「39歳」イ・ムセン、注目を集めた号泣シーンに言及“俳優として二度とないであろう幸せな瞬間だった”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
彼はJTBC水木ドラマ「39歳」で、チョン・チャニョン(チョン・ミド)に一目惚れした芸能事務所の代表キム・ジンソクに扮し、熱演を披露した。
今まであまり感情を表に出さないキャラクターを演じてきたイ・ムセンは、「39歳」を通じて様々な感情の変化を演じ、それを表にはっきりと出すキャラクターを演じた。見る人の心に響く号泣シーンから複雑な感情が盛り込まれた静かな涙まで、愛する人の死の前に毎分毎秒激しく揺れる感情をしっかりと表現し、好評を得た。特に、チョン・チャニョンが余命宣告を受けたという話を聞いて号泣するシーンは、歴史に残る涙の演技だという反応を得た。
イ・ムセンはNewsenとの書面インタビューを通じて「39歳」の放送終了に対する思いとキム・ジンソクというキャラクターに対する愛情を語った。以下は彼の一問一答である。
――「39歳」の放送終了を控えた今の心境を教えてください。
イ・ムセン:まだ実感が湧きません。今もチャニョンがそばに居るような気がします。余韻が強く残るドラマなので、この気持ちをもっと長く覚えておきたいです。自分の人生においても、記憶に残るほど大切な作品になりました。
――キム・ジンソク役を演じる上で、特に重点を置いたポイントはどこですか?
イ・ムセン:どうしようもない状況に耐えることです。様々な状況に置かれたジンソクが、どうやってこの状況を耐え抜くのか。すでにチャニョンが死ぬという設定が決まった状態でドラマが始まるのですが、それではそれを見守る僕はどうやってこの状況に耐えなければならないのか。どんな態度を取るのがベストなのかについてずっと悩み続け、様々な登場人物との関係でもそのベースを探そうとしました。もう一つはチャニョンに対する愛です。どんな状況でもチャニョンに対する愛は貫こうと思いました。
――イ・ムセンさんが選ぶ、「39歳」の名シーンを教えてください。
イ・ムセン:印象深いシーンがとても多かったのですが、ある特別なシーンというよりは、個人的にはミジョ(ソン・イェジン)、チャニョン、ジュヒ(キム・ジヒョン)の3人が日常を生きるシーンが一番記憶に残っています。悲しみの果てに向かって走っているけれど、彼女たちは平然と幸せなひと時を過ごす。3人で笑って、しゃべって、喧嘩して、仲直りをする平凡な日常がむしろ大切に思えて、そういったシーン一つ一つが名シーンだと思います。
ジンソクの名シーンは第4話で登場して、チャニョンが余命宣告を受けたことを知るシーンだったと思います。自分の感情を包み隠すことはやめて、前に進む原動力が湧いたシーンだとも言えます。作品全体で見ても、新しい第2幕が始まるきっかけになったシーンだと思います。
――チャニョンが余命宣告を受けたことを聞いて、号泣するシーンが大きな話題を集めました。このシーンを含め、涙の演技に関するビハインドストーリーはありますか?
