ZE:A シワン「成功した演技アイドル?毎日が熾烈です」
シワンはZE:Aとしてデビューした当時はそれほど目立つメンバーではなかった。そんな彼が初めて大衆のスポットライトを浴びたのはステージではなくドラマを通じてであった。KBS 2TVドラマ「赤道の男」「太陽を抱く月」で演技アイドルとしての可能性を認められ、人々に「シワン」という名を刻んだ。
観客動員数1000万人を突破した映画「弁護人」でシワンはその関心の舞台をスクリーンに移すことに成功した。平凡な大学生から一夜にして時代や権力によって残酷に踏みにじられてしまう人物を演じたシワンは、アイドルではなく俳優として再評価されるようになった。
その後、熱い「ミセン‐未生‐」ブームを経て映画「戦場のメロディ」(監督:イ・ハン、制作:Joy Rabbit)で戻ってきたシワン。彼が演じたハン・サンリョルは戦争の真っ只中で銃の代わりに指揮棒を手にした軍人で、優しさと強靭さを同時に兼ね備えている人物だ。イ・ハン監督がキャスティングの理由として挙げたシワンの眼差しが終始観客の心に響く。子供たちの前では限りなく穏やかだが、不義の前では怖いほど冷たくなる。
「戦場のメロディ」は朝鮮戦争当時、実際に存在した児童合唱団をモチーフに、全てを失った戦場から始まった小さな歌の偉大な奇跡を描いた作品だ。「ワンドゥギ」「優しい嘘」を演出したイ・ハン監督がメガホンをとった。韓国で1月21日に公開される。
以下、シワンとの一問一答である。
―「弁護人」「ミセン‐未生‐」以降、様々な作品のオファーがあったと思うが、「戦場のメロディ」に出演したきっかけは何か?
シワン:シナリオを閉じてからも、数日間合唱団の子供たちの残像が残っていた。その純粋な姿が。
―「弁護人」のソン・ガンホや「ミセン‐未生‐」のイ・ソンミンのような頼もしい先輩なしで一人で100億ウォン(約10億円)規模の作品を率いることになった。プレッシャーはなかったか。
シワン:10億でも100億でも、僕にとってはどちらも巨額なので制作費に対するプレッシャーはあまり大きくなかった。むしろ僕の源泉であり、最も大きな長所は同世代の俳優たちと比べて大先輩の俳優たちと共演した経験が多いということだったが、アソンに出会ってその唯一の長所がなくなった。アソンこそ僕より先輩たちとの共演の経験が多いので(笑)
―イ・ハン監督がシワンの眼差しを絶賛した。簡単ではない役だったが、どのようにアプローチしたのか。
シワン:幸せに穏やかに生きていたのに、本人の意志と関係なく一瞬にして家族を残酷に失うというのはどのような気分だろうかと理解しようと努力した。死に切れない気分ではないだろうか。ハン・サンリョルは優しい人だが、その裏には悪も存在しているだろうと思った。
―「戦場のメロディ」を通じて、子供たちからたくさん学んだと言ったが、子供たちのどのような点が最も印象深かったか。
シワン:理解しようとする心だ。子供なのに、大きな人だと思えた。演技的にもたくさん学んだが、イレは自分の演技のチェックをあまりしなかった。その理由を聞くと、チェックをすると自分の演技に従うようになるということだった。外から見える姿ではなく、内面を満たすべきであるということを、イレを通じて改めて学んだ。
―コ・アソンとの共演はどうだったか。
シワン:アソンは年齢は僕より若いが、俳優としてはずっと先輩だ。それでも同年代の友達のような感じだった。アソンの立場からすると現場に同年代の女優は自分しかいなかったのに、気にすることなく子供たちとよく遊んで現場を楽しんでいた。そんな気さくな一面が良かった。
―最も成功した演技アイドルとして評価されている。次のステップに対する目標はあるか。
シワン:ああ、僕がそのような評価を受けているのか?(笑) 実は、ある瞬間から目標を決めなくなった。僕も知らない内に成功した演技アイドルとしても評価され、身に余る関心を受けているので、これ以上何かを求めるのは欲張りだと思う。
―イ・ハン監督に「優しい人のコスプレをしている感じだ」と悩みを打ち明けたとか。
シワン:僕も優しいふりはする。自分でも優しい人ではないということを知っている。実際の僕より、周りの方が僕のことをもっと優しい人として見てくださっているようだ。
―優しいイメージのせいで演技的に制約を受けていると思ったことはないか。
