【REPORT】キム・ホヨン&チェ・ウヒョク、コンサート「手紙4」で初共演…韓国ミュージカル界が誇るスターの豪華ステージ
今が旬の韓国ミュージカル俳優を招き、毎回、様々な企画で楽しませてくれる夢友主催のコンサート。その最新版である「手紙4」が、9月16日、板橋区立文化会館小ホールで開催された。出演は手紙シリーズを担当してきたキム・ホヨンと、韓国ミュージカル界が誇る若手スターのチェ・ウヒョク。昼の部ではキム・ホヨンがMCをつとめ、後輩のチェ・ウヒョクの魅力に迫った。ここでは、昼の部の模様をレポートする。
キム・ホヨンは「ラ・カージュ・オ・フォール」「プリシラ」「蜘蛛女のキス」などの中性的な役柄で知られる売れっ子の個性派ミュージカルスター。舞台のみならず、ドラマやバラエティでも活躍。ペ・ヨンジュン主演の「大王四神記」で主人公のライバルであるヨン・ホゲの少年時代を演じて注目された俳優、といえば思い出す人も多いだろう。最近ではチャン・ヒョク主演のサスペンス「ボイス~112の奇跡~」で女装のストーカーを熱演し、鮮烈な印象を残した。
一方のチェ・ウヒョクは、3年前に「フランケンシュタイン」のオーディションに合格し、彗星のごとくミュージカル界に出現。「怪物級の大型新人登場!」と話題を呼んだニュースター。甘いマスクとピュアな雰囲気がなんとも魅力的な爽やかイケメンだ。ミュージカルはこの3年の間に「All Shook Up」「どん底」「ベン・ハー」「明成皇后」「バンジージャンプする」などに次々と出演。最近は歌のうまさを競うバラエティ番組に出たり、顔とはアンバランスな(!)みごとな肉体美を生かして「非婚族」をテーマにしたドラマ「延南洞539」にジムのコーチ役で出演したり、と活動の幅を広げている。
これまで仕事で一緒になったことはない2人だが、大学の先輩、後輩にあたるという。ちなみにホヨンは83年生まれの35歳。ウヒョクは93年生まれの25歳。2年半前に日本の渋谷で自身初のコンサートを開いたことがあるウヒョクは「また来日できて幸せです」とニッコリ。
ここからウヒョクのデビューにまつわる驚きのエピソードが次々と明かされていく。子どもの頃の夢はボクシングのオリンピック代表か体育の先生で、舞台とはまったく縁がなかったこと。最初はアンサンブルのオーディションを受けていたが、途中から怪物役に挑戦するようになったこと。オーディションの際、ダンスの経験がなかったので、シャドーボクシングを披露して審査員を驚かせたこと……などなど。ボクシングを実演してくれる場面では、キレのよい動きを見せて観客を沸かせた。
ここでウヒョクがその思い出のデビュー作の中から一曲を披露。さらに、いつかやってみたい役として「フランケンシュタイン」のビクターをあげ、役にちなんだ曲を歌いあげた。続いてはキム・ホヨンが黒のコートをまとって登場。「If I Leave」を暗い情熱を込めてカリスマ性たっぷりに歌ったあと、上下黒の衣装に着替えて再登場したウヒョクが「ベン・ハー」から1曲披露。そのパワフルで素晴らしい歌声に、客席からどよめきが起こった。
後半のトークでは、声楽家顔負けのウヒョクの歌声が、YouTubeを見て独学で身につけたものだという驚愕の事実に場内大爆笑!このあと、同業者のホヨンも「ミュージカルというよりもクラシックのベルカント唱法に近い。天性の歌声!」と絶賛するその美声を生かして、初めてのクラシックに挑戦したウヒョク。イタリアの有名な歌曲「Tu Ca Nun Chiagne」を朗々と歌い上げ、拍手喝采を浴びた。
さらに、これからやってみたい役は?と聞かれて「ウェルテル」と即答したウヒョク。「これまでにいろんな先輩方がウェルテル役を演じてきたけれど、オム・ギジュン先輩のウェルテルが好き。自分は今までワイルドな役が多かったが、今後は抒情的な作品にも出てみたい」と抱負を語る。そして披露したのは、ただいま稽古中の「ダウィン・ヤングの悪の起源 」からのナンバー「許されない罪」。韓国でも歌ったことのない曲を日本で初めて歌ってくれるという大サービスにファンは大喜び。
