Vol.2 ― 韓国版「家政婦のミタ」チェ・ジウ“バラエティ出演は覚悟が必要です”
女優チェ・ジウにとって、今年の12月は特別な月として記憶に残りそうだ。韓国版「家政婦のミタ」であるSBSドラマ「怪しい家政婦」を通して、これまでとは全く違うキャラクターに挑戦し女優として好評を得ただけでなく、40を前にして最後の30代を過ごしているためだ。もうすぐ40歳になるという事実が信じられないほどの童顔を持つ女優チェ・ジウと最近あるカフェで会い、今後の活動について聞いてみた。
「日本や中国でドラマの撮影を経験し、久しぶりに韓国に戻ってきましたが、韓国の環境は依然として改善されていませんでした。60分のドラマを1週間に2話ずつ撮るというのは、本当に酷使されていると思います。睡眠が取れず、台本も十分に理解できない状況で演技をしたので、惜しかったなと思う点も多かったです。睡眠を取れないせいで頭が朦朧として、セリフが覚えられなくなる時もありましたし、クラクラしたこともありました。それでも、不思議なことに倒れたりはしないんですよ(笑)」
衣装に関する問題も少なくなかった。チェ・ジウはドラマの中でパク・ボクニョのトレードマークであるダウンジャケットファッションに悩まされた。強い日差しが照りつける8月にダウンジャケットを着て撮影しなればならなかったからだ。幸いなことに、汗をあまりかかないタイプだったおかげて、あまり苦労しなかったという。
「私自身は大丈夫だったのですが、周囲の皆が私がとても暑そうだと言って心配してくれました。私は『2ヶ月過ぎれば皆私を羨ましがるんじゃない』と言いました。冬になり、セット現場にも冷気がよく入ってきて本当に寒かったんです。ドラマをよく見ると、子供たちが室内なのに服をたくさん重ね着しているのが分かります。ニットを着て、その中にまた着て。寒さで鼻も赤くなってしまって(笑)」
「今の良い時期に男性と付き合えないからといってヤキモキしながら過ごしたくはありません。そんな風に思うのは今が本当に良いからです。20代、30代では一生懸命仕事をして前だけを見て走ってきたので、今はある程度の余裕もできました。こんな風に今を楽しみながらのんびりするというのも悪くないと思います」
「実際にバラエティ番組は覚悟がなければ出演は難しいです。『1泊2日』に出演した際も、気軽には出演できませんでした。自分を飾らず、頑張り過ぎることもなく楽しもうと思えば難しくはないのに、“面白くないのでは”というプレッシャーが常にあります。それでも『花よりお姉さん』は、キム・ヘスクお母さんと一緒に行けるのなら楽しそうだと思います」
チェ・ジウは、「怪しい家政婦」で共演した女優キム・ヘスクを“お母さん”と呼んでいる。KBS 2TVドラマ「冬のソナタ」で親子役として共演した縁で、現在に至るまで母と娘のような温かい関係を維持しているのだ。二人は美味しいものを食べ、おしゃべりしたりするほど親しい間柄だという。
「お互い忙しくて頻繁に会う機会がないので、一回会うとおしゃべりをしながら、あんな話、こんな話をします。お母さんは共演した際、カイロのような物を用意してくださったり、拱辰丹(コンジンダン:疲労回復のための薬の一種)もくださいました。お母さんから頂いた拱辰丹のおかげて、倒れずに無事に撮影を終えられたのだと思います」
新年を控え、チェ・ジウは年を重ねることについての思いを打ち明けた。彼女は、40代になることで感傷的な気分に浸る時間が無いほど多忙な一年を送っていたことが不幸中の幸いな気がするという。だんだん年を取っていくと、「“年齢は数字に過ぎない”という言葉が本当に実感できます」と言うほど年齢について深く考えなくなったという。
「ドラマが終了してからあまり時間が経っていないので、そう思えるのだと思います。仕事をしていない状態で時が経つのを待っていたら、憂うつになることだってあったかも知れません。今のところ私は“メンブン(メンタル崩壊)”状態ですから(笑) 今でもまだ3時間以上寝ることができませんが、幸せです。これから旅行に行って、家族にも会って、見られなかった映画も劇場で見たいものがたくさんあります。そうしているうちに、今年も終わるのではないでしょうか?」
「ボクニョのダウンジャケットファッション、夏場は皆から同情されました」
ドラマが終了した後、どのように過ごしたのかという質問にチェ・ジウは、「死体ごっこをしました」と言って拗ねたような顔をした。ドラマの撮影中、2日間で3時間しか睡眠時間が取れなかったことも多く、“ベッドに横になって3時間寝ることは贅沢”だと感じるほどハードなスケジュールだった撮影がとても過酷だったためだ。これまで経験してきたドラマの中で一番大変だったという。「日本や中国でドラマの撮影を経験し、久しぶりに韓国に戻ってきましたが、韓国の環境は依然として改善されていませんでした。60分のドラマを1週間に2話ずつ撮るというのは、本当に酷使されていると思います。睡眠が取れず、台本も十分に理解できない状況で演技をしたので、惜しかったなと思う点も多かったです。睡眠を取れないせいで頭が朦朧として、セリフが覚えられなくなる時もありましたし、クラクラしたこともありました。それでも、不思議なことに倒れたりはしないんですよ(笑)」
