Kstyle
Kstyle 12th

「国際市場で逢いましょう」ユン・ジェギュン監督“苦労した父に感謝を伝えたい、そんな気持ちで制作しました”

OSEN
写真=パク・ジュンヒョン
ユン・ジェギュン監督が映画「TSUNAMI-ツナミ-」以来、5年ぶりに帰ってくる。制作者ではなく、監督として戻ることへのプレッシャーについて聞くと「監督は(制作者と違って)弁明の余地がない。それが負担になる」とし、そっと笑顔を見せた。「TSUNAMI-ツナミ-」で1000万人の観客を笑わせたり泣かせたりした彼が新たに持ち出してきたテーマは“お父さん”だ。

「国際市場で逢いましょう」は、1950年代から現在に至るまで激変の時代を生きてきたこの時代の父親に関する話だ。試写会で初公開された後に評価された“ユン・ジェギュンスタイルの映画”に異論はない。本人が考える“ユン・ジェギュンスタイル”について聞くと、ユン監督は「面白さと感動。いつもその二つを持って行こうとすることではないだろうか」と切り出した。

さらに「僕は、映画は監督と似ているものが出来ると思う。人間ユン・ジェギュンはもともと笑いも涙も多い。感受性も豊かで感情の幅も広い方だ。それで、自然に似たような映画が出来るのだと思う」と、自身が考えるユン・ジェギュン流の映画への考えを伝えた。

“韓国的な監督”という評価については「良く言えば『韓国的』で、悪く言えば『野暮ったい』だ」と答え、虚心坦懐に笑って見せた。

さらに「映画と監督が同じだからそうなると思う。田舎者の僕から清潭洞(チョンダムドン)のスタイルが出るはずがないだろう。ずっと野暮ったく生きてきたから、上流階級よりは庶民の話をすることが好きだと思う」と自身が考えるユン・ジェギュンのスタイルについて説明した。結局、ユン・ジェギュンスタイルの映画は、人間ユン・ジェギュンの映画だったのだ。

「国際市場で逢いましょう」を撮ることになった理由。その始まりには父がいた。釜山(プサン)は彼が生まれ育った場所だ。背景になった「国際市場で逢いましょう」は他の人には非常にエキゾチックな風景に見えるかもしれないが、彼にはあまりにも見慣れた場所だった。

ユン監督は「この映画を作ろうと思ったのは大学2年生の時、父が亡くなってからだ。映画の仕事をはじめ、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』を撮っていた頃から構想していたが、それから本格的にやりたいと思ったのは僕が父になってからだ。2004年だから、ちょうど10年になったときだ。父になってから父のことをたくさん思い出した」と「国際市場で逢いましょう」の始まりについて語った。

写真=パク・チュニョン
「『TSUNAMI-ツナミ』を終えて『テンプルステイ』と『国際市場で逢いましょう』を準備していたが、『国際市場で逢いましょう』のシナリオがはっきり見えてきたのは2012年末でした。草稿は、僕が書いてはいけないと思って脚本家のパク・スジンさんに任せました。僕のクセが出てしまうことを警戒したためです。それで、脚本家に任せた方がいいと思いました」

映画に時代意識を反映しなかったという批判、ラストシーケンスで若い世代と旧世代を露骨に対比させたのではないかという見方には「観客に教えたくない」という監督としての考えを明かした。

「ラストシーンのコントラストは、家族全員を一緒に見せようとする意図がありました。一つのフレームの中におじいさんと他の家族を一緒に入れて見せたいと思いました。実は、このシーンをエピローグなしで映画のエンディングにしたいと思いました。親の世代が理解できない若い世代を見せようとしたわけではありません。観客に教えようとしたわけでもなく、これはただ監督の気持ちです。僕も20代は父のことが理解できなかった部分があったし、小言も聞きたくなかったし、いわゆる『年老いた連中』が話しているような感じ、それ自体が嫌でした。しかし、父を理解するようになった頃にもう父はいませんでした」

このように「国際市場で逢いましょう」はユン・ジェギュンという人間や監督の極めて個人的な理由から出発した映画だ。「そのような部分については、監督個人の考えが多く入ったものだと見ていただければと思う」と企画意図について説明した。「誰かに何かを教えたくはありません。すべてを一つで説明することはできませんので」

父についての話をするために作った映画。彼はまた「時代批判や意識のようなところに焦点を当てたら、こんなふうに撮らなかっただろう」とし、「国際市場で逢いましょう」のジャンルと性格について説明した。

「大学2年生のときに亡くなった父に感謝の言葉を言えなかったことに悔いが残っています。いざ子供ができてみたら、家族、妻や子供のために一生を捧げた父のことにさらに心が痛みました。そういうふうに出発したので、『僕の父についての話』『苦労した僕の父に感謝の言葉を伝えたくなる映画』だと気楽に観て頂ければと思います」

ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チャン・ヨンナム、チョン・ジニョン、東方神起のユンホなどが出演する映画「国際市場で逢いましょう」はR12指定で、韓国で17日に公開される。
元記事配信日時 : 
記者 : 
チェ・ナヨン
  • LINE
  • X
  • Facebook

topics

ranking

  1. イ・ジニョク、兵役免除の判定…先天的な心臓疾患のため(公式)
    イ・ジニョク、兵役免除の判定…先天的な心臓疾患のため(公式)
  2. イ・ジフン夫妻「ザ!世界仰天ニュース」で注目…韓国スターと結婚した日本人女性のシンデレラストーリーが話題
    イ・ジフン夫妻「ザ!世界仰天ニュース」で注目…韓国スターと結婚した日本人女性のシンデレラストーリーが話題
  3. BLACKPINK ロゼ、女性歌手への嫌がらせに涙…アイドルの恋愛にも言及「本当にひどいと思った」
    BLACKPINK ロゼ、女性歌手への嫌がらせに涙…アイドルの恋愛にも言及「本当にひどいと思った」
  4. 実子の存在認めたチョン・ウソン、一般女性にインスタのDMでアプローチ?事務所がコメント
    実子の存在認めたチョン・ウソン、一般女性にインスタのDMでアプローチ?事務所がコメント
  5. 【PHOTO】BTS ジン、NHK「Venue101」収録のため日本へ…輝く瞳に視線釘付け(動画あり)
    【PHOTO】BTS ジン、NHK「Venue101」収録のため日本へ…輝く瞳に視線釘付け(動画あり)
  6. 6

  7. 7

  8. 8

  9. 9

  10. 10

  1. ENTERTAINMENTのランキングはありません。

  1. MUSICのランキングはありません。

  1. DRAMAのランキングはありません。

  1. MOVIEのランキングはありません。

  1. FASHIONのランキングはありません。

  1. PHOTOのランキングはありません。

  1. INTERVIEWのランキングはありません。

hot topics