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チュウォン「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」“コミカルな演技への切り替えは悩んだけど面白かった”

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日本でも絶大な人気を誇る「のだめカンタービレ」(原作:二ノ宮知子) が韓国でも「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」としてドラマ化が実現。韓国ドラマらしく、胸キュン要素もパワーアップした本作をチュウォンとシム・ウンギョンが主演を務め、話題を集めた。日本でのセル&レンタルDVDリリースに先立ち、5月29日(金) には ユジン(千秋) 役のチュウォン、ネイル(のだめ) 役のシム・ウンギョンが来日するドラマファンミーティングの開催も決定している。

今回、ユジン(千秋) 役を演じたチュウォンがコミカルな演技への挑戦や、現場でのエピソードを語ったインタビューをお届けする。

―本作へ出演を決めた理由を教えてください。

チュウォン:もともと原作がものすごく大好きでした。選んだ理由はまず若い層にも好まれるし、クラシックという面においては年配の層にも好まれるだろうと思ったからです。そもそも原作がとても素晴らしく韓国のファンも多いので、ドラマにした場合も喜ばれると思いました。そして僕にとっては今までやったことのない役だったので、いろんな面で総合的にこの作品が好きでしたね。

―チャ・ユジンいう人物のどこに惹かれましたか?

チュウォン:何もしないようで、実はすべてに気を遣うキャラクターです。まず音楽的な面で見るととても素敵な人物で、音楽的な色がはっきりしていて、オーケストラの指揮をとる時のリーダーシップもそうだし……。とてもカッコいい姿を持ちながらも、反面、ネイルの前で当惑する姿や、なぜ自分がそのような行動を取ってるのか分からないままやっているし……(笑) そういった部分が大きな魅力でした。悪い男のようで、後ろではしっかりバックアップしてくれる温かい面も持っています。

―日本の原作「のだめカンタービレ」の漫画あるいはドラマは事前にご覧になりましたか?

チュウォン:本作を初めて知ったのは、偶然テレビのチャンネルを回していた時に原作ドラマを見かけて……。とてもユニークで、ネットで調べたり、漫画も全巻購入して読みました。一番驚いたのはまず漫画を読んでから、その後でドラマを最初から全部見たんですけど、とてもうまくドラマ化しているなと思いました。さすが日本のドラマ! 日本の俳優さんたちの演技も素晴らしいと思いましたね。韓国だったら、たぶん照れちゃって出来なかったかもしれません。なのに、日本の俳優さんたちは全然何も気にせずにうまく表現していてすごいと思いました。

―チャ・ユジンのキャラクター作りで、工夫したこと、意識したことを教えてください。

チュウォン:準備したことは多かったですが、基本的に減量したり、あれほど好きだった歌謡曲を聞くのをやめてクラシックだけを聞き始めました。あと、撮影の6ヶ月前から指揮やバイオリン、ピアノの練習ですね。自分の役を演じた玉木宏さんを参考にしたり真似して演じるつもりはなかったので、自分ならではのキャラクターを作り上げなければなりませんでした。でも、基本的な枠組みがあったので、そこから大きく外れることもできず、その中から違ったもの探るために悩む時間は必要でした。

―究極の“ツンデレ”を見せる役でしたが、演じてみていかがでしたか?

チュウォン:ツンデレという言葉は聞きました。だからなのか、とても忙しかったです。出番が今までのどの作品よりも多かったし、最後はネイルのコンクールのシーンなのになぜ僕こんなに忙しいのか不思議で……(笑) 監督も僕の出番があまりにも多いから、「後半になるとネイルのコンクールのシーンがあるから、ユジンはそこまで忙しくないと思うよ」と慰めてくれたのに、全然忙しくて。それに、後半のヨーロッパのシーンはすでに撮影済みだったので、後半部に入ると少しは休む余裕があると思ったんです。1話に平均して40シーンほど撮影するんですけど、ヨーロッパで撮影したから減ってるはずだと思ったのに、38シーンもあって。思ったより減ってませんでしたね。「やっぱりユジンは忙しい!」と思いました(笑)

―とてもコミカルな演技も見せましたが、今まで演じてきた役とは相当違いがありますが、大変ではありませんでしたか?

