「サイコメトリー」キム・ガンウ、観客動員数250万人が目標…“皆が幸せになれる数字”
俳優キム・ガンウが“人間ヤン・チュンドン”になって登場した。キム・ガンウはヤン・チュンドンに出会って人間的な魅力を見せ、ヤン・チュンドンはキム・ガンウに出会って最もリアルな刑事になった。
キム・ガンウの新作「サイコメトリー」(監督:クォン・ホヨン)は、連続児童誘拐事件を追う捜査1課の刑事ヤン・チュンドンと、事件の唯一の目撃者であるサイコメトラーであるキム・ジュン(キム・ボム)の手に汗握る追撃を描いた映画だ。彼はこの作品でふてぶてしいながらも人間味と正義感に溢れるヤン・チュンドンに扮した。
映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」の時とは少し違う雰囲気が感じられた。SBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」と映画を見た後だから更にそう感じたのだろうか。気楽な感じですぐにでも人生相談をしてもらいたい気分になった。それだけキム・ガンウは番組と映画でもっとも人間らしい姿を見せてくれた。
「サイコメトリー」で、力の抜けた気さくな刑事の姿を披露したのはキム・ガンウの計算だった。ミステリー映画なので観客の共感を得るためには、最大限リアルな姿を見せなければならなかった。
「リアルなキャラクターを作りたかったのです。サイコメトリーという能力が非現実的であるため、登場人物まで非現実的に見えてしまい、観客が絶対に共感できないと思いました。そのため、(キム・)ボムが演じたキム・ジュンと僕が演じたヤン・チュンドンは、現実に基盤を置いたキャラクターとして作りました。そうでないと観客に信じてもらえないと思ったのです。観客に『こんなことができるのだろうか』と悩む時間を与えず、信じさせるようにするため僕とボムは演技をする時の表情や感情をよりと強くしました」
通常、超能力を題材にした映画やドラマに登場する人物はほとんど非現実的であるが、ヤン・チュンドンとキム・ジュンは周りにいそうな人物に思える。人それぞれ事情があるように、二人のキャラクターもそうだ。ヤン・チュンドンは幼い頃思わぬ事故で弟を失ったことで連続児童誘拐事件にさらに執着し、キム・ジュンは母親が死亡するという悲惨な事故に遭遇した後、都市開発区域で一人孤独に暮らす。
「サイコメトリー」はミステリー映画だが“コミュニケーション”について語っている。胸が痛む過去の事情を抱えている二人の男。超能力を持っていない人と超能力を持っている人のコミュニケーションを描いた。キム・ガンウとキム・ボムは映画を通してそのことを伝えている。
「この映画は、あまりにも違う人生を生きる人々の間のコミュニケーションを描いています。最近人々がコミュニケーションや関心について話題にしますが、『サイコメトリー』はその面で一脈通じるものがあると思います。先月映画のショーケースイベントで観客とハイタッチをしたことがまさに関心とコミュニケーションです。面識のない人々と手のひらをタッチすることが良いのです。僕たちは握手すればさらに話しやすくなりますよね。スキンシップを通して雰囲気が温かくなることを大いに感じました。僕たちの映画は、周りの人に関心や温かい視線を持たせる映画のようです」
観客とのコミュニケーションのため、リアルなキャラクターを演じることに苦心し、観客と実際に会って対面したキム・ガンウ。インタビューでの彼の全ての言葉には「サイコメトリー」に対する愛情と演技への情熱という基本的な前提があった。
「僕は、幼い頃から俳優を夢見て演技を始めたわけではなかったので、切実に思う気持ちがありませんでした。だから演技することが面白くありませんでした。反発心を持ったりしましたが、今はその段階を過ぎて本当に面白いと感じています。思春期が過ぎれば親の大切さが分かるように演技は僕にとって重要で楽しいものです。僕が作品を選択するとき重要に思うのは、人々の関心事を把握しコミュニケーションすることでしたが、この映画はまさに僕が目指していたものと同じでした」
キム・ガンウはこのように「サイコメトリー」の中に入り、その中で思い切り遊んだ。動きから台詞まで、細かく気を使った。
「演技をするとき、僕の好きなようにすることには限界があるけれど、この映画では監督と十分に相談しながら僕が動きを考えて自由にやりました。性格も現実感があるように血の気が多い面があり本当に生々しいものを見せようと思いましたし、状況に応じて台詞を変えてアドリブも入れました。病院でのシーンの台詞は全部僕が作ったものです(笑)」
「サイコメトリー」は比較的少ない予算で制作された映画であるため、キム・ガンウは動きから台詞まで一つ一つに気を使ってアプローチし、神経を注いだ。だからこそより愛情が湧くしかない作品である。この映画がうまくいくように願うことは、欲でなく当然のことだ。昨年に続き今年も1000万人の観客を動員した映画が3本も出ている中、キム・ガンウの希望はどう見ても素朴だ。彼は、250万人の観客に「サイコメトリー」を見てほしいと思っている。
キム・ガンウに250万という数字は特別だ。「ヒーリングキャンプ」に出演した時、映画「マリンボーイ」で興行的に失敗した後、その責任を自身に向け、妻に移民しようと言ったと告白したキム・ガンウ。放送後「マリンボーイ」の制作者はFacebookに彼の告白を聞いて涙を流したと言い、興行的に惨敗した当時うつ病で大変だったと心境を明かした。興行的に失敗したのは投資しただけの収益を出せなかったためだと自然に受け止めたというキム・ガンウ。これからは皆が幸せになれたらと思っているという。
「250万も大きな数字です。あまり欲張ってはいけないでしょう。幸せになるために映画を撮るわけなので興行成績を無視して映画を作ることはあり得ないですね。誰も被害を被ることのないように、うまくいかせないと。250万という数字は僕たちが幸せになれる数字です。一人で生き残ってもだめなのです。皆で幸せになれたらと思います」
