「夫婦の世界」キム・ヒエ“女優として貴重な経験…渾身の力をすべて注いだ”
写真=JTBC、YG ENTERTAINMENT
JTBC「夫婦の世界」に出演した女優キム・ヒエが「猛烈に悲しく、切ない時間を過ごした」と放送終了の感想を伝えた。最近、キム・ヒエは「チ・ソヌになって誰かを愛し、憎んで、私が持っているエネルギーを100%以上出し切った感じだ。女優として貴重な経験を与えてくれたチ・ソヌを、ずっと忘れられないと思う」とキャラクターへの愛情をアピールした。
「最も思いに残るシーン」としては、第1話、第2話に登場した夫イ・テオ(パク・ヘジュン)の誕生日会のシーンを挙げた。「人気を実感しているか」という質問に対しては「主に撮影現場で時間を過ごし、実感するのはなかなか難しかったけれど、ネット上でリアルタイムの反応が熱いというのを見て不思議な気がしたし、気持ちのいいエネルギーをもらった」と答えた。
――放送終了の感想を教えて下さい。
キム・ヒエ:チ・ソヌをめぐる状況を理解し共感する過程で、一人で孤独でもあったけれど、愛情のこもった関心を送ってくれる視聴者のみなさんのおかげで、その寂しさを和らげることができた。人生の喜怒哀楽を描いた「夫婦の世界」に会って、猛烈に悲しく、切ない時間を過ごした。チ・ソヌになって誰かを愛して、憎んで、私が持っているエネルギーを100%以上注ぐことができた。女優として貴重な経験を与えてくれたチ・ソヌを、ずっと忘れられないと思う。
――最後の撮影を終えた時、どんな気分でしたか?
キム・ヒエ:終わったということをあまり実感できず、しばらく感情をおさえることができなかった。切なかった時間が一気に押し寄せ、込み上げた。すべての俳優、制作陣、スタッフが無事有終の美を飾ることができ、感謝した。
――キム・ヒエにとって、チ・ソヌとは?
キム・ヒエ:チ・ソヌは、復讐の化身のような姿が強烈だったけれど、温かい母であり、医師としての仕事も一生懸命だった。とても忙しい人物だった(笑)。本当に、一言で表すことができないキャラクターなのでもっと挑戦したかったし、努力できた。最初は、想像もできない状況やキャラクターだったので怖くもあった。撮影が進むにつれ、どんどんチ・ソヌを哀れに思い、応援する気持ちが大きくなって集中するようになった。
――思い出に残っているシーンはどんなシーンですか?
キム・ヒエ:やはり第1話、第2話に登場した夫イ・テオ(パク・ヘジュン)の誕生日会が忘れられない。自身をめぐる全てが嘘であって、騙されていたと分かった瞬間だ。このドラマの始まりでもあり、チ・ソヌの人生で最も大きな事件だった。個人的には、夫より同僚や知人たちから裏切られたことがもっと衝撃だった。混乱と悲しみが押し寄せて、チ・ソヌの感情に埋もれそうになった。
――息子のジュニョン(チョン・ジンソ)に対する、感情の没入もすごかったですね。
キム・ヒエ:どちらかというと、ジュニョンの反抗はごく一般的なものなのかもしれないと思った。親が別れる過程を見守って、受けた傷がどれだけ大きかったか、想像できた。各自の悲しみは、相対的なものだと思う。チ・ソヌは夫のため大変だったが、ジュニョンにとっては良い父親だったので、(ジュニョンが)母親のことをすべて納得するのは難しかった部分もあった。チ・ソヌも息子をとても愛していたけれど、良い母親と言うには足りないところがあった。いずれにせよ、チ・ソヌは夫との危うい関係で息子の気持ちを分かってあげられず、離婚のためにその気持ちを利用することもあった。それぞれの人物の感情を理解することができたので、さらに切なかった。
――「キム・ヒエのファッション」「チ・ソヌのスタイリング」も関心を集めました。最も重点を置いたポイントはどのような点ですか?
キム・ヒエ:演技ももちろん重要だが、スタイリングもそのキャラクターを見せることにおいて大きな部分を占めると思う。視聴者がどの方面からでも集中できるように、外見的にもチ・ソヌのイメージを具現化したかった。チ・ソヌが持っている「シンプルなカッコよさ」を活かしたかったけれど、スタイリングチームがそのようなアプローチのためにとても努力した。
――共演した俳優さんたちはどうでしたか?
キム・ヒエ:パク・ヘジュンさんは演技が素晴らしく、さらに相手役の演技も良く見えるようにする能力の持ち主だ。それぞれチ・ソヌとイ・テオになりきって愛し合い、憎み合った。実は、ハン・ソヒさん、イ・ハクジュさん、シム・ウヌさんをはじめ、多くの共演者の方々と初対面だった。けれど、初の撮影を終えて「こんなに演技力が素晴らしい俳優たちが、今までどこにいたんだろう」と思うほどすごく驚いた。出演者たちが一丸となって情熱と努力を注いだ。彼らを見ながら、私も最後まで刺激を受け、力を出すことができた。
――撮影中、大変だったことを教えてください。
キム・ヒエ:感情の消費がとても多いキャラクターだったので、すべてのシーンが、山を越えればまた山だった。一人で感情のコントロールもしないといけなかったし、その感情に集中しようと努力した。出番が多かったので、病気になると撮影に支障が出るのではないかと思い、とても緊張した。だからといって、軽い気持ちで挑んでいたら、その分集中も途切れたと思う。本当に渾身の力をすべて注いだので、後悔もしていないし、やり甲斐があった。
――「夫婦の世界」の中で、緊張感を与える役割でしたね。
キム・ヒエ:モ・ワンイル監督の繊細な演出、脚本家のチュ・ヒョン氏の筆力で完成された台本の力が原動力だった。その雰囲気に溶け込んで、私も常に緊張の中で生活した。現場の雰囲気も集中できる環境で、俳優たちも真剣に臨んだので、ドラマのトーンを保ち続けることができた。なので、緊張感が最高の状況も自然に描かれたと思う。
――シンドロームのような人気を実感していますか?
キム・ヒエ:実は、まだドラマの人気を実感できてはいない。主に撮影現場で時間を過ごし、感情の調整が必要だったので、静かに待機して現場に出ていた。撮影がない日は家にずっといたりして、肌で感じることは難しかった。ただ、ネット上でリアルタイムの反応が熱いというのを見て不思議な気がしたし、気持ちのいいエネルギーをもらった。
――最後に、視聴者のみなさんに一言お願いします。
キム・ヒエ:これまで「夫婦の世界」を応援してくださり、愛情を持って見守ってくださった視聴者のみなさんに改めて感謝したい。女優として表現できるものがたくさんあったチ・ソヌというキャラクターに出会って、たくさんの応援と声援を受けて幸せだった。「夫婦の世界」は私にとって本当に奇跡であり、プレゼントのような作品だ。今後、新しい作品で挨拶できるまで(みなさんも)元気でいてほしい。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- パク・ヒョンミン
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