クォン・サンウが語った妻ソン・テヨン、親友ソン・スンホン、そしてスランプ
俳優クォン・サンウが久しぶりに忠武路(チュンムロ:韓国映画界の代名詞)に戻ってきた。それも肩から力を抜いたコミカルな演技で。映画「探偵なふたり」(監督:キム・ジョンフン、制作:Cree Pictures)で4年ぶりにスクリーンに復帰したクォン・サンウと出会った。
韓国で9月24日に公開された「探偵なふたり」は、韓国のシャーロックを夢見る漫画喫茶の店主カン・デマンと、広域捜査隊のレジェンド刑事ノ・テスの非公開共同推理作戦を盛り込んだ作品だ。2006年、第8回マクトンイ・シナリオ公募展で588対1の競争率を勝ち抜いて選ばれた、安定したシナリオをベースとしている。「くだらないロマンス」のキム・ジョンフン監督がメガホンをとった。
クォン・サンウが演じたカン・デマンは、韓国のシャーロックを夢見る漫画喫茶の店主だ。一時は警察を夢見たが、現在は生計と育児を担当している。心だけはシャーロックである彼は、時々警察署を訪れ、事件に関するアドバイスをする。家では妻に小言を言われ、外ではベテラン刑事ノ・テス(ソン・ドンイル)の足手まといになったりもする。
「同い年の家庭教師」「青春漫画」でコミカルな演技を披露してきたクォン・サンウは、今回の作品で久しぶりにコメディー本能を復活させた。実際に二人の子供の父でもあるクォン・サンウは、リアルな育児の演技まで披露した。筋肉を離れ、隠していたコメディーのDNAを思う存分披露した。キュートで面白く、喜ばしい。
長い時間中国と日本を中心に活動してきたクォン・サンウは「今が俳優クォン・サンウの危機」と率直に語った。スクリーンとドラマを行き来しながら活動しているので、たった一本の失敗でも打撃が大きいという。30代から40代になる時期にスランプを経験した。チョン・ウソン、イ・ジョンジェのように同年代の先輩俳優たちを見ながら刺激を受けたり、ヒントを見つけたりするとか。
「今ももっと何かがしたいですし、エネルギーがありますし、達成感を感じたいし、成し遂げたいものも多いです。海外で忙しく動いてはいますが、中心は韓国ですよね。韓国では危機です。私はチョン・ウソンさんのように常にカッコいい演技だけができる俳優ではありません。どのジャンルでも少しずつコミカルな要素があるのを探すほうですが、そんな点でソン・ドンイル先輩は僕が目指す姿でもあります」
以下はクォン・サンウとの一問一答である。
―久しぶりの普通の一般人の演技だ。
クォン・サンウ:撮影をする間、本当に楽だった。最も体型ケアをしないで撮った作品だ。2kgほど太った。監督がカン・デマン役として少し太った方がいいとおっしゃった。ソン・ドンイル先輩と一緒に撮っていると、撮影が終わってからビールを一杯飲んだりして太った。ソン・ドンイル先輩は美食家だ。ホンオ(発酵させたガンギエイ)や肉を毎日のように食べるので自然に2~3kgは太った。顔を見ると正直イラッとする。怠け者のように見えるし、太ったし。撮影中はそんなことを気にしなくてよかったので楽だった。
―撮影現場の雰囲気が良かったように見える。
クォン・サンウ:最も忙しかった20代は、映画を撮りながら制作会社の代表が誰なのかも分からないほどだった。周りを見る余裕が全くなかった。ようやくスタッフを見回る余裕ができた。今回はソン・ドンイル先輩、キム・ジョンフン監督、制作会社の代表、プロデューサーと一緒に座って毎日のようにお酒を飲み、映画の話をした。おかげで現場を深く楽しむことができた。
―ターニングポイントに対する渇きが「探偵なふたり」に出演したきっかけとなったか。
