「ペイバック~金と権力~」カン・ユソク、放送終了の感想を語る“役に入り込みすぎて本当に怒りが湧いた”
写真=HODU&Uエンターテインメント
俳優のカン・ユソクが「ペイバック~金と権力~」に出演した感想と撮影秘話を明かした。カン・ユソクは、法と銭のカルテルに立ち向かって戦う“お金商売人”ウン・ヨン(イ・ソンギュン)と、“法律技術者”ジュンギョン(ムン・チェウォン)の痛快な復讐劇であるSBS金土ドラマ「ペイバック~金と権力~」で、刑事部の末っ子検事のチャン・テチュン役を演じた。
彼は最近行われたインタビューで「去年の夏から今年の冬まで撮影をしました。長い間、先輩の皆さんにたくさん学んで、自分自身も演技について考える良い時間になりました。今後、自分がどのようにすればいいか考えさせられる時間でした。今回の作品に出演することが出来てありがたく、幸せでした」と感想を語った。
視聴率10%を上回るための秘訣を聞くと、「先輩たちの力」を挙げた。カン・ユソクは「(先輩の皆さんは)しっかり重心を取ってくれて、劇を引っ張っていく力がありました。僕も視聴者の目線でモニタリングをするのですが、僕が脚本を読んで想像していた以上に(先輩たちが)上手でした。監督もとても素晴らしく、撮影と編集をしてくださいましたし、脚本家の文章力も素晴らしく、様々な要素が合わさってこその結果だと思います」と謙虚に答えた。
初めて台本をもらった時はプレッシャーと不安が大きかったという。彼は「初めて台本を読んだ時、テチュン役を演じこなすことができるか不安だったんです。テチュンは生きてきた環境も大変ですし、僕と同い年ですが、もっと心の中に秘めているものが多いキャラクターなので、うまく演じられるか不安でした。テチュンに対する不安や好奇心が多かったんです。なので、いつもより脚本をたくさん読みました」と語った。
初めて検事役を演じたカン・ユソクは「検事という職業についてよく分からなかったので、脚本家さんにたくさん聞きました。脚本家さんが脚本を書く際に検察官の方と打ち合わせをたくさんしたそうで、その話も聞きましたし、検察官が書いたエッセイも読んで、検察官がどのように生きているかを学びました」と明かした。
貧しい環境で育ち、人々から無視されるチャン・テチュンについて、カン・ユソクは教員室で担任教師から殴られるシーンに言及し、「教員室でお母さんがスナックで働いていることを言われるのですが、相手役の先輩も演技が上手で、本当にカッとなりました。『どうしてこんな人がいるんだろう』と思いました。両親がいくらスナックのママだからって『先生がそんなことが言っていいの?』と思ってすごく腹が立ちました。その時に役に入り込みすぎて、カッとなったことがありました」と答えた。
お気に入りのシーンを尋ねると、「雨の日にジュンギョン先輩のところに行って土下座をするシーンが好きでした。雨の効果も大きかったのですが、叔父が濡れ衣を着せられて、自分にできることがなかったんです。ジュンギョン先輩に土下座することしかできなかったんです。自分の恨みをわかってほしいという気持ちが込められていて、そのシーンを撮る時がよかったです」と語った。
カン・ユソクは、イ・ソンギュン、ムン・チェウォンとの共演について「イ・ソンギュン先輩は、僕がとても好きだった俳優で、学校の先輩でもあります。画面の中の姿がとても強烈だったので、実際に会ったらどんな人なんだろうと期待していたのですが、初めて会ったら、とてもサバサバした性格でした。本当に親戚の叔父さんのように感じました。クールで、気取っていなくて、かっこよかったです」と話した。また、イ・ソンギュンが演技のアドバイスをしてくれたと明かし、感謝の気持ちを表した。
ムン・チェウォンの美貌と性格には絶賛を惜しまなかった。「幼い頃にきれいな姿をたくさん見たので、実際に見た時、相変わらずすごく美しくて正直に驚きました。お話した時も優しくしていただいて、現場でも一番年下かのように気にかけてくださいました」と話した。
しかし、自身の演技については15%程度しか満足できていないとし、「僕がもう少し成熟していたら、もっと早くテチュンの気持ちを理解できたと思います。テチュンは僕より成熟した考えを持っている人で、僕は29歳ですが自分がそれほど成熟しているとは思っていません。精神年齢は20代半ばくらいだと思っているので、深い感情の演技を披露するのが簡単ではありませんでした。生きているうちに(満足度が)100%まで行くのは難しいと思いますが、それに向かって頑張っています。1%ずつ成長して99%になれたら、それだけで十分だと思います」と付け加えた。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ヘジョン
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