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イ・ソンギュン、映画「キングメーカー」で共演したソル・ギョングは“キャラクターそのもの…ツンデレな人”

マイデイリー
写真=MEGABOX中央(株)PLUS M
俳優のイ・ソンギュンが、映画「キングメーカー」のヒット突風を予告した。

彼は最近、マイデイリーとオンラインでインタビューを行い、映画「キングメーカー」(監督:ビョン・ソンヒョン)に関する様々なエピソードを紹介した。

同作は、世の中を変えるために挑戦する政治家のキム・ウンボム(ソル・ギョング)と、存在も名前も隠されている選挙の戦略家ソ・チャンデ(イ・ソンギュン)が激しい選挙戦に突入することから始まる物語を描く。故金大中(キム・デジュン)大統領と選挙の参謀だったオム・チャンロク、そして1960~70年代のドラマチックな選挙の過程をモチーフに、映画の面白さと想像力に基づいて創作されたフィクションだ。

「第70回カンヌ国際映画祭」の非競争部門ミッドナイト・スクリーニングに公式招待され、好評を博した「名もなき野良犬の輪舞」を手掛けたピョン・ソンヒョン監督とソル・ギョングが再びタッグを組み、イ・ソンギュンが加わり、早くから大きな期待を集めた。

イ・ソンギュンは「第92回アカデミー賞」で最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞まで4冠を獲得した「パラサイト 半地下の家族」以来、「キングメーカー」でスクリーンカムバックを知らせた。彼は、劇中で勝利のために緻密な戦略を繰り広げる選挙戦略家のソ・チャンデ役に扮し、熱演を繰り広げた。政治家のキム・ウンボムを信じて従うが、過程より結果をより重視してキム・ウンボムの信念とぶつかるソ・チャンデの個人的なジレンマとドラマチックな叙事を卓越した演技で表現した。

「キングメーカー」への出演について、妻であり女優のチョン・ヘジンの反応はどうだったのだろうか。チョン・ヘジンはイ・ソンギュンより先に、ピョン・ソンヒョン監督が演出した「名もなき野良犬の輪舞」に出演している。

イ・ソンギュンは「チョン・ヘジンは作品について何かを言う性格ではないので、特に言われたことはありません。ただ『早く出演への返事をしてくれ』という言葉だけでした。『名もなき野良犬の輪舞』のファンダム(特定のファンの集まり)が非常に大きくて、羨ましくもあり、不思議にも思いました。なので、このようにファンダムが大きな作品を作った製作陣や俳優の間に僕が、まるで転がってきた石のように入ってきても良いだろうかという懸念が少しありました。しかし、『名もなき野良犬の輪舞』チームの相性がとても良くて、互いのことを知る時間が必要ないので、僕だけ早くそのチームに溶け込めば良いと思いました」と明かした。

続けて「僕も『名もなき野良犬の輪舞』のファンなので、一緒に作業をしてみたいという気持ちが大きかったです。出演を決めることが遅れたのは、作品の問題ではなく、ソ・チャンデのキャラクターをうまく表現することができるのかという悩みが多かったからです」と「キングメーカー」に臨む慎重な態度をうかがわせた。

彼は「『名もなき野良犬の輪舞』のファンダムが『キングメーカー』を楽しみにしてくれたので、大きな力になりました」と感謝の言葉を伝えた。

同作は、第20代大統領選挙を控えた時期に、選挙戦争を取り上げたため、さらに話題になった。これに対し「『キングメーカー』は大統領選挙を控えた時期に公開されましたし、確かに選挙戦を描いた映画ではありますが、特別なメッセージを伝えてはいません。劇的な面白さを届けることが最大の目標です。また、大統領選挙と時期が重なることを意図したわけではありません。政治に対する偏見を持って観てほしくありません。今作は政治の話というより選挙戦で繰り広げられる熾烈さ、人に関する話だと思って観てほしいです」と頼んだ。

彼は「『キングメーカー』を見れば分かると思います。この映画が政治に関する映画ではないということを。キム・ウンボムとソ・チャンデの2人の関係、頭脳戦、選挙戦争に関する映画なので、美化しているなどの部分については誤解が解けると思います。もちろん、時期的に懸念される方もいます。これが得になるか損になるかは分かりませんが、映画を観れば、そのような誤解は解けると思います。そして、すでに公開が延期されているので、公開の時期についてはこれ以上の延期は難しい状況でした。もし、大統領選挙が終わってからにすれば、コロナ禍のため、またいつになるか分からないからです。だから今公開せざるを得なかったと思います」と強調した。

また「『キングメーカー』は、スタイリッシュでユニークな政治ドラマです。時間が経つのも忘れて楽しく観られるはずです」と自信満々に語った。

先輩のソル・ギョングとの初めての演技の相性はどうだったのだろうか。イ・ソンギュンはソル・ギョングについて「先輩はとてもベテランで上手ですから、先輩の演技に驚くのは当然のことです」と話した。

続けて「現場で先輩としての役割、作品を引っ張っていく主演俳優としての責任感を強く感じているようでした。ソル・ギョング先輩は偏狭ではなく、本当にキム・ウンボムのキャラクターそのものでした。彼のことを無愛想だと思われる方もいますが、“ツンデレ”なだけです。たくさんのことを考え、かばってくださるので、とても感謝しています」と並々ならぬ尊敬と愛情を表した。

ピョン・ソンヒョン監督については「監督が派手なファッションを好んで着ているので、目立つという先入観を持っていましたが、意外ととても真剣で、責任感の強い方でした。監督の最大のメリットは率直さです。美化もせず、ありのままの自分の意見を率直に話します。いかなる会話も遠回しにせず、ストレートに伝えるので、ダイレクトに早く伝わるというのが最大のメリットです。ファッションが好きで、おしゃれが好きなんじゃないですかね。自分だけのこだわりがあるので、映画も監督こだわりのスタイルで完成されていると思います」と絶賛した。

最後に、彼はデビュー20年を超えた俳優としての信念を明かした。「いつも『現場に必要な俳優になろう』と考えています。何も考えずに自分の演技に確信を持って、これが正しいと正解を下してしまうと、傲慢になって留まることになってしまいます。僕はまだまだ未熟ですが、現場で様々なキャラクターを演じることで与えられる悩みとともに満たされていくのを感じるので、このように年を取るにつれて現場の中で学んでいく俳優になりたいです。いつまで俳優を務めることができるのか分かりませんが、そのように現場にいたいです」と打ち明けた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ナラ
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