チェ・ウォニョン、ドラマ「あなたに似た人」でコ・ヒョンジョンの夫役を務める“表現が難しい役でかなり悩んだ”
写真=SARAMエンターテインメント
俳優のチェ・ウォニョンが、JTBC水木ドラマ「あなたに似た人」(脚本:ユ・ボラ、演出:イム・ヒョヌク)の放送終了の感想と共に、作品に関する一問一答を公開した。彼は所属事務所のSARAMエンターテインメントを通じて「年明けから熱い夏まで、長い時間撮影した作品です」と話し始めた。続けて「1年を締めくくりながら最終回を終えることができて、まるで1学年を卒業するような気分です。皆が情熱を尽くして取り組んだ作品ですので、とても恋しくなると思います」と作品に対する愛情を述べた。
また、共演俳優について聞いた質問には「コ・ヒョンジョン先輩との共演は、とても勉強になりましたし、とても気楽に接してくださったので感謝しています」と明かした。続いて「素敵な実力派俳優の皆さんと一緒にドラマを作ることができて感謝していますし、光栄に思います」という言葉で俳優への感謝の気持ちも伝えた。
チェ・ウォニョンは同作品でテリム学院法人の代表理事であり、チョン・ヒジュ(コ・ヒョンジョン)の夫アン・ヒョンソン役を演じ、秘密を持つ2つの顔を繊細に表現した。特に、1人の女性だけを愛する一途な姿から、手段と方法を選ばずに家族を守ろうとする本来の姿まで、緻密な演技で描き出し、注目を集めた。また、彼はストーリーが展開されるにつれ、破滅に向かう4人の関係の中で反転の中心となり、劇の緊張感を倍増させた。このようにチェ・ウォニョンは密度の高い熱演で没入感を高めたという好評と共に、信頼して見ることのできる俳優としての実力を改めて証明した。
同作を通じて視聴者に強烈なインパクトを与えたチェ・ウォニョンは、現在放送中のKBS 2TV月火ドラマ「花が咲けば、月を想い」のイ・シフム役を演じ、活発な活動を続けている。以下はチェ・ウォニョンの一問一答である。
―― 「あなたに似た人」を終えた感想を教えてください。
年明けから熱い夏まで、長い時間をかけて撮影した作品です。1年を締めくくりながら最終回を終え、まるで1学年を卒業するような気分です。皆が情熱を持って取り組んだ作品ですので、とても恋しくなると思います。
―― アン・ヒョンソン役を演じていかがでしたか。
チェ・ウォニョン:作品に出演する度に新しい人物に出会いますが、今回のアン・ソンヒョンはなかなか出会うことのできない、これまでの人物とは確かに異なる人物です。彼を立体的に形象化することは容易ではなく、かなり悩みました。普段から言葉の重さがその人の重さになると思っていますが、アン・ヒョンソンは心の中に秘めているものが多い人物です。痩せているため、体重の管理に気を配りました。また、内面的には節制された言葉の重さを常に想起させながら、台本を一生懸命読みました。(アン・ヒョンソンは)様々な感情を持たせてくれたありがたい役です。書面を通じてではありますが、キャラクターを上手く表現できるようにサポートしてくださった作家さんと監督、そしてスタッフの皆さんに感謝を伝えたいです。
―― 現場の雰囲気や女優のコ・ヒョンジョンさん、シン・ヒョンビンさんとの共演はいかがでしたか。
チェ・ウォニョン:今回のドラマは、力のあるシナリオをもとに、俳優たちと密度のある感情をやりとりしながら演技をしなければなりませんでした。メイキング映像でも分かるように、皆それぞれの役割に最善を尽くし、いつも和気あいあいとして楽しい現場でした。コ・ヒョンジョン先輩との共演はとても勉強になりましたし、すごく気楽に接してくださったので感謝しています。シン・ヒョンビンさんは自分の感情を表現するだけでも大変だったはずなのに、ドラマの中の姿とは違って、現場では明るくて楽しいエネルギーをたくさん与えてくれました。キム・ジェヨンさんは、見ているだけでもかっこよくて笑顔になりました。その他にも、素敵な実力派俳優の皆さんと一緒にドラマを作ることができて感謝していますし、光栄に思います。
―― 家庭を守るために、優しさと執着を行き来するアン・ヒョンソンの両面を演技しながら、特に気を使った部分はありますか。
チェ・ウォニョン:優しさとか執着、こういった感情を区別せずに近づこうとしました。ヒョンソンにとって、愛するということは自分を証明する行為でもありますので、そのような彼の状況と今の生活での態度などを観察しようとしました。また、作品全体に調和を成すべき人物だという点も考慮しました。ヒョンソンが守りたいと思う感情に心を込めて演じるように努力しましたし、そうしているうちにこの人物が持つ温かさ、利己主義、悩み、執着、復讐心、悲しみなどの感情がにじみ出ていることに気づきました。そのような感情をきちんと守りながら、整理し分配して演じようと努力しました。
―― 撮影をして最も記憶に残っているシーンはありますか?
チェ・ウォニョン:最終回でヒョンソンがいなくなったヒジュが見つからず、1人で車の中で苦しむシーンがあります。台本には「電話を切るかと思ったら、ハンドルを強く叩き、深いため息をつきながら」という設定がありましたが、その頃になって、彼の愛し方が少し分かったような気がしました。ヒョンソンはヒジュのことを常にそばに存在しなければならない、当然の人であり、無意識の中に存在している人物として認識しているところがかなりありました。ところが、一人車の中にいたヒョンソンが、ふと空いている隣の席を見た時に感じるその悲しみさえも利己的ではないかと思いました。「悲しみに耐え切れず挫折し、崩れ落ちる姿が、最初で最後のヒョンソンの本当の姿ではないか」と思い、監督との相談を経てそのシーンを撮影したことを覚えています。あれほど悩んでいたシーンを朝早くから撮りましたので「悩んだ分、ちゃんと表現できたのだろうか」と思い、撮影を終えた後もずっと悩んでいたシーンなので記憶に残っています。
―― 劇中のアン・ヒョンソンに一言お願いします。
チェ・ウォニョン:あなたの信念の通りに愛したのだから、後悔も未練も残さず、その記憶だけでしっかりと自分の人生を生きてほしい。
―― 「あなたに似た人」を愛してくださった視聴者の皆さんに挨拶をお願いします。
チェ・ウォニョン:「あなたに似た人」は、愛してくださった視聴者の方々と一緒に完成させたような気がします。この作品を大切に思い、細かい部分まで楽しんでくださった多くの視聴者の方々に心から感謝します。いつも健康と小さな幸せが日常の中にあることを願いながら、皆さんのおかげで幸せでしたとお伝えしたいです。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ジヒョン
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