“恐怖の季節”今夏公開される7本のホラー映画を一挙ご紹介!
WELCOME TO HORROR WORLD!
恐怖の季節が帰って来た。早くも蒸し暑く、史上最高の猛暑を予告している。そのせいだろうか。静かだったホラー映画市場が賑わっている。毎年韓国では1本、多くて2本くらいだったホラー映画が、この夏なんと7本も公開される。スクリーンで見るのが定番という新作ホラー映画、そして監督と俳優の撮影エピソードを先行公開する。◆KOREA films
毎年規模が小さくなっている韓国のホラー映画市場に新しい反響を呼び起こす作品たちが誕生した。人気のある商業映画や大型映画シリーズが映画館を独食するシーズン、ユニークなアイディアと題材を起用したホラー映画が多数公開され、視線を引いている。「女子高怪談」「コ死:血の中間考査」シリーズを引き継ぐ「怖い話」シリーズの第2弾から、ウェブ漫画を題材にした「殺人漫画」、整形外科には足も踏み入れたくなくさせる「整形外科医」、そしてタイトルを聞いただけでゾッとする「あやつり人形」まで。どんでん返しのストーリーが輝く韓国のホラー映画は、まだ受け入れられている。No.1「怖い話2」
公開日:6月5日
監督:「崖」キム・ソンホ、「事故」キム・フィ、「脱出」チョン・ボムシク、「444」ミン・ギュドン
レーティング:15歳以上観覧可
「崖」は、登山中に遭難し、生死の岐路に置かれた二人の友達ドンウク(ソンジュン)とソンギュン(イ・スヒョク)の葛藤を通じ、生存への人間の利己心を緻密な構成で描いた。「事故」は、ある日突然思い立ち旅行に行った3人の友達(ペク・ジニ、キム・スルギ、チョン・インソン)が交通事故に遭い、この世とあの世の間の奇妙な空間に閉じ込められるという不思議な事件を経験する物語を描く。
超アホらしいコメディホラーを標榜している「脱出」は、女子高生サ・タンヒ(キム・ジウォン)から教わった快談に従ったら地獄に閉じ込められた天然の教育実習生コ・ギョンシン(コ・ギョンピョ)の一日を描く。人が日常で最も恐怖を感じる場所の一つであるエレベーターが異世界へと繋がっているという設定がユニークだ。最後にブリッジエピソード「444」は、3つのエピソードを総括しつつ、もう一つの完成度あるホラー映画を作り出している。
【Movie Point】
注目すべきはまさにその舞台だ。「崖」では崖が死人の空間として描かれており、「事故」では「帰天神堂」という東洋的な死後の世界の空間が登場する。「脱出」では現実と同じような恐ろしく奇妙で凄まじい死後の世界に、「444」では現実の全てを暗闇の中へと吸い込むミステリアスな世界に接することができる。
【Star Behind Story】
「崖」のソンジュンは「監督との撮影は、正直疲れた。本当にいい人だが、1週間の間ハードな撮影が続いたため話し合う時間もあまりなかった。良い姿を見せるというよりは、『いつ終わるだろう?』と思うことの方が多かった。また、一定の空間にだけいたので、空間感覚を失ってしまった。撮影していたセットの高さが3mくらいだったので、空間感覚がなくなり実際に一度落ちてしまった。死にかけた」
「事故」のペク・ジニは「1日の撮影量が、他の映画の3倍くらいだった。叫ぶシーンが多かったので大変だった。喉に潰瘍ができてしばらく薬を飲むことになったほか、撮影期間中はしょっちゅう鼻血を出した。ホラー映画は怖いとだけ思っていが、撮影がこれほども大変だとは知らなかった」
「事故」のキム・スルギは「撮影しながら、本当にイノシシの子供を見たことがある。子供だったのに本当に大きかった。見た瞬間驚いたが、すぐ映画が大ヒットするだろうと思った。それで、さらに死ぬ覚悟で演じた」
「脱出」コ・ギョンピョは「都合上、撮影スケジュールが非常にハードだった。本当に面白く楽しかったが、体は自分も知らないうちに疲れていた。70時間くらい、一睡もできずに撮影したこともある。こんな状況を経験したので、これからどんな撮影にも耐えられると思う。僕にとってはまたとない最高の経験をした」
