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「Bカット」神話 ドンワン“僕のような人間が演じるべきキャラクターだと思った”

OSEN
写真=TCO(株)THE CONTENTS ON
神話(SHINHWA)のドンワンが、映画「Bカット」の裏話を公開した。

最近、映画「Bカット」で主演を務めたドンワンのオンラインインタビューが行われた。映画の公開を控えて新型コロナウイルスに感染したと発表していた彼は「健康は回復しています。幸い、大きな後遺症なく回復しました」と伝えた。

続いて「映画が公されるのにマスコミ向け試写会に参加できなくて残念でしたが、久しぶりに映画館で観客に出会うと思うと期待が膨らみます」と語った。

「Bカット」(監督:キム・ジニョン)は、いわゆる“探偵割り(顧客の携帯電話から私生活、個人情報などを抜き取る行為。探偵のように捜査するという意味の携帯ショップの犯罪用語)”で一獲千金を狙っていたスマートフォン修理業者のスンヒョン(ドンワン)が、大統領選の有力候補の秘密が入った携帯電話を手に入れることから展開されるデジタル犯罪スリラーだ。劇中ドンワンはスマートフォンの修理業者で、顧客が隠すために削除したデータまで復旧して脅迫するいわゆる“探偵割り”を日常的に行うスンヒョン役を演じた。

ドンワンは「Bカット」の出演を決心した理由を「キャラクターのためです」と伝えた。彼は「監督から連絡をもらって台本を見ましたが、プレッシャーになる題材だと思いました。現実と関係がある題材じゃないですか。でも、キャラクターが魅力的だったんです。僕が本来はそうではないですが、今まで善良なキャラクターをたくさん演じてきましたので、時々僕自身も『飽き飽きしている』と感じる時があったんです。でも基本的にスンヒョンは悪人です。世の中にいてはならない虫のような存在です。実際に現実世界で起きていることじゃないですか。不快な真実を含んでいますし、僕もネット犯罪については普段から警戒心を持っていたんです」と説明した。

彼は普段から携帯電話の修理を任せなかったり、パソコンのハードディスクを捨てる時にはハンマーで壊した後に処理し、暗証番号もサイトごとに異なるように設定するなど、デジタル犯罪の被害を予防するため努力しているという。彼は「芸能人だけでなく、一般の人々もこのような恐ろしいことをたくさん経験しています。むしろ一般の人々が無防備に露出されているようです。 芸能人は基本的に気をつけていますが、一般の人々は『まさか』と思って巻き込まれることがありますから。警戒心は持っていても、処罰がもっと強化されなければならないのではないかと思います」と残念な気持ちを表した。

続けて「スンヒョンというキャラクターが卑劣で悪くなければならなかったのに、ある瞬間、僕も知らないうちに善良になっていたようで残念でした」と打ち明けた彼は、「実際に僕なら(人の秘密を)絶対に公開しないと思います。代価も要りません。人の事件にかかわるとどれだけ大きなことに発展するか分かりませんので。こんなことをしてはいけません。『探偵割り』というのは現代版の殺人者じゃないですか。本当におぞましい人間です」と率直な意見を伝えた。

ドンワンがスンヒョン役にキャスティングされた理由は何だろうか。彼は「監督がなぜ僕に提案したのかは分かりませんが、スンヒョン役は僕のような人がやらなければならないと思います。ネット犯罪は、想像もしていなかったような人が犯すものです。本人の裏面を隠すため、完全に異なるペルソナを持った人が起こすものだと思うので、僕が演じることは正しかったと思います」と打ち明けた。

彼は「ホワイトハッカー(善良な目的に使うため、パソコンなどの高度な技術を持っている人)をしていた人が操作やスポーツベッティングにかかわったとか、そのようなことをして会社から見捨てられて変わってしまうんです。そのようなことを考えると、僕のような人がすべき役だったのではないかと思いました。誰が見ても暗くて犯罪を犯しそうな人がやったら断面的ではないでしょうか」と話した。

