「二十五、二十一」イ・ジュミョン“8歳のファンからのコメントが嬉しかった…心に届く演技をすることが目標”
写真=YG ENTERTAINMENT
女優のイ・ジュミョンが、“リトル・チョン・ジヒョン”という好評に「光栄ですが恐れ多いです」と話した。イ・ジュミョンは4月3日に韓国で放送終了した「二十五、二十一」(脚本:クォン・ドウン、演出:チョン・ジヒョン、キム・スンホ)にチ・スンワン役で出演した。同作は、ナ・ヒド(キム・テリ)とペク・イジン(ナム・ジュヒョク)の恋愛模様だけでなく、コ・ユリム(宇宙少女のボナ)、ムン・ジウン(チェ・ヒョヌク)、チ・スンワン(イ・ジュミョン)の友情まで興味深く描き、視聴者に愛された。
その中でもチ・スンワンは、テヤン高校で学年1位の成績を誇り、学級委員長を務めているキャラクターだ。イ・ジュミョンは自然な演技でチ・スンワンを表現し、好評を得た。
ドラマの終了を記念してオンラインインタビューを行った彼女は、「最近とても幸せです。浮かれることなくこの瞬間を楽しみながら、次のステップをゆっくりと踏んでいきたいと思っています」と話した。
一番記憶に残っている視聴者の反応として、8歳のファンのコメントを挙げた。イ・ジュミョンは「どんな年齢の方にも見ていただけるドラマであったためか、子供たちにも気に入ってもらえて、それが一番記憶に残っています。『お姉さん、私は8歳です』というコメントを見たんですけど、本当に驚きました。8歳のファンがいるというのが、本当に不思議ですし、嬉しいです。8歳の子も楽しく見られるドラマであり、その点が嬉しかったです」とし、笑顔を見せた。
イ・ジュミョンは、素晴らしい表現力はもちろん、美しいビジュアルで多くの視聴者の注目を集めた。特に女優のチョン・ジヒョンに似ているルックスで“リトル・チョン・ジヒョン”と賞賛された。
これに彼女は「そのように言っていただく度に、本当に嬉しくて光栄です。チョン・ジヒョン先輩は大好きなのですが、先輩に触れてはいけないというコメントも半分ほどあるんです。光栄ですが恐れ多いです」と答えた。
これに先立って、コ・ユリム役を務めた宇宙少女のボナは、劇中のキャラクターと実際の性格が一番異なる人としてイ・ジュミョンを挙げた。彼女は「私は思ったより小心者で、スンワンのようにインサ(インサイダーの略で、皆の人気者という意味の新造語)ではないんです。スンワンはそのような部分で私と違います。似ているところは、義理堅い点です。私は明るく雰囲気を盛り上げてリーダーシップを見せるよりは、密かに『大丈夫?』と聞いて気を配ります。そういった義理は、スンワンに負けないほどあると思います」と話した。
さらに「私は自分に対する確信に満ちている人ではないんですけど、やろうとしていることがあれば、推し進める性格ではあるんです。だからよりスンワンに近づくことができたと思います。違うのは、スンワンのように勉強が得意ではなかったことや、“インサ”ではないことなどです(笑)」と明かした。
劇中でスンワンは、自身が直接的な被害者でないにもかかわらず、生徒に暴力をふるった教師を告発するという勇気ある行動を見せ、かっこいいキャラクターとして人気を集めた。スンワンから学んだことは何かという質問に彼女は「そのシーンを演じながら、『私だったらあのようにできるだろうか?』とものすごく考えました。気持ちは私も同じですが、あそこまでの行動ができるかは未知数ですね」と答えた。
また「退学をすればその後苦労するだろうに、スンワンは義理もあって、自分の考えや自分のすることに確信を持っているのだと思います。だからそのように演じなければと思いました。何事も信じてやろうというマインドをスンワンから学びました」と明かした。
印象に残っているシーンについては「本当に多いですが、私のシーンでは、母親と話すシーンです。スンワンが泣きながら話すシーンですが、その場面は本当に悩みながら作りました。視聴者の皆さんも気に入ってくださり、共感してくれたので記憶に残っています」と話した。
話題作だっただけに、視聴者の間ではペク・イジンとコ・ユリムの死亡説だけでなく、チ・スンワンの死亡説、チ・スンワン&ムン・ジウンが恋人に発展したという説など、様々な憶測があった。チ・スンワンの人物紹介欄にある「ジャンヌ・ダルクことチ・スンワンの遺書」という表現も、死亡説に説得力を加えた。さまざまな関心と推測をどのように思ったかという質問に彼女は、「シノプシスから遺書になっていたのが魅力的な部分の一つだったと思います。だからもっと惹かれたのもあるんです」と明かした。