衣装に関する問題も少なくなかった。チェ・ジウはドラマの中でパク・ボクニョのトレードマークであるダウンジャケットファッションに悩まされた。強い日差しが照りつける8月にダウンジャケットを着て撮影しなればならなかったからだ。幸いなことに、汗をあまりかかないタイプだったおかげて、あまり苦労しなかったという。
「私自身は大丈夫だったのですが、周囲の皆が私がとても暑そうだと言って心配してくれました。私は『2ヶ月過ぎれば皆私を羨ましがるんじゃない』と言いました。冬になり、セット現場にも冷気がよく入ってきて本当に寒かったんです。ドラマをよく見ると、子供たちが室内なのに服をたくさん重ね着しているのが分かります。ニットを着て、その中にまた着て。寒さで鼻も赤くなってしまって(笑)」
「結婚ですか?実は今が一番良いです」
チェ・ジウは数日後に40歳を迎える。まだ一人で暮らしている彼女に結婚の計画はないのかと聞くと、「実は、今の状態が良くって……」という答えが返ってきた。独身主義者でもなく、自分でも自身の年齢が結婚適齢期になっているということは分かっているが、だからと言って焦りたくはないというのが彼女の本音だ。「今の良い時期に男性と付き合えないからといってヤキモキしながら過ごしたくはありません。そんな風に思うのは今が本当に良いからです。20代、30代では一生懸命仕事をして前だけを見て走ってきたので、今はある程度の余裕もできました。こんな風に今を楽しみながらのんびりするというのも悪くないと思います」
「『花よりお姉さん』?ヘスクお母さんと一緒なら楽しそうですね」
チェ・ジウは、仕事がない時にはこれまで見ることができなかったドラマやバラエティ番組を見るという。ケーブルチャンネルtvNの金土ドラマ「応答せよ1994」も是非見てみたいと話し、記者たちに「面白いですか?」と聞いて関心を見せた。これを受けて、女優たちが出演しているtvNのバラエティ番組「花よりお姉さん」のようなバラエティ番組に出演してみるのはどうかと尋ねると戸惑いを見せ、「イ・スンギが荷物持ちとして一緒に参加するとしたら?」と言うと、「良いですね」と意味深な笑みを浮かべた。二人はKBS 2TV「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)で女優特集の際に共演したことがあるためだ。「実際にバラエティ番組は覚悟がなければ出演は難しいです。『1泊2日』に出演した際も、気軽には出演できませんでした。自分を飾らず、頑張り過ぎることもなく楽しもうと思えば難しくはないのに、“面白くないのでは”というプレッシャーが常にあります。それでも『花よりお姉さん』は、キム・ヘスクお母さんと一緒に行けるのなら楽しそうだと思います」
チェ・ジウは、「怪しい家政婦」で共演した女優キム・ヘスクを“お母さん”と呼んでいる。KBS 2TVドラマ「冬のソナタ」で親子役として共演した縁で、現在に至るまで母と娘のような温かい関係を維持しているのだ。二人は美味しいものを食べ、おしゃべりしたりするほど親しい間柄だという。
「お互い忙しくて頻繁に会う機会がないので、一回会うとおしゃべりをしながら、あんな話、こんな話をします。お母さんは共演した際、カイロのような物を用意してくださったり、拱辰丹(コンジンダン:疲労回復のための薬の一種)もくださいました。お母さんから頂いた拱辰丹のおかげて、倒れずに無事に撮影を終えられたのだと思います」
新年を控え、チェ・ジウは年を重ねることについての思いを打ち明けた。彼女は、40代になることで感傷的な気分に浸る時間が無いほど多忙な一年を送っていたことが不幸中の幸いな気がするという。だんだん年を取っていくと、「“年齢は数字に過ぎない”という言葉が本当に実感できます」と言うほど年齢について深く考えなくなったという。
「ドラマが終了してからあまり時間が経っていないので、そう思えるのだと思います。仕事をしていない状態で時が経つのを待っていたら、憂うつになることだってあったかも知れません。今のところ私は“メンブン(メンタル崩壊)”状態ですから(笑) 今でもまだ3時間以上寝ることができませんが、幸せです。これから旅行に行って、家族にも会って、見られなかった映画も劇場で見たいものがたくさんあります。そうしているうちに、今年も終わるのではないでしょうか?」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ヒョンジン、写真 : ユ・ジニョン
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