正を見たら、我慢できずに解決しようと立ち向かう性格です。一方、私はそれほど積極的ではありません。ソヨンのキャラクターを演じながら、私は彼女が羨ましかった……ソヨンみたいになりたいと思いました。
――役を演じる上で事前に準備したことは?
チン・セヨン:プロファイラーというのは、まだまだ身近に接することのできる職業ではありません。なので専門職らしく見せる努力をしました。プロファイラーの方にもお話を伺いに行ったんです。台本に書かれた内容が実際にはどうかとか、こんな状況の時はどんな感情になるのかとか、専門家の意見を聞かせてもらいました。
――今までの役と比べて衣装やメイクに違いは?
チン・セヨン:以前はスカート姿が多かったんですが、今回はスカートを履いているシーンはほぼゼロでした。いつもパンツルックで、靴も歩きやすい物を使っていました。ヘアやメイクもあくまでナチュラルで、目立たない感じにしました。外見的にはできるだけ視線を引くような派手さは押さえました。
――ファンタジー要素がある本作で苦労した部分は?
チン・セヨン:CG処理をする場合、いろいろと苦労があります。後でCGが入る空間では、俳優の動きにいろいろと制約があるんです。相手を抱き締めたいと思うシーンがあったのですが、そこにCGが入るから抱いてはダメと言われたりとか。それには苦労しました。他には、アイテムを使って不思議な現象が起きた時、どこまで驚いていいのか、どうリアクションすればいいのか悩みました。実際にはそんな経験ってないでしょう? どの程度驚くかを共演者とすり合わせしました。大変だったけどとても面白かったですね。
――「オクニョ 運命の女(ひと)」の時も、真相を探る役でしたよね?
チン・セヨン:そうですね(笑)。でも、2つのドラマのキャラクターは違うと思います。多くの殺人事件を担当したのは確かですが(笑)。オクニョも今回のソヨンも、それぞれ専門職の女性を描いていますね。でも演技の面では、時代劇の場合は少しオーバー気味に表現します。逆に現代劇では、あまり大げさにならないように演じないといけません。目つきなど細かいところで違いがありました。
――ソヨンを演じていて楽しかったことは?
チン・セヨン:楽しかったことよりも、まず苦労が先に浮かびます(笑)。殺人事件を追いかけているので、寂しくて暗くて寒い場所に行くでしょ? 今年は暖冬だったと言うけど、私には厳しい寒さでした。夜は特に寒いでしょ? 寒くて暗い場所で夜通し撮影したんです。寒さで苦労しました。でも今思えば、つらいけど楽しい思い出になってよみがえります。
――演じたソヨンに対して、周囲の反応は?
チン・セヨン:みんなカッコいいと言ってくれました。特に友人には好評でした。ソヨンの職業はプロファイラーなので、他の人が見過ごしがちなささいなことにも気付くキャラクターです。そんな姿を見た家族や友人が、すごくカッコいいと言ってくれました。
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――キム・ソンウク監督は、どんな方でしたか?チン・セヨン:監督は非常に細かい演出をされる方で、私としてはずいぶん助かりました。私が見過ごしていたディテールも拾ってくれるからです。ソヨンが父親や神父と会話するシーンなど、明るい演技が要求される場面では、特に監督の指示はないんです。私の好きにしていいとおっしゃって。でも警察での会議や事件を捜査するシーンでは、「目に力を込めて強さを出してほしい」と言われました。その要求に応えるのは結構難しかったですね。でも監督が詳細に指示してくださったので、やりやすかったです。
――演技に関してかなり具体的な指示が?
チン・セヨン:必ずしもそうではありません。監督は、常に俳優が気負わず演じられるように配慮してくれるんです。監督と俳優の考えが一致する地点に私を導いてくれました。
――特に印象に残っているアイテムは?
チン・セヨン:特に印象的だったのはコンパクトなんです。コンパクトから……これは話しても大丈夫かな? コンパクトから、すごく大きな鐘が出てきます。コンパクトを向けると鐘が出てくる設定だと言われて、「鐘が?」と思いながら撮影したんです。力を込めた表情を作ってと言われて、その通りに演技しました。あとで放送したのを見たら、小さな鐘がコロコロと転がり出てバッと大きな鐘に(笑)。特殊効果スタッフも楽しんでいたのかもしれません。私もコンパクトに大きな物を入れておいて、使いたい時に取り出したいですね。いつも持ち運べるので便利だと思いました。
――もし予知夢を見るとしたら、セヨンさんは信じますか?