そして「楽しくウイットに富んだ内容になっていると思ったので、死亡説などは想像もできなかったです。ウィットに富んだものとして受け止めていただけると思ったんですけど、そのように推測されたのが本当に不思議で、そのような解釈もできるんだなと思いました。たくさんの関心を持ってくださって、さまざまな観点で見れば、そういう見方もできるんだと思いました」と話した。
ドラマの終盤の展開と結末については反応が分かれた。これに対してイ・ジュミョンは「好き嫌いがすごく分かれていました。私は台本をもらった時に現実的で良いと思いました。16話のペク・イジンとナ・ヒドが会話するシーンが、現実的で好きでした。もちろんハッピーエンドや別のエンディングの方が良かったと考える方々も多いのですが、私は脚本家さんが結末をいろいろと想像できるようにしたと思いました」と話した。
さらに、「青春ドラマであるため、そういったことにフォーカスを当てるよりは、初々しい青春物語にフォーカスを当てた作品だと思うので、現実的な台本を見て涙が出ました。撮影中に台本を早めに読んで、『私は泣いたけれど、もしかして泣いた?』と他の俳優たちに聞いたこともあるんです。『私にもそういう時があったのかな』と思うほど、現実的な結末が個人的には好きでした」とつけ加えた。
イ・ジュミョンは、チ・スンワンの2022年の姿について「脚本家さんとたくさん話しました。スンワンは面白いことが好きです。ナ・ヨンソクプロデューサーのようにウィットに富んだプロデューサーになっていそうだと話されたんですけど、100%共感します。ナ・ヨンソクさんはユニークでウィットがあります。字幕のセンスを見れば、スンワンと本当に似ているんです」と予想した。
イ・ジュミョンは、2017年に公開されたウェブドラマ「シャワーを浴びる男」をはじめ、「ダーリンは危機一髪!」「賢い医師生活」「ミッシング~彼らがいた~」「カイロス」「イベントを確認してください」などに出演してきた。
「これまでを振り返って順調にやってきたと思うか、これからは女優としてどのような目標を持っているか?」という質問にイ・ジュミョンは「どうでしょうか……。私は演技に対して上手くできたかどうかという基準はありません。私は頑張ってきたつもりですし、着実に歩んできたと思います。全ての作品が思い出されるほど、私はまだ新人だと思っているので、緊張しながら一生懸命に臨んできたので、上手くやってきたというよりは、やりきったという言葉が合うと思います。それだけ上手くやり遂げたいという気持ちが大きいのだと思います」と答えた。
さらに「今でも『スンワンはどこかで元気にしていると思います』と言っていただくのですが、本当にそのような演技をする役者になりたいです。私もたまにドラマや映画を観たら、寝ている時にもふと思い出して、『元気にしているんだろうな』と思うキャラクターがいます。そのように現実的で、心に届く演技をする女優になることが目標です」と話した。
チ・スンワンと「二十五、二十一」は、女優イ・ジュミョンの人生においてどのような意味を持つキャラクターや作品として残るだろうか。彼女は「これまでやってきた中で、私が最も愛される作品になったので、長く記憶に残ると思います」と話した。
そして「スンワンというキャラクターについて、本当にたくさん悩みました。Mnet『STREET WOMAN FIGHTER』やモッパン(美味しそうにたくさん食べる放送)を見ながらたくさん考えました。今も『スンワンならこうするんだろうな』とふと思うことがあります。私の過去の青春、第2の青春のような作品として記憶に残ると思います」と語った。
最後にイ・ジュミョンは視聴者に「もう本当に終わりなので、少しふわふわとした感じなんです。私たちのドラマを、近所の町の物語を聞くように、見るように深く愛し、共感していただき、本当に感謝していると伝えたいです。私もさまざまな姿でお会いできるように努力するので、楽しみにしてください。もう一度感謝申し上げます」と話した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ヘジン
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