異色の経歴をもつスタッフ×主演パク・ジニの演技力のケミストリーに脱帽!胸を打ち深く考えさせられる社会派サスペンス ― 「ドクター探偵」魅力大解剖<前編>
時折、まったくノーマークだったドラマに、ハッとさせられることがある。派手さはなくとも、この人以外考えられないと思わせるハマり役の演技派俳優陣や、息をのむ展開にひきこまれ虜となり、休むのも忘れ一気見してしまう。「ドクター探偵」はまさにそんな作品のひとつだ。社会派ドキュメンタリーで知られるプロデューサーの初監督作で、企業の不正を暴く医療捜査は、実話ベースで切なくもあり心に強く訴えかけてくる。目を背けることなく産業災害、人為的な環境災害、職業病などにスポットを当てた斬新で貴重な存在のドラマに、今だからこそ出会えてよかったと思う人も多いはずだ。
それもそのはず、脚本を担当したソン・ユンヒ作家は、職業環境医学科の専門医。「現実よりリアルなドラマ」と評され、社会の不十分な部分を変えていこうというメッセージを含む意味のある脚本で、視聴者の心を代弁するような台詞は多くの人々の共感を得た。産業界で日常的に起こる、労働者に降りかかる不条理を”サイダーのように痛快に”解決していくドクターたちの活躍劇は、パク・ジュンウ監督とソン・ユンヒ作家の手腕あってこそ、見るものの心に深く残るメディカル捜査ドラマとして生まれ得たと言える。
ドラマ放送時の予告ポスターのひとつは、濁った空気が立ち込めるソウルの街を背景に、母親と幼い娘がガスマスクを被り「あなたはすでに中毒になった」という刺激的なコピーが入ったものだった。身の回りにある危険が空気のように近くにあるという意味を込め、このドラマが産業災害を取り上げていることを知らせると同時に、自身の娘のためにも災害の真相を放っておくことを許さない、ドクター探偵ト・ジュンウンの母性愛も表現していたといえる。
また、パク・ジニは、「撮影の間、素敵な人と最後まで一緒に過ごせて光栄で幸せでした。特別な人ではなく、私が知っていそうな知人や誰かの娘、誰かの兄の話だったので、そんな人々の話をもっと上手く仕上げたかったです。今回のドラマを通じて、職場の安全が保証される社会に少しずつ変化していけばと思います」というコメントをしており、ドラマに強い思いを持って臨んでいたことがわかるだろう。
特別な人の話ではなく、身近な人や家族、もしかしたらあなた自身の話でもあるかもしれない「ドクター探偵」。全ての人に見てほしい作品だ。
■リリース情報
「ドクター探偵」
◯TSUTAYA先行レンタル
全32話/16巻/各巻本編各2話
・Vol.1~8(第1話~16話) 好評レンタル中
・Vol.9~16(第17話~32話) 2021年3月3日(水)レンタル開始
<特典映像>次回、チラ見せ!(10分)
◯セルDVD-BOX
全2BOX/全32話/16巻 各¥14,400+税
・BOX1(第1話~16話) 好評発売中
・BOX2(第17話~32話) 2021年3月3日(水)発売
<映像特典>
・DISC1~15:次回、チラ見せ!
・BOX1:制作発表会、台本読み合わせ、インタビュー(パク・ジニ、ポン・テギュ、イ・ギウ)(予定)
・BOX2:撮影風景、UDC紹介、キャラクターインタビュー(予定)
<封入特典>
ブックレット8P(予定)
※TSUTAYA TVにて好評配信中
発売元:PLAN Kエンタテインメント
販売元:【セル】ハピネット・メディアマーケティング【レンタル】PLAN Kエンタテインメント
製作年:2019年
製作国:韓国
仕様:カラー/16:9/ドルビーデジタル2.0chステレオ/日本語字幕/韓国語音声
(C)SBS
※商品デザイン、仕様は変更になる可能性がございます。
【出演】
パク・ジニ(ト・ジュンウン役)「リターン―真相―」「記憶~愛する人へ~」
ポン・テギュ(ホ・ミンギ役)「リターン―真相―」「ワーキングママ~愛の方程式~」
イ・ギウ(チェ・テヨン役)「ただ愛する仲」「美男<イケメン>ラーメン店」
藤井美菜
脚本:ソン・ユンヒ
演出:パク・ジュンウ
【あらすじ】
ト・ジュンウン(パク・ジニ)は疫学調査に天才的な能力を持つ産業医。知り合いの青年が仕事中に転落死したことをきっかけにUDC(未診断疾患センター)に入社したジュンウンは、膨大な知識と捜査能力で事故原因を突き止め、企業の労災隠蔽を次々と暴いていく。ジュンウンの部下ホ・ミンギ(ポン・テギュ)は、協調性のないジュンウンに振り回されながらも、いつしかいいコンビに。一方、労災事件をねつ造しているTLグループは政府と結託してUDCの動きを止めようとし、TLの御曹子でジュンウンの元夫チェ・テヨン(イ・ギウ)もジュンウンに手を引くよう警告していたが……。
予告編:https://youtu.be/imk4HGnKr74
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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