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「ランサム 非公式作戦」チュ・ジフン、危険なカーチェイスシーンに挑戦“ほとんどのシーンを自ら演じた”

マイデイリー
写真=SHOWBOX
俳優のチュ・ジフンが、映画「ランサム 非公式作戦」に注いだ情熱を告白した。

最近、ソウル鍾路(チョンロ)区小格洞(ソギョクドン)のあるカフェで、映画「ランサム 非公式作戦」出演のチュ・ジフンと会った。

同作は、映画「最後まで行く」「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」を手掛けたキム・ソンフン監督の約7年ぶりのスクリーン復帰作で、行方不明になった同僚を救うために、レバノンに向かった外交官のミンジュン(ハ・ジョンウ)と、現地のタクシー運転手パンス(チュ・ジフン)のバディアクションを描く。

チュ・ジフンは、詐欺師気質が強い現地タクシー運転手のパンスに扮する。パンスは、偶然行方不明になった外交官を救うため1人でレバノンに来たミンジュンと会う。危険な事件に巻き込まれるのが嫌で、ミンジュンの乗車を拒否するが、彼の「タクシー代の4倍を支払う」という言葉に誘われて、非公式作戦に合流することになる。

引き続き追われる緊迫した状況でもウィット感を失わないパンスに変身したチュ・ジフンは、フィルモグラフィ史上、最も図々しくてとぼけた魅力をアピールする。カラフルな衣装はもちろん、生存力の強いパンス役を完璧にこなした。特に、観客動員数2000万人を記録した「神と共に」シリーズで共演したハ・ジョンウとのティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)なケミ(ケミストリー、相手との相性)が印象的だ。

今作のカーチェイスシーンは、公開直後に映画「ミッション : インポッシブル」シリーズのアクションと比較され、好評を得た。これに対し、彼は「僕のギャラはトム・クルーズさんの5分の1にも満たないと思いますが、『ミッション : インポッシブル』と比較してくれて嬉しいです。最近はサポートや安全装備が良くなって、自ら(カーチェイスシーンを)演じました。もちろん代役を使って顔を隠すこともできますが、専門家たちと話し合って『やってもよい』という判断のもと行いました」と話した。

続けて「監督が気を遣ってくださり、僕は大丈夫でした。(僕より)後ろに乗っている人の方がもっと怖さを感じると思うので、ハ先生(ハ・ジョンウ)の方がかなり慎重でした。頑張りましたが、簡単ではなかったです」とし「僕がドリフトをしたところ、成功してしまいました。監督も『これ、できるんだ』と驚き、僕も『これ、できますね』と驚きました。後ろに乗っている人たちはびっくりしたと思います。本当にほとんどのシーンを自ら演じて撮りました」と明かした。

キム・ソンフン監督への絶賛も惜しまなかったチュ・ジフンは「約3ヶ月にわたって、3都市で15回以上撮影を行いました。6分に達する長いシーンにもかかわらず、セリフもほとんどなく、一般市民の恐れる感情がすべてでした。そのような緊張感を演出力だけで見せてくれるのがすごいです」と感嘆した。

モロッコで初登場するパンスについて「登場した瞬間、ストーリーが見えなければいけません。ハ・ジョンウは追われ、異国の風景が繰り広げられる中、韓国人がタクシー運転手として立っている姿で登場します。この部分を観客に受け入れてもらうために、監督とたくさん話をしました。外的な要素として表している部分もあります」と話した。

今作のために体重を増やし、派手な衣装を着たことについて彼は、「客引き行為をしなければならないので、帽子もモロッコの人々がかぶっていないものをかぶりました。ある意味、パンスは、三清洞(サムチョンドン)で外国人が『すいとんを食べろ』と韓服(ハンボク:韓国の伝統衣装)と笠をかぶって客引き行為をするのと同じことをしています。シグネチャーのコインなどを作りながら、すごく努力します。むやみに一生懸命生きていた当時の時代を感じることができます」と付け加えた。

また、体重の増やし方については「自然に太ったのではなく、ジムを探し回りました。運動をたくさんしながら食べるのと、食べてそのまま太るのとは違います。アジア人がいない場所(モロッコ)なので、ジムを訪ねると、不思議に思われました」と伝えた。

劇中でアラビア語を駆使するチュ・ジフンは「そこにいる現地の俳優たちまでも、一緒にアラビア語を学びました。皆のアラビア語が妙に異なっていました。簡単でないというよりも、意味の分からない文字の羅列に見えました。なぜなら、見たことも聞いたこともない言葉でした。日本語や中国語の場合、真似することはできますが、アラビア語は真似することすらできませんでした。ただひたすら聞いて練習しました」と、苦労を吐露した。

言語の先生は1人じゃなければならないという彼は「モロッコの言語の先生が俳優さんでした。情熱が半端じゃなかったです。言語のコーチングをしなければならないのに、次第に演技のディレクションまでするようになりました。なので、監督が1度怒ったことがありますが、直らずに続けていました」と言って笑った。

作品の撮影に入る前に、心配していた部分はなかっただろうか。心配よりも期待する気持ちの方が大きかったという彼は「監督であれ、相手の俳優であれ、間違いではないですが、スタイルが異なる可能性があります。解釈が異なることもあり、休憩時間の過ごし方が異なることもあります。誰かが悪いわけではなく、お互いに役に立たないかもしれません。しかし、今作ではスタッフともよく合っていました」と話した。

何度もお互いの息が合うことを強調した彼は「追求する方向性が同じかということが、重要だと思います。何より、アラブに長く滞在することに対する負担がありました。息を合わせることや方向性が異なっていたら、大変だったと思います。異なっていても合わせることはできます。しかし、(方向性が)似ていたらもっと合わせやすいのではないかと思います」と、「ランサム 非公式作戦」チームの完璧なチームワークをアピールした。

映画「神と共に」シリーズで息を合わせたキム・ヨンファ監督も、映画「THE MOON」の公開を控えていた。チュ・ジフンは「THE MOON」のポスターを見る度に「写真を撮ってメッセージも送りました。僕の前の家に住んでいるので、よく会います。『今日は何の撮影ですか?』『お疲れ様です』など、日常会話をしている間柄です。映画『工作 黒金星と呼ばれた男』のときも励まし合いました」と話した。

元記事配信日時 : 
記者 : 
ノ・ハンビン
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