【REPORT】K-POPの未来を担うのは誰? 日本進出を目指す気鋭のアーティストが集結したイベント『KOREA SPOTLIGHT』
このイベントは韓国の国家行政機関である文化体育観光部の主催により世界各地で行われてきたが、日本では初めてとなる。今まで多くのスターを国際的な成功に導いてきた同公演への注目度は高く、1300人を収容できる会場は熱狂的なK-POPファンで埋めつくされた。
続く「Bewitched」をはじめ、「Moonlight」や「翼(Wings)」といったナンバーでは、セールスポイントとなるファンタジー要素の強いダークな世界観をしっかりアピール。そうかと思えば、ラストの「安否(Greetings)」ではアコースティックギターの穏やかな演奏をバックに伸びやかな声を響かせるなど、短時間にもかかわらずグループの個性を余すところなく伝えてくれた。
きらびやかなダンスポップ「ぐつぐつ(Boggle Boggle)」で颯爽と登場したメンバーたちは、キュートなパフォーマンスを展開。瞬時にして客席を虜にした後も、「PLZ PLZ PLZ」や「関心事」といったフレッシュなナンバーを連発。なかでも今回のイベントのために日本語で歌った「ありがとう」や、チアリーディング的な要素を盛り込んだデビュー曲「RAT A TAT」などを聴いて、彼女たちならではの魅力に気付いた人も多かったに違いない。
しかしながら現状に満足できなかった彼女は、2019年に従来のスタイルを捨てて再出発。エキセントリックなボーカルと前衛的なシンセポップを武器にオンリーワンの道を歩んでいく。今回の舞台では中近東の香りが漂う「Yellow」やクールなエレクトロニカ「FALLING」など計6曲を通して、K-POPの枠に収まりきらない強烈なキャラクターを十分に示すことができたと思う。
今回演奏したのは、人気曲「息(Breath)」の日本語バージョンを手始めに、「僕が君の慰めになる(Under The Tree)」や「無数に(Everything Is Fine)」といったライブ映え抜群のオリジナルナンバーや、星野源の大ヒット曲「恋」のカバーなど計7曲。どの曲も親しみやすく、国境を越えて幅広い世代に支持されそうだ。特に南米育ちのボーカリスト、チョン・ホウォンの誠実な性格がにじみ出た真っすぐなボーカルは日本でも受けるのではないだろうか。
とはいえ、日本のファンとリアルに会えたのは今回のイベントが初めてとのこと。だからこそ、日本ファーストシングル「SO GOOD」、ディスコファンクの「Villain」と「Switch」、レゲエ風の「SHY」と人気曲・代表曲の数々がこれでもかと押し寄せてくる30分間があっという間だったと思った人は多かったはずだ。
前日11月8日(火)に開催されたMedia Conference &Networking Receptionにも多くの関係者やメディアが集まり、アーティストやマネジメント担当者と交流。K-POPやKコンテンツに高い期待を寄せていた。いずれにしても、日本におけるK-POPの人気は『KOREA SPOTLIGHT』のようなイベントによってさらに広がっていくのは間違いないだろう。
取材:まつもとたくお
■公演概要
KOREA SPOTLIGHT @JAPAN
日時:2022年11月9日(水)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:Spotify O-EAST
席種:オールスタンディング / 無料招待制
【セットリスト】
●PIXY
1. Villain
2. Bewitched
3. Moonlight
4. 중독 (Addicted)
5. Wings (날개)
6. 안부 (Greetings)
●BEAUTY BOX
1. 보글보글 (Boggle Boggle)
2. 받아줄래?! (Take My Heart?!)
3. PLZ PLZ PLZ
4. 관심사 (Favorite)
5. 고마워요 (Thank U)
6. Rat A Tat
●LIM KIM
1. YELLOW
2. FALLING
3. YO-SOUL
4. DIGITAL KHAN
5. SAL-KI
6. VEIL
●W24
1. 숨 (息 - 日本語バージョン)
2. 코이 (恋 - 星野源カバー)
3. 이 밤 어둠속을 밝힐게요 (Revelations)
4. 내가 너의 위로되어 (Under the Tree)
5. 무지개가 떴습니다 (Over the Rainbow)
6. 무수히 (Everything Is Fine)
7. 난리 부르스 (Lonely Twist)
●DRIPPIN
1. SOGOOD
2. Villain
3. SHY
4. Switch
5. GAME
6. ZERO
主催:韓国文化体育観光部
主管:韓国コンテンツ振興院
共同主管:THECOO
後援:駐日韓国文化院、日本音楽産業・文化振興財団(JMCE)
協力:KBS Japan、KNTV
■関連リンク
公式サイト:https://www.kpopticket.net/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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