チュウォン:切り替えは簡単ではありませんでした。どの線でこの姿を見せるべきなのか……。自分の中にはとても硬く閉鎖されている面もあるので、どのタイミングでこのような役を演じるべきなのか悩んだ部分だし、大変な部分でもあったし、面白い部分でもありました。また、そのような姿を好む視聴者もいらっしゃったので。

―監督や脚本家から、ユジンを演じる上でどんな話がありましたか?

チュウォン:たくさん話し合いました。原作があるドラマなので、コミカルな部分をどの程度持ってくるかという部分から実は悩みました。最初一番意見が合わなかった部分は、ユジンが軸となって展開していくのか、それともネイルに引っ張られるのか、ということです。僕はユジンが軸となってストーリー展開された方が面白いと思っていたんですが、そんな話し合いをたくさんしましたね。あとでドラマが放送されてから、やっぱりユジンが軸になったのが正解だったと思いました。なぜなら、ネイルというキャラクターは今まで韓国ではあまり見ないキャラクターで、馴染みのないキャラクターなので、視聴者からすると少し距離を感じる可能性もありますし。ユジンが中心をしっかり保っていたので、視聴者もリラックスして楽しめたと思います。

―チャ・ユジンに共感できる部分、反対に共感できない部分があれば教えて下さい。

チュウォン:共感できない部分は、他人の家を掃除してあげること(笑) もちろん、音楽的な面で後輩を支えるのは理解できるけど、掃除するのはどうしても……理解できませんでした。共感できる部分は、後輩のことを大事にする心ですね。僕も自分が卒業した学校が今でも好きだし、後輩にアドバイスすることも好きだし。後輩たちの力になれる先輩になりたいという考えがあるからか、ネイルにやってあげたりするのは理解できました。


「やってみたいのは指揮。指揮者になりたいほどです!(笑) 」

―ピアノやバイオリンの演奏、オーケストラ指揮のシーンなど、練習を重ねたと思いますが、大変ではなかったでしょうか?

チュウォン:6ヶ月ほど練習しました。でも、当然ですけど、楽器は簡単ではありませんでしたね。特に、弦楽器の場合は弓もあるし、指も同時に動かすことも大変でした。でも、全部初めて習うものだったので、難しいけど面白かったです。ピアノもとても楽しく練習しました。でも、チャ・ユジンという人物は3歳からバイオリンとピアノをやっている設定ですが、それを6ヶ月ではマスターできませんからね。代役の方の力を借りたりもしましたが、基本的に楽器を練習したり、演奏シーンを撮影するのは面白かったです。

―今回のドラマでこの楽器は一度習ってみたいと思ったものはありましたか?

チュウォン:これからやってみたい楽器というか、僕は指揮をやりたいです。指揮者になりたいほどです!(笑) 本当に指揮者は魅力的だと思います。一度は指揮者になることも夢見ました。「僕が指揮者になったらどうだろう」と。今までも作品ごとに毎回自分が演じた役の職業について想像したりしました。指揮者はリーダーシップもそうですが、何より、音楽の音を真ん中で聞くのがとても良いですね。僕の指揮の下で演奏して、それを真ん中で聞いていると“音楽に酔う”ということを実感します。60台もの楽器の演奏が一度に自分の耳に入ってくると、本当に魅了されますね。

―トラウマにより乗り物(飛行機や船など) に乗れないユジンですが、チュウォンさんも何かトラウマ的なことはありますか?

チュウォン:何事も、普段通りにしないとダメですね。撮影に入る前日や、何か大事なことがある前日にむしろ気を遣うとうまく行かないんです。普段通り、普段の生活リズムのままで過ごします。大きな変化があるとダメですね。

―撮影現場でムードメーカーはいましたか?

チュウォン:ペク・ユンシク先生ですね。僕にとっても、とても力になってくださいました。そして、俳優を代表していろいろと意見を言ってくださったし、撮影現場でベテランとして余裕を持ってるので冗談ひとつでも雰囲気がすごく変わりました。ペク・ユンシク先生のひと言で、いつもスタッフたちや共演者は大爆笑でした。もちろん、若い俳優もギョンピョやドヒもムードメーカーでしたね。

―同じ年代の俳優の仲間がたくさん出演していたので、現場はとても楽しそうでしたが、いかがでしたか?