チン・セヨン:予知夢に関しては、悪い内容なら信じないようにするし、もしもいい内容なら信じたくなりますね。
チュ・ジフンとの共演「いい記憶しかありません」
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――チュ・ジフンさんが演じたカン・ゴンの魅力とは?チン・セヨン:ジフンさん演じたから(笑)とてもステキでした。すごくカッコよかった。カン・ゴンの魅力は……大切な人を守るために決して諦めずに駆けつけるところかな。カン・ゴンとソヨンは多くの苦難にぶつかります。それにも関わらず闘い抜こうとする姿が、観る人に魅力的に映るのでしょう。
――チュ・ジフンさんとの記憶に残るエピソードは?
チン・セヨン:事件現場のシーンが多かったので、どうしても寒い場所での撮影になるんです。そんな時、いつもジフンさんは気配りをしてくれました。カイロをマフラーにくるんで持ってきてくれたり、ストーブを用意して体を温めさせてくれたり。私を気遣ってくれたことを思い出します。
――チュ・ジフンさんは世話好きなのですか?
チン・セヨン:「蒼のピアニスト」の時、私はまだ10代でした。だからジフンさんに近寄りがたいって思ってたんです。でもジフンさんは気さくで、いろいろ助けていただきました。いい記憶しかありません。
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――キム・ガンウさんの人柄は?チン・セヨン:すごくステキな方です。俳優のオーラがありますね。共演するシーンでは、ガンウさんの演技に圧倒される感じがしました。まさにガンウさんは俳優の中の俳優ですね。骨の髄まで俳優だと思えるステキな先輩です。普段は静かで穏やかに話すタイプなんですよ。でも、いざ演じるとなると……“目の色が変わる”っていうのは、こういうことかと思いました。
――キム・ガンウさんとのエピソードは?
チン・セヨン:実は、一緒に演技をするシーンは少なかったんです。台本の読み合わせの時に一度お会いして、あとは現場で見かけた時に挨拶を交わしました。でも顔を合わせる機会はドラマの中盤と最後ぐらいで、少なかったんです。ガンウさんは細部にこだわる方のようだと思いました。私の演技についても、「こうしたらどうかな」「君が楽なほうはどっち?」と演技面で細かく教えてくれて、とても助かりました。
――父親役はイ・デヨンさんでしたよね。
チン・セヨン:デヨンさんには実生活でも娘さんがいます。娘さんは大学生で私より少し年下です。そのため実の娘みたいに温かく接してくれました。現場で私が「お父さん」と声を掛けると、温和な笑顔を返してくれるんです。ドラマの中の親子みたいに本当に仲よく撮影していました。本当に温く優しい方です。
ドラマの雰囲気とは真逆!?撮影現場のエピソード
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――チン・セヨンさんが一番お気に入りのシーンは?チン・セヨン:お気に入りで忘れられないシーンは、1話に登場するシーンです。ソヨンが殺人事件の現場に行ってプロファイリングをする場面です。何度も撮り直して時間をかけ、ほぼ2日がかりで撮りました。家の浴室が事件現場で、ソヨンがそこを調べます。監督が力を入れたシーンでもありますし、ソヨンがプロファイラーとして活躍する初めてのシーンなので、私も気を使いました。でも満足できる仕上がりで、一番記憶に残っています。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
チン・セヨン:撮影現場はとても楽しい雰囲気でした。後半は大勢の人物が登場するシーンが多かったんです。仲間が多いと疲れていてもあまり感じなくなるようで、楽しく撮影しました。先輩方が冗談で笑わせてくれるんです。現場のムードは、このドラマのジャンルとは違って(笑)とても明るかったですね。
――現場のムードメーカーは?
チン・セヨン:ハクチェ役のキム・ミンギョさんは、本当に画面そのままの面白い方です。皆を笑わせてくれました。ミンギョさん自身も撮影で苦労しているのに、そばにいると笑わせてくれて……おかげで疲れも忘れて撮影に臨めました。
――共演者たちとのエピソードは?
チン・セヨン:共演者とのエピソードは……最初の頃は食事会も多かったかな。釜山など地方ロケの最終日は、必ず食事会がありました。後半になると時間がなくて、車にも戻らずその場で待機してるんです。移動する気力もないから、全員その場で休んでいました。ある日、ジフンさんがスルメを買ってきて、現場であぶってみんなで食べたことがありました。あれは楽しかったです。みんなで夜に食事をするって、なんとなく楽しいでしょ(笑)。ジフンさんが準備してくれたんです。
――チン・セヨンさんにとって、「アイテム」はどんな作品でしたか?