キム・ガンウの新作「サイコメトリー」(監督:クォン・ホヨン)は、連続児童誘拐事件を追う捜査1課の刑事ヤン・チュンドンと、事件の唯一の目撃者であるサイコメトラーであるキム・ジュン(キム・ボム)の手に汗握る追撃を描いた映画だ。彼はこの作品でふてぶてしいながらも人間味と正義感に溢れるヤン・チュンドンに扮した。
映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」の時とは少し違う雰囲気が感じられた。SBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」と映画を見た後だから更にそう感じたのだろうか。気楽な感じですぐにでも人生相談をしてもらいたい気分になった。それだけキム・ガンウは番組と映画でもっとも人間らしい姿を見せてくれた。
「サイコメトリー」で、力の抜けた気さくな刑事の姿を披露したのはキム・ガンウの計算だった。ミステリー映画なので観客の共感を得るためには、最大限リアルな姿を見せなければならなかった。
「リアルなキャラクターを作りたかったのです。サイコメトリーという能力が非現実的であるため、登場人物まで非現実的に見えてしまい、観客が絶対に共感できないと思いました。そのため、(キム・)ボムが演じたキム・ジュンと僕が演じたヤン・チュンドンは、現実に基盤を置いたキャラクターとして作りました。そうでないと観客に信じてもらえないと思ったのです。観客に『こんなことができるのだろうか』と悩む時間を与えず、信じさせるようにするため僕とボムは演技をする時の表情や感情をよりと強くしました」
通常、超能力を題材にした映画やドラマに登場する人物はほとんど非現実的であるが、ヤン・チュンドンとキム・ジュンは周りにいそうな人物に思える。人それぞれ事情があるように、二人のキャラクターもそうだ。ヤン・チュンドンは幼い頃思わぬ事故で弟を失ったことで連続児童誘拐事件にさらに執着し、キム・ジュンは母親が死亡するという悲惨な事故に遭遇した後、都市開発区域で一人孤独に暮らす。
「サイコメトリー」はミステリー映画だが“コミュニケーション”について語っている。胸が痛む過去の事情を抱えている二人の男。超能力を持っていない人と超能力を持っている人のコミュニケーションを描いた。キム・ガンウとキム・ボムは映画を通してそのことを伝えている。
「この映画は、あまりにも違う人生を生きる人々の間のコミュニケーションを描いています。最近人々がコミュニケーションや関心について話題にしますが、『サイコメトリー』はその面で一脈通じるものがあると思います。先月映画のショーケースイベントで観客とハイタッチをしたことがまさに関心とコミュニケーションです。面識のない人々と手のひらをタッチすることが良いのです。僕たちは握手すればさらに話しやすくなりますよね。スキンシップを通して雰囲気が温かくなることを大いに感じました。僕たちの映画は、周りの人に関心や温かい視線を持たせる映画のようです」
観客とのコミュニケーションのため、リアルなキャラクターを演じることに苦心し、観客と実際に会って対面したキム・ガンウ。インタビューでの彼の全ての言葉には「サイコメトリー」に対する愛情と演技への情熱という基本的な前提があった。
「僕は、幼い頃から俳優を夢見て演技を始めたわけではなかったので、切実に思う気持ちがありませんでした。だから演技することが面白くありませんでした。反発心を持ったりしましたが、今はその段階を過ぎて本当に面白いと感じています。思春期が過ぎれば親の大切さが分かるように演技は僕にとって重要で楽しいものです。僕が作品を選択するとき重要に思うのは、人々の関心事を把握しコミュニケーションすることでしたが、この映画はまさに僕が目指していたものと同じでした」
キム・ガンウはこのように「サイコメトリー」の中に入り、その中で思い切り遊んだ。動きから台詞まで、細かく気を使った。
「演技をするとき、僕の好きなようにすることには限界があるけれど、この映画では監督と十分に相談しながら僕が動きを考えて自由にやりました。性格も現実感があるように血の気が多い面があり本当に生々しいものを見せようと思いましたし、状況に応じて台詞を変えてアドリブも入れました。病院でのシーンの台詞は全部僕が作ったものです(笑)」
「サイコメトリー」は比較的少ない予算で制作された映画であるため、キム・ガンウは動きから台詞まで一つ一つに気を使ってアプローチし、神経を注いだ。だからこそより愛情が湧くしかない作品である。この映画がうまくいくように願うことは、欲でなく当然のことだ。昨年に続き今年も1000万人の観客を動員した映画が3本も出ている中、キム・ガンウの希望はどう見ても素朴だ。彼は、250万人の観客に「サイコメトリー」を見てほしいと思っている。
キム・ガンウに250万という数字は特別だ。「ヒーリングキャンプ」に出演した時、映画「マリンボーイ」で興行的に失敗した後、その責任を自身に向け、妻に移民しようと言ったと告白したキム・ガンウ。放送後「マリンボーイ」の制作者はFacebookに彼の告白を聞いて涙を流したと言い、興行的に惨敗した当時うつ病で大変だったと心境を明かした。興行的に失敗したのは投資しただけの収益を出せなかったためだと自然に受け止めたというキム・ガンウ。これからは皆が幸せになれたらと思っているという。
「250万も大きな数字です。あまり欲張ってはいけないでしょう。幸せになるために映画を撮るわけなので興行成績を無視して映画を作ることはあり得ないですね。誰も被害を被ることのないように、うまくいかせないと。250万という数字は僕たちが幸せになれる数字です。一人で生き残ってもだめなのです。皆で幸せになれたらと思います」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- カン・ソジョン
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