「シスターズ」オム・ジウォン、謎めく妖艶なキャラクターを熱演“趣味や運動をしながら役と別れる時間を過ごしている”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
韓国で最近最終回を迎えたtvNドラマ「シスターズ」が、熱い好評の中で幕を下ろした。相次ぐどんでん返しと衝撃的な事件の中心には、オム・ジウォンがいた。最初から自分を始め、みんなを殺す計画だったウォン・サンア(オム・ジウォン)は、温室のスプリンクラーに塩酸が混ざっていると明かして狂気に満ちた笑顔を見せ、すぐに緑色の蘭とともに最期を迎えた。
普通の悪役に飽きていた視聴者に斬新な衝撃を与えた彼女は、本人のキャリア史上、最も強烈で新しいウォン・サンアのキャラクターを完成させた。
――「シスターズ」が最終回を迎えましたが、感想を教えてください。
オム・ジウォン:今年3月より撮影を開始して、6ヶ月間120回という時間をウォン・サンアと一緒に過ごしました。憎いけれど憎めない、様々な顔と心を持っているサンアを愛してくださった視聴者の皆さんに感謝しています。まず、素晴らしい脚本を書いてくださった脚本家のチョン・ソギョンさん、言葉のいらない演出力のキム・ヒウォン監督に感謝したいです。素敵な脚本と演出のおかげで、サンアを描いて探していく過程が、宝探しをする子供のように楽しくて幸せでした。愛情を込めて撮影してくださったパク・ジャンヒョク撮影監督、ユ・ヨンジョン照明監督。すべてのセットを感動的に美しく作ってくださったリュ・ソンヒ美術監督。皆さんのおかげで完璧なサンアになることができました。何よりも作品の完成は視聴者の皆さんです。愛情を持ってこの作品をご覧いただいた視聴者の方々に、心より感謝申し上げます。「シスターズ」の一部になることができて私も幸せでした。
――最初に台本を読んだ時に受けた印象は? また、「京城学校:消えた少女たち」以来、久しぶりの悪役だったと思いますが、この作品に出演することになったきっかけを教えてください。
オム・ジウォン:最初に台本をもらった時、第4話まで読みました。台本がすごく面白かったです。サンアの最初の出演シーンは多くありませんでした。第1話と2話にはほとんど出演しませんが、それでもキャラクターがすごく魅力的でした。普段から好きな脚本家さんだったので出演したかったですし、自分がサンアを務めることになったら「様々な姿で表現できるかも」と思いました。第5話以来、ギャップのあるサンアの姿が登場し、出演して良かったと思いました。出演しなかったら後悔したかもしれません。次回作では悪役や時代劇に挑戦してみようと思っていたのですが、サンアもミステリアスな内面を持っているキャラクターだったので、出演を決心しました。役柄を細かく分けるとサンアは悪役だと言えますが、“ヴィラン”に近い多面的な人物だと思います。
――予期せぬどんでん返しと残酷な悪行で、視聴者に毎話、衝撃を与えたキャラクターでしたね。自身が思うサンアはどのような人物でしたか?
オム・ジウォン:脚本家さんから「ジウォンさんは、サンアの心の構造をよく理解してくれる女優だと思う」と言われました。物語の流れによって変わるサンアの感情と気持ちを、うまく表現しようと思いました。過去のいくつかの事件と状況のせいで悪役になり、一般的な範囲を超える感情と考えを持つようになりましたが、彼女が持つ生まれながらの純粋さ、愛しさが感じられる人物だと思いました。
――この作品とキャラクターを演じる時、特別に準備したことはありますか?
オム・ジウォン:まず、サンアを準備する過程で外見的に楽しかったのは衣装です。この場を借りて、美術チームの皆さんに感謝の言葉を伝えたいです。セットが素晴らしく、各キャラクターたちに特定のカラーを決めてくださいました。サンアにはブルーとパープルを決めていただき、それに基づいてスタイリストチームと拡張させていきました。その過程が新鮮で楽しかったです。また、第8話のエンディングでサンアの衣装はイエロー、閉ざされた部屋ではレッドトーン、温室ではブルートーンなど、特定の場所で与えられた色がありました。衣装ごとに決めてくださったカラーが、セットともぴったりでした。その他にも衣装で表現するのは限界があるので、衣装はなるべく決めてくださった色に合わせ、ハイジュエリーを使ってサンアの上品さを維持しました。
――キャラクターの内面についてはどのようなことを考えましたか?
