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映画俳優の悩み“イメージチェンジ”はキム・ミニから学ぼう

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イ・ソンギュン、ソ・ヨンヒのイメージチェンジについての悩み、大胆なキャスティング、そして努力も必要

「多様なジャンルの作品をやりたいです。俳優は作品を選択する際、主体でもあるけれど、選択される立場にもなります。選択する作品、選択された作品を通じてもっと役柄の範囲を広げる努力をすれば、多様なジャンルの作品で多様な役を演じることも出来ると思います」

俳優イ・ソンギュンを映画「火車」の公開前にインタビューした。ここで、イ・ソンギュンにファンからの質問を投げた。ロマンチックコメディの作品に多く出演しているイメージが強いが、それを変えたい気持ちはないのか。軽い質問だったが、イ・ソンギュンは“イメージチェンジ”について自らの考えを打ち明けた。

「私にとって今年は重要な時期です。今年上手くいかないと、大きな危機が迫ってくる可能性があるということをよく分かっています。私はロマンチックコメディに頻繁に出演したわけでもありませんが、ドラマのせいかそういうイメージが固まったようです。私も多様なジャンルの映画に出演し、幅広い演技をしたいと思います。もっと広く、もっと深くならないと限界が訪れると思います。今こそ私自身が演技の視野を広げなければならない時期です。この時期に上手くいかないと忘れられるかもしれないという危機感を持っています」

固定化したイメージで似通ったジャンルの映画への出演を繰り返せば、危機に陥るかもしれないという話だ。

イ・ソンギュンのイメージはロマンチックガイだ。本人の希望通り視野の広い演技を見せたのが今回のミステリースリラー「火車」だ。この作品で彼は消えたフィアンセを探すという一連の過程を通じて、観客と呼吸を一致させる名演技を披露した。“拡張された演技”あるいは“イメージチェンジ”を追求したイ・ソンギュンは少なくともその“半分の成功”は収めたと言える。


スリラーのイメージから脱皮したいソ・ヨンヒと“ロマンチックコメディの王”はもうやめたいイ・ソンギュン

映画「ビー・デビル」で2010年韓国国内はもちろん、海外映画祭の主演女優賞を独占したソ・ヨンヒ。その後、ドラマに出演しお茶の間に戻ってきたが、映画ではまだ顔を出せずにいる。

「ビー・デビル」以後、出演の提案があった映画は全て「ビー・デビル」で演じたキム・ボンナムと同じような役柄だったり、被害と抑圧を受けたり、復讐をする役柄ばかりだったからだ。

当時ソ・ヨンヒの所属事務所の関係者は「『チェイサー』や『ビー・デビル』などの作品に出演した後、似かよった作品の出演オファーばかり入ってきます。実は、ソ・ヨンヒという女優は、とても快活で明るい人です。監督や制作者の皆さんがソ・ヨンヒが出演した作品だけで彼女を判断しているようで残念です。彼女の他の面を引き出してほしいですね。似たり寄ったりの役にソ・ヨンヒの過去のイメージだけを代入させることはいけないと思います。そのため事務所でも次回の出演作をなかなか選べずにいます」と伝えた。

ソ・ヨンヒ自身も明るくて元気な役を演じたいという思いを「ビー・デビル」公開後のインタビューでしばしば伝えてきた。それでチ・ヒョヌと一緒に出演したドラマ「千回のキス」、イム・チャンジョンと呼吸を合わせる「チ・ウンスの人生大逆転」等、前よりはるかに気楽でさわやかな魅力がアピール出来るドラマを選択している。

ロマンチックコメディのイメージに閉じ込められたイ・ソンギュンと、スリラーのイメージに閉じ込められたソ・ヨンヒ。二人とも選択するより選択される立場の俳優。一つのイメージだけでアピールすれば、彼らの希少性は下がってしまう。

監督、制作スタッフには大胆で斬新なキャスティングをしてほしい

だが、熾烈な戦場のような映画企画と制作環境を考えれば、このような俳優の希望を叶えてあげることも難しいようだ。

ある映画関係者は「実は、キャスティングをする時、その俳優が持っているイメージを考慮するケースが多い。もちろん、監督や制作スタッフが従来のイメージをそのまま受け入れるよりは、新たな面を引き出す努力が必要なのは事実だ。だが、簡単に行こうとする傾向が強い」と語った。

しかし、大胆なキャスティングで反転の効果という相乗効果を得たケースもある。映画「火車」のピョン・ヨンジュ監督とヒロインのキム・ミニのことだ。映画「お熱いのがお好き」を含め、いつも爽やかでハツラツとしたイメージが強かったキム・ミニ。実は、彼女と所属事務所は観客の胸にしみこむような以前とは違う強烈な役を担当したいと、長い間それに合う役を探していた。その中で、映画「火車」と出会い、キム・ミニは魅了された。

彼女の中では変化に対する熱望が大きかったが「お熱いのがお好き」以後、なんと5年もの時間がかかった。だが、ピョン・ヨンジュ監督の彼女への信頼と大胆な挑戦、彼女の変化に対する熱望が合わさり、映画「火車」が誕生した。キム・ミニはこのチャンスを逃さんと、これまで培ってきたものを一気に披露した。おまけにイメージチェンジを果たすなど映画界に強烈なインパクトを与えた。

「火車」の、ピョン・ヨンジュ監督とキム・ミニのようにイ・ソンギュンとソ・ヨンヒの悩みが解消する日が早く訪れることを期待する。

元記事配信日時 : 
記者 : 
チョ・キョンイ
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