「手紙と線路と小さな奇跡」パク・ジョンミン、共演した少女時代 ユナの印象は?”実際会ってみたら…”
写真=ロッテエンターテインメント
各作品で抜群の演技力を見せて代替不可能な存在感を披露してきた俳優のパク・ジョンミン。そんな彼が韓国初の民間が設立した両元(ヤンウォン)駅をモチーフに描かれた映画「手紙と線路と小さな奇跡」を通じて、汽車の駅を作るのが唯一の目標である4次元の数学の天才に変身し、笑いと涙、希望を届ける。パク・ジョンミンは最近、オンラインで行われたインタビューで同作への出演を決めた理由と映画に関するビハインドを率直に語った。
デビュー作「Be With You ~いま、会いにゆきます」を通じて忘れられない余韻を残したイ・ジャンフン監督が、約3年ぶりに演出を手かげた「手紙と線路と小さな奇跡」は、行き来できる道は汽車の線路しかないが、汽車の駅がない村に実際に簡易駅を作るのが唯一の夢であるジュンギョンと村の人々のストーリーを描く。韓国慶尚北道(キョンサンプクト)奉化郡(ポンファグン)にある両元(ヤンウォン)駅を素材に、想像力を加えて新しく誕生した。
パク・ジョンミンが演じたジュンギョンは、駅はとんでもない話だという原則主義の機関士である父親のテユン(イ・ソンミン)の反対にも関わらず、姉のボギョン(イ・スギョン)と村に残り、毎日往復5時間の遠距離通学をする人物。彼の非凡な才能を一目で見抜き、積極的にサポートする友人のラヒ(少女時代 ユナ)のおかげで、夢を諦めない。
「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」(2016年)の独立運動家であるソン・モンギュ(宋夢奎)、「それだけが、僕の世界」(2018年)のサヴァン症候群を患いながらも、天才的なピアノの才能を持つオ・ジンテ、「ただ悪より救いたまえ」(2020年)の性的少数者ユイまで、卓越なキャラクター表現力で強烈なイメージチェンジを繰り返してきたパク・ジョンミンは、特有の個性溢れる演技と流麗な慶尚北道の方言で、作品への没入度をより一層高めた。
映画の各試写会の後、満場一致で好評を得たことに対して彼は「『試写会の反応を見るのをやめよう』と思いながらも、夜明けまで(反応を)探してみました」と感激を露わにした。
10代を演じることへのプレッシャーから、出演を断ったというパク・ジョンミンは「当時、34歳でした。ところが劇中のジュンギョンは17歳でした。人物の2倍を生きてきたのです。観客の皆さんが許してくれるかどうか悩みました。監督に『シナリオはとてもいいけれど、無理です』と断るために訪ねましたが、『最初は30代のジュンギョンで始め、フラッシュバックとして語るのはどうか』という意見をくださりました」と当時を振り返った。
続けて「ミーティングを重ねるたびに、少しずつ心を奪われました。最後には監督さんが名札つきの人気キャラクターペンスの人形と傘をいっぱい持ってきてくださりました。(ペンスの大ファンなので)そこに心が溶けました」とし「シナリオがとても良かったです。温かく心に響く要素が多かったです」と語った。
パク・ジョンミンは「昨年の夏、一緒に撮影したことを考えると変な気持ちになってしまいます。僕は、公開された映画を最初には楽しく見られない方です。しかし『手紙と線路と小さな奇跡』はとても面白く撮影した記憶があったためか、良かったです。心がふわふわになり、長い遠足に行ってきたような感じです」と格別な愛情を示した。
ユナとの完璧なケミ(ケミストリー、相手との相性)も話題になった。彼は、ユナに対して“僕の心の中のスターだ”表現した。続いて「先に近づいて気楽にしてあげようと、たくさん努力しました。実際会ってみたら、ユナという人自体がとても良い人でした。いたずらをしながらすごく仲良くなって、とても気楽でした」とし「映画を見ながら、『ユナともっと楽しく撮影したシーンがあったと思うけど……』と思うほどでした」と振り返った。
2011年の映画「BLEAK NIGHT 番人」以来、忠武路(チュンムロ:韓国の映画界の代名詞)の注目俳優として注目を集めたパク・ジョンミン。今年でデビュー10周年を迎え、夢についてを尋ねられると、「すでに夢を叶えたかもしれません」と答えた。続けて「幼い頃、俳優になりたいという夢を持っていました」とし「実は、まだ俳優というタイトルを完全に吸収できていないような気がします。今は立派な俳優になるのが夢です。夢をかなえる過程で、僕に何ができるのかを悩みます。挫折せずに、健康で着実に進んでいきたいです」と語った。
また「まだカメラが怖いです。時々怖くなる時があります。カメラとの相性が良くない時は、経験と勉強がさらに必要だと考えて、柔軟さを育てようと努力しています」と話した。
パク・ジョンミンは「すべての映画がそうだと思いますが、『手紙と線路と小さな奇跡』が公開されれば互いに違う数万個の視覚に見えると思います。少なくともこの映画を作った俳優、スタッフの真心は恥ずかしくないはずです」とし「僕は典型的な結果主義者です。いつも敏感でストレスが多かったですが、この映画を通じて過程の重要性に気づきました」と強調した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ヤン・ユジン
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