「脱出」キム・ジウォンは「準備は特にしていない。ただ、撮影の前に眉毛を結構抜いた。監督に、そうしたらキャラクターをさらに上手く表現できそうだと言われた。そのような努力がちゃんと表現されているようで嬉しい」
「444」パク・ソンウンは「共演したイ・セヨンさんが22歳だ。若い機運をたくさんもらった。もちろん、後で監督に全部奪われた(笑) 僕はミン・ギュドン監督の名前だけ見て出演を決めた。後で見たらホラー映画だった。ヤクザや刑事など強い役柄を主に演じてきたが、実際は幽霊が怖い。25時間寝られず撮影したが、楽しかった」
No.2「あやつり人形」
公開日:6月20日
監督:クォン・ヨンラク
レーティング:19歳以上観覧可
【Movie Point】
無意識まで操る「催眠」
医学的にタブーとされた後催眠というユニークな題材を利用し、これまでのホラー映画では見られなかった刺激的な恐怖を与える。また、一人の人間の体に他の人格が存在する憑依のコンセプトまで取り入れ、大胆で強烈な恐怖を作り上げた。
No.3「整形外科医」
公開日:6月20日
監督:キム・ソンホン
レーティング:青少年観覧不可
【Movie Point】
整形外科の患者が減ったらどうしよう。ルックスへの関心が高まるにつれ、皆一度は整形を考えるという。不安だけでなく好奇心が共存する整形外科を舞台にしているだけに、「整形外科医」が披露する殺人の方法は衝撃的を超え、奇想天外だ。ルックスを改善するボトックス注射や手術用のメスが殺人道具に変わるこの現場。この映画を見てからも気にもとめず整形外科を訪れる人がいるなら、その人こそ真の図太い神経の持ち主ではないだろうか。
【Star Behind Story】
キム・チャンワンは「きっぱりと断った作品だ。このようなものをどうやって撮ればいいんだ?と思った。しかし、偏見を破ってみるのも悪くなさそうだと思い、選択した。撮影前に映画社の方から整形外科の訪問を準備してくれ訪れた。基本的なメスの持ち方や患者への施術前に行う作業などを肩越しに学んだ」
ペ・ソウンは「実際に先端恐怖症がある。最初は小道具のメスで撮影したが、先端恐怖症のことについて知ったキム・チャンワン先輩が、本物のメスを持って演技をした。リアルに表現するために、先輩がわざと『一度味わってみたら』と提案した。安全のために撮影は小道具のメスで行ったが、先輩のおかげで新しい経験ができた」
No.4「殺人漫画」
公開日:6月27日
監督:キム・ヨンギュン
レーティング:15歳以上観覧可
【Movie Point】
秘蔵の兵器は?映画での「ウェブ漫画効果」だ。これまでも漫画やアニメを映画に取り入れたことはあったが、3Dなど最新のCG技術まで動員し立体感を吹き込んだウェブ漫画を映画に活用したのは、「殺人漫画」が最初となる。1つのカットの絵を描くだけで100時間以上かかり、ウェブ漫画の画像に3Dエフェクトを導入し絵が動くような立体感を与えた。特に一般的にウェブ漫画をモニターでしか見なかった観客の異質感を減らすために2.35:1ではなく、モニターサイズに近い1.85:1で撮影し、スクリーンでウェブ漫画を見るシーンをできるだけ自然に実現させるために取り組んだ。
【Star Behind Story】
イ・シヨンは「私が自ら選択した、最初のシナリオだ。監督が決まる前からやりたくて頼み込んだし、キム・ヨンギュン監督が演出を担当すると聞いて、監督を訪ねに行って『この映画、私がやらないと失敗しますよ』と脅迫した。韓国ホラー映画の最高観客動員数が314万人だと聞いた。この映画がその記録を破るほど愛されてほしい」
