キム・ガンウ「核心をつく台詞が印象的な『ゴールデンクロス』こんな作品には二度と出会えないだろう」
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
最近韓国で放送終了となったKBS 2TV「ゴールデンクロス」(脚本:ユ・ヒョンミ、演出:ホン・ソック、イ・ジンソ)でキム・ガンウは、カン・ドユンというキャラクターを自身に一致させる名演技を披露した。全20話の間、すべてのエピソードに登場し、その分台詞も多かった。キム・ガンウは「大変だったが、使命感を持ってキャラクターを演じた」と伝えた。頑張ったおかげで視聴率(最終話10.1%、全国基準、ニールセン・コリア提供)でも表現しきれないほどの喜びと幸せを感じた。
カン・ドユンはたった一人の妹ハユン(ソ・ミンジ)を“ゴールデンクロス”のメンバーであり経済企画部金融政策局長のソ・ドンハ(チョン・ボソク)によって失った。ドンハは芸能人志望生ハユンのスポンサーになり、心をあげるも自身の情報を探ったと誤解し、残酷に殺害した。これにとどまらず、ドユンの父親に濡れ衣を着せて人の人生を丸ごと奪った。
お金と権力へのソ・ドンハの欲望は限りがなかった。自身の罪を暴露しようとするドユンを生き埋るに至った。すべての事実が暴露され、処罰は受けたが、またも復活する兆しが見えて残念さも残した。検事になろうとしていたドユンは庶民の声に耳を傾ける弁護士として、幸せな人生を取り戻した。
「ドラマの特性上、台本が完成している状況ではありませんでした。撮影前日に受け取り、ドンハと血が散るほど戦うのです。事前にどうしようかと計画を立てると、感情が出切らない場合があるんですね。そこで、感じるままにしました。視聴者の胸がすっきりすればいいという気持ちでです。普段の声のトーンに比べてたくさん叫びました。ドンハと戦う場面では言葉を噛んだり、つばが飛んだり、声が枯れたりもしました。体力的には大変でも、出来上がったものを見ると胸がいっぱいで嬉しかったです。その分すべてのエネルギーを注いだと思います」
キム・ガンウはこれまで弱者の味方となるキャラクターを主に演じてきた。前作である映画「チラシ:危険な噂」がそうであり、「仮面」「男たちの挽歌」、ドラマ「ザ・スリングショット~男の物語~」「僕は走る」などでも弱者を代弁して復讐をするキャラクターだった。特別な理由はなかった。机の上に置かれているシナリオの中でそのような作品になぜか目が留まった。キム・ガンウは「核心を突く台詞で今の時代を表現した『ゴールデンクロス』のような作品には二度と出会えないだろう」と感想を述べた。
キム・ガンウはアクション演技について「視聴者も僕が大変だと感じられたと思います。ドユンはチュルジャからキム・ジェガプまですべての人に一対一で戦いますよね。体力的に一番辛かったのは、クァク・デスを捕まえるシーンでした。2日も徹夜をしたんです。人物たちとのすべてのエピソードが全て大事です。今も思い出します。どうしてドユンをそこまでテコンドーの上手い人物として設定したのか……(笑) アクションチームもとても苦労しました。ドンハを捕まえに行った廃校や波止場での撮影も忘れられません」と振り返った。
普段、政治家や企業家は横領や背任などの罪を犯しても甘い処罰を受けるケースが多い。健康の悪化を理由に拘束が執行停止となる場合もある。保釈で解放され、世論が静まるまで隠れて過ごし、再び表に出て堂々と活動を続ける。最終話でソ・ドンハは「組織は崩れたが、ラインだけ生きているといつでもまた作れる」という言葉でこのような現実を反映した。キム・ガンウは「ゴールデンクロス」のようなドラマが政治家の不正や過ちがなくなるまで焚き火のように燃え続けることを願った。
