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ソル・ギョング、映画「キングメーカー」に出演“元大統領を連想させる役…最初は演じたいと思わなかった”

OSEN
写真=MEGABOX中央(株)Plus M
大統領候補のキム・ウンボム(ソル・ギョング)と選挙戦略家ソ・チャンデ(イ・ソンギュン)は「キングメーカー」を貫く重要な人物だ。二人は仕事で意気投合するが、一緒にいる時間が長くなるほどお互いに人間味を感じ、ブロマンス(男同士の友情)を深める。

しかし、目標を達成するためには手段と方法を選ばないチャンデと、勝利には手段の正当性が伴わなければならないと信じるウンボムは次第に対立していく。周りの人々もそれぞれ違う信念を抱き、搖れる。結局、より一層熱くなった選挙戦で勝者として生き残るため一丸となる。

ソル・ギョングは最近、インタビューを行い、映画「キングメーカー」(監督:ピョン・ソンヒョン)について語った。この映画は、世界を変えるため、選挙に挑戦する政治家のキム・ウンボムと、存在も、名前も隠されている選挙の戦略家ソ・チャンデが、激しい選挙戦に突入することから始まる物語を描く。この二人の人物は、実在の人物をモチーフにしたという。

キム・ウンボムを演じたソル・ギョングは「映画『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』を撮影していた時、ピョン・ソンヒョン監督から同時にシナリオをいただきました。当時は僕が『やる』とはっきり言いませんでした。目にあまり入りませんでしたし、政治の話のようで惹かれませんでした。(シナリオは受け取りましたが)『名もなき野良犬の輪舞』の撮影に集中していたんです」と切り出した。

続けて「そして金大中元大統領を連想させるこの役はやりたくありませんでした。俳優として何かすべき部分がないと思いましたし、自身の位置を守る人物で立体的に見えませんでした」と明かした。

しかし、「名もなき野良犬の輪舞」で一緒に作った監督とスタッフが再会し、信頼が築かれたという。ソル・ギョングは「キム・ウンボムという人物の名前も、最初はキム・デジュンでした。あまりにも直接的だったので名前を変えようと提案しました」とし「『名もなき野良犬の輪舞』を撮影しながら、監督やスタッフと信頼関係が生まれ、出演を決めました。美術監督のハン・アルムは他の映画に参加せず、長い間『キングメーカー』の撮影を待ってくださったんです。幸いに時間が合ったので一緒に撮影することになりました」と制作陣への愛情を示した。

完成した映画について、彼は「僕は自分の映画を客観的に見ることができません。それでも映画を初めて見た時よりは、よく目に入ってくるように思います」と完成度に自信を示した。

人への信頼と義理で作品を決めたと伝えた彼は、キム・ウンボム役が負担になってソ・チャンデ役を望んだが、ピョン・ソンヒョン監督の意見に従ってウンボムを演じたという。ピョン監督は、ソル・ギョング以外に他の俳優に任せる考えはなかったと明かした。

「キム・ウンボムが大統領候補に決まった時も、僕は人間キム・ウンボムの人生に集中しました。監督は『キム・ウンボムが大きな人に見えることを望んでいる』と言いましたが、むしろ僕はキム・ウンボム個人に集中しました。大きな人間に見えたなら、それは監督が作り上げたものです」と伝えた。

それから彼は自身の演技について「作品の中の自分の姿を見ることは楽ではありません。(ほかの俳優たちもそうだと思いますが)見ればいつも実力不足な面が見えて残念な気持ちになるんです。『キングメーカー』も同じでした」と評価した。

続けて「ピョン・ソンヒョン監督は『スタイリッシュな映画ではない』と言いました。今回は光と影を生かして撮影され、光が強いほど強烈になる影に焦点を合わせています。監督も『スタイリッシュだ』という言葉に負担を感じ、今回『俳優たちの演技に特に気を使った』と言っていました」と伝えた。

そして「僕が演じたキャラクターたちの共通点として、『茲山魚譜‐チャサンオボ』もそうですが、大きな舞台を作ってくれる役割があります。大きな枠を作ってくれる人なので、動揺せず元の位置を守るようにしています。その中で『キングメーカー』でイ・ソンギュン演じるチャンデは、遊ぶ過程を描こうとしました。ですから、僕は自分の位置を守っている人だと思って挑みました」と話した。

チャンデを演じたイ・ソンギュンを称賛した彼は「浮き沈みがなく、動揺しない頼もしい人です。後輩ですが、メンタルが強いと思います」とイ・ソンギュンとの撮影を振り返った。

ソル・ギョングは昨年、イ・ジュニク監督の映画「茲山魚譜‐チャサンオボ」で主演男優賞4冠を達成した。この日、彼は「僕がデビューした頃、演技賞を受賞して『映画をすればこのような賞をもらえるんだな』と思いました。また、当時海外の映画祭に出て、『映画をすればこうやって海外に出ることもできるんだな』と思いました。あの時は何も知らずにもらいましたが、今はこれまで以上に緊張します。まるで新人賞を受賞するような気持ちになるんです。賞は期待すれば貰えませんが、ボーナスのように頂くものだと思います。しかし、もらったらすぐに忘れてしまいます」と感想を語った。

彼はインスピレーションを与える俳優がいるかという質問に「作品する度に会う俳優たちです。彼らと一緒にスタッフとお互いにインスピレーションを受けると思います。特に作業するとき、俳優だけを見てくれるスタッフに感謝しています」と話した。

「キングメーカー」は自身の夢のため、過程と手段が正当でなければならないのか、目標のためならどのような手段を用いても容認できるだろうかという質問を投げかける。

彼はこれに対し、「『キングメーカー』はその答えを出す映画ではありません。しかし、僕はエピローグのようなラストシーンがよかったなと思います。ウンボムとチャンデがお互いの考えを知って、お互いの答えを予想するラストシーンが個人的には感動的でした。メッセージをストレートに伝えたわけではありませんが、二人の会話に引き込まれました」と伝えた。

「俳優は何かを得るために演技するわけではありませんが、今回の作品でイ・ソンギュン、チョ・ウジン、ユ・ジェミョンなどの俳優を得ました。作品をすれば、いい人たちが残るようです。今回の映画の美徳は俳優たちを見る楽しみではないかと思います(笑)」と語り、笑顔を見せた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ボラ
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