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Secret ソナ「『神様がくれた14日間』への出演…『私たち結婚しました』でのイメージが足を引っ張るかと思った」

TVレポート
「爽やかだった」「驚いた」「鳥肌が立った」……

女優デビューしたSecretのソナ(25)を見る視線は様々であった。しかし、その結論は一つだった。「本物が現れた!」

ソナはガールズグループSecretとして芸能界デビューを果たした。爽やかな笑顔をステージの上で思う存分アピールしていたソナは、今や一人前の女優となってドラマで活躍中だ。韓国で20代の女優がなかなか育っていない現状の中で、視聴者の期待に応えられる20代の新しい女優として浮上した。昨年の「花を咲かせろ!イ・テベク」以来、まだ2度目のドラマ出演だった。SBS月火ドラマ「神様がくれた14日間」で演技アイドルの女王となったソナのストーリーを本人に聞いてみた。

女詐欺師のジェニ役、オーダーメイドの洋服を着ているようだった

綺麗な顔に艶かしい声、女詐欺師としての前科はあるも義理を何よりも重んじてキ・ドンチャン(チョ・スンウ)だけに向けた一途な愛まで兼ね備えている。ソナという女優を通して生まれたジェニは「神様がくれた14日間」のもう一つの魅力的なキャラクターとして浮上したが、最初に彼女にオーディションの提案が入った時は「気が進まない」という気持ちが先だったという。そこで、女詐欺師を連想させる衣装ではなくスーツ姿でオーディションに臨んだという大胆な女優がここにいる。

「最初は気が進みませんでした。女詐欺師のジェニ役について、シノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)上に多くの説明はありませんでした。だから、親しみやすい私のイメージがマイナスになるのではないかという心配も多くありました。女詐欺師の役なので、オーディションにもそれに相応しい衣装で臨むべきだったのですが、私なりのこだわりがあってその日はなぜか露出をしたくなかったのです。そこでスーツを着て行きました。監督さんにも『なぜそんな衣装で来たのか』と聞かれて、『今日は演技だけをお見せしたいからです』と答えました。2度目の打ち合わせではジェニのような格好で来てほしいということだったので、そのような服装で行きました。最初は気の進まなかった役ですが、最後にはジェニに感謝しました」

女詐欺師ジェニとソナの出会いは喜ばしくないものであったが、最後にはありがたい友人になれたという。ソナに「これは似合わない」と言える役はないという自信を与えてくれた役でもあった。それだけ夢中になり、役に入り込んでいた。だからこそ誕生したシーンもある。視聴者に衝撃を与えた精神病院での自傷シーンは、完全にソナによって生まれたものだというのも印象深い。

「実は精神病院で自殺するふりをするシーンには『自傷行為をする』という一文だけしか台本には書かれていませんでした。その状況を軽く見せてはいけないと思ったんです。それまでにジェニが経験したことや感情がすべて入っている行動なので、展開に合わせて感情を導き出して見せるべきだと思いました。私が自分の顔を殴るとスタッフさんたちも皆驚いていました。『そこまで激しくしなくても大丈夫よ』とおっしゃったのですが、私はジェニの本来の姿をそのまま表現しようと努力しました」

ソナは精神病院での自傷シーンに完璧に入り込み、人々を驚かせた。セッピョルを誘拐させたのは自分だという罪悪感や、キ・ドンチャンを慕う義理堅い性格を表現するために夢中になったという。ソナは「私が夢中にならないといけないと思って、軽く笑わせるのではなくジェニに集中しました。その中で精神病院の院長を完璧に欺くために努力しました」と伝えた。

「神様がくれた14日間」を通じて出会った人々…チョ・スンウ、イ・ボヨン、ヨン・ジェウクそしてキム・ユビン

「神様がくれた14日間」はチョ・スンウとイ・ボヨンの出会いで放送前から話題となっていた作品だ。スクリーンと舞台を忙しく駆けまわり、ドラマにはなかなか出演しないチョ・スンウであったために、彼の出演自体が意外に感じられる作品であった。さらにイ・ボヨンのカムバックも関心を集めた。昨年「君の声が聞こえる」で「SBS演技大賞」の大賞に輝いたイ・ボヨンが「神様がくれた14日間」を通じて母親の演技に挑戦することで人々の視線を集めた。彼らと共に演じたソナから見た大先輩たちはどのような姿だったのだろうか。

「イ・ボヨン姉さんもチョ・スンウ兄さんも、言葉にしなくても演技がよく合いました。目に見えなくても、撮影現場ではいつも息がピッタリだったんです。私が台詞を噛んで心配していると、チョ・スンウ先輩は『そこまで緊張しなくて良い。もっと噛んでミスをしたほうが自然だろう』と言ってくださいました。だからと言って甘えてもいいという訳ではなくて、だからこそもっと緊張して頑張れたと思います。さすがチョ・スンウ先輩でした。イ・ボヨン姉さんはそのしっかりとした一面を見習わないとと思いました。同じ女性として姉さんを見て、辛い状況でも感情をあらわにするシーンを引っ張っていく姿そのものが素敵でした」