クォン・サンウ:以前から作品に対しては開かれていた。良い作品さえあれば人々が想像できなかった役もやってみたい。今が俳優として最も危機だと思う。日本では毎年、年に3回大きなファンミーティングを開催する。それをわざわざ記事として出さなかったので、みんな僕が何もしていないと思っていた。中国でも引き続き作品のオファーがある。感謝している。けど、いざ韓国では自ら危機だと思っている。まだ今ももっと何かがしたいし、エネルギーがあるし、達成感を感じたいし、成し遂げたいものも多い。映画とドラマを両方やっているので、ブランクが長くなることへのストレスやプレッシャーがある。
―実際の夫としてのクォン・サンウはどんな感じか。
クォン・サンウ:妻(ソン・テヨン)と一番よく合うのは二人とも朝型だということだ。妻は本当に勤勉で掃除もすごく早くできる。もちろんどこか出かけると僕が全部するが、家では妻が全部しようとしている。僕がキッチンに入ることも好きではないみたいだ。僕も結構行動が早いほうだ。皿洗いが好きだ。ストレスが解消される感じだ。生ごみは僕が捨てていなかったけど、二人目が生まれてから結構捨てている。エレベーターで隣人と遭遇した時に少し当惑した(笑)
―妻に悩みを打ち明けたりするか。
クォン・サンウ:結婚2~3年目の頃までは妻とよく喧嘩をした。各自の人生を生きてきて一緒に生活することになったけど、各自のパターンというのがあるのではないか。今は完璧に妻に合わせている。
―結婚してから変わったことがあるとしたら。
クォン・サンウ:特に親になってからは、常に僕がいなくなることを考えるようになった。最近、一番怖いのが飛行機に乗ることだ。最近漠然とそのようなことを思ったりする。結婚前までは全く知らなかった保険なども考えたりする。僕がいなくなった時に備えるようになった。
―親友であるソン・スンホンも「ミス・ワイフ」で夫の演技をしたが、感想は?
クォン・サンウ:ソン・スンホンは(イメージが)壊れなかった。偽物の匂いがしただろう(一同爆笑) 結婚前にソン・スンホンと本当に仲が良かった。結婚してからは生活が遠ざかるようになった。もちろん今もソン・スンホンはスリッパを履いて走ると30秒以内の距離に住んでいる。
―ソン・スンホンをVIP試写会に招待するのか。
クォン・サンウ:僕も(VIP試写会に)来てほしいと言うようなタイプではない。ソン・スンホンも恋人(リウ・イーフェイ)と映画のプロモーションをしているので来れるか分からない。
―ソン・スンホンに「僕か?リウ・イーフェイか?」と質問したら何と答えるだろう。
クォン・サンウ:もちろんリウ・イーフェイだろう(笑)
―育児バラエティのオファーもかなりあったと思うが。
クォン・サンウ:育児バラエティのオファーは何年も続いている。テレビ局の局長たちが妻に携帯メールや手紙を送っているらしい。普段妻や子供とよく出かける。そのような姿を市民の方が写真を撮るのは構わない。けど、わざわざバラエティ番組で見せてまで評価されたくはない。俳優にとってはマイナスだと思う。
―先ほど、今が俳優クォン・サンウの危機だと話した。韓国での活動を休む間に刺激を受けた俳優や作品があったか。
クォン・サンウ:20代の俳優たちは気にしていない。僕も全部やってみたことだからだ。逆に僕と同じ時期にデビューした俳優たちや先輩を見ながら気になっているのは事実だ。僕と同年代の俳優たちがどのように危機を克服したか集中して見る。イ・ジョンジェ、チョン・ウソン先輩も30代から40代になる時期にスランプがあったではないか。
―一緒に共演したソン・ドンイルはどんな俳優か。
クォン・サンウ:ソン・ドンイル先輩は僕が目指している地点の要素を持っている俳優だ。僕は常にカッコいい演技だけができる俳優ではない。どのジャンルでもコミカルな要素を探すが、それが最も上手いのがソン・ドンイル先輩だ。
―クォン・サンウにとって「探偵なふたり」はどんな意味か。