コンサートもそろそろ終盤。「いかがでしたか?」と感想を聞かれ「最近の僕は稽古に追われて大変なことが多く疲れ気味でしたが、違う場所に来て、このように皆さんとお話をしながら歌を歌うことができて、とても癒されました」と笑顔で語ったウヒョク。「次は『エリザベート』のルドルフをやることに決まったんですよね!」とホヨンに振られると、盛大な拍手を浴びながら満面の笑みを見せた。「この役も抒情的で痛みを抱えた人物ですよね、楽しみです」と紹介したホヨン自身は11月2日からスタートする「光化門恋歌」に出演する予定。「トリプルキャストですが、誰を見るかは皆さんにお任せします」とわざと言って余裕で微笑む。対するウヒョクは「僕が演じるルドルフはダブルキャストですが、僕だけを見に来てくださればいいです!」と言って笑わせた。
夜の公演では昼公演とは内容を一新。あらかじめ観客から募集した「忘れられない瞬間」をテーマに、手紙の内容に似合う曲が楽しいトークとともに披露された。ホヨンの絶妙なMCのおかげで笑いのたえない、温かみのあるコンサートになったことはいうまでもない。芸達者なキム・ホヨンと、アイドル顔負けのビジュアルと天性の歌声を兼ねそなえたチェ・ウヒョク。そんな2人の魅力をたっぷり味わえた1日だった。
コンサート「手紙4」
日時:2018年9月16日(日) 1部 14:00 / 2部 18:00
会場:板橋区立文化会館
出演:キム・ホヨン、チェ・ウヒョク
キム・ホヨンは「ラ・カージュ・オ・フォール」「プリシラ」「蜘蛛女のキス」などの中性的な役柄で知られる売れっ子の個性派ミュージカルスター。舞台のみならず、ドラマやバラエティでも活躍。ペ・ヨンジュン主演の「大王四神記」で主人公のライバルであるヨン・ホゲの少年時代を演じて注目された俳優、といえば思い出す人も多いだろう。最近ではチャン・ヒョク主演のサスペンス「ボイス~112の奇跡~」で女装のストーカーを熱演し、鮮烈な印象を残した。
一方のチェ・ウヒョクは、3年前に「フランケンシュタイン」のオーディションに合格し、彗星のごとくミュージカル界に出現。「怪物級の大型新人登場!」と話題を呼んだニュースター。甘いマスクとピュアな雰囲気がなんとも魅力的な爽やかイケメンだ。ミュージカルはこの3年の間に「All Shook Up」「どん底」「ベン・ハー」「明成皇后」「バンジージャンプする」などに次々と出演。最近は歌のうまさを競うバラエティ番組に出たり、顔とはアンバランスな(!)みごとな肉体美を生かして「非婚族」をテーマにしたドラマ「延南洞539」にジムのコーチ役で出演したり、と活動の幅を広げている。
売れっ子スター&ニュースターの共演!楽しいトークと圧倒的な歌声
そんな2人のコンサートは、ミュージカル「All Shook Up」からのナンバー「C'mon Everybody 」から賑やかにスタート。弾けた曲にノリノリの2人。歌い終わると、おしゃべり上手なホヨンのリードで楽しいトークが始まった。これまで仕事で一緒になったことはない2人だが、大学の先輩、後輩にあたるという。ちなみにホヨンは83年生まれの35歳。ウヒョクは93年生まれの25歳。2年半前に日本の渋谷で自身初のコンサートを開いたことがあるウヒョクは「また来日できて幸せです」とニッコリ。
ここからウヒョクのデビューにまつわる驚きのエピソードが次々と明かされていく。子どもの頃の夢はボクシングのオリンピック代表か体育の先生で、舞台とはまったく縁がなかったこと。最初はアンサンブルのオーディションを受けていたが、途中から怪物役に挑戦するようになったこと。オーディションの際、ダンスの経験がなかったので、シャドーボクシングを披露して審査員を驚かせたこと……などなど。ボクシングを実演してくれる場面では、キレのよい動きを見せて観客を沸かせた。
ここでウヒョクがその思い出のデビュー作の中から一曲を披露。さらに、いつかやってみたい役として「フランケンシュタイン」のビクターをあげ、役にちなんだ曲を歌いあげた。続いてはキム・ホヨンが黒のコートをまとって登場。「If I Leave」を暗い情熱を込めてカリスマ性たっぷりに歌ったあと、上下黒の衣装に着替えて再登場したウヒョクが「ベン・ハー」から1曲披露。そのパワフルで素晴らしい歌声に、客席からどよめきが起こった。