ソナを驚かせたのは大先輩チョ・スンウとイ・ボヨンだけではなかった。子役女優キム・ユビンは夜明けまで続く撮影でもそのエネルギーを失うことなく、ソナを驚かせたという。さらに、共演したヨン・ジェウンにもとても助けられたという。

「ユビンちゃんはまだ幼いのにその情熱がすごいんです。夜明けまで続く撮影でも台本を手放すことなく読んでは疲れて、それを見ている私の胸が痛むほどでした。朝まで撮影をしたのですが、本人が登場しないシーンで、セッピョルがいると仮定して私が台詞を言えばそれで良いシーンだったのに、そこでも隣で私の台詞にリアクションしてくれました。感動しましたね。小さいのにあんなに頑張ってくれて、私も一生懸命に頑張らないとと思いました。ヨン・ジェウク兄さんにはすごく頼っていました。息もぴったりでしたね。現場で優しくしてくれたありがたい兄さんです」

「綺麗な役?与えられたものに最善を尽くすだけ」

最近の演技アイドルたちは綺麗で素敵な役だけを演じたがるという話もよく聞くが、ソナは違っていた。アイドルとしては喜ばしくなかったはずの女詐欺師役に挑戦したこともそうであり、彼女の心構えは綺麗な役に焦点を当ててはいないように見えた。「私たち結婚しました」などで親しみがあってキュートなイメージを見せていたソナは、その明るさをドラマを見る視聴者にも届けたいという願望も明かした。

「綺麗な役を演じたいという考えはありません。私は単純で、『与えられたものに最善を尽くそう』という心構えなんですね。私に綺麗な役は回ってこないだろうと思ったこともあります。自分自身を振り返ってみて、最初から清純な役は来ないだろうと思いました。もっと経験を積んだら、ラブストーリーも演じられるだろうと思っています。今は親しみがあって明るいイメージなので、その明るい姿をお見せして、良い役が演じる機会があれば頑張って、少しずつステップアップしたいと思います」

“綺麗な役”に対するソナの反応は断固としたものだった。「綺麗な役だけを演じたい」という思いで偏食をしてはいなかった。ソナはこれからについても「こういう役をやってみたい」という思いよりは「今、私にできる役を少しずつ演じていきたい」という望みを明かした。20代の女優として羽ばたく準備をしているソナに、自身の長所を聞くと「活発さとハツラツさ、そして明るいエネルギー」と答えてくれた。

「明るいイメージがある意味、足を引っ張るかもしれないと思っていました。『私たち結婚しました』でのイメージは、もしかしたら私にあまり必要ないものかもしれないと思いました。そこで周りの先輩方に悩みを打ち明けました。すると『バラエティ番組でのイメージも競争力になりうる。それがあるからこそあなたに競争力があって、感情を表現できる』と言われました。その言葉を聞いて、なるほどと頷けたんです。私が持っている明るさというのは、エネルギーを持ってもっと学んで、感じて、怪我をして、砕けて、当たってみた時にもっと深く真剣な役を演じられるのではないかと思いました。今はもっと深くなるための努力をする過程なんです」

ソナの競争力は“明るさ”だ。そして演技はもちろん、ダンスや歌まで多彩な才能を持つアイドルというところだ。しかし、最近は“演技アイドル”への視聴者の反応はかなり冷たい。ソナはその視線について「当たり前のこと」と語った。視聴者の立場からすると、見ていて違和感があるのも当然だという理由だった。

「アイドルはアイドルという肩書のおかげで演技に簡単に挑戦することがあると思いますが、実はもっと気を遣って努力をしています。私もそうでした。私は演技をしながらアイドルという肩書に期待するつもりはありませんでした。でも、だからと言って私が女優だとは思っていませんでした。私にできることに最善を尽くして(ドラマから)退こうと思いました。そんな姿勢であったため、より褒めていただけたし、私が持っている能力をお見せできたのだと思います」

演技アイドルに確実に浮上した今、ソナの目標は「与えられたものに最善を尽くすこと」だ。一本一本、自身が挑戦できるものが多くなることに感謝しているというソナ。「下半期にもう一本?」と声をかけたら「できれば感謝ですね」と答えてくれた。

「いつも何かに挑戦していたいです。新しいものに挑戦し、ぶつかってみると、本当にスリルがあって面白いんです。何でも私の力になるような気分でした。今は褒められているうちなのでそうなのかもしれないのですが、怖がるべきものはないと思います。私の目標は何でも与えられたら新しい姿と成長した姿をお見せすることです(笑)」
元記事配信日時 : 
記者 : 
ムン・ジヨン、写真 : ムン・スジ
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