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「他人は地獄だ」イム・シワン、除隊後初の復帰作で“演技がもっと楽しくなった”

TVレポート
写真=フラムアクターズ
イム・シワンを見ていると“限界がない”という表現が正しく感じる。軍除隊後の復帰作として選んだOCNドラマチックシネマ「他人は地獄だ」では、今までとは異なる魅力とカラーで無限の可能性を披露した。

最近韓国で放送が終了した「他人は地獄だ」を通してイム・シワンは、どこか男らしくなった雰囲気と変わらず紳士な姿で、演技に対する自信と情熱を強く表した。

イム・シワンは「他人は地獄だ」で主人公ユン・ジョンウ役を熱演した。ユン・ジョンウは作家志望生として上京し、エデン考試院(コシウォン、受験生が住むことを想定した一部屋が約2畳前後の住宅施設)に入居する人物だ。一見静かで小心者に見えるが、負けん気が強く、大胆な性格を秘めている。

「まず、基本的な流れは原作のウェブ漫画『他人は地獄だ』の雰囲気をそのまま表現しようとしました。ウェブ漫画でのジョンウの雰囲気は、優しいだけではない人でした。そんな第一印象があって、それを表現しようと思いました。ウェブ漫画と違うイメージで表現しようと努力したのではなく、(ウェブ漫画は)参考資料だと思いました。ウェブ漫画を見返したりはしませんでした。ウェブ漫画の最初のイメージだけで演じました」

少し大胆だったイム・シワンのイメージチェンジは好評だった。回を重ねるごとに好評が相次ぎ、人生最高のキャラクターという話まで出た。それは、イム・シワンが努力して、分析した結果だった。

「まず、終わりが決まっているキャラクターでしたので、そういった雰囲気を出すために最初から優しいキャラクターを作りたくはありませんでした。監督ともたくさん議論した結果でした。キャラクターそのものが周りの人によって変わって行き、“優しい人物が悪い人物になってしまう”という設定で表現することは、単純すぎると思いました。僕はユン・ジョンウのキャラクターを決めるとき、“優しい”と“悪い”の二つで考えるなら、“悪い”の方に近いと思いました。そうした方が複雑ではないかと考えました」

「もちろん、簡単ではありませんでした。僕にとってそれなりの挑戦でもありました。感情的で暗い部分があるのに、もっと暗く表現するためには、人と違う何かがあるべきだと思いました。これが一番難しかったですが、簡単に演じたいという気持ちはありませんでした。楽な方法を取りたくありませんでした」

「他人は地獄だ」のユン・ジョンウのキャラクターはイム・シワンによって、より豊かになった。イム・シワンは「もともと(演技をするとき)アイデアを共有するのが好きでした。今回の作品はアイデアの共有量が前作に比べてずっと多かったです」と満足を示した。

軍服務で2年間、空白期があったにも関わらず実力は健在だった。空白期間、切実に感じた演技に対する欲求を無理のない方法で解消したのだ。イム・シワンも演技に対する好評を知っていた。

「僕の様々な顔がたくさん見られたという評価がありました。そう感じてくださったなら、感謝します。周りの人も『ドラマをよく見ている』とたくさん話してくれました。演技をするときの目標は『僕自信も知らない新しい表情と演技を見せること』です。『他人は地獄だ』を演じながら、自分も知らなかった演技スタイルを発見できました。それは、劇的だったり、怖いシーンではなく、日常的なシーンでした。僕が普段から話すように話したかったのですが、ある程度思い通りに表現できた部分があります。機嫌が悪そうにむっとしていたのに、好きな作家と本の話が出ると、いきなり楽しくなって熱弁する場面です。楽しく撮影しました」

イム・シワンは「一人でやるべきことが前作に比べてずっと多かったです。“独り立ちをうまく終えた”と言ってもらえればいいと思います。ジャンル的な要素も演技が上手に見えることに一役買ったようです。このようなジャンルは普通、一度見始めると没頭してしまいます。演技がより上手く見える効果があると思います」と謙遜した態度を見せた。

続いて「復帰作に対するプレッシャーはそれほどありませんでした。やはり演技を2年ぐらい休んでいたので、“また勘を取り戻さないと”それぐらいの些細な自分へのミッションがありました。“僕が演技をする”という風に、力が入りすぎるのも良くないと思いました。なので“ただ感じたままに演技しよう”と努力しました」と当時の心境を語った。

イム・シワンは次期作を映画「ボストン 1947」に決めた。彼は「もともと自分を追い詰めながら演技をする方でした。映画『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』の時からある程度、緩めるようになりました。今回演技しながら“演技をもっと楽しみながらやろう”ということをより感じました。これは『ボストン1947』でも続けていくつもりです」と強調した。

元記事配信日時 : 
記者 : 
パク・グィイム
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