イ・ムセン:作品全体を通しても、ジンソクとしても、最もポイントになったシーンだと思います。当時、自分がどんな考えと感情を持って演技していたのかあまり覚えていませんが、放送を見て当時のことを振り返ってみると、僕が何かをしたというより、現場のスタッフさんが作ってくれた良い雰囲気の中で、脚本家さんが描いてくれた通りに監督を信じて演じて、チョン・ミドさんがくれるエネルギーをうまく受け取ろうとしただけです。こんなシーンが完成したのはとてもラッキーなことで、俳優としても二度とない幸せな瞬間だと思います。むしろ、自分が何かをしようとしていたら、こういったシーンにはならなかったと思います。自分の俳優人生において、このような状況は二度と来ないだろうなと思うくらい、(涙の演技が)弱くもオーバーでもなかったと思います。周りにたくさん助けられたこと以外は、あまり言えることがありません。
最初は台本を見ると泣くシーンが多く、自分の感情にあまりにも寄せてしまうと危ないかもしれないと思いました。なので脚本家さん、監督とたくさん話し合いました。そのたびに出た結論は、こんなにたくさん考えたのだから本番でぶつけてみようということでした。その分、きちんとうまく表現したいと思いました。そうやって現場で考えなしにぶつけた結果、あのようなシーンができました。これが現場の力だと思います。もう一度、現場の魔力を感じました。自分の偏見や考えは時には不必要で、現場がくれる力を信じることが大事だと改めて思いました。
ビハインドといえば、特別ではないですが、「私、衝撃的な悲しい秘密を打ち明けたい」というところから、最後までワンテイクで行ったことです。現場の全てがうまく合致していたので、集中して一気に終えることができたと思います。撮影に入る前まではどんな反応が寄せられるのか、どうすればいいのかたくさん考えていましたが、現場ではただチャニョンを見つめて、エネルギーをやりとりすることだけに集中しました。
――相手役のチョン・ミドさんとの相性や、撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
イ・ムセン:とても良かったです。この場を借りてチョン・ミドさんにありがとうと伝えたいです。心理的に一番大変なチャニョン役を演じながらも、現場ではいつも笑顔で接してくれたので自然に元気が出ました。撮影現場の雰囲気も、おかげでさらに良くなったと思います。
――ソン・イェジンさんと「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」以来、久々の共演を果たした感想を教えてください。また、そばで見たソン・イェジンさんはどんな女優さんでしたか?
イ・ムセン:イェジンさんは撮影現場でアイディアもたくさん出してくれて、作品に積極的な姿がとても良かったです。その分、作品に対する真心を感じました。俳優としての責任感もたくさんうかがえましたし、キャラクターの雰囲気を現場でも失わないようにする姿勢が良かったです。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の時は恋人役で、今回は彼女の友人を愛する人物を演じました。次はまたどんな関係で共演できるのか楽しみです(笑)。
写真=Alien Company、SLL
イ・ムセンが「39歳」の号泣シーンに言及した。彼はJTBC水木ドラマ「39歳」で、チョン・チャニョン(チョン・ミド)に一目惚れした芸能事務所の代表キム・ジンソクに扮し、熱演を披露した。
今まであまり感情を表に出さないキャラクターを演じてきたイ・ムセンは、「39歳」を通じて様々な感情の変化を演じ、それを表にはっきりと出すキャラクターを演じた。見る人の心に響く号泣シーンから複雑な感情が盛り込まれた静かな涙まで、愛する人の死の前に毎分毎秒激しく揺れる感情をしっかりと表現し、好評を得た。特に、チョン・チャニョンが余命宣告を受けたという話を聞いて号泣するシーンは、歴史に残る涙の演技だという反応を得た。
イ・ムセンはNewsenとの書面インタビューを通じて「39歳」の放送終了に対する思いとキム・ジンソクというキャラクターに対する愛情を語った。以下は彼の一問一答である。
――「39歳」の放送終了を控えた今の心境を教えてください。
イ・ムセン:まだ実感が湧きません。今もチャニョンがそばに居るような気がします。余韻が強く残るドラマなので、この気持ちをもっと長く覚えておきたいです。自分の人生においても、記憶に残るほど大切な作品になりました。
――キム・ジンソク役を演じる上で、特に重点を置いたポイントはどこですか?