クォン・サンウ:復活映画だ(笑)
韓国で9月24日に公開された「探偵なふたり」は、韓国のシャーロックを夢見る漫画喫茶の店主カン・デマンと、広域捜査隊のレジェンド刑事ノ・テスの非公開共同推理作戦を盛り込んだ作品だ。2006年、第8回マクトンイ・シナリオ公募展で588対1の競争率を勝ち抜いて選ばれた、安定したシナリオをベースとしている。「くだらないロマンス」のキム・ジョンフン監督がメガホンをとった。
クォン・サンウが演じたカン・デマンは、韓国のシャーロックを夢見る漫画喫茶の店主だ。一時は警察を夢見たが、現在は生計と育児を担当している。心だけはシャーロックである彼は、時々警察署を訪れ、事件に関するアドバイスをする。家では妻に小言を言われ、外ではベテラン刑事ノ・テス(ソン・ドンイル)の足手まといになったりもする。
「同い年の家庭教師」「青春漫画」でコミカルな演技を披露してきたクォン・サンウは、今回の作品で久しぶりにコメディー本能を復活させた。実際に二人の子供の父でもあるクォン・サンウは、リアルな育児の演技まで披露した。筋肉を離れ、隠していたコメディーのDNAを思う存分披露した。キュートで面白く、喜ばしい。
長い時間中国と日本を中心に活動してきたクォン・サンウは「今が俳優クォン・サンウの危機」と率直に語った。スクリーンとドラマを行き来しながら活動しているので、たった一本の失敗でも打撃が大きいという。30代から40代になる時期にスランプを経験した。チョン・ウソン、イ・ジョンジェのように同年代の先輩俳優たちを見ながら刺激を受けたり、ヒントを見つけたりするとか。
「今ももっと何かがしたいですし、エネルギーがありますし、達成感を感じたいし、成し遂げたいものも多いです。海外で忙しく動いてはいますが、中心は韓国ですよね。韓国では危機です。私はチョン・ウソンさんのように常にカッコいい演技だけができる俳優ではありません。どのジャンルでも少しずつコミカルな要素があるのを探すほうですが、そんな点でソン・ドンイル先輩は僕が目指す姿でもあります」
以下はクォン・サンウとの一問一答である。
―久しぶりの普通の一般人の演技だ。
クォン・サンウ:撮影をする間、本当に楽だった。最も体型ケアをしないで撮った作品だ。2kgほど太った。監督がカン・デマン役として少し太った方がいいとおっしゃった。ソン・ドンイル先輩と一緒に撮っていると、撮影が終わってからビールを一杯飲んだりして太った。ソン・ドンイル先輩は美食家だ。ホンオ(発酵させたガンギエイ)や肉を毎日のように食べるので自然に2~3kgは太った。顔を見ると正直イラッとする。怠け者のように見えるし、太ったし。撮影中はそんなことを気にしなくてよかったので楽だった。
―撮影現場の雰囲気が良かったように見える。
クォン・サンウ:最も忙しかった20代は、映画を撮りながら制作会社の代表が誰なのかも分からないほどだった。周りを見る余裕が全くなかった。ようやくスタッフを見回る余裕ができた。今回はソン・ドンイル先輩、キム・ジョンフン監督、制作会社の代表、プロデューサーと一緒に座って毎日のようにお酒を飲み、映画の話をした。おかげで現場を深く楽しむことができた。
―ターニングポイントに対する渇きが「探偵なふたり」に出演したきっかけとなったか。
クォン・サンウ:以前から作品に対しては開かれていた。良い作品さえあれば人々が想像できなかった役もやってみたい。今が俳優として最も危機だと思う。日本では毎年、年に3回大きなファンミーティングを開催する。それをわざわざ記事として出さなかったので、みんな僕が何もしていないと思っていた。中国でも引き続き作品のオファーがある。感謝している。けど、いざ韓国では自ら危機だと思っている。まだ今ももっと何かがしたいし、エネルギーがあるし、達成感を感じたいし、成し遂げたいものも多い。映画とドラマを両方やっているので、ブランクが長くなることへのストレスやプレッシャーがある。
