「愛と、利と」ムン・ガヨン、作品を通じて感じたこととは?“愛はただ美しいものではない”【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
最近韓国で放送が終了したJTBC水木ドラマ「愛と、利と」は結論を出さずに幕を下ろした。
同名の小説を原作とする同作は、KCU銀行ヨンポ支店の、それぞれ異なる利害を持っている人々が出会い、真の愛の意味を理解していく物語を描いた作品だ。
ムン・ガヨンは劇中で、“ヨンポ支店の女神”と呼ばれるアン・スヨン役を演じた。ハ・サンス(ユ・ヨンソク)と互いに良い感情を持っていたスヨンは、サンスの曖昧な態度に傷つけられてチョン・ジョンヒョン(チョン・ガラム)と恋愛を始めるが、サンスへの感情を捨てられない人物だ。ムン・ガヨンは複雑で混乱しているスヨンの感情を細密に描き出し、“ムン・ガヨンの再発見”という好評を得た。
これと関連して最近、ソウル江南(カンナム)区にあるカフェでマイデイリーとインタビューを行ったムン・ガヨンは、最終回を出演陣と一緒に視聴したとし、「雰囲気がすごく良くて、面白かったです。撮影が終わって1ヶ月くらい経ちましたが、昨年は休まずに走ってきたので、作品が終わったというのを昨日になって実感できました。帰宅中にOST(挿入歌)を聴いたのですが、切ない感じもして、私たちのラブストーリーに関する物語なので、思い出に浸ったりしました。恋愛の一部を披露した感じです」と笑顔を見せた。
物語は、4年ぶりに再会したスヨンとサンスが、思い出の場所である坂道に一緒に上がることで幕を下ろした。このような結末について彼女は「満足しています。第12話が原作での結末でした。私は脚本家の方々が、この作品ならではの色を完成してくれたと思います。小さな瞬間の選択によって結果が出るので、この結末が1番良かったと思います」と語った。
また「多くの方々が個人的にスヨンの感情が何なのか、明確な答えを待っていました。自分を中心に議論が活発に行われてほしい、という心構えでこのキャラクターを演じました。私が口にしてしまうと、人々がそれが答えだと考えてしまうのではないかと心配になりました。(サンスとスヨンが)仲良く過ごした可能性もあって、結婚して離婚する可能性もあって、スヨンは幸せな瞬間より不安な感情を先に考える人です。自分の視線で見ると色々と意味を与えるのではないかと思ってたくさん悩みました。2人がそれぞれ別の方向を向くことで終わるのか、結局同じ方向を向くことになるのか、たくさん悩みました。それでも坂道を同じ方向に上がったので、私はとんかつを食べたと思います」と、結末後のストーリーを予想した。
サンスとスヨンの恋愛を心待ちにしていた視聴者の願いとは違って、スヨンはサンスが近づいていくと逃げてしまう。そのようなスヨンの行動は、もどかしさと共に同情を買った。
彼女は「知人から連絡がたくさん来ました。今回の作品は特に多かったです。もどかしい、という反応だとしても、たくさん言及されたという事実が嬉しかったです。携帯電話でも反応を確認しますが、私が通うショップ、グラビア撮影の現場や別の現場に行った際、初対面のスタッフの方々がこの作品を見ていると言ってくれました」とし「最後にまたスヨンは逃げるだろう、と予想しながら“ランスヨン(run+スヨン)”とも言っていました。知人の中では『スヨンは幸せに対するアレルギーでもあるのか』と言う意見もありました。とにかく、スヨンへの愛情があるからこそ、そのような反応が出たのだと思います」と笑顔を見せた。
スヨンの行動が理解できない瞬間が、1回もなかったという彼女は「すべての選択ではないとしても、耐えることは誰でも経験する感情だと思います。後半へ進むほど、スヨンが一度は泣いてくれたほうが視聴者に痛快さを与え、個人的にもすっきりするのではないかと思いましたが、スヨンはあまり感情を表さないタイプなので、声を出して泣けないと思いました」と述べた。