チン・セヨン:「アイテム」は私にとって、今までにないような特別な作品になりそうです。ファンタジーというジャンルの作品は、まだそれほど多くありません。ですから、「いつまたファンタジーに挑戦できるだろうか」と常に思っています。私はファンタジーが大好きだし、実際に演じてみてとても楽しかったんです。「アイテム」は私にとって大切な、特別な作品になる気がします。
オフの日には日本語の勉強も
――撮影期間中は、どんな健康管理法を?チン・セヨン:母がビタミンを取るようにと気遣ってくれます。私はよく寝るほうなので、疲れていてもぐっすり眠りさえすれば平気です。ありふれてますね(笑)。
――なにか運動はされていますか?
チン・セヨン:運動といえば、去年までは熱心に運動してたんです。でも仕事が忙しくてどんどん疲れがたまって、運動は休んでいました。そろそろ運動をまた始めようかと考えてるところです。
――撮影が終わったあとの気分転換は?
チン・セヨン:私は外出するよりは家で過ごすことが多いほうです。うちで犬を飼っているので、犬と散歩するだけでも心が癒されますね。それが私のストレス解消法です。あとは家族と一緒に国内旅行にもよく行きます。「アイテム」の終了後は、学業があり休めませんでした。学校が休みになったら家族旅行をしようと、計画を練っているところです。
――オフの日の過ごし方は?
チン・セヨン:私は家で過ごす時間が多いので、家でできることを探します。最近は自己啓発として日本語と英語を勉強してます。他には、絵を描いたりジグソーパズルをやったり、1人でできる遊びを楽しんでいます。
私はジグソーパズルが大好きなんです。1000ピースくらいなら早ければ1週間で完成します。ストレス解消にぴったりなんです。雑念が消えるので……。絵を描くこともストレス解消になります。1000ピースは大変ですね。でも、きれいな絵柄が多くて楽しいですよ。
(C)2019MBC
――今後挑戦したいジャンルは?チン・セヨン:今まで様々なジャンルに出演してきました。医師やピアニストも演じたし、時代劇にも出ました。今作ではプロファイラーです。でも私は平凡な役をやったことがないんですよ。日常を描いた作品はまだ経験していません。周りの人たちはラブコメに挑戦しろと言います。今後はラブコメや日常を描いた作品など、軽いタッチのものをやりたいです。
――ジフンさんと再び共演するとしたら、どんな作品がいいですか?
チン・セヨン:私が挑戦したいジャンルはラブコメですが、「アイテム」では恋愛模様は描かれませんでした。なので次に共演するなら、事件現場では会いたくないですね(笑)。コンビニやレストランで出会うような気軽な作品がいいです。
――本作が伝えたいメッセージとは?
チン・セヨン:「アイテム」はミステリードラマですが、その根底にはヒューマニズムがあります。大惨事の発生を防ぐために、1話から登場人物たちが奔走します。多くの人を助けるために動き回って、事件解決へ向かう過程が描かれます。監督は現場で常々こう言ってました。「ヒューマニズムを描いているが、それを露骨に表現したくない」と。もしかしたら、観ているみなさんは、あまりそう感じないかもしれません。でも、「アイテム」には伝えたいものが確かにありました。ただ、そういうメッセージをわかりやすく押し出してはいません。ですが、「カン・ゴンとソヨンは何のために動いているか?」。これを念頭に置けば、描かれているヒューマニズムの意味が分かると思います。
――最後に、日本の皆さんにメッセージをお願いします。
チン・セヨン:久しぶりに現代劇に戻ってきたチン・セヨンです(笑)。新しいドラマでお目にかかれて、とてもうれしいです。「アイテム」は、様々なジャンルが複合しているドラマです。ファンタジーあり、ミステリーあり、そしてヒューマニズムも描かれています。みなさんが飽きることなくご覧いただけるでしょう。みなさんにとって、「アイテム」が特別なドラマになることを願っています。どうぞご期待ください。
■リリース情報
「アイテム~運命に導かれし2⼈~」
○DVD-SET1&2 好評リリース中
各¥15,200+税
○レンタルVol.1~16 好評レンタル中
発売・販売元︓NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)2019MBC
※U-NEXTにて独占先⾏配信中
■関連サイト
公式サイト:https://kandera.jp/sp/item/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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