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アイドルのドラマ主演起用、得か損か

OSEN
アイドルたちが本業の音楽の垣根を越え演技に挑戦するケースが多くなっている。以前は脇役か助演級でキャスティングされていたが、最近は主人公に起用されている。マルチメディアの時代を迎え、歌やダンス、バラエティだけではなく、演技までできる“万能”アイドルの時代が訪れたのである。彼らをドラマの主人公に起用するのは得か損か。

得?

アイドルが主役になるドラマの多くは、企画段階から10~20代の若い世代をターゲットとしている。ラブストーリーや学園ドラマでアイドルが主人公に起用されているのである。青少年の成長物語において“憧れの存在”のアイドルは、若い視聴者の夢を表現するに効果的な存在である。反応も大きく、夏・冬休みのシーズンになると、各テレビ局はアイドルが多く登場する学園ドラマを制作している。

15日に韓国でスタートしたSBS水木ドラマ「花ざかりの君たちへ」は、高跳び金メダリストに会うために、体育男子高校に男装して偽装転校する少女の物語である。その爽やかな10代の主役を演じるのが、SHINee ミンホとf(x) ソルリである。また3月に終了したKBS 2TV月火ドラマ「ドリームハイ2」も芸術高校を舞台に夢に向かって奮闘する青少年の成長ストーリーを描いた。T-ARA ジヨン、2AM ジヌンなどが主役を務めたが、昨年のシーズン1では、miss A スジがアイドルグループメンバーとしては始めて主役に抜擢された。

海外販売の面でもアイドルの主役起用は有効だという。5月に終わったKBS 2TV月火ドラマ「ラブレイン」は、“アジアプリンス”チャン・グンソクとともに少女時代のユナのアジアでの高い人気のお陰で、韓国での低い視聴率にも関わらず、海外販売額が約80億ウォン(5億5千万円)に上った。

損?

得があれば損もある。アイドルがドラマに出演すると、演技力不足の話題がいつもお茶の間の話題にのぼる。“万能”アイドルの時代だとはいえ、プロの役者と比べると至らない演技はアイドルたちに与えられた課題だろう。セリフ回しや感情表現などで少しでも不自然に見えると、厳しい声が上がる。アイドルへの関心が高いほど、冷静な評価もつきものである。

さらにアイドルがいきなり主役に起用されることに対しても不満の声が上がっている。役者の場合、小さな役からスタートし、脇役を何回も演じた後、ようやく主役になるが、アイドルは高い人気のお陰で簡単に主役になるのである。これに対しては、ベテラン役者たちもインタビューなどで嘆いている。
元記事配信日時 : 
記者 : 
チョン・ソンハ
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