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【Dr.アル】イ・ドンウクがセクシー過ぎて狂ってしまいそうです。

10Asia
好きだというレベルを超えて“アリ”(恋の病で寝込むような)の境地になる時がある。見ないと死にそうで見ていると会いたくなる、今日もどこかで苦しんでいる全国に数多くいる“アリ”患者のための「10asia」の相談コーナー「Dr.アル」。

今回の悩ましい“アリ”の対象は、「乱暴なロマンス」など、数々のドラマで涙を流し、その涙でテレビの前の女性を虜にしてきたイ・ドンウク。


QUESTION

KBSドラマ「乱暴なロマンス」で、みんながウンジェ(イ・シヨン)にハマっていることは分かっています。同じ女性から見ても愛らしいということは、私も充分分かっています。それでもなぜ私はどんどんムヨル(イ・ドンウク)が気になっていくんでしょう?ウンジェに「時に野球は人を救ってくれるんだ」と話した後、家に入る時、退出される危機に陥ったドンス(オ・マンソク)を訪ねて「今まで間違った人生を生きてきた」とため息をついた時のムヨルの後ろ姿がどんなに寂しかったか。そこまでは耐えられます。しかし、イ・ドンウクの血の気のない顔と焦点の合わない瞳が頭から離れません。セクシー過ぎて本当に狂ってしまいそうです。(孔陵洞/ユ某さん)


Dr.アルの処方箋

患者様、この方はイ・ドンウクです。水に溺れて風邪をひいた時の重くなった肩が妙にセクシーに見えたり、美人に詐欺に遭うところだった時も、ムヨルの腰に巻いたタオルだけが目に入ったり、発作を起こすジョンヒ(ジェシカ)を安心させるために、ぎゅっと抱きしめる姿もそれとなくセクシーに感じたでしょう。患者様がこの男をパク・ムヨルでなく、イ・ドンウクとして見たから、このような症状が表れたのです。女心も分かってくれない、愚かなパク・ムヨルではなく、軍隊に行っても肌の色が変わらなかった白い天使イ・ドンウクだからです。なぜ、ウンジェがムヨルの顔をじっと見つめていたのかお分かりになったでしょうか。欠点の一つもない顔ですね。それだけではなく、勝手に伸びているヒゲまで素晴らしいです。普通、愛する人の寝ている姿を見たら、赤ちゃんみたいだと思うけど、イ・ドンウクだけは例外です。彼は男です。見つめるだけで心臓が震える男です。もちろん患者様の心臓が最も震える時は、世の中で最も孤独な人になって、今でも倒れそうな顔をしてウンジェとドンスを探し出す瞬間でしょう。

理性的に考えたら、ムヨルが冷たく見えても、彼の顔が何度も目に浮かぶのは、患者の方々が既にイ・ドンウクの作品に見慣れているからです。友達であるソング(チョン・ギョウン)を死なせたという罪悪感を無理に背けて生きてきたMBCドラマ「甘い人生」でのジュンスも、余命を宣告された恋人のヨンジェ(キム・ソナ)のためにできることは、そばでできるだけたくさん抱きしめ愛してあげることしかなかったSBSドラマ「女の香り」での、ジウクも胸に傷を抱いた男でした。だからムヨルのヒゲを見るたびに、いつもジュンスの姿が浮び上がったり、ムヨルの上半身を脱衣した姿を見るたびに泣きながらシャワーを浴びていたジウクの姿が浮か上がるのです。今まで、イ・ドンウクが演じた人物をよく考えてみて下さい。水際で遊んでいる子供のように、いつも心配になってかわいそうに思えて、自分の広い肩を貸してあげたくなったのでは。イ・ドンウクがそっと顔を上げて涙ぐむ目で、行かないでくれと、一日だけでも一緒にいてくれないかと言われたら、それを冷たく拒んで帰る女性はいないと思います。医師として責任を回避するための言い訳ではなく、正直、イ・ドンウク病は予想できた病気でした。患者の方々もイ・ドンウクの出演作を見るたびに感じていたと思います。自分が彼のトリコになっていくことを。けれど、時には最後まで痛みを我慢してこそ、その病気が治ると思います。だから、今日は薬でなく読むこと、目で読むだけで全身がしびれてくる、イ・ドンウクの残像をお勧めします。


Dr.アルのポイント:“イ・ドンウクが痛い”

『甘い人生』―「明かりがついた家が見たくて来ました。もしかしたら窓側に立っているかも知れないので」
ソングの遺骨を川岸にばら撒いて家に来る途中、ジュンスは地下駐車場でソングの父の手先からめちゃくちゃに殴られた。血まみれになったまま、ヘジン(オ・ヨンス)の家に行くジュンスのふらつく足取りを見て、泣かなかった人は誰もいないだろう。口を開くことさえ、苦しい状況にも関わらず、ヘジンに会ったことで薄い微笑を見せながら、「もう一度初めからやり直しても、あなたの傷ついた魂を見ることができる」と確信するジュンスの切ない告白が心を痛める。

『女の香り』―「こんな時はどうしたらいいんですか。怖いです」
服を脱ぐことを忘れたのか、それとも脱ぐ力がなかったのか。ヨンジェが癌になったという事実を知って、一晩中飲めないお酒を飲んだジウクは服を着たままシャワーを浴びながら、その場に座り込む。何のセリフもない短いシーンだったが、愛する女性が先にあの世に行ってしまうという恐怖がよく表現できた感じ……そんなことは関係なく、 シャワーシーンの余韻が最も長く残る場面である。ジウクが母の墓参りに行って泣き崩れたように、こんな時本当にどうしたら良いのか分からない。

『乱暴なロマンス』―「野球は時に人を救ってくれる」
ある人はムヨルを“野球するチンピラ”と呼んだり、またある人は野球を“ただのボール遊び”と言うけれど、ムヨルにとって野球というものは自分をこの世に出してくれた、一種の救世主だ。だからムヨルは何の縁故もない“ブルーシガールズ”の優勝に自分が貢献したと信じているウンジェの話をあざけ笑ったり、無視しない。「野球は時に人を救ってくれるんだ」と言った後の約2秒間の沈黙は「野球をしなかったら死ぬしかない」彼の切迫感を感じさせる。野球は時に人を救うが、イ・ドンウクはいつも私たちを泣かせる。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ガウォン、翻訳:チェ・ユンジョン
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