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Vol.8 ― “2014ルーキー”オム・テグ、もしかして君の虜になったのだろうか?

10Asia
2014年の午年が明けた。10アジアでは、新年初の企画として10人の2014年の優良株を選んでみた。1日に5チームを紹介する。コ・ソンヒ、パク・ドゥシク、BESTie、5urprise(サプライズ)のソ・ガンジュン、C-CLOWN、Asian Chairshot、アン・ジェヒョン、オム・テグ、ユン・ジョンフン、チョ・スンヒョンがその主人公だ。計10組全員が、昨年自分の名前を広めようと一生懸命に頑張り、2014年は本格的に良い実を結ぼうとしている。

10アジアが選んだ優良株たちが、午年の中でも60年ぶりとなる“青馬の年”に青い馬に乗りダイナミックに一年を走り続けることを願って“ルーキー証明書”を授与する。

もしかすると、俳優に必要なものは一度の決定的なチャンスかもしれない。人々の脳裏に刻まれるために必要な瞬間、絶妙なタイミングで示すことのできる機会である。デビュー7年目を迎えた俳優オム・テグを見るたびに思い浮かぶ単語は“チャンス”だ。才能と演技力、画面を掌握する魅力など、俳優の気質をすべて持っているこの俳優に必要なものは“チャンス”しかない。華麗に羽ばたく準備を終えた予備スター、オム・テグの名前を覚えておくように。

どうして君の虜になったのだろう?

只者ではなかった。何と言えば良いのか……自分の武器が何なのかを正確に把握して、披露できるプロのカリスマと言えば良いのだろうか。オム・テグを発見したのは2011年ミジャンセン短編映画祭の大賞作品「森」だ。「森」でオム・テグが演じたテシクは、ミステリアスな狂気と魅力を同時に持った人物である。線の太い目鼻立ちが魅力的なオム・テグは、強烈なジェスチャーと感情を盛り込んだような不思議な雰囲気でスクリーンを圧倒する。大賞を受賞をした一番大きな手柄は、確かにオム・テファ監督の演出だったが、複雑な感情を持つキャラクターに存在感を与えたオム・テグの才能も作品の完成度に大きく貢献した。

センスの良い方はもう気づいたかと思うが、オム・テグはオム・テファ監督の弟だ。兄弟で監督と俳優ということで忠武路(チュンムロ:韓国映画界の代名詞)では、彼らを第2のリュ・スンワン&リュ・スンボムと見ている。昨年11月に封切りして、観客の口コミで長期ヒットを続けた「イントゥギ」は、そのような視線に火をつけるきっかけとなった。目的のないまま生きていく若者に関する物語を描いた「イントゥギ」は、リュ・スンワン&リュ・スンボム兄弟のデビュー作「ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか」と似ていて、14年前のリュ・スンボムと同じくオム・テグは自分だけの言葉で観客に強い印象を残した。エネルギー、本能、生の躍動感、沸き立つ無意識など、リュ・スンボムのことを示していた単語がオム・テグについて説明した。

新人俳優として分類するには、少し年齢が高い方だが、オム・テグは年齢が読めない不思議な容姿を持っている。就職先が保証された空軍航空科に進学したが、より広い世界に出るために途中で学校を辞めて、検定試験を受けて建国(コングク)大学の映画学科に進学し、少し遅れたが俳優になる夢を抱いた。「デビュー当時、悪口の台詞を言う際に違和感があると言われて、毎日のように悪口を言う練習をした」という彼は、「森」と「イントゥギ」に出演したことで急速に成長を遂げた。「シークレット・ミッション」では北朝鮮の白頭組4部隊の班長役、そして「同窓生」ではBIGBANGのT.O.Pとハン・イェリをいじめる不良生徒の役を演じて、俳優としての可能性を示した。

オム・テグ、2014年に向かって直進!

2014年は人々とより親密になる予定だ。まず、KBS 2TV新水木ドラマ「感激時代:闘神の誕生」でお茶の間を訪れる。1930年代を舞台にした日中韓のロマンに満ちたチンピラたちが繰り広げる愛と義理を描いた作品で、オム・テグは生き残るために悪辣になるしかなかった“狂犬”ドク役を演じる。悪辣だが、憎めない悪役に期待がかかる。キム・デウ監督の次回作「情愛中毒」ではソン・スンホン、チョ・ヨジョン、ユ・ヘジンと共演する。ベトナム戦争の終盤に差し掛かった1969年、厳格な上下関係で結ばれた軍官舎の中で繰り広げられる男女の秘められた衝撃的な愛の物語を描いた映画である。同作品でオム・テグは、ソン・スンホンの生意気な後輩キム・ジュンウに扮する。映画とテレビドラマを忙しく行き来する2014年は、俳優オム・テグの可能性を測ることのできる重要な年になると思われる。
元記事配信日時 : 
記者 : 
チョン・シウ、写真 : 10アジアDB、翻訳 : チェ・ユンジョン、ナ・ウンジョン
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