「カジノ」イ・ドンフィ“チェ・ミンシク先輩を見習って現場に早く行くようになった”【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
ソウル三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで行われた「カジノ」終了記念インタビューでイ・ドンフィは、「チェ・ミンシク先輩は後輩にとって、存在だけでお手本になる俳優」と話した。チェ・ミンシクはいつも1時間先に現場に来たため、イ・ドンフィもこれに従ったという。イ・ドンフィは「早めに来なさいとは一言も言われてなかったのですが、スタッフに対する配慮を見て自然と見習うようになりました。そして誰に対しても、相手がアドバイスを求めない限り、先には話しません。ずっと待っていてくれて、気後れしないようにしてくれるんです」とチェ・ミンシクの姿勢と配慮に感謝した。そして「穏やかに包みこんでくれて、一方では油断しないように、また謙遜する態度で最善を尽くして準備ができるようにしてくれる灯台のような存在です」とつけ加えた。
「カジノ」のスタッフにとってフィリピンの現場はスプリングキャンプのようだったとイ・ドンフィは話した。彼は「できることは台本を読むことしかありませんでした。シーンを分析し、キャラクターたちを有機的に繋ごうと悩みました。今まで参加してきた作品の中でも、集中度は最高でした」と回想した。チェ・ミンシクとは一緒にいる時間が多かった。イ・ドンフィは「ムシク(チェ・ミンシク)とジョンパル(イ・ドンフィ)は一緒のシーンが多いので、家族よりも長い時間を過ごしました。朝食から撮影を終えて帰る時まで一緒でした」と話しながら、「ホテルは部屋から部屋に電話をかけられるじゃないですか。(チェ・ミンシク先輩の)部屋に僕の名前と部屋番号を書いたメモがありました。部屋に電話をかけて僕に『何を食べる? 何をしようか?』と聞かれたので、『やりたいことがある方がおかしいんじゃないですか』と答えたら笑っていましたね」とエピソードを浮かべた。
暑い中、エージェント役を演じるためにスーツ姿にこだわったイ・ドンフィは、汗で苦労したという。しかしスーツを諦めることはできなかったという。彼は「エージェントはホテルの中でたくさん働くじゃないですか。夜も仕事が多いので、スーツを着て(フォームを)維持するんです」と説明した。
スタイリングについても悩み、サング役のホン・ギジュンとたくさん話し合った。イ・ドンフィは「サング兄さんとは異なる雰囲気にしたかったんです。髪の毛を短くすると言われたので、僕は長いスタイルで対比を見せました。サング兄さんは暗く、僕は明るく。『アチ&シパック』という漫画のようだと言われました」と満足した。ストーリーが進んでいくにつれて変化するジョンパルを描く際、衣装の変化も必須だった。イ・ドンフィは「華やかだったトーンを暗くしていきました。最初は様々な柄のシャツを着ていましたが、だんだんと暗くなっていくようにしました」とスタイリングに力を入れたと伝えた。
カン・ユンソン監督の演出の特性上、俳優の参加は自由だった。イ・ドンフィはセリフも作って追加したという。彼は「全部悪口でした。悪口のセリフは全部僕が作ったものです。非俗語をたくさん取り入れて、監督に喜ばれた」とビハインドを伝えた。カン・ユンソン監督の演出スタイルに対しては長所と短所があると伝えた。彼は「どれほど研究してくるかによって差が出ます。本当に一生懸命に考えて作ってきたものが受け入れられた時、自信のある部分だと思いますので長所になると思います。しかしそのような努力より、台本に忠実な俳優には合わないと思います」と自身の考えを明かした。
イ・ドンフィが監督にお願いして加えたシーンもある。ソジョン(ソン・ウンソ)に会いに行ったが、彼女が電話に出ないと持っていた花束を投げるシーンはイ・ドンフィのアイディアだったという。彼は「5分もらって急いで撮りました。台本には『どうして僕の電話に出ないんだろう』くらいだったんです。でも議論の末、ジョンパルの顔から『そう、人が生きることってそうだろう』という感じを見せたいと思いました。お願いするようにして撮ったシーンです」と愛情を見せた。
チェ・ミンシクだけでなく、ソン・ソックとの共演にもイ・ドンフィは満足し、必ずまた共演してみたいと話した。彼は「ソン・ソック兄さんの努力が本当にたくさんのところに入っています。本人の役割よりもっと多くの人々の役割に対する蓋然性、人物間の立体的な設定についてたくさん悩んでくれました。刺激もありましたし、これまで考えられなかった部分をたくさん学びました」とし「自身の役割、ただ演技のことだけを考えてやってくれるので、一緒に仕事をしたい俳優です。他の人を心配しなければならない時もありますが、そういった心配をしないように絶えず勉強し、研究します」とソン・ソックの情熱的な姿勢を褒め称えた。