オム・ジウォン:内面的には、サンアは感情が複雑な人物で、様々な感情のシステムを持っています。スケジュールのため、第6話の撮影を終える前に、第12話の最後のシーンであるサンアの最期の瞬間を先に撮影しました。撮影当時は、エンディングを途中に撮影するということにプレッシャーを感じていましたが、撮影前に脚本家さんとよく話し合ったので、サンアという人物をよく理解できました。一方では「実際に最後の撮影でそのシーンを撮影したらどうなっただろう」と気になったりもします。
――演じる際に重点を置いた部分はどんなところですか?
オム・ジウォン:キャラクターのある部分を準備するというよりは、その人物を台本を通じて覗き込んで、理解しようとしました。脚本家さんが一風変わっているなと思ったことは、全体的に台本読み合わせをする時、すべての俳優になるべくセリフを台本通りに完璧に演じてほしいと頼んだことです。すべての俳優に同じでしたが、すごい分量のセリフを言わなければいけないシーンでは、セリフ一つ一つやサンアという人物についてよく説明してくださって、サンアとより近づくことができ、親しくなった感じがしました。何よりも脚本が完璧だったので、特別に頑張らなくてもスポンジのように染み込むことができたキャラクターでした。口ぶりの中でサンアの心の中を探していく過程も楽しかったです。
――約6ヶ月間、作品を通じてこれまでにない悪役を演じられましたが、撮影後の後遺症はありませんでしたか?
オム・ジウォン:とりわけこの作品で感情が強いシーンが多かったですが、撮影の終了後、特に後遺症があったりはしませんでした。長年、演技をしてきたので、キャラクターと別れるのは慣れています。恋愛が終わるとその人をすぐ忘れられるよう、健康的な女優になるため早く忘れるトレーニングも、努力もしてきました。またそうするのが、女優オム・ジウォンにとってもいいかもしれないです。撮影が終わってからいくつかの趣味や運動をするなど、キャラクターと別れる時間を過ごしています。
――劇中、最も愛着が強いシーンや印象的なシーンは?
オム・ジウォン:素晴らしいシーンが多すぎて1つを選ぶのは難しいですが、全体的に印象的だったのは第8話です。サンアのターニングポイントになるストーリーだったので、力をたくさん入れました。撮影当時、扁桃炎で体の具合が悪かったのですが、サンアにとってすごく大事なシーンだったので、急いで病院に行って薬を飲んで、キャンディもなめました。それでも結局、体調不良の状態で撮影したので、未練が残っています。また、第11話でジェサンを殺して「あなたはどうして私と結婚したの? 私はあなたのために死なない」と、ジェサンと別れるシーンが最も悲しかったです。このシーンを見てから第8話の初めに、閉ざされた部屋から出たサンアがジェサンに「約束してほしいわ。どんなことがあっても私を守ってくれるということ」というシーンは、サンアの二重の姿を披露するシーンだったので、すごく怖くもありましたが、心が痛くて記憶に残っています。
――この作品で主要事件の中心に立って、3人の姉妹、そして夫のパク・ジェサン(オム・ギジュン)と対立しましたが、共演者との呼吸はどうでしたか? 現場で最も記憶に残るエピソードがあれば教えてください。
オム・ジウォン:キム・ゴウンさん、パク・ジフさんとの相性も良かったですし、娘のヒョリン(チョン・チェウン)の透明感のある演技も良かったです。チョン・チェウンちゃんが演じたヒョリンはすごく可愛くて優しいですが、本気でサンアを愛するその気持ちがそのまま感じられました。オム・ギジュンさんはベテランなので、信頼感がありました。すべての共演者の皆さんと息が合いました。このような経験は女優としてとても幸せでした。また台本はもちろん、監督をはじめ、すべての制作陣の皆さんがそれぞれの分野でのプロなので、学ぶ喜びがある現場でした。
――オム・ジウォンさんにとって、この作品はどのような作品として記憶に残りそうですか?
