「ハイクッキー」チョン・ダビン“共演したナム・ジヒョンと一緒に旅行に行くほど親しくなった”
写真=MAA
女優のチョン・ダビンがU+モバイルTVオリジナル「ハイクッキー」に出演した感想を伝えた。劇中でチョン・ダビンは、ベールに包まれているクッキーの秘密と密接にかかわっている主要人物のチェ・ミニョンを、深みのある演技で描き出し、作品への没入度を高めた。これまで演じてきた役とは正反対の雰囲気で、大胆なイメチェンを披露。落ち着いた様子から危険な真実に向き合って不安を感じる姿まで、様々な感情の変化を安定した演技で披露した。――「ハイクッキー」は「欲望」というテーマを「クッキー」という媒体で描いた一風変わった題材と展開で注目を集めましたが、放送終了の感想をお願いします。
チョン・ダビン:撮影中にみんなが同じ心で力を合わせて悩み、話し合いながら頑張って準備した作品を、視聴者の方々が愛してくださって心より感謝申し上げます。
――チェ・ミニョンというキャラクターを表現するため、準備する過程で最も重点を置いた部分はどこですか。
チョン・ダビン:チェ・ミニョンというキャラクターは感情の起伏が激しいですが、すごく計算的で、節制された姿であればいいなと思いました。傷の扮装をしてマスクを着用するという点が、チェ・ミニョンをうまく表現することができる大きな装置だったので、それ以外のビジュアル的な部分は飾らなかったんです。マスクを着用するシーンが多かったので、目で様々な感情を表現するためにいろいろと研究しました。セリフをきちんと伝達するため、発音と発声に力を入れました。少し難しい部分は、アフレコによって合わせていきました。ミニョンは劇をスタートさせる人物ですが、トラウマによって誰も信じることができず、一番近い姉にも自分の話はしない性格ですので、かたい話し方と一定のトーンにより、本心が読めない人物として表現しようと思いました。
――この作品を通じて以前とは正反対のキャラクターと、荒くて冷たい言動で新しい演技を披露しました。1年ぶりに選択したこの作品の、どのような部分に魅了されましたか。また新しい挑戦だと思った部分はどこですか。
チョン・ダビン:作品を選ぶ時には、これまでの役割との違いを探してみます。以前見せた姿とは違う演技を見せたいと、いつも悩んでいます。この作品は姉妹の関係性が面白いと感じましたし、愛憎の関係という設定が面白いと思いました。ミニョンは人を信じることができず、独断で行動して収拾します。それによる戒めと、極限に追い込まれた人間の姿をきちんと表現したいと思いました。また、顔の真ん中に大きな傷の扮装をしてマスクを着用するという設定が、新しい挑戦だと感じられ、やってみたいと思いました。
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――この作品ではマスクをして演技しました。眼差しとマスクの中の声で演技するのが大変だったと思いますが、準備過程が気になります。チョン・ダビン:マスクをつけていてもセリフをきちんと伝えるため、様々なマスクをつけてみて選びました。セリフも普段よりはっきりと発音しようとしました。傷の扮装をしていろいろな表情を見せると扮装したステッカーの形が変わる可能性があったので、制約があったんです。眼差しの演技は極限の状況で様々な感情がきちんと表現できるように、モニターを見て変化を与えようと努力しました。
――今作の準備をする時の心構えと計画、そして撮影が終わった後の心構えが変わったのかも気になります。
チョン・ダビン:撮影を準備する時にはミニョンとして揺れずに感情の演技をきちんと構築して、人間の様々な心理を見せたいと思ったんです。クッキーという媒介を通じて社会的な問題をタイムリーに扱い、警告したいと思いました。公開後、私も視聴者として不自然な部分がなかったのか、意図通りにメッセージがちゃんと伝わったのか、自分自身を振り返る時間を過ごしています。
――チェ・ミニョンは本当に様々なことを経験するので、感情的に表現するのが大変だったと思いますが、以前とは異なる役割だっただけに、記憶に残るシーンやセリフもあると思います。
チョン・ダビン:第2話のエンディングでクッキーを食べるシーンが一番印象的でした。大きなクッキーを一口で食べるのは思ったより大変でした。クッキーを食べてからの変化についてたくさん悩んで準備したので、今も記憶に残っています。
――姉チェ・スヨン役のナム・ジヒョンさんと本当の姉妹のような姿と、決定的な状況では互いを先に配慮する姿で感動を与えました。彼女とのケミ(ケミストリー、相手との相性)はどうでしたか。