ソン・ソックが出演した「私の解放日誌」というドラマがヒットした後のエピソードも公開した。イ・ドンフィは「最初(『カジノ』の撮影のため)フィリピンに着いた時はソック兄さんをあまり知らなかったんです。ところがフィリピンの方々も(韓国ドラマを)たくさん見ているんですね。ホテルのロビーで(フィリピン人のファンが)待っていて、ソック兄さんはどこかと聞かれました。それくらいドラマがヒットしたということです。僕にも(ソン・ソックはどこだと)聞いたり」と話した。
演技に対する深い悩みは常に持っている。商業映画と独立映画の間でバランスをキープしたいという意志、成長に対する意志をこの日のインタビューで強くアピールしたイ・ドンフィは「『TAR』でのケイト・ブランシェットさんの演技を見て、まだまだだなと思いました。もちろんチェ・ミンシク先輩を見てもそうですし」と話した。
独立映画が存在する理由も強調した。ハリウッドの制作社A24の善戦を見て感じたことが多いという彼は、「俳優という職業は、自分が出演したいからと言って出演できるものではありません。適切な時期に、自身が望む制作会社が投資をした映画に出演できるのはレオナルド・ディカプリオしかいないんです」と話した。結局は選ばれる立場なので、やりたいこととやらなければならないことの間で悩むべきだというイ・ドンフィは、「独立映画に出演する理由は、低予算だけど自分が自由でいられるからです」と話した。
イ・ドンフィは「遊ぶなら何する?」を通じて結成したMSG WANNABEの活動に対する渇望も表した。ジョンサンドンギ(キム・ジョンス、イ・サンイ、イ・ドンフィ、Simon D)と一緒にデビューしたM.O.M(チ・ソクジン、KCM、Wonstein、パク・ジェジョン)が新曲を出して活動するのを見ながら「羨ましいです。チ・ソクジン兄さんと同じチームになるべきでした。推進力が羨ましいですね」と言いながら、「そのチームにはチ・ソクジンとカン・チャンモ(KCM)、リーダーが2人です。パク・ジェジョンが入隊したらその場所を狙ってみます」と冗談を言った。
そう話しながらも、歌を歌ったということ自体が恥ずかしかったとも話した。イドンフィは「ハリー・スタイルズを見て『僕はやったらだめなんだろうな』と諦めたんです。GUMMY姉さんの公演にも行きましたが、『後輩さん』と言われ、そう言わないでくださいとお願いしました」と謙遜した態度を見せた。
写真=Walt Disney Company Korea
俳優イ・ドンフィにとってチェ・ミンシクは、一緒にいるだけで光栄な存在だった。2ヶ月間のフィリピン生活でも、演技をする先輩としても彼はお手本そのものだった。ソウル三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで行われた「カジノ」終了記念インタビューでイ・ドンフィは、「チェ・ミンシク先輩は後輩にとって、存在だけでお手本になる俳優」と話した。チェ・ミンシクはいつも1時間先に現場に来たため、イ・ドンフィもこれに従ったという。イ・ドンフィは「早めに来なさいとは一言も言われてなかったのですが、スタッフに対する配慮を見て自然と見習うようになりました。そして誰に対しても、相手がアドバイスを求めない限り、先には話しません。ずっと待っていてくれて、気後れしないようにしてくれるんです」とチェ・ミンシクの姿勢と配慮に感謝した。そして「穏やかに包みこんでくれて、一方では油断しないように、また謙遜する態度で最善を尽くして準備ができるようにしてくれる灯台のような存在です」とつけ加えた。
「カジノ」のスタッフにとってフィリピンの現場はスプリングキャンプのようだったとイ・ドンフィは話した。彼は「できることは台本を読むことしかありませんでした。シーンを分析し、キャラクターたちを有機的に繋ごうと悩みました。今まで参加してきた作品の中でも、集中度は最高でした」と回想した。チェ・ミンシクとは一緒にいる時間が多かった。イ・ドンフィは「ムシク(チェ・ミンシク)とジョンパル(イ・ドンフィ)は一緒のシーンが多いので、家族よりも長い時間を過ごしました。朝食から撮影を終えて帰る時まで一緒でした」と話しながら、「ホテルは部屋から部屋に電話をかけられるじゃないですか。(チェ・ミンシク先輩の)部屋に僕の名前と部屋番号を書いたメモがありました。部屋に電話をかけて僕に『何を食べる? 何をしようか?』と聞かれたので、『やりたいことがある方がおかしいんじゃないですか』と答えたら笑っていましたね」とエピソードを浮かべた。
暑い中、エージェント役を演じるためにスーツ姿にこだわったイ・ドンフィは、汗で苦労したという。しかしスーツを諦めることはできなかったという。彼は「エージェントはホテルの中でたくさん働くじゃないですか。夜も仕事が多いので、スーツを着て(フォームを)維持するんです」と説明した。
スタイリングについても悩み、サング役のホン・ギジュンとたくさん話し合った。イ・ドンフィは「サング兄さんとは異なる雰囲気にしたかったんです。髪の毛を短くすると言われたので、僕は長いスタイルで対比を見せました。サング兄さんは暗く、僕は明るく。『アチ&シパック』という漫画のようだと言われました」と満足した。ストーリーが進んでいくにつれて変化するジョンパルを描く際、衣装の変化も必須だった。イ・ドンフィは「華やかだったトーンを暗くしていきました。最初は様々な柄のシャツを着ていましたが、だんだんと暗くなっていくようにしました」とスタイリングに力を入れたと伝えた。
