The Black Skirts、日本デビューを決めた最大の理由は?アルバム「TEAM BABY」をリリース
韓国のシンガーソングライター The Black Skirts(コムジョンチマ)が、日本語詞、全10曲入りアルバム「TEAM BABY」を9月29日にリリース!
本作は、The Black Skirtsが2017年にリリースした3rdアルバム「TEAM BABY」の日本語ver.。収録されている「EVERYTHING」オリジナルverのMVはYouTubeで再生回数1,200万回を超え、G-DRAGONやHYUKOHといった韓国アーティストやセレブなどの間でも絶賛された彼の代表曲となっている。日本語詞ver.はKing Gnuの常田大希が主宰するクリエイティブレーベル・PERIMETRONのMargtがMVを手掛けたことでも話題に。
今回、アルバムリリースを控えたThe Black Skirtsにインタビューを実施! アルバム「TEAM BABY」や日本での音楽活動について聞いた。
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日本デビューを決めた最大の理由「何よりもたい焼きが好き」
――日本デビューシングルとして、「EVERYTHING」の日本語Verを6月にリリースされましたが、日本デビューすることになった経緯や決まったときのお気持ちを教えて下さい。The Black Skirts:韓国で初めてデビューした時から、周囲の方々や関係者から日本での活動をよくすすめられていたので、以前から関心はありました。飛行機に乗ることがあまり好きではないのですが、比較的近い日本へは2018年から旅行で行くようになり、日本がより好きになったということもあります。何よりもたい焼きが本当に好きなんです。日本デビューを決めた最大の理由ではないかと思うくらいです。
――「EVERYTHING」をデビュー曲にした理由は? 日本語の歌詞はどのように進められましたか?
The Black Skirts:僕の曲の中で最も愛されている曲でもあり、個人的にも好きな曲です。日本語の歌詞は韓国に住んでいるみほ子さんが翻訳をサポートしてくれました。みほ子さんは、日本で由緒あるロッククラブの娘さんだと聞いています。
――日本語の歌詞で歌ってみていかがでしたか?
The Black Skirts:「Big Love」と「ボクとじゃなかったら」は、ハングルの歌詞より日本語の方がより馴染んだ記憶があります。そしてこれまでのレコーディングで惜しいと思っていたパフォーマンスを向上させることもできて、さまざまな面で満足しています。
――MVは、クリエイティブレーベル PERIMETRONのMargtが手がけました。どのようなご縁で一緒に進行することになったのでしょうか?
The Black Skirts:King Gnuの「白日」、millennium paradeの「Fly with me」「Veil」など、これまで制作された映像を参考に見ましたが本当に素敵で、会社でも積極的にすすめていたチームだったので、私も迷うことなくお願いすることができました。「EVERYTHING」はMargtがNYに住んでいた時から好きで聴いていた曲だそうで、快く制作をすると言ってくれて嬉しかったです。コロナ禍で直接会うことができなくて残念ですが、このような形でもコラボレーションができて嬉しかったです。
――Margtが手掛けたMVを見て、いかがでしたか?
The Black Skirts:これはファンが先に発見したことなのですが、逆再生をしてもミュージックビデオが歌とシンクロするという話を聞いて不思議でした。平行世界を奇抜に表現したのだと思います。そして、Margtとしてはストーリーものに初めて挑戦したと聞いたのですが、ストーリーテリングが曲とよく調和していて、温かみのある色調を使うことで曲とよく合う雰囲気の映像が作られたと思います。
――2ndシングルの曲「Big Love」はどんな曲ですか?
The Black Skirts:「Big Love」はPOWER POPジャンルの歌で、The Black Skirtsのデビュー初期の感じもあり、“The Black Skirtsサウンド”のアイデンティティのような歌です。原曲の韓国語バージョンよりもさらにライブの雰囲気を生かすことができて、より愛着を持っている日本語版です。
――9月には1stアルバム「TEAM BABY」が発売されますが、どのようなアルバムでしょうか?
The Black Skirts:Baby、そしてloveという単語を最大限たくさん書いて制作したThe Black SkirtsのSOFT ROCKアルバムです。愛をテーマにしましたし、誰が聴いても一曲くらいは好みの曲が絶対にあるだろうというくらい、多様なジャンルを試みたアルバムです。
――日本デビューについて、周囲からの反応はいかがでしたか?