シワン:まだその部分について物足りなさを感じたことはない。水が流れるように、自然な流れで行きたい。
―シワンにも辛い時はあるのか。あるなら誰の前で打ち明けるほうか。
シワン:一緒に仕事をしている方々に頼っている。今回の作品では監督、アソンにたくさん話した。イ・ソミン先輩、ソン・ガンホ先輩とも今も連絡を取り合って、心の中の話をしたりする。
―「ミセン‐未生‐」のイ・ソンミンとは1週差で「戦場のメロディ」「ロボット:SORI(音)」が公開され、対決することになった。
シワン:僕も先輩と話した。結論としては、特別なスケジュールがなければ互いの映画のVIP試写会に参加することにした(笑)
―歌手の方を長くすると思うか、俳優の方を長くすると思うか。
シワン:ソン・ガンホ先輩に何回も言われたのは、歌が下手ということだった(笑) 歌も好きで演技も好きだが、冷静に考えると歌が上手いほうではないと思う、ウハハ。ダンスは言うまでもない。僕は選ばれる立場なので、人々が求める方向に進んでいくだろう。気持ち的には両方続けていきたいが、歌でも演技でも一つだけでもきちんと掴んでいるのか分からない。少なくとも一つだけでもきちんと掴めるように毎日熾烈に生きている。
―禁酒をしたのが今回の作品で最も辛かった点だったと言ったが、酒好きなのか。
シワン:ハハハ。酒好きとまでは言えないが、仕事を終えて家に帰り、ビールを一杯飲むことが好きだ。お酒を飲むとよくお腹が出るので、「戦場のメロディ」を撮影する間は禁酒した。禁酒において僕を最も辛くした存在は監督だった。撮影が終わると監督がそっと近付いてきて「シワンくん、今日スンハリ(韓国の酒名)でも一杯しようか」と言う。その誘惑を断るのが本当に大変だった。お酒というのは一杯が二杯になって、二杯が三杯になるじゃないか。
―アイドルとしての生活も、合唱団のように、自分とは違う人たちと合わせていくものではないか。そのような時に、喧嘩をするほうなのか、それとも一歩下がるほうなのか。
シワン:一歩下がるほうだ。ZE:Aでトラブルがないとは言えない。トラブルが続くので、今は互いを配慮する境地に至っている。互いに相手が何を嫌がるのか知っているから。
―ZE:Aのメンバーの中で、誰と最も対立するか。
シワン:グァンヒだ(一同爆笑) 答えが決まっている質問じゃないか。ハハハ。グァンヒとは性格がすごく違う。それでも、今は互いに頻繁に連絡をして会ったりして、励まし合う仲になった。グァンヒがMBC「無限に挑戦」に合流したが、僕も「無限に挑戦」を初期から見てきたファンの一人なので、すごく心配した。グァンヒがすごい番組に合流できたのは嬉しかったが、そこで終わることなく上手くいってほしいと思ったのに、番組でずっと落ち込んでいたので残念だった。それでもこの間の追撃戦特集では上手く活躍して良かった。番組を見てグァンヒに連絡した(笑)
―これから、どんな人になりたいか。
シワン:歌手でも俳優でも、リラックスできる人。一緒にいる時にリラックスできる人がいるが、そんな人になりたい。
観客動員数1000万人を突破した映画「弁護人」でシワンはその関心の舞台をスクリーンに移すことに成功した。平凡な大学生から一夜にして時代や権力によって残酷に踏みにじられてしまう人物を演じたシワンは、アイドルではなく俳優として再評価されるようになった。
その後、熱い「ミセン‐未生‐」ブームを経て映画「戦場のメロディ」(監督:イ・ハン、制作:Joy Rabbit)で戻ってきたシワン。彼が演じたハン・サンリョルは戦争の真っ只中で銃の代わりに指揮棒を手にした軍人で、優しさと強靭さを同時に兼ね備えている人物だ。イ・ハン監督がキャスティングの理由として挙げたシワンの眼差しが終始観客の心に響く。子供たちの前では限りなく穏やかだが、不義の前では怖いほど冷たくなる。
「戦場のメロディ」は朝鮮戦争当時、実際に存在した児童合唱団をモチーフに、全てを失った戦場から始まった小さな歌の偉大な奇跡を描いた作品だ。「ワンドゥギ」「優しい嘘」を演出したイ・ハン監督がメガホンをとった。韓国で1月21日に公開される。
以下、シワンとの一問一答である。
―「弁護人」「ミセン‐未生‐」以降、様々な作品のオファーがあったと思うが、「戦場のメロディ」に出演したきっかけは何か?