カン・ユンソン監督の演出の特性上、俳優の参加は自由だった。イ・ドンフィはセリフも作って追加したという。彼は「全部悪口でした。悪口のセリフは全部僕が作ったものです。非俗語をたくさん取り入れて、監督に喜ばれた」とビハインドを伝えた。カン・ユンソン監督の演出スタイルに対しては長所と短所があると伝えた。彼は「どれほど研究してくるかによって差が出ます。本当に一生懸命に考えて作ってきたものが受け入れられた時、自信のある部分だと思いますので長所になると思います。しかしそのような努力より、台本に忠実な俳優には合わないと思います」と自身の考えを明かした。
イ・ドンフィが監督にお願いして加えたシーンもある。ソジョン(ソン・ウンソ)に会いに行ったが、彼女が電話に出ないと持っていた花束を投げるシーンはイ・ドンフィのアイディアだったという。彼は「5分もらって急いで撮りました。台本には『どうして僕の電話に出ないんだろう』くらいだったんです。でも議論の末、ジョンパルの顔から『そう、人が生きることってそうだろう』という感じを見せたいと思いました。お願いするようにして撮ったシーンです」と愛情を見せた。
チェ・ミンシクだけでなく、ソン・ソックとの共演にもイ・ドンフィは満足し、必ずまた共演してみたいと話した。彼は「ソン・ソック兄さんの努力が本当にたくさんのところに入っています。本人の役割よりもっと多くの人々の役割に対する蓋然性、人物間の立体的な設定についてたくさん悩んでくれました。刺激もありましたし、これまで考えられなかった部分をたくさん学びました」とし「自身の役割、ただ演技のことだけを考えてやってくれるので、一緒に仕事をしたい俳優です。他の人を心配しなければならない時もありますが、そういった心配をしないように絶えず勉強し、研究します」とソン・ソックの情熱的な姿勢を褒め称えた。
ソン・ソックが出演した「私の解放日誌」というドラマがヒットした後のエピソードも公開した。イ・ドンフィは「最初(『カジノ』の撮影のため)フィリピンに着いた時はソック兄さんをあまり知らなかったんです。ところがフィリピンの方々も(韓国ドラマを)たくさん見ているんですね。ホテルのロビーで(フィリピン人のファンが)待っていて、ソック兄さんはどこかと聞かれました。それくらいドラマがヒットしたということです。僕にも(ソン・ソックはどこだと)聞いたり」と話した。
写真=Walt Disney Company Korea
イ・ドンフィは「カジノ」の結末に対する家族の反応を聞くと「母は見ていないと思います。あまりにも好意が持てないキャラクターとして描かれていますから」と伝えた。そう言いながらも「母は後でちゃんと見ると言っていましたが、(試写会に)招待して見てもらいました。いい話をしてくれました。かっこよく映ったらもっと楽しんでもらったと思うが、そうじゃなかったので」と残念な気持ちも伝えた。演技に対する深い悩みは常に持っている。商業映画と独立映画の間でバランスをキープしたいという意志、成長に対する意志をこの日のインタビューで強くアピールしたイ・ドンフィは「『TAR』でのケイト・ブランシェットさんの演技を見て、まだまだだなと思いました。もちろんチェ・ミンシク先輩を見てもそうですし」と話した。
独立映画が存在する理由も強調した。ハリウッドの制作社A24の善戦を見て感じたことが多いという彼は、「俳優という職業は、自分が出演したいからと言って出演できるものではありません。適切な時期に、自身が望む制作会社が投資をした映画に出演できるのはレオナルド・ディカプリオしかいないんです」と話した。結局は選ばれる立場なので、やりたいこととやらなければならないことの間で悩むべきだというイ・ドンフィは、「独立映画に出演する理由は、低予算だけど自分が自由でいられるからです」と話した。
イ・ドンフィは「遊ぶなら何する?」を通じて結成したMSG WANNABEの活動に対する渇望も表した。ジョンサンドンギ(キム・ジョンス、イ・サンイ、イ・ドンフィ、Simon D)と一緒にデビューしたM.O.M(チ・ソクジン、KCM、Wonstein、パク・ジェジョン)が新曲を出して活動するのを見ながら「羨ましいです。チ・ソクジン兄さんと同じチームになるべきでした。推進力が羨ましいですね」と言いながら、「そのチームにはチ・ソクジンとカン・チャンモ(KCM)、リーダーが2人です。パク・ジェジョンが入隊したらその場所を狙ってみます」と冗談を言った。
そう話しながらも、歌を歌ったということ自体が恥ずかしかったとも話した。イドンフィは「ハリー・スタイルズを見て『僕はやったらだめなんだろうな』と諦めたんです。GUMMY姉さんの公演にも行きましたが、『後輩さん』と言われ、そう言わないでくださいとお願いしました」と謙遜した態度を見せた。
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- パク・ソリ
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