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「ブラームスは好きですか?」イ・ユジン、放送終了の感想を語る“20代の最後を共にした作品”

Newsen
写真=Blossomエンターテインメント
「僕の20代の最後を共にした作品として記憶に残ると思います」

最近、ソウル江南(カンナム)区にあるNewsenビルで行われたインタビューで、「プロデュース101」出身のイ・ユジンは「初めて俳優たちと会った時が昨年の今頃です。寒くなる頃に始まって終わったらまた寒くなりました。気楽に撮ったためか、本当に時間が早く過ぎた作品でした。青春の真っ只中にいる人物を演じて、その人物が同い年だったので、色々感慨深かったです」とSBS月火ドラマ「ブラームスは好きですか?」放送終了の感想を伝えた。

「ブラームスは好きですか?」は、29歳の境界線に立ったクラシック音楽を学ぶ学生たちの危なっかしく揺れる夢と愛の物語。劇中でイ・ユジンが演じたユン・ドンユンという人物は、チェ・ソンア(パク・ウンビン)の友達でバイオリンの先生をしており、音楽大学を卒業した後、弦楽器工房を経営する人物だ。チェ・ソンア、カン・ミンソン(ベ・ダビン)とはソリョン大学のアマチュアオーケストラ「スルポ」の同期として出会い、9年間縁を結んでいた。

「ブラームスは好きですか?」に出演したきっかけについてイ・ユジンは、「オーディションで監督に初めて会いましたが、台本をすべて見ることができない状況でしたので、話し合いながら打ち合わせをすることになりました。監督が僕からユン・ドンユンという人物の性向や特色を見つけたようです。僕と似たような人物として出演することになりました」と伝えた。

続けてイ・ユジンは「劇中の役柄も僕の実際の年齢と同じで、僕も同じ芸術分野に携わっていますので同じような悩みがありました。今、若者たちが悩んで考えることを盛り込んでいました。それで同じ道を歩いたり、似たような状況を共有する視聴者の皆様がたくさん共感して慰められたと思います」と「ブラームスは好きですか?」が愛された理由を推測した。

劇中でユン・ドンユンは、少しだけ付き合って別れたが、自身にずっと片思いしてきたカン・ミンソンをたくさん傷つける人物だった。愛と友情の間に置かれた2人。イ・ユジンはユン・ドンユンとカン・ミンソンの関係をどう思っていたのだろうか。

イ・ユジンは「短い恋愛でしたが、その前に2人は親しい友人でした。その関係を逃したくなかったはずです。実はそれができたのはカン・ミンソンの力が大きかったと思います。好きな人と9年間、友達関係を維持することは簡単ではなかったはずです。ユン・ドンユンはカン・ミンソンが自身のことが好きだということを知らなかったです。それを知っていながらも余地を与えるようにそばに置く性格ではありません。カン・ミンソンもそのようなユン・ドンユンの性格を知っていたので好きでないふりをしてわざわざ一線を引きました。だから2人が友達になれたのだと思います」と語った。

一番複雑な感情を持った人物であるカン・ミンソン役を演じるペ・ダビンに対し、イ・ユジンは「カン・ミンソンという人物が作品の中でもムードメーカーですが、実際にダビンも本当に性格が良くてテンションが高いです。最初は気まずかったかもしれませんが、先に雰囲気をほぐして壁を崩してくれました。そのおかげで楽に撮影することができました」と感謝の気持ちを表した。

イ・ユジンがユン・ドンユンという人物を演じながら一番大切に思ったことは、無駄のない感情の伝え方だったという。イ・ユジンは「ユン・ドンユンがカン・ミンソンという人物に持つ感情の中で一番大きかったのは申し訳なさでした。ユン・ドンユンは自身の過ちとカン・ミンソンが経験している苦痛の大きさをよく知っています。そのため、スキを与えてはいけないという気持ちで『僕はそれを後悔しており、本当に申し訳ないと思っている』という言葉を、カン・ミンソンにはっきり伝えなければならなかったのです。ユン・ドンユンはおそらく二度とミスをしたくなかったと思います」と登場人物の心中を察した。

イ・ユジンが演じたユン・ドンユンという人物は、押せば出てくる“スキ自動販売機”と呼ばれるほど優しい人物だ。自分も知らないうちに多数の被害者が発生してしまった状況で、イ・ユジンは「ユン・ドンユンの話し方は『大丈夫?』と先に聞いて『バイオリン、大丈夫?』と付け加えるやり方です。相手の状態が一番心配だからそんな風に言うのです。しかし聞く人は混乱します。思いがけず『スキ自動販売機』になるわけですが、ユン・ドンユンはもう行き過ぎた親切と配慮が相手を傷つけるということに気付いたと思います。一番先に察したくて言った一言が、時には誤った結果を招くことがあるという事実を知りました。自分をもう一度振り返るきっかけになったと思います」と分析した。

劇中人物への否定的な反応に対し、イ・ユジンは「自分で探したりはしませんが、自然に全部見えてきます。みんな『ユン・ドンユン、あいつ……』とおっしゃっています。実は台本をもらった時から仕方ないと思いました。ドラマの中の人物は当然嫌われるでしょうし、否定的な反応が出るのも配役をうまく演じた証拠ではないでしょうか」という考えを明らかにした。

それほど一緒に撮るシーンが多かったわけではないが、ハン・ヒョンホ役を演じたキム・ソンチョルとの撮影が特に面白かったという。イ・ユジンは「ソンチョルさんが演技するスタイルが大好きです。一緒に撮影するシーンは多くありませんでしたが、楽で良かったです。ソンチョルさんは台本にないト書きを研究してたくさん作ってきますが、それに反応するのが楽しかったですし、本当にすごい俳優だと思いました。そんなソンチョルさんの演技に僕がよく反応して自然なシーンが出ると嬉しかったです」と撮影当時を振り返った。
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