オム・ギジュンは「追われる役が多かったので、追う役もやってみたかった。最初はベッドに寝転んでライト一つでシナリオを読んでいたが、あまりにも怖かったので電気を全部付けて読み続けた。それだけ、自信がある。映画を見れば、自ずと言いふらしたくなるだろう。観客動員数500万人を超えたら、腹筋写真を公開する」
◆HOLLYWOOD films
今年の夏も、ハリウッドのホラー映画は変わらず私たちを訪れた。息を潜めて恐怖を感じるようになる「アパートメント:143」、悪霊の生贄になる少女の物語「ラスト・エクソシズム2」、永遠に美しくなりたい欲望を盛り込んだ「マニアック」など、ポスターを見ただけでもぞっとするようなホラー映画だ。矢継ぎ早に続く恐怖の世界に陥っていくだろう。No.1「アパートメント:143」
原題:Emergo
公開日:6月13日
監督:カルレス・トレンス
レーティング:15歳以上観覧可
【Movie Point】
十字架とニンニクが通じた時代が過ぎ去った。発信者が分からない電話、得体の知れない影、勝手に動く物など、理解できない現象を捉えるために、赤外線撮影、デジタルカメラ、最先端の録音機、動作感知器、磁場測定器まで使う。不合理な事象を突き止めようとするが、結果は……。この映画がまさに答えだ。
No.2「ラスト・エクソシズム2」
原題:The Last Exorcism part 2
公開日:6月27日
監督:エド・ガス=ドネリー
レーティング:海外PG-13
【Movie Point】
宙吊り女に続く、折女の登場
2010年「ラスト・エクソシズム」のポスターに出てくるヒロインの姿勢は、ネットユーザーたちの間で「宙吊り女」と呼ばれ大きな話題を呼んだ。今回は宙吊り女を超える、折女がスクリーン強打を予告している。「ラスト・エクソシズム2」ポスターのヒロインの姿勢は、前作よりさらに奇妙な形で観客を惹きつけている。この魂霊が、果たして映画ではどのように表現されのだろうか。
No.3「マニアック」
原題:MANIAC
公開日:7月4日
監督:フランク・カルフン
レーティング:青少年観覧不可
美を永遠に自分のものにしたい悲しい殺人者の物語を描く映画「マニアック」は、何より子供の頃に死んだ美しい母によるトラウマで、女性に対して不安と同時に強い執着を示す主人公フランク(イライジャ・ウッド)に全ての焦点が集中されている。仕方なく殺人を犯す魅力的な殺人者。これまでの殺人者とは反対の、実直なイメージを持つイライジャ・ウッドは「このプロジェクトが非常に気に入った。悪役を演じることもそうだが、シナリオを読んだ瞬間ハマッてしまったので、自分でも少し驚いた」と作品に強い愛情を示した。映画では劇中の職業であるマネキンの修復家らしく未完成の無表情なマネキンに囲まれるイライジャ・ウッドの姿が見られる。単純に殺人を楽しむこれまでの殺人者とは全く違う雰囲気。一言で、イライジャ・ウッドによる、イライジャ・ウッドのための映画だ。
【Star Behind Story】
殺人者に憐憫を?監督は今回の映画を徹底して殺人魔イライジャ・ウッドの視点のショットで撮影し、感覚的な映像美を見せることに集中した。また、犠牲者となった美しい女性たちの怯え上がった表情は、観客にさらに生々しい緊張感を与えるとの説明だ。この映画を見たら、イライジャ・ウッドに憐憫だけでなくそれ以上のものを感じられるというフランク・カルフン監督の言葉は、作品に対する信頼を一層高めている。
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- 記者 :
- チョ・ヨンギョン、写真 : CJ E&M、ロッテエンターテインメント、INVENT D、ママインスエンターテインメント、FOCUS&COMPANY、ジョイ&コンテンツグループ、ファーストラン
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