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「新感染半島 ファイナル・ステージ」カン・ドンウォン“挑戦する事を楽しむスタイル…新しいことをやりたい”

マイデイリー
写真=NEW
カン・ドンウォンは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区昭格洞(ソギョッドン)にあるカフェで映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」(監督:ヨン・サンホ)の公開を控え、ラウンドインタビューを行った。

動員観客数1100万人を記録した「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)の続編として制作された「新感染半島 ファイナル・ステージ」は、「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後、廃墟となった地に残された者たちが繰り広げる最後の死闘を描いたアクションブロックバスターだ。

この作品は2020年のカンヌ国際映画祭に公式招待作として選定され、早くからその作品性を証明した。また、韓国で公開される前に185ヶ国に先行販売され“Kゾンビ”ブームの復活を知らせた。韓国では新型コロナウイルスの影響で低迷している劇場街に活気を吹き入れる作品として注目が集まっている。

この日、カン・ドンウォンは「実はこのような大作は新型コロナウイルスの影響の中で、初めて公開します。なので僕も気になります。ワールドワイドで公開する初の映画になり、『TENET テネット』がそうなると思ったのですが、この映画がそのようになりました。残念な部分はありますが、守るべきことは守るべきなので、仕方がないです。『新感染半島 ファイナル・ステージ』に対するカンヌ国際映画祭の反応が良いと聞きました。楽しみにしていたのに、開催が中止となって残念に思っています。俳優としてカンヌ国際映画祭に招待されるというのは、とても光栄です。行きたかったですが……残念ですね。とても残念です」と率直に告白し、笑いを誘った。

ヨン・サンホ監督のリクエストで、「新感染半島 ファイナル・ステージ」プロジェクトに参加する事になったカン・ドンウォンは「最初は『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編だと言われて俳優としてそんなに関心がなかったです。幸いにも『新感染 ファイナル・エクスプレス』自体が斬新だったので、その部分は気になりました。もし『新感染 ファイナル・エクスプレス』と同じスタイルだったとしたら、関心もなかったと思います。ヨン・サンホ監督という人についても気になりましたし、会ってみたら価値観が似ている部分がありました。ビジュアル的な要素も明確で、『新感染 ファイナル・エクスプレス』と差別化した素敵な続編が制作されるだろうと思いました。続編はより良い映画にならないといけないですよね。『新感染 ファイナル・エクスプレス』を愛した方々を、どのように満足させられるのかプレッシャーを感じましたが、監督と色々話し合ってから良くなりました」と伝えた。

カン・ドンウォンはまた帰ってきた必死な生存者ジョンソク役を通じて、新たな顔を披露した。前職で軍人だったジョンソクは、未曽有の災難で家族を失い無気力に生きてきた。そして半島に戻り、生き残った人々と一緒に暮らしながら、少しずつ変化していく人物だ。こなすべきアクションも多く、感情の変化を細密に描写しなければならなく、ゾンビ及び人間役の俳優たちとも激しいアクションシーンを繰り広げなければならなかった。特に予測できないゾンビたちの一風変わった動きでも絶妙に息を合わせ、印象的なアクションシーンも誕生させた。煙幕弾、銃器を活用したアクションシーンも見事だ。

「実はゾンビ役の俳優とアクションをするのは、想像もしたことがなかったです。ただ退けるべき対象だと思っていました。でも実際に撮影に入ったら、ゾンビは防御することができないので僕がすべてを調整すべきでした。怪我をさせてはいけないので、息を合わせることが大変でした。そして唾が飛び散ります。その方々にできるのは『わっ』と脅かすことです。唾を飲んだらゾンビではないので。それで唾が落ちたのですが、そうだとして僕が避けることもできず、お互いに不快でした(笑)」

カン・ドンウォンは「カーチェイスアクションで僕は運転する役割ではなく、ミンジョン(イ・ジョンヒョン)を上手く助ける役割だと思いました。シナリオにはディレクションがなかったです。ただ『脱出する』ぐらいでした。ジョンソクは傍で何をしようかと話していましたが『武術チームが作っている』と言われました。カーチェイスシーンはミンジョンの家族が際立つアクションです」と強調した。