イ・ムセン:どうしようもない状況に耐えることです。様々な状況に置かれたジンソクが、どうやってこの状況を耐え抜くのか。すでにチャニョンが死ぬという設定が決まった状態でドラマが始まるのですが、それではそれを見守る僕はどうやってこの状況に耐えなければならないのか。どんな態度を取るのがベストなのかについてずっと悩み続け、様々な登場人物との関係でもそのベースを探そうとしました。もう一つはチャニョンに対する愛です。どんな状況でもチャニョンに対する愛は貫こうと思いました。
――イ・ムセンさんが選ぶ、「39歳」の名シーンを教えてください。
イ・ムセン:印象深いシーンがとても多かったのですが、ある特別なシーンというよりは、個人的にはミジョ(ソン・イェジン)、チャニョン、ジュヒ(キム・ジヒョン)の3人が日常を生きるシーンが一番記憶に残っています。悲しみの果てに向かって走っているけれど、彼女たちは平然と幸せなひと時を過ごす。3人で笑って、しゃべって、喧嘩して、仲直りをする平凡な日常がむしろ大切に思えて、そういったシーン一つ一つが名シーンだと思います。
ジンソクの名シーンは第4話で登場して、チャニョンが余命宣告を受けたことを知るシーンだったと思います。自分の感情を包み隠すことはやめて、前に進む原動力が湧いたシーンだとも言えます。作品全体で見ても、新しい第2幕が始まるきっかけになったシーンだと思います。
――チャニョンが余命宣告を受けたことを聞いて、号泣するシーンが大きな話題を集めました。このシーンを含め、涙の演技に関するビハインドストーリーはありますか?
イ・ムセン:作品全体を通しても、ジンソクとしても、最もポイントになったシーンだと思います。当時、自分がどんな考えと感情を持って演技していたのかあまり覚えていませんが、放送を見て当時のことを振り返ってみると、僕が何かをしたというより、現場のスタッフさんが作ってくれた良い雰囲気の中で、脚本家さんが描いてくれた通りに監督を信じて演じて、チョン・ミドさんがくれるエネルギーをうまく受け取ろうとしただけです。こんなシーンが完成したのはとてもラッキーなことで、俳優としても二度とない幸せな瞬間だと思います。むしろ、自分が何かをしようとしていたら、こういったシーンにはならなかったと思います。自分の俳優人生において、このような状況は二度と来ないだろうなと思うくらい、(涙の演技が)弱くもオーバーでもなかったと思います。周りにたくさん助けられたこと以外は、あまり言えることがありません。
最初は台本を見ると泣くシーンが多く、自分の感情にあまりにも寄せてしまうと危ないかもしれないと思いました。なので脚本家さん、監督とたくさん話し合いました。そのたびに出た結論は、こんなにたくさん考えたのだから本番でぶつけてみようということでした。その分、きちんとうまく表現したいと思いました。そうやって現場で考えなしにぶつけた結果、あのようなシーンができました。これが現場の力だと思います。もう一度、現場の魔力を感じました。自分の偏見や考えは時には不必要で、現場がくれる力を信じることが大事だと改めて思いました。
ビハインドといえば、特別ではないですが、「私、衝撃的な悲しい秘密を打ち明けたい」というところから、最後までワンテイクで行ったことです。現場の全てがうまく合致していたので、集中して一気に終えることができたと思います。撮影に入る前まではどんな反応が寄せられるのか、どうすればいいのかたくさん考えていましたが、現場ではただチャニョンを見つめて、エネルギーをやりとりすることだけに集中しました。
――相手役のチョン・ミドさんとの相性や、撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
イ・ムセン:とても良かったです。この場を借りてチョン・ミドさんにありがとうと伝えたいです。心理的に一番大変なチャニョン役を演じながらも、現場ではいつも笑顔で接してくれたので自然に元気が出ました。撮影現場の雰囲気も、おかげでさらに良くなったと思います。
――ソン・イェジンさんと「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」以来、久々の共演を果たした感想を教えてください。また、そばで見たソン・イェジンさんはどんな女優さんでしたか?
イ・ムセン:イェジンさんは撮影現場でアイディアもたくさん出してくれて、作品に積極的な姿がとても良かったです。その分、作品に対する真心を感じました。俳優としての責任感もたくさんうかがえましたし、キャラクターの雰囲気を現場でも失わないようにする姿勢が良かったです。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の時は恋人役で、今回は彼女の友人を愛する人物を演じました。次はまたどんな関係で共演できるのか楽しみです(笑)。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ミョンミ
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