チュウォン:オーケストラを撮影する時が一番面白かったと思います。とても素晴らしい音色にたまに変な音がすると、そこにはいつもギョンピョとドヒがいるんです(笑) 一番活気に満ちたシーンは、すべてオーケストラのシーンでした。オーケストラの団員の方々にいろいろと助けてもらい、家族みたいに過ごしました。特別なエピソードというよりも、団員の方々が1話と16話ではリアクションのレベルが天と地ですね。団員の方々もすっかり役者になってるなと思うほど、自然とカメラの動きをキャッチしてリアクションをしたので。最初は彼らが演技者じゃないので心配もあったんですが、だんだん慣れて来てカメラに合わせて動きをとっている姿を見てすごいと思ったし、とても感謝しています。

―劇中の役と一番似ている人、逆に一番似てない人はいましたか?

チュウォン:似ているのはドヒだと思います。とても自然体で演じてたと思います。外見的にもとても役に似ているし、性格も可愛いし、後半になると台本がなくても彼女なりにアレンジしているのを見ていると、とても可愛くて。一番似てない人は僕だと思います(笑) 本当に似ている部分がなくて、一生懸命演技に集中しました。

―チュウォンさんが思う韓国版「のだめ」の名場面はどこですか?

チュウォン:一番最初、ライジングスターが作られた時ですね。僕が入ってくるとサプライズの爆竹が弾け、ライジングスターという垂れ幕もあって、皆が「ライジングスター!」と大騒ぎしながら楽しく撮影しました。ドラマの一番最後の部分にも回想シーンとして出てきますが、何だか感動してしまいました。


「キャラクター的に頭から足まできちんと整った感じにしたかった」

―完璧な男、チャ・ユジンのファッションスタイルもかっこよかったですが、特にタキシード姿は素晴らしかったです。普段あまり着る機会のないタキシードですが、実際着てみていかがでしたか?

チュウォン:とても不便ですよ(笑) 本当の指揮者だったら、そのサイズじゃなかったと思います。腕を振らなければならないので。外見はとてもカッコいいので、不便だったり窮屈なのは我慢しないといけないですね。いつまた、こういうコスチュームを着る機会が訪れるか分かりませんし。あと着ていると自然と姿勢も良くなるんですよ。これからもタキシードはたくさん着る機会があると良いですね。それだけ良いことがあるという意味ですから(笑)

―チュウォンさんなりにスタイルに工夫した部分はありますか?

チュウォン:劇中の洋服に関しては、必ずきちんとしたスタイルでいくことを僕から提案しました。最初衣装の打ち合わせの時、「日本のドラマで千秋がシャツを着ていたからと言って、韓国のドラマでもユジンがシャツを着なければならないということはない」という意見もありましたが、僕が最もこだわったのがシャツでしたね。シャツは何があっても着ないとダメだと。寒くなったらその上にコートを羽織ったり……。タートルネックのニットも、僕が主張しましたね。何を着ていても、少しも乱れのないようにすっきりした衣装を着るようにしました。それが僕にとってはとても窮屈でもありましたが、キャラクター的に頭から足まできちんと整った感じにしたかったんです。

―ユジン先輩にまるでガムのようにくっついているネイルですが、最初はネイルの天才的なピアノ才能に惹かれ、だんだんユジンも彼女のピュアでまっすぐな気持ちに心を開いていきます。ネイルのような女性はチュウォンさんはどう思いますか?

チュウォン:汚いの以外は好きですよ(笑) 自分の仕事に情熱を持って働く人が好きなんですけど、ネイルはそれに加えてピュアなんです。そんな人がくっついていると、とてもうれしいと思います。あと、髪の毛の匂いも少し気になりますが、それさえ綺麗にしてくれれば(笑)

―相手役のシム・ウンギョンさんと共演した感想をお願いします。

チュウォン:シム・ウンギョンさんは大変だったと思います。今までにあまりないキャラクターだったので、色々と苦労されたと思います……。僕も彼女を励ましたこともありましたが、彼女の挑戦がとても素晴らしいと思いました。最後まで自分の意志を貫いたのがとても偉いと思いますね。まだ若いですけど、すごい女優だと思います。

―パク・ボゴムさんが演じたユヌとネイルをおいて恋の三角関係が展開されます。もし、チュウォンさんがユジンと同じ立場になったらどのように好きな相手にアピールしますか?