ヨン・サンホ監督については深い信頼も示した。カン・ドンウォンは「監督の撮影現場での雰囲気はとても良いという話を聞いたのですが、それでも監督が隠してきたヒステリックな部分と怒りは表すだろうと思っていました。でも一回もなくてびっくりしました。良い人でした。とても気楽な関係で、近いとは言えませんが、気楽です。撮影中に一度、撮影が早く終わったことがありました。スタッフたちが喜ぶ姿を見て監督に『これからもずっと一緒に作業しましょう。気持ちがいいです』と話しました」と笑った。

映画「チョン・ウチ 時空道士」「義兄弟~SECRET REUNION」「私たちの幸せな時間」「群盗:民乱の時代」「超能力者」「プリースト 悪魔を葬る者」「ドキドキ私の人生」「隠された時間」「MASTER/マスター」「1987、ある闘いの真実」「ゴールデンスランバー」「人狼」など毎度、新しいジャンルに挑戦してキャラクターの領域を広げたカン・ドンウォン。そこに大きな理由はなく、挑戦が好きな性格に合わせただけだという。人々が絶賛するビジュアルに無関心になる理由も、同じ脈略だ。

彼は「僕はビジュアルに関する話にストレスは感じないです。ただ最善を尽くすだけで、そんな面では単純に考えるほうです。ビジュアル的な部分は全く気にせず、他の俳優たちができない役割が僕には出来ますし、他の俳優たちにできる役割を、僕は挑戦することができないです。各俳優の役割は違います。自身の役割を広げていく俳優が、良い俳優になると思いました」と伝えた。

「僕は何か悩みがある時や足りないことなどを考えた時に、最大に拡張してみます。すべての側面を考えてみて実践し、最小化し、数学的に近づいていきます。グラフを作って整理するように。どうせ僕がすべてをすることはできないです。僕は挑戦する事を楽しむスタイルで、新しいことをやらないといけない性格です。やったことをまたやるのは嫌です。面白くないですし、また挑戦できるという気持ちがあってこそできると思います。特別な理由があって新しいジャンルに挑戦するのではなく、ただ楽しいから色んな事に挑戦してみたいです。僕にはない部分だとして挑戦しなかったら、年をとってから僕にできる役割はないと思います。挑戦し続けると、後に多様なキャラクターに挑戦することができるだろうという、未来設計で挑戦しています」

続いて「実は最初から上手くすることができなくて、キャラクターを作り出すのは大変です。特に『MASTER/マスター』は、僕にはほとんどない性格のキャラクターでした。『チョン・ウチ 時空道士』も大変で、そんなキャラクターを演じたから逆に『華麗なるリベンジ』で上手くやることができました。すべてのキャラクターを自然に演じられる俳優になりたいです。俳優として最終的な目標です。どんなキャラクターに挑戦しても多彩で違う姿を演じたいです。そのために一生懸命に勉強しないと……実は違うキャラクターでも同じ雰囲気で演技することもできます。観客の方々もそれを気楽に感じるかもしれないです。まったく違ったら『あの人、どうしたんだろう』と思うかもしれないので、それでも30~40年後を思ったら、これからも今のようにしたいです」と意欲を示した。

何よりも彼は「『新感染半島 ファイナル・ステージ』のジョンソクというキャラクターは今、僕の年齢でやっと持てるようになったことを活用しました。僕は厭世的ではなく、前向きな性格です。シニカルな面もあり、自らヒューマニストだと思います。また、悪い人でもないと思います。年をとると人は図々しくなりますよね。そんなことが嫌で、そうならないために努力します。良い人になりたいです」と強調した。

最後にカン・ドンウォンは「新感染半島 ファイナル・ステージ」への関心も忘れなかった。彼は「実は心配にもなりますが、安心しています。競争作の公開が一週間以内にないので、ストレスがないです。夏の大作の競争は大きなストレスで、僕も経験した事があります。難民などの政治的メッセージを勘案して作った映画ではなく、人間について話したかったです。ただ楽しんでほしいです」と伝えた。

映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」は韓国で公開中だ。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・イェウン
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