チョン・ダビン:ナム・ジヒョンさんと撮影が終わった後、一緒に旅行にも行って、おいしい料理も食べに行く関係になりました。実姉のように優しくしてくれて頼りになりましたし、勉強になりました。幼い頃にデビューしたという点が似ていて、彼女にいろいろと相談したりします。
――普段は冷たいけれど、重要な時には一番先に会いに行く心強い関係性を見せたソ・ホス役のチェ・ヒョヌクさんとのケミはどうだったのでしょうか。
チョン・ダビン:チェ・ヒョヌクさんとは劇の前半に息を合わせなければならなかったため、早く親しくなったと思います。彼は明るいエネルギーを持っていて、現場のムードメーカになってくれました。同年代なので友達のように冗談も言って、互いの演技も見るなど、演技についていろいろと話し合いました。
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――メイキング映像を通じて、深刻な雰囲気の作品とは異なり、撮影現場からは明るくて温かい雰囲気が感じられました。一緒に仕事をした出演陣とのケミはどうだったのでしょうか。チョン・ダビン:学校の友達のように親しい感じでした。作品の雰囲気とは異なって、学校の撮影シーンがある日は体験学習を待つ学生のように胸がワクワクしました。劇中、ミニョンは一人で過ごす人物なので、他の出演陣と一緒にいるシーンは少ないのですが、一緒に撮影する部分では互いに意見もたくさん出して、フィードバックもしてあげたりしました。情熱あふれる現場でした。
――この作品はこれまでのジャンルとは違いますが、説得力はどのように持たせたのでしょうか。
チョン・ダビン:斬新な題材なので、ユニークさは維持しながらも、リアルな話の伝達を通じて説得力を持たせていったと思います。またキャラクターの背景、価値観と動機を出演たちが理解して、説得力のある演技をするために頑張りました。
――チョン・ダビンさんにとってこの作品は、前作とは異なる雰囲気を見せた作品として記憶に残りそうですが、この作品がチョン・ダビンさんに与えたプレゼントは何ですか。
チョン・ダビン:出演陣です。気が合う友達と知り合えましたし、一緒に喜怒哀楽を感じて良いエネルギーを分かち合っています。
――チェ・ミニョンというキャラクターに伝えたい別れの挨拶はありますか。
チョン・ダビン:世界にはしっかりした大人も、能力のある警察もいると言ってあげたいです。
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――MBC「彼女はキレイだった」を皮切りに、MBC「オクニョ 運命の女(ひと)」、SBS「猟奇的な彼女」、SBS「ロマンスは必然に」から「ハイクッキー」まで、様々な作品を通じて変化を重ねてきました。女優として様々なキャラクターを経験する気持ちが気になります。チョン・ダビン:新しくて気持ちのよい緊張感がいつもあります。挑戦してみたいキャラクターと自分にできるキャラクターが多いと思っているので、いつも勉強できることに感謝して、成長しながらゆっくりと自分の道を構築していきたいと思います。
――成長の幅が広い女優だと思っていますか。それとも少しずつゆっくり進んでいく女優だと思いますか。
チョン・ダビン:少しずつ進んでいく女優だと思います。何でも直接体験して経験してこそ変わる性格なので、自分自身をもっと客観的に見つめて、足りない部分を認知して、さらに素敵な姿で一歩ずつ成長していきたいです。
――2023年、「ハイクッキー」の準備のため、一年を一生懸命に過ごした自分に一言お願いします。
チョン・ダビン:頑張ったよ。えらい。健康で幸せになろうよ、と言ってあげたいです(笑)。
――2024年、新年の願いはありますか。
チョン・ダビン:2024年の辰年! 今よりたくさん皆さんに会える一年になりますように。ありがとうございます。
――最後に「ハイクッキー」を愛してくれて応援してくれた視聴者に挨拶をお願いします。
チョン・ダビン:これまでこの作品を愛してくださり、関心を持っていただいた皆さんに心より感謝します。私は女優として今より成長して、素敵な姿を見せることができるように頑張りますので、見守ってください。いつもありがとうございます。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・スンロク
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