ドンワンはスンヒョンというキャラクターを演じることにおいて重点を置いた部分について、「スンヒョンは僕たちの周りにいる人です。ある才能を持った人が少しだけ悪いことを考えた時に起きる事件を描いています」とし「最初から悪い人はいないと思います。あるきっかけがあって悪くなったのです。そうするうちに以前好きだったミニョン(チョン・セヒョン)に会って、再び以前の状態に戻ったのではないかと思いました」と伝えた。

役作りをする時、初めてモチーフにしたのは映画「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロでした。「タクシードライバー」のトラヴィス・ビックルのような社会不適合者を考えたのだ。しかし彼は「監督があまりにも暗いから、ありのままにした方がいいとおっしゃったので変えました。それでもところどころで社会不適合者に見えるようにしました」と明かした。

彼は劇中、ミニョンとの初のベッドシーンを例に挙げ「正常でない話を正常のようにしています。そのようなことも意図的でした。正常でない人であることを逃さないようにしました。社会の規律に合わない行動をしましたし、そのような行動をしながらミニョンのためだと考えた人物です。ミニョンへの気持ちもストーキングで、歪んで間違っています。執着もありました」とスンヒョンのキャラクターを強調した。

ドラマだけでなく演劇、ミュージカルなど多様な活動をしながら「ドラマや映画をたくさん見て研究して、最近では理論の本も読んでいます。今ホットだと言われている俳優たちの演技もたくさん見る方ですね」と伝えた彼は最近、演技のトーンを参考にした作品としてNetflixオリジナルドラマ「D.P.」を挙げた。彼は「飾らない演技をしていて、それでもいいシステムになっているんだと思いました」とし「最近、面白いドラマでは僕のような演技はしていなかったんです。そのため自分自身の演技についてかなり警戒しています」と明かした。

それと共に「演技によるイメージチェンジよりは、カメラの前で得られる喜びにまだ浸っています。できるだけ楽しみたいです。これ以上(僕を)呼ばない時は自然に降りなければなりません。じっくり下降曲線を描く時間を持たなければならないですし、それまでは飛び回れる空を思いっきり飛び回りたいです。そのため体力が許す限り、作ってでもやっています」と情熱を示した。

出演したいバラエティ番組としてSBS「しっぽにしっぽを噛むその日の物語」を挙げたドンワンは、制作者として3分から5分ほどの短編を準備していると近況を伝えた。彼は「コンテの作業をしている。やればやるほど映画は誰にでもできるものではないと思っています。撮るのがすべてではありません。下手をすれば次に機会がないかもしれないと思って慎重に悩んでいます。ポートフォリオのように自己流の作品を作るべきで、『これが僕の最初の映画です』とすぐに言うのには慎重になっています。天才が多いですね」と吐露した。

続けて自身の作品にキャスティングしたい俳優については「OTT(動画配信サービス)の監督たちが理解できるのが、顔がよく知られていない俳優たちを望むようになるんです。ミュージカルをする時も、俳優たちを注意深く見ます。若くてビジュアルがよくて演技が上手な人がたくさんいます。無料ではだめなので、少額ですがギャラを提案できるように準備しています」と伝えた。

最後にドンワンは、映画「Bカット」を見る観客に「なかなか人が多いところに出るのが難しい状況の中で、映画館で共にしてくだされば本当に感謝すると思います」とし「ただ楽しんで下さるなら、来てくださるだけでありがとうと申し上げたいです」と願った。

また、聞きたい評価については「悪口ばかり言わないでほしいです。頑張りましたが、どのように受け入れられるか僕も怖いです。『これで合ってるのか』『型にはまったのではないか』と悩みました。人々が注目する今の時代の演技の流れにうまく乗れるよう努力していますし、そのような評価を受けたいです」とつけ加えた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム·ナヨン
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