ソン・イェジン、結婚・出産経て“人生の第2幕”に…全盛期や近況を語る「育児で新たな幸せを知った」
写真=OSEN DB
女優のソン・イェジンが、結婚・出産を経て変化した心境を語った。ソン・イェジンは5日、京畿道(キョンギド)富川(プチョン)HYUNDAI百貨店・中洞(チュンドン)店文化ホールにて開かれた「第28回富川国際ファンタスティック映画祭」(以下、BIFAN)の「ソン・イェジン特別展」の記者会見およびテープカットに出席した。
1999年にCMを通じてデビューしたソン・イェジンは、ドラマ「おいしいプロポーズ」「大望」「夏の香り」「恋愛時代」「スポットライト」「個人の趣向」「サメ~愛の黙示録~」「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」「愛の不時着」「39歳」など、多数のヒット作に出演した。また、映画「秘密」「酔画仙」「永遠の片想い」「ラブストーリー」「君に捧げる初恋」「私の頭の中の消しゴム」「四月の雪」「ナンパの定石」「ファム・ファタール」「妻が結婚した」「ザ・タワー 超高層ビル大火災」「パイレーツ」「荊棘の秘密」「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」「Be With You ~いま、会いにゆきます」「ザ・ネゴシエーション」などスクリーンでも活躍し、韓国を代表する女優となった。
彼女は韓国国内外で様々な受賞歴を誇っている。「第9回大韓民国大衆文化芸術賞」国務総理表彰をはじめ、大鐘(テジョン)賞、百想(ペクサン)芸術大賞、青龍(チョンリョン)映画賞など、数々の賞を受賞。特に、映画「四月の雪」で「第51回アジア太平洋映画祭」主演女優賞、映画「私の頭の中の消しゴム」で「第15回中国金鶏百花映画祭」の主演女優賞を受賞し、海外でも演技力を認められている。
チョン・ジヨン組織委員長は「説明が要らない女優」と紹介し、ソン・イェジンは「特別展というのは先輩たちの領域だと思っていた。自分にそのようなフィルモグラフィーと経歴、年齢と力量があるのか信じられなかった。しかし、もう一度考えてみたら、いつのまにか年齢も重ねていた。光栄な場であるだけに、尊敬する先輩たちの後を継いで開催できることを感慨深く思う」と感想を明かした。
20年以上も女優として活動してきたソン・イェジン。彼女は「演技がしたかった。演技をしたかったし、女優になりたかった。女優という言葉が素敵で、“自分も女優になりたい”と漠然と思っていた。その名前にふさわしい女優になりたいと思った。もう20年以上も経ったことが信じられない。時が経つのが早すぎる。本当にあっという間に歳を重ね、フィルモグラフィーが増え、女優になった。このような場を通じて、フィルモグラフィーを振り返ってみて、評論家や監督の方々からいただいた言葉を見ると、『激しく一生懸命に駆け抜けてきたんだな』『その中で、幸運にも良い評価をいただいたんだな』と思った。鞭を打ちながらここまで走ってきた。本当にやり甲斐を感じ、意味があると思っている」と語った。
特に彼女は「メディアを通じて自分の昔の姿を見ると、あの時、あのような表情、あのような姿だったんだなと思う。今はあの時のような眼差し、初々しさは出せない。あの頃の綺麗だった時を、どうしてもっと楽しめなかったんだろうと思いながらも、それより大事なのは、美しく歳を取りたいということだ。20代の全盛期があったけれど、それは永遠に続くわけではない。その時を楽しんで、歳を重ねたら自分の姿に責任を取ることができるようになりたい。難しいけれど、それが目標になった」と考えを述べた。
ソン・イェジンは、1つのキャラクターに限定されず、様々なキャラクターを演じ、ジャンル的にも挑戦を止めなかった。それを“もがき”と表現した彼女は「ある意味で、20代で女優を始めた頃は、当時の女優として見せられるイメージが限られていた。『永遠の片想い』『ラブストーリー』など、悲しくて可哀想な雰囲気の作品が多かったけれど、そのようなイメージのみに限られたくなかった。そのため、それまでとは異なるキャラクターを演じたかったし、違う姿を見せたかった。限界を決めたくなかった。そのような意味で“もがいた”。様々な姿をお見せしようと努力した」と話した。
彼女は2022年に俳優のヒョンビンと結婚し、第1子となる男の子を出産して、人生の新たな幕を開けた。この2年間で、人として、女優として、大きな経験をしたソン・イェジンは「2年間で多くのことがあったけれど、女優人生のチャプター1が終わった。これからチャプター2に入るけれど、特別展を開いていただき、私自身も過去を振り返る機会になった。整理して飛躍することができ、本当にありがたい。これからはさらに限界を決めたくない。本当に何も分からない時にバツイチや母親役などを演じたけれど、今同じ作品を撮るとしたら、全く違う演技になると思う。私がどのような演技を披露するか(自分でも)気になる」と期待を表した。
続いて「結婚と出産後の生活は、よく聞いていた通り、別の世界だ。子供を産んで2年近く子育てをしながら、1番の幸せは日常の大切さであることを知った。それ以前は、仕事が自分の全てで、その中で奮闘していた。自分と仕事を切り離せなかったけれど、今は子供が離乳食を一食でもよく食べてくれるだけで、とても幸せだ。1日をうまく乗り越えたと思うようになる。そのようなことで幸せを感じながら、価値観も変わった。育児は大変だけれど、それと同じくらい別の世界の幸せを感じている」と付け加えた。
これまで休まず走ってきたソン・イェジンは「“圧倒的だ”という言葉を初めて聞いたとき、とても素敵だと思ったし、女優として一度は言われてみたかった。圧倒的な俳優が多すぎる。尊敬する先輩・後輩たちがたくさんいる。その中でも、自分のカラーは少し変わっていると思う。今でもこの言葉に恐縮している」とし「作品は私にとって100m走だった。いつも急いでいて、その中で1人で奮闘していた。自分の女優人生を長く見ていきたいと思っている。この作品がダメだったらどうしようというストレスが多かった。責任感もあった。可能な限り多様に、もっと頻繁に、長く演技をして、これからも長く皆さんのそばにいる女優になりたいと思っている」と語った。
ソン・イェジンの演技人生はこれからも続く。彼女は「自分の年齢を自然に見せて、その年齢に合う演技をお見せしたい。これからも一生懸命に努力していくつもりだけれど、自分自身を傷つけながら、鞭を打つばかりの仕事をしたいとは思っていない。もっと広く、余裕を持って演技をしたいと思っている」と伝えた。
「第28回BIFAN」は、7月4日から14日まで富川市一帯で開催される。
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- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チャン・ウヨン
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