チュウォン:もし僕がユジンだとしても、同じような行動をしたと思います。もちろん、女性は冷たくて固い男性よりも優しく表現してくれる男性が好きかもしれませんが、それでも恋のライバルと同じ行動をとると同じ人間になるので、僕なりのやり方で好きな人にアプローチすると思います。それまで通りに。そこで、もしもネイルがライバルの方に行くと言うのなら、そのまま送り出すと思います。なぜなら、そんな甘い言葉で落とされてしまうなんて、今後の未来も明るくないですからね(笑)

―ユヌとは色んな面でライバルであり、対立する存在ですが、それによって結果的にはお互いを高め合うことになります。ユジンを演じたチュウォンさんからみてユヌという人物の魅力は?

チュウォン:相手に自分の真心をちゃんと表現し、温かくて落ち着いているのが一番の長所だと思います。だから、オーケストラのメンバーが彼のことを慕うのも当たり前ですね。

―チュウォンさんが思う本作の胸キュンのポイントは?

チュウォン:胸キュンというよりも、ユジンって一見冷たくて否定的に見える部分がありますが、裏では相手のことを心配したり、悩んだりするのがとても可愛いと思います。劇中で、ドヒが演じるミニに対してあまりにも冷たくしたので彼女が学校に来なくなってしまった時、バイト先のコンビニに彼女の様子を見に行くユジンって、意外と繊細で悩みも多いんですよね。


「この作品で視野が広くなった。一緒に成長した気がします」

―このドラマはチュウォンさんにとってどのような作品として残ると思いますか?

チュウォン:演技以外の部分でもいろいろ学んだ作品です。主人公として作品をリードしていく立場からいろいろ学び、後輩たちを引っ張っていく立場でたくさん学び、確かに視野が広くなったと思います。自分が演じるキャラクターだけを見るのではなく、全体的に作品を見る目が養われて、成長したと思います。あと、演技的な面でも少し変化があったと思います。今まで演じた作品からすると、「グッド・ドクター」のシウォンはとても子供っぽくて、「カクシタル」はキャラクターがとても強かったですが、今回のユジンは年齢が大学生ですが少し大人っぽいイメージでした。個人的にはユジンのキャラクターがとても好きだし、一緒に成長した気がします。

―俳優として演じる時に一番こだわってることは何でしょうか。

チュウォン:手放さないこと。最後まで。これが長所、あるいは短所になるかもしれませんが、要するに外部からの影響によって自分が振り回されないことです。僕が何かやった時にそれに対する反応が悪くても、もちろんそれは参考にはしますが、大きく左右されるのは良くないと思います。特に、原作がある作品はどうしても比べられますが、それに振り回されてはいけないし、そのような考えは作品ごとにいつも同じです。一番こだわってる部分は、そういった部分だと思います。

―2015年の目標や今後の活動予定を教えて下さい。

チュウォン:2015年も色んな作品に出演すると思いますが、また変わった何かを探すと思います。僕が計画した通りだと、男らしいキャラクターを演じる時だと思うので、少し男性的な部分をアピールすると思います。皆さまもどんな姿を僕がお見せするか楽しみにしてくださいね。

―日本のファンの方にドラマの見どころとメッセージをお願いします。

チュウォン:もちろん、本格的な音楽も楽しんでもらえるよう重点を置いています。その重点に沿ってご覧になっていただければ、さらに面白いと思います。そこに、俳優たちの成長もはっきりと分かります。俳優がキャラクターどのように成長していくかを注目してくださいね。原作があるドラマですけど、韓国で改めて解釈したドラマなので、楽しくご覧くださいね。

■イベント情報
「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」Blu-ray&DVDリリース記念イベント
ゲスト:チュウォン/シム・ウンギョン(予定)
日時:2015年5月29日(金)昼公演 14:30開演 / 夜公演 18:30開演
(開演時間は変更になる場合もございます)
会場:Zepp DiverCity (TOKYO)
料金:全席指定¥15,000(税込)(DVD-BOX1 or ブルーレイ BOX1 付※)
※7/1発売「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」ブルーレイBOX1またはDVD-BOX1を発売日に先駆け、会場でプレゼント!

■ブルーレイ&DVD情報
「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」
<セル>ブルーレイBOX1&2 / DVD-BOX1&2
2015年7月1日(水) 同時発売
価格:各18,000円+税
<レンタル>
Vol.1~6:2015年7月2日(木) リリース
Vol.7~12:2015年8月4日(火) リリース
発売元:エスピーオー/フジテレビ 販売元:エスピーオー
(c)二ノ宮知子/講談社 (c)2014 Group8 & SPO All Rights Reserved.

オフィシャルホームページ:http://www.cinemart.co.jp/k-nodame/

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部
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