彼の真心のこもった演技のおかげだろうか。ドラマを見ながら「キム・ガンウが本当にカン・ドユンではないか」という気さえした。ドユンのように復讐ができるかという質問にキム・ガンウは「そう心を決めても助けようとする人が現れなさそうで、できないと思います。僕のできるレベルで復讐をしたでしょう。実際、僕はドユンほど頭が良くもありません(笑) 問題意識さえ持っていれば、悪いことをしようとする人たちもできなくなるのではないでしょうか」と伝え、笑顔を見せた。
しかし、確かに残念な部分もあった。カン・ドユンはソ・ドンハによって殺されたと思われたが、ホン・サラ(ハン・ウンジョン)の助けで突然ファンドマネージャーのテリー・ヨンとなって登場した。辛い時期を一緒に過ごした二人はお互いへの恋心を抱き、それは愛に発展した。この設定で庶民は高位権力者に復讐できないという限界が表れた。
3ヶ月間、心理的にも体力的にも大変な演技を披露したキム・ガンウが、これから挑戦してみたいキャラクターは何だろうか。
「これからは楽に座って演じられる役がいいですね(笑) これまであまりにも走って、叫んで、声を上げて、殴って、殴られましたので。チョン・ボソク先輩と映画をやってみたいです。先輩は60歳を超えているのに情熱溢れる方で尊敬しています。先輩と一人の女性をめぐって戦うラブストーリーを演じることができたら面白いと思います」
写真=TVレポート DB
名品とも言える俳優とは、普段は演技の上手い俳優を指す。役者というのはもともと様々な役に自身を溶け込ませるのが仕事だが、キム・ガンウ(35)はその中でも演技の上手い俳優として挙げられる。最近韓国で放送終了となったKBS 2TV「ゴールデンクロス」(脚本:ユ・ヒョンミ、演出:ホン・ソック、イ・ジンソ)でキム・ガンウは、カン・ドユンというキャラクターを自身に一致させる名演技を披露した。全20話の間、すべてのエピソードに登場し、その分台詞も多かった。キム・ガンウは「大変だったが、使命感を持ってキャラクターを演じた」と伝えた。頑張ったおかげで視聴率(最終話10.1%、全国基準、ニールセン・コリア提供)でも表現しきれないほどの喜びと幸せを感じた。
カン・ドユンはたった一人の妹ハユン(ソ・ミンジ)を“ゴールデンクロス”のメンバーであり経済企画部金融政策局長のソ・ドンハ(チョン・ボソク)によって失った。ドンハは芸能人志望生ハユンのスポンサーになり、心をあげるも自身の情報を探ったと誤解し、残酷に殺害した。これにとどまらず、ドユンの父親に濡れ衣を着せて人の人生を丸ごと奪った。
お金と権力へのソ・ドンハの欲望は限りがなかった。自身の罪を暴露しようとするドユンを生き埋るに至った。すべての事実が暴露され、処罰は受けたが、またも復活する兆しが見えて残念さも残した。検事になろうとしていたドユンは庶民の声に耳を傾ける弁護士として、幸せな人生を取り戻した。
「ドラマの特性上、台本が完成している状況ではありませんでした。撮影前日に受け取り、ドンハと血が散るほど戦うのです。事前にどうしようかと計画を立てると、感情が出切らない場合があるんですね。そこで、感じるままにしました。視聴者の胸がすっきりすればいいという気持ちでです。普段の声のトーンに比べてたくさん叫びました。ドンハと戦う場面では言葉を噛んだり、つばが飛んだり、声が枯れたりもしました。体力的には大変でも、出来上がったものを見ると胸がいっぱいで嬉しかったです。その分すべてのエネルギーを注いだと思います」
キム・ガンウはこれまで弱者の味方となるキャラクターを主に演じてきた。前作である映画「チラシ:危険な噂」がそうであり、「仮面」「男たちの挽歌」、ドラマ「ザ・スリングショット~男の物語~」「僕は走る」などでも弱者を代弁して復讐をするキャラクターだった。特別な理由はなかった。机の上に置かれているシナリオの中でそのような作品になぜか目が留まった。キム・ガンウは「核心を突く台詞で今の時代を表現した『ゴールデンクロス』のような作品には二度と出会えないだろう」と感想を述べた。