―実際の夫としてのクォン・サンウはどんな感じか。
クォン・サンウ:妻(ソン・テヨン)と一番よく合うのは二人とも朝型だということだ。妻は本当に勤勉で掃除もすごく早くできる。もちろんどこか出かけると僕が全部するが、家では妻が全部しようとしている。僕がキッチンに入ることも好きではないみたいだ。僕も結構行動が早いほうだ。皿洗いが好きだ。ストレスが解消される感じだ。生ごみは僕が捨てていなかったけど、二人目が生まれてから結構捨てている。エレベーターで隣人と遭遇した時に少し当惑した(笑)
―妻に悩みを打ち明けたりするか。
クォン・サンウ:結婚2~3年目の頃までは妻とよく喧嘩をした。各自の人生を生きてきて一緒に生活することになったけど、各自のパターンというのがあるのではないか。今は完璧に妻に合わせている。
―結婚してから変わったことがあるとしたら。
クォン・サンウ:特に親になってからは、常に僕がいなくなることを考えるようになった。最近、一番怖いのが飛行機に乗ることだ。最近漠然とそのようなことを思ったりする。結婚前までは全く知らなかった保険なども考えたりする。僕がいなくなった時に備えるようになった。
―親友であるソン・スンホンも「ミス・ワイフ」で夫の演技をしたが、感想は?
クォン・サンウ:ソン・スンホンは(イメージが)壊れなかった。偽物の匂いがしただろう(一同爆笑) 結婚前にソン・スンホンと本当に仲が良かった。結婚してからは生活が遠ざかるようになった。もちろん今もソン・スンホンはスリッパを履いて走ると30秒以内の距離に住んでいる。
―ソン・スンホンをVIP試写会に招待するのか。
クォン・サンウ:僕も(VIP試写会に)来てほしいと言うようなタイプではない。ソン・スンホンも恋人(リウ・イーフェイ)と映画のプロモーションをしているので来れるか分からない。
―ソン・スンホンに「僕か?リウ・イーフェイか?」と質問したら何と答えるだろう。
クォン・サンウ:もちろんリウ・イーフェイだろう(笑)
―育児バラエティのオファーもかなりあったと思うが。
クォン・サンウ:育児バラエティのオファーは何年も続いている。テレビ局の局長たちが妻に携帯メールや手紙を送っているらしい。普段妻や子供とよく出かける。そのような姿を市民の方が写真を撮るのは構わない。けど、わざわざバラエティ番組で見せてまで評価されたくはない。俳優にとってはマイナスだと思う。
―先ほど、今が俳優クォン・サンウの危機だと話した。韓国での活動を休む間に刺激を受けた俳優や作品があったか。
クォン・サンウ:20代の俳優たちは気にしていない。僕も全部やってみたことだからだ。逆に僕と同じ時期にデビューした俳優たちや先輩を見ながら気になっているのは事実だ。僕と同年代の俳優たちがどのように危機を克服したか集中して見る。イ・ジョンジェ、チョン・ウソン先輩も30代から40代になる時期にスランプがあったではないか。
―一緒に共演したソン・ドンイルはどんな俳優か。
クォン・サンウ:ソン・ドンイル先輩は僕が目指している地点の要素を持っている俳優だ。僕は常にカッコいい演技だけができる俳優ではない。どのジャンルでもコミカルな要素を探すが、それが最も上手いのがソン・ドンイル先輩だ。
―クォン・サンウにとって「探偵なふたり」はどんな意味か。
クォン・サンウ:復活映画だ(笑)
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・スジョン、写真 : イ・ソンファ
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