オム・ジウォン:共演した出演陣、制作陣の皆さんとの完璧な呼吸が記憶に残りそうです。
――最後に視聴者の皆さんに一言お願いします。
オム・ジウォン:「シスターズ」を見てくださった視聴者の方々に本当に感謝しています。一緒に作品を作る人たちの雰囲気が良いというのも大事ですが、ドラマを見て共感してくださる方々がたくさんいるほうが、役者としてやりがいを感じます。本作は特にたくさんの方々に愛していただいて美しい結果が実ることができました。私の演じたサンアは憎いキャラクターでしたが、嫌わないでくださって感謝しています。ゆっくり休んで体の調子を回復して、また新しい姿で、皆さんを魅了するような作品でお目にかかりたいです。
写真=C-JeSエンターテインメント
女優のオム・ジウォンが「シスターズ」の放送が終了した感想を明かした。韓国で最近最終回を迎えたtvNドラマ「シスターズ」が、熱い好評の中で幕を下ろした。相次ぐどんでん返しと衝撃的な事件の中心には、オム・ジウォンがいた。最初から自分を始め、みんなを殺す計画だったウォン・サンア(オム・ジウォン)は、温室のスプリンクラーに塩酸が混ざっていると明かして狂気に満ちた笑顔を見せ、すぐに緑色の蘭とともに最期を迎えた。
普通の悪役に飽きていた視聴者に斬新な衝撃を与えた彼女は、本人のキャリア史上、最も強烈で新しいウォン・サンアのキャラクターを完成させた。
――「シスターズ」が最終回を迎えましたが、感想を教えてください。
オム・ジウォン:今年3月より撮影を開始して、6ヶ月間120回という時間をウォン・サンアと一緒に過ごしました。憎いけれど憎めない、様々な顔と心を持っているサンアを愛してくださった視聴者の皆さんに感謝しています。まず、素晴らしい脚本を書いてくださった脚本家のチョン・ソギョンさん、言葉のいらない演出力のキム・ヒウォン監督に感謝したいです。素敵な脚本と演出のおかげで、サンアを描いて探していく過程が、宝探しをする子供のように楽しくて幸せでした。愛情を込めて撮影してくださったパク・ジャンヒョク撮影監督、ユ・ヨンジョン照明監督。すべてのセットを感動的に美しく作ってくださったリュ・ソンヒ美術監督。皆さんのおかげで完璧なサンアになることができました。何よりも作品の完成は視聴者の皆さんです。愛情を持ってこの作品をご覧いただいた視聴者の方々に、心より感謝申し上げます。「シスターズ」の一部になることができて私も幸せでした。
――最初に台本を読んだ時に受けた印象は? また、「京城学校:消えた少女たち」以来、久しぶりの悪役だったと思いますが、この作品に出演することになったきっかけを教えてください。
オム・ジウォン:最初に台本をもらった時、第4話まで読みました。台本がすごく面白かったです。サンアの最初の出演シーンは多くありませんでした。第1話と2話にはほとんど出演しませんが、それでもキャラクターがすごく魅力的でした。普段から好きな脚本家さんだったので出演したかったですし、自分がサンアを務めることになったら「様々な姿で表現できるかも」と思いました。第5話以来、ギャップのあるサンアの姿が登場し、出演して良かったと思いました。出演しなかったら後悔したかもしれません。次回作では悪役や時代劇に挑戦してみようと思っていたのですが、サンアもミステリアスな内面を持っているキャラクターだったので、出演を決心しました。役柄を細かく分けるとサンアは悪役だと言えますが、“ヴィラン”に近い多面的な人物だと思います。
――予期せぬどんでん返しと残酷な悪行で、視聴者に毎話、衝撃を与えたキャラクターでしたね。自身が思うサンアはどのような人物でしたか?
オム・ジウォン:脚本家さんから「ジウォンさんは、サンアの心の構造をよく理解してくれる女優だと思う」と言われました。物語の流れによって変わるサンアの感情と気持ちを、うまく表現しようと思いました。過去のいくつかの事件と状況のせいで悪役になり、一般的な範囲を超える感情と考えを持つようになりましたが、彼女が持つ生まれながらの純粋さ、愛しさが感じられる人物だと思いました。
――この作品とキャラクターを演じる時、特別に準備したことはありますか?
オム・ジウォン:まず、サンアを準備する過程で外見的に楽しかったのは衣装です。この場を借りて、美術チームの皆さんに感謝の言葉を伝えたいです。セットが素晴らしく、各キャラクターたちに特定のカラーを決めてくださいました。サンアにはブルーとパープルを決めていただき、それに基づいてスタイリストチームと拡張させていきました。その過程が新鮮で楽しかったです。また、第8話のエンディングでサンアの衣装はイエロー、閉ざされた部屋ではレッドトーン、温室ではブルートーンなど、特定の場所で与えられた色がありました。衣装ごとに決めてくださったカラーが、セットともぴったりでした。その他にも衣装で表現するのは限界があるので、衣装はなるべく決めてくださった色に合わせ、ハイジュエリーを使ってサンアの上品さを維持しました。
――キャラクターの内面についてはどのようなことを考えましたか?
