「ヒーローではないけれど」スヒョン、8時間の特殊メイクで100kgの女性に変身“皆が本当に苦労した”
写真=YG ENTERTAINMENT
女優のスヒョンが、「ヒーローではないけれど」で特殊メイクをした経験について語った。スヒョンは最近、ソウル麻浦(マポ)区合井洞(ハプチョンドン)のあるカフェでインタビューを行った。彼女は韓国の取材陣と会い、JTBC土日ドラマ「ヒーローではないけれど」(脚本:チュ・ファミ、演出:チョ・ヒョンタク)の撮影について語った。
同作は、特別な能力を持っているが、誰も救えなかった男性が、ついに運命の女性を救い出すファンタジーロマンスドラマだ。スヒョンは劇中、主人公ポク・グィジュ(チャン・ギヨン)の姉ポク・ドンヒ役を演じた。
ポク・ドンヒは、20代の頃はモデルとして活動し、抜群のスタイルと華やかなビジュアルを兼ね備えていた人物だ。特に、空を飛ぶ超能力を持った彼女は、体も心も自由な存在だった。しかし、肥満によって体が重くなり、これ以上飛べなくなってしまった。このようなキャラクターを演じるため、スヒョンは撮影する度に全身に特殊メイクをし、実際の自分の見た目とは異なるポク・ドンヒに変身しなければならなかった。
特殊メイクで苦労したという彼女は、制作発表会で本当に大変だったと打ち明け、話題になった。「特殊メイク……はぁ」とため息をついた彼女は、「本当に大変でした。それを知っていたならできなかったはずです」とし、「特殊メイクチームとマネージャーなど、同行するスタッフが本当に多かったんです。その方たちが皆一緒に苦労しました」と打ち明けた。
スヒョンは「キャラクターの設定は30kgプラス、マイナスになることがあって、特殊メイクをすると予想はしていたんです。ところが、実際どうなるかは俳優にとっても未知の世界なので、それを計算して決めることではないと思いました。ただ私がキャラクターとして見せられる部分に力を入れました。このような感情の変化があるキャラクター、成長期を見せる女性が魅力的だと思って挑戦しました。一緒に苦労してくれた方々のためにも、私がうまくやらなければならないという使命感を持つくらい、皆が本当に全力で頑張ったんです」と回想した。
写真=JTBC
そして「最大で8時間かかりました。体重が最も軽い時で4時間半でした。少なくとも4時間半~8時間、じっと座っていなければなりませんでした。『暑いです、大変です、やらなきゃダメですか?』と言ったけれど、これを特殊メイクチームが全て受け入れてくれました。一度に4人くらいでやってくれました。動いたり表情を作ってはいけません。じっと座ったまま8時間耐え、その次は“修正戦争”です。少ししゃべっただけでも口が動いて化粧が崩れるんです。カットがかかったら走ってきて、修正してくれました。メイクは結果的に、私がやりました。美容室に行ってメイクをしてもらうと、追加で2時間を犠牲にしなければならないので、私が家でやってから扮装を始めました」と打ち明けた。空を飛ぶ演技についても、「かなり高かったです。でも面白かったです。高く上がると笑顔になりました。ドンヒそのものが、私を喜ばせてくれるキャラクターでした。本当に飛ぶシーンは多かったです。精神的に大変だったり、怖いことはありませんでした。肉体的には少し大変でした。特殊メイクをしている時にハーネスを装着しなければなりませんでした。特殊メイクをしたまま落ちる時、じたばたする姿が面白かったけれど、本当に長い時間ぶら下がっていました。とても暑かったです」と語った。
彼女は「アセトンでシリコンを溶かして顔につけるんです。肌に少しアレルギー反応が出たこともあったのですが、大きな問題はありませんでした。特殊メイクチームがものすごく気を使ってくれたおかげです。扮装が重くて、外すと顔が垂れていました」と振り返った。
続けて「少しずつ要領が分かっていったけれど、それを着ていると消化不良になって口も大きく開けられなかった。あくびをしたりすると『ダメです!』と言われました。たくさん食べられませんでしたし、水もあまり飲めない状態でした。だからといって体重が減ることはありませんでした」と話した。
何より彼女は、「100kgから65kgまで、段階に合わせて特殊メイクが変わっていきました。私だけが苦労したわけではありませんので、文句は言えませんでした。皆すごく大変だったと思います。その方たちのためにも、特殊メイクに気づいてほしいと思いました。『(特殊メイクが)際立つように頑張ります』と話しました」と笑った。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ヨン・フィソン
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