後半のトークでは、声楽家顔負けのウヒョクの歌声が、YouTubeを見て独学で身につけたものだという驚愕の事実に場内大爆笑!このあと、同業者のホヨンも「ミュージカルというよりもクラシックのベルカント唱法に近い。天性の歌声!」と絶賛するその美声を生かして、初めてのクラシックに挑戦したウヒョク。イタリアの有名な歌曲「Tu Ca Nun Chiagne」を朗々と歌い上げ、拍手喝采を浴びた。
さらに、これからやってみたい役は?と聞かれて「ウェルテル」と即答したウヒョク。「これまでにいろんな先輩方がウェルテル役を演じてきたけれど、オム・ギジュン先輩のウェルテルが好き。自分は今までワイルドな役が多かったが、今後は抒情的な作品にも出てみたい」と抱負を語る。そして披露したのは、ただいま稽古中の「ダウィン・ヤングの悪の起源 」からのナンバー「許されない罪」。韓国でも歌ったことのない曲を日本で初めて歌ってくれるという大サービスにファンは大喜び。
「稽古に追われて疲れ気味でしたが…とても癒されました」
ここで再びキム・ホヨンが登場。ウヒョクの憧れのミュージカル「ウェルテル」の中から「一夜千年」を2人でデュエットした。相手役のロッテのパートを歌うホヨンのハイトーンボイスがみごとで、おおいに盛り上がる。そしてまたステージ上でひとりになったウヒョク。今度は「ウェルテル」より「足を踏み出すことができなければ」を静かに歌う。語りかけるような歌声に聴き入る観客。ウヒョクの歌のうまさがしみてくる。コンサートもそろそろ終盤。「いかがでしたか?」と感想を聞かれ「最近の僕は稽古に追われて大変なことが多く疲れ気味でしたが、違う場所に来て、このように皆さんとお話をしながら歌を歌うことができて、とても癒されました」と笑顔で語ったウヒョク。「次は『エリザベート』のルドルフをやることに決まったんですよね!」とホヨンに振られると、盛大な拍手を浴びながら満面の笑みを見せた。「この役も抒情的で痛みを抱えた人物ですよね、楽しみです」と紹介したホヨン自身は11月2日からスタートする「光化門恋歌」に出演する予定。「トリプルキャストですが、誰を見るかは皆さんにお任せします」とわざと言って余裕で微笑む。対するウヒョクは「僕が演じるルドルフはダブルキャストですが、僕だけを見に来てくださればいいです!」と言って笑わせた。
会場からどよめき…「エリザベート」の名曲に感嘆
ここでフォトタイムがあった。指ハートを作ったり、サランヘヨポーズで愛嬌をふりまいたり、ご機嫌な2人。そしてついに最後の曲が。イントロが流れただけで客席が大きくどよめいた。「エリザベート」からの代表曲「闇が広がる」。ホヨンが黄泉の帝王トートを担当。ときに妖しく、ときに支配的に、変化自在なパフォーマンスで圧倒する。一方ウヒョクは、儚く純粋で繊細なルドルフを熱演。息をつめるように聴き入っていた客席。歌が終わると、この日最大の拍手と歓声が惜しみなく2人に送られた。その後、アンコールもあった。夜の公演では昼公演とは内容を一新。あらかじめ観客から募集した「忘れられない瞬間」をテーマに、手紙の内容に似合う曲が楽しいトークとともに披露された。ホヨンの絶妙なMCのおかげで笑いのたえない、温かみのあるコンサートになったことはいうまでもない。芸達者なキム・ホヨンと、アイドル顔負けのビジュアルと天性の歌声を兼ねそなえたチェ・ウヒョク。そんな2人の魅力をたっぷり味わえた1日だった。
ライター:望月美寿
【公演概要】コンサート「手紙4」
日時:2018年9月16日(日) 1部 14:00 / 2部 18:00
会場:板橋区立文化会館
出演:キム・ホヨン、チェ・ウヒョク
■公演情報
「夢友4周年記念コンサート」
2018年 11月 30日(金) 1日2回公演
昼公演:14:30(開場 14:00)
夜公演:18:30(開場 18:00)
会場:スクエア荏原 ひらつかホール
出演者 : パク・ヨンス、キム・ドビン、 チョ・プンレ
■関連サイト
夢友公式サイト : http://www.yumetomo.info/4anniversary
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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