The Black Skirts:意外に日本デビューまで長くかかったかな? という反応と、The Black Skirtsは韓国でも活動が多くはないので、韓国にもっと集中するのがいいのではないかという反応に分かれていると思います。しかし私には新しい経験なので、高揚しています。
The Black Skirtsを形成する音楽「パンク族のアイデンティティだけを…」
――今回、日本デビューをきっかけにKstyleではじめてのインタビューとなりましたが、「The Black Skirts」(검정치마/コムジョンチマ)という名前が独特ですが、由来を教えて下さい。The Black Skirts:韓国や日本のバンドにもおかしな英語名のバンドがかなり多いですよね? だから絶対にハングルでバンド名を作りたいと思いました。검정(黒)、そして치마(スカート)、語感が良い言葉を組み合わせて作りました。名前に意味はありません。
――海外で暮らし、音楽生活を過ごしてきたとのことですが、音楽的なルーツが気になります。これまでどんな音楽を聴いて、影響を受けてきましたか?
The Black Skirts:中・高ではずっと“パンク族”のアイデンティティだけを持っていました。今も心得は大きく変わらないですが、小さい頃は本当に死ぬまでモヒカンでレザージャケットだけを着てパンクを歌うと思っていました。だからThe Black SkirtsのDNAは、いまだにパンクミュージックが占める割合が大きいんです。
――そんなThe Black Skirsを形成する音楽・アーティストを3つ教えてください。
The Black Skirts:Rancid、Built to Spill、そしてWilcoだと思います。
――独特のメロディや音の旋律が印象的ですが、曲はどのように作っているのでしょうか?
The Black Skirts:ほとんどの場合、歌詞とメロディを同時に制作しています。普段は、歌詞はメロディに乗せるツールであるだけと考えていて、歌詞をあまり重要視していないのですが、韓国ではむしろ歌詞が注目を集めることがあって、いつも意外に思います。
「はっぴいえんどの『風をあつめて』が本当に好き」
――日本デビューをしましたが、日本のミュージックシーンはどのようなイメージですか?The Black Skirts:日本の音楽シーンについての知識は実はまだ多くありません。しかし、まだ日本にはレコードショップが健在で、中古CDも買えるという事実が、いつも私を興奮させます。私の日本旅行の8割は中古CDのショッピングですからね。最近では、ほとんどの人が最新の音楽を消費するのに比べると、日本の方たちは音楽にとても本気のようです。
――日本では今K-POPの人気も熱く、盛り上がっていますが、日本でどのような音楽を発信していきたいですか?
The Black Skirts:私自身の背景もそうですが、基本的にThe Black Skirtsはアメリカのインディーズ音楽の影響を受けていると思います。K-POPに便乗するというよりは、日本でも私がやってきた音楽をお見せできるでしょう。もちろん、時には日本語で。
――日本のアーティストは聴きますか? 影響を受けた日本の音楽があれば教えて下さい。
The Black Skirts:はっぴいえんどの「風をあつめて」が本当に好きです。かなり前に映画「ロスト・イン・トランスレーション」で初めて聴いた時から私の作るプレイリストではほぼ欠かせないと思います。歌自体がとてもメランコリーな感じがして、最近でもよく聴きながら回想したりします。
――コラボなどしてみたい日本のミュージシャンは?
The Black Skirts:まだ知っているミュージシャンはあまりいないのですが、今後はそういった方(コラボしたいと思う人)も増えるのではないかと思います。
――今回のデビューで、The Black Skirtsの日本活動に期待を寄せているファンも多いようです。最後にメッセージをお願いいたします。
The Black Skirts:コロナが終息するのを待って、熱心に準備しています。デビュー時のドキドキをそのまま抱き、ライブやイベントなど、たくさんの場でお目にかかりたいと思います。ありがとうございます。
(インタビュー協力:Bside)
■リリース情報
The Black Skirts「TEAM BABY」
2021.09.29 (Wed) Release
Format : 1CD
Label:Bside / Mastard Records
Cat.No.:LNCM-1368
Price:¥3,000 + Tax
Tracklist:
01. ボクじゃない
02. Big Love
03. Diamond
04. Love Is All
05. ふるさとソウル
06. 花火と風船たち
07. 一時五分 (1:05)
08. ボクとじゃなかったら
09. Heya
10. EVERYTHING
全曲作詞・作曲・編曲:Holiday Cho
タイトル曲「ボクとじゃなかったら」MV:https://youtu.be/u9FEQQmCGso
予約ページ:https://www.hmv.co.jp/news/article/2108021026/
配信サイト:https://orcd.co/teambaby_japanese_ver
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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