オム・ジウォン:内面的には、サンアは感情が複雑な人物で、様々な感情のシステムを持っています。スケジュールのため、第6話の撮影を終える前に、第12話の最後のシーンであるサンアの最期の瞬間を先に撮影しました。撮影当時は、エンディングを途中に撮影するということにプレッシャーを感じていましたが、撮影前に脚本家さんとよく話し合ったので、サンアという人物をよく理解できました。一方では「実際に最後の撮影でそのシーンを撮影したらどうなっただろう」と気になったりもします。
――演じる際に重点を置いた部分はどんなところですか?
オム・ジウォン:キャラクターのある部分を準備するというよりは、その人物を台本を通じて覗き込んで、理解しようとしました。脚本家さんが一風変わっているなと思ったことは、全体的に台本読み合わせをする時、すべての俳優になるべくセリフを台本通りに完璧に演じてほしいと頼んだことです。すべての俳優に同じでしたが、すごい分量のセリフを言わなければいけないシーンでは、セリフ一つ一つやサンアという人物についてよく説明してくださって、サンアとより近づくことができ、親しくなった感じがしました。何よりも脚本が完璧だったので、特別に頑張らなくてもスポンジのように染み込むことができたキャラクターでした。口ぶりの中でサンアの心の中を探していく過程も楽しかったです。
――約6ヶ月間、作品を通じてこれまでにない悪役を演じられましたが、撮影後の後遺症はありませんでしたか?
オム・ジウォン:とりわけこの作品で感情が強いシーンが多かったですが、撮影の終了後、特に後遺症があったりはしませんでした。長年、演技をしてきたので、キャラクターと別れるのは慣れています。恋愛が終わるとその人をすぐ忘れられるよう、健康的な女優になるため早く忘れるトレーニングも、努力もしてきました。またそうするのが、女優オム・ジウォンにとってもいいかもしれないです。撮影が終わってからいくつかの趣味や運動をするなど、キャラクターと別れる時間を過ごしています。
――劇中、最も愛着が強いシーンや印象的なシーンは?
オム・ジウォン:素晴らしいシーンが多すぎて1つを選ぶのは難しいですが、全体的に印象的だったのは第8話です。サンアのターニングポイントになるストーリーだったので、力をたくさん入れました。撮影当時、扁桃炎で体の具合が悪かったのですが、サンアにとってすごく大事なシーンだったので、急いで病院に行って薬を飲んで、キャンディもなめました。それでも結局、体調不良の状態で撮影したので、未練が残っています。また、第11話でジェサンを殺して「あなたはどうして私と結婚したの? 私はあなたのために死なない」と、ジェサンと別れるシーンが最も悲しかったです。このシーンを見てから第8話の初めに、閉ざされた部屋から出たサンアがジェサンに「約束してほしいわ。どんなことがあっても私を守ってくれるということ」というシーンは、サンアの二重の姿を披露するシーンだったので、すごく怖くもありましたが、心が痛くて記憶に残っています。
――この作品で主要事件の中心に立って、3人の姉妹、そして夫のパク・ジェサン(オム・ギジュン)と対立しましたが、共演者との呼吸はどうでしたか? 現場で最も記憶に残るエピソードがあれば教えてください。
オム・ジウォン:キム・ゴウンさん、パク・ジフさんとの相性も良かったですし、娘のヒョリン(チョン・チェウン)の透明感のある演技も良かったです。チョン・チェウンちゃんが演じたヒョリンはすごく可愛くて優しいですが、本気でサンアを愛するその気持ちがそのまま感じられました。オム・ギジュンさんはベテランなので、信頼感がありました。すべての共演者の皆さんと息が合いました。このような経験は女優としてとても幸せでした。また台本はもちろん、監督をはじめ、すべての制作陣の皆さんがそれぞれの分野でのプロなので、学ぶ喜びがある現場でした。
――オム・ジウォンさんにとって、この作品はどのような作品として記憶に残りそうですか?
オム・ジウォン:共演した出演陣、制作陣の皆さんとの完璧な呼吸が記憶に残りそうです。
――最後に視聴者の皆さんに一言お願いします。
オム・ジウォン:「シスターズ」を見てくださった視聴者の方々に本当に感謝しています。一緒に作品を作る人たちの雰囲気が良いというのも大事ですが、ドラマを見て共感してくださる方々がたくさんいるほうが、役者としてやりがいを感じます。本作は特にたくさんの方々に愛していただいて美しい結果が実ることができました。私の演じたサンアは憎いキャラクターでしたが、嫌わないでくださって感謝しています。ゆっくり休んで体の調子を回復して、また新しい姿で、皆さんを魅了するような作品でお目にかかりたいです。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ミョン・ヒスク
topics