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「怒りの倫理学」ムン・ソリ“資本が宗教となった時代を生きているよう”

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「『あの方のお陰で新しい人生を得ました』というヒョンス(キム・テフン)の台詞が頭に残っている。普通『新しい人生を得た』と言ったら、宗教的な感じがすると思う。今の時代は資本が宗教を乗り越える、資本が宗教となった時代なのではないかと思った。また、そのように生きて行くのは違うのではないかとも思った。資本を通じて新しい人生を生きようとする人々が、この映画にはたくさんいる」(ムン・ソリ)

14日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大(コンデ)入口で、映画「怒りの倫理学」のマスコミ向け試写会が行われた。試写会直後に設けられた記者懇談会には、演出を務めたパク・ミョンラン監督と、俳優クァク・ドウォン、キム・テフン、チョ・ジヌン、ムン・ソリが参加した。

「怒りの倫理学」はある女子大生の死を巡る話を描いた映画だ。彼女の不倫相手だった大学の教授ステク(クァク・ドウォン)と、元恋人ヒョンス。彼女に片思いをしていたとの理由でカメラを設置し、24時間観察していた隣に住む男チョンフン(イ・ジェフン)、彼女に5千万ウォン(約429万円)を貸した消費者金融業者ミョンロク(チョ・ジヌン)など、それぞれのキャラクターが目立つ。女優ムン・ソリはステクの妻ソンファ役を演じた。

クァク・ドウォンはデビューから20年目で初めてキスシーンを撮影した。「とても緊張した」と告白したクァク・ドウォンは「この映画への出演を決めた理由は、20代前半の大学生とのキスシーンがあるという話にのったからだ」とし「いざ映画を観てみると、キム・テフンにはもっとレベルの高いベッドシーンがあった。もっと破格的だった」と感心した。

彼女の家にこっそり入り、ステクとの情事を覗き見してから、結局は彼女を殺すヒョンスにとって怒りとは“本能”だ。ヒョンスはその後、自責しながら他人に責任を押し付けようとし、死にかけてから理性を取り戻す。ヒョンスを演じたキム・テフンは「無意識のうちに本能で事件を犯したが、避けることもできたかもしれないと思った」とし「その後変わっていくキャラクターの姿を考えながら演技をした」と説明した。

映画で“怒り”を最もリアルに表現した人はチョ・ジヌンだ。「実際、私も怒りを上手くコントロールする方ではない」と告白したチョ・ジヌンは「頭にきた時は、そのまま放って置く方だ。カニの味噌汁を飲みながら怒りを抑える」と説明した。演出を担当したパク・ミョンラン監督は「キャラクターそれぞれの倫理学が衝突し、怒りに満ちた状態」としながら、ソンファという存在について「最も美しく、恐ろしく、強力な存在だと思う」と伝えた。

「怒りの倫理学」は、韓国で21日に公開される。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・オンヒョク、写真 : イ・ジョンミン
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