シワン:シナリオを閉じてからも、数日間合唱団の子供たちの残像が残っていた。その純粋な姿が。
―「弁護人」のソン・ガンホや「ミセン‐未生‐」のイ・ソンミンのような頼もしい先輩なしで一人で100億ウォン(約10億円)規模の作品を率いることになった。プレッシャーはなかったか。
シワン:10億でも100億でも、僕にとってはどちらも巨額なので制作費に対するプレッシャーはあまり大きくなかった。むしろ僕の源泉であり、最も大きな長所は同世代の俳優たちと比べて大先輩の俳優たちと共演した経験が多いということだったが、アソンに出会ってその唯一の長所がなくなった。アソンこそ僕より先輩たちとの共演の経験が多いので(笑)
―イ・ハン監督がシワンの眼差しを絶賛した。簡単ではない役だったが、どのようにアプローチしたのか。
シワン:幸せに穏やかに生きていたのに、本人の意志と関係なく一瞬にして家族を残酷に失うというのはどのような気分だろうかと理解しようと努力した。死に切れない気分ではないだろうか。ハン・サンリョルは優しい人だが、その裏には悪も存在しているだろうと思った。
―「戦場のメロディ」を通じて、子供たちからたくさん学んだと言ったが、子供たちのどのような点が最も印象深かったか。
シワン:理解しようとする心だ。子供なのに、大きな人だと思えた。演技的にもたくさん学んだが、イレは自分の演技のチェックをあまりしなかった。その理由を聞くと、チェックをすると自分の演技に従うようになるということだった。外から見える姿ではなく、内面を満たすべきであるということを、イレを通じて改めて学んだ。
―コ・アソンとの共演はどうだったか。
シワン:アソンは年齢は僕より若いが、俳優としてはずっと先輩だ。それでも同年代の友達のような感じだった。アソンの立場からすると現場に同年代の女優は自分しかいなかったのに、気にすることなく子供たちとよく遊んで現場を楽しんでいた。そんな気さくな一面が良かった。
―最も成功した演技アイドルとして評価されている。次のステップに対する目標はあるか。
シワン:ああ、僕がそのような評価を受けているのか?(笑) 実は、ある瞬間から目標を決めなくなった。僕も知らない内に成功した演技アイドルとしても評価され、身に余る関心を受けているので、これ以上何かを求めるのは欲張りだと思う。
―イ・ハン監督に「優しい人のコスプレをしている感じだ」と悩みを打ち明けたとか。
シワン:僕も優しいふりはする。自分でも優しい人ではないということを知っている。実際の僕より、周りの方が僕のことをもっと優しい人として見てくださっているようだ。
―優しいイメージのせいで演技的に制約を受けていると思ったことはないか。
シワン:まだその部分について物足りなさを感じたことはない。水が流れるように、自然な流れで行きたい。
―シワンにも辛い時はあるのか。あるなら誰の前で打ち明けるほうか。
シワン:一緒に仕事をしている方々に頼っている。今回の作品では監督、アソンにたくさん話した。イ・ソミン先輩、ソン・ガンホ先輩とも今も連絡を取り合って、心の中の話をしたりする。
―「ミセン‐未生‐」のイ・ソンミンとは1週差で「戦場のメロディ」「ロボット:SORI(音)」が公開され、対決することになった。
シワン:僕も先輩と話した。結論としては、特別なスケジュールがなければ互いの映画のVIP試写会に参加することにした(笑)
―歌手の方を長くすると思うか、俳優の方を長くすると思うか。
シワン:ソン・ガンホ先輩に何回も言われたのは、歌が下手ということだった(笑) 歌も好きで演技も好きだが、冷静に考えると歌が上手いほうではないと思う、ウハハ。ダンスは言うまでもない。僕は選ばれる立場なので、人々が求める方向に進んでいくだろう。気持ち的には両方続けていきたいが、歌でも演技でも一つだけでもきちんと掴んでいるのか分からない。少なくとも一つだけでもきちんと掴めるように毎日熾烈に生きている。
―禁酒をしたのが今回の作品で最も辛かった点だったと言ったが、酒好きなのか。
シワン:ハハハ。酒好きとまでは言えないが、仕事を終えて家に帰り、ビールを一杯飲むことが好きだ。お酒を飲むとよくお腹が出るので、「戦場のメロディ」を撮影する間は禁酒した。禁酒において僕を最も辛くした存在は監督だった。撮影が終わると監督がそっと近付いてきて「シワンくん、今日スンハリ(韓国の酒名)でも一杯しようか」と言う。その誘惑を断るのが本当に大変だった。お酒というのは一杯が二杯になって、二杯が三杯になるじゃないか。
―アイドルとしての生活も、合唱団のように、自分とは違う人たちと合わせていくものではないか。そのような時に、喧嘩をするほうなのか、それとも一歩下がるほうなのか。
シワン:一歩下がるほうだ。ZE:Aでトラブルがないとは言えない。トラブルが続くので、今は互いを配慮する境地に至っている。互いに相手が何を嫌がるのか知っているから。
―ZE:Aのメンバーの中で、誰と最も対立するか。
シワン:グァンヒだ(一同爆笑) 答えが決まっている質問じゃないか。ハハハ。グァンヒとは性格がすごく違う。それでも、今は互いに頻繁に連絡をして会ったりして、励まし合う仲になった。グァンヒがMBC「無限に挑戦」に合流したが、僕も「無限に挑戦」を初期から見てきたファンの一人なので、すごく心配した。グァンヒがすごい番組に合流できたのは嬉しかったが、そこで終わることなく上手くいってほしいと思ったのに、番組でずっと落ち込んでいたので残念だった。それでもこの間の追撃戦特集では上手く活躍して良かった。番組を見てグァンヒに連絡した(笑)
―これから、どんな人になりたいか。
シワン:歌手でも俳優でも、リラックスできる人。一緒にいる時にリラックスできる人がいるが、そんな人になりたい。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・スジョン、写真 : ムン・スジ
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