写真=NAMOO ACTORS
「僕が出演したからではなく、ユ・ヒョンミ脚本家に拍手を送りたいです。勇気があっても簡単に書ける台詞ではないのに、台本を見ながら『ここまでやるべきか?』『これは強力すぎる』と思う時もあって、少し表現を和らげたりもしました。けれど、後半に向かうにつれ『よし、やってみよう』という気がしてきたのです」キム・ガンウはアクション演技について「視聴者も僕が大変だと感じられたと思います。ドユンはチュルジャからキム・ジェガプまですべての人に一対一で戦いますよね。体力的に一番辛かったのは、クァク・デスを捕まえるシーンでした。2日も徹夜をしたんです。人物たちとのすべてのエピソードが全て大事です。今も思い出します。どうしてドユンをそこまでテコンドーの上手い人物として設定したのか……(笑) アクションチームもとても苦労しました。ドンハを捕まえに行った廃校や波止場での撮影も忘れられません」と振り返った。
普段、政治家や企業家は横領や背任などの罪を犯しても甘い処罰を受けるケースが多い。健康の悪化を理由に拘束が執行停止となる場合もある。保釈で解放され、世論が静まるまで隠れて過ごし、再び表に出て堂々と活動を続ける。最終話でソ・ドンハは「組織は崩れたが、ラインだけ生きているといつでもまた作れる」という言葉でこのような現実を反映した。キム・ガンウは「ゴールデンクロス」のようなドラマが政治家の不正や過ちがなくなるまで焚き火のように燃え続けることを願った。
彼の真心のこもった演技のおかげだろうか。ドラマを見ながら「キム・ガンウが本当にカン・ドユンではないか」という気さえした。ドユンのように復讐ができるかという質問にキム・ガンウは「そう心を決めても助けようとする人が現れなさそうで、できないと思います。僕のできるレベルで復讐をしたでしょう。実際、僕はドユンほど頭が良くもありません(笑) 問題意識さえ持っていれば、悪いことをしようとする人たちもできなくなるのではないでしょうか」と伝え、笑顔を見せた。
しかし、確かに残念な部分もあった。カン・ドユンはソ・ドンハによって殺されたと思われたが、ホン・サラ(ハン・ウンジョン)の助けで突然ファンドマネージャーのテリー・ヨンとなって登場した。辛い時期を一緒に過ごした二人はお互いへの恋心を抱き、それは愛に発展した。この設定で庶民は高位権力者に復讐できないという限界が表れた。
写真=NAMOO ACTORS
「第10話が過ぎると変化があるだろうと予想していましたが、ドユンのままで長引きました。いつ変わるのであろうと気になっていましたが、第16話でテリー・ヨンに変わるのが台本に書いてありました。もう少し立体的に表現したかったのですが、準備過程が足りなくて残念でした。個人的には大きなどんでん返しでした。3年という時間に何があったのか想像してみましたが、サラも復讐という目的を持っていたのでドユンを助け、その過程で同質感を抱いて頼るようになったと思います。二人の間に何があったのかが省略されたままラブストーリーが展開されるとは、違和感があったでしょう。全30~40話ほどの長さだったらきちんと表現できたと思います」3ヶ月間、心理的にも体力的にも大変な演技を披露したキム・ガンウが、これから挑戦してみたいキャラクターは何だろうか。
「これからは楽に座って演じられる役がいいですね(笑) これまであまりにも走って、叫んで、声を上げて、殴って、殴られましたので。チョン・ボソク先輩と映画をやってみたいです。先輩は60歳を超えているのに情熱溢れる方で尊敬しています。先輩と一人の女性をめぐって戦うラブストーリーを演じることができたら面白いと思います」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ボラ
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