また「いくつかのシーンは我慢しようとしたにもかかわらず、涙が出てしまいました。なるべくスヨンの感情を隠そうと思っていました。多くの方々がもどかしさを感じるのは、当然だと思います」と付け加えた。
特に彼女は、警官になったジョンヒョンと横断歩道で対面したシーンが最も大変だったという。「ジョンヒョンとの横断歩道のシーンは、台本を見た時も、撮影する時も悲しかったです。台本に説明や表情が詳しく書かれていますが、(そのシーンでは)『ジョンヒョンを最後に目に収める』と書かれていました。ですが、涙が出てしまいました。泣かないために舌を噛んだりもしました」と明かした。
「愛と、利と」の出演後、愛への考え方が変わったのだろうか。彼女は「愛は理解できない、という考えがもっと強くなりました。みんなその難しいことをしているんだ、と思いました(笑)」と話した。
また彼女は、愛について「少しは幻想を持っていました。もう少し若かった頃は、自分の真心が相手にいつかは伝わる、という幻想を持っていました。しかし、経験をして、恋愛ドラマに出演して、再び考えてみたら、現実では自分の真心が伝わりませんでした。相手が理解しないと、自分の真心は意味がありませんでした。現実を直視することになりました。自分が持っている愛への幻想が、ただ美しいものではないんだ、すべての関係というのが自分の欲心で、これを理解してもらいたかったです。自分が伝える瞬間、相手がそれを受け入れるかどうかに関係なく、真心は通じない、と思いました」と正直な考えを告白した。
写真=キーイースト
女優のムン・ガヨンが愛について語った。最近韓国で放送が終了したJTBC水木ドラマ「愛と、利と」は結論を出さずに幕を下ろした。
同名の小説を原作とする同作は、KCU銀行ヨンポ支店の、それぞれ異なる利害を持っている人々が出会い、真の愛の意味を理解していく物語を描いた作品だ。
ムン・ガヨンは劇中で、“ヨンポ支店の女神”と呼ばれるアン・スヨン役を演じた。ハ・サンス(ユ・ヨンソク)と互いに良い感情を持っていたスヨンは、サンスの曖昧な態度に傷つけられてチョン・ジョンヒョン(チョン・ガラム)と恋愛を始めるが、サンスへの感情を捨てられない人物だ。ムン・ガヨンは複雑で混乱しているスヨンの感情を細密に描き出し、“ムン・ガヨンの再発見”という好評を得た。
これと関連して最近、ソウル江南(カンナム)区にあるカフェでマイデイリーとインタビューを行ったムン・ガヨンは、最終回を出演陣と一緒に視聴したとし、「雰囲気がすごく良くて、面白かったです。撮影が終わって1ヶ月くらい経ちましたが、昨年は休まずに走ってきたので、作品が終わったというのを昨日になって実感できました。帰宅中にOST(挿入歌)を聴いたのですが、切ない感じもして、私たちのラブストーリーに関する物語なので、思い出に浸ったりしました。恋愛の一部を披露した感じです」と笑顔を見せた。
物語は、4年ぶりに再会したスヨンとサンスが、思い出の場所である坂道に一緒に上がることで幕を下ろした。このような結末について彼女は「満足しています。第12話が原作での結末でした。私は脚本家の方々が、この作品ならではの色を完成してくれたと思います。小さな瞬間の選択によって結果が出るので、この結末が1番良かったと思います」と語った。
また「多くの方々が個人的にスヨンの感情が何なのか、明確な答えを待っていました。自分を中心に議論が活発に行われてほしい、という心構えでこのキャラクターを演じました。私が口にしてしまうと、人々がそれが答えだと考えてしまうのではないかと心配になりました。(サンスとスヨンが)仲良く過ごした可能性もあって、結婚して離婚する可能性もあって、スヨンは幸せな瞬間より不安な感情を先に考える人です。自分の視線で見ると色々と意味を与えるのではないかと思ってたくさん悩みました。2人がそれぞれ別の方向を向くことで終わるのか、結局同じ方向を向くことになるのか、たくさん悩みました。それでも坂道を同じ方向に上がったので、私はとんかつを食べたと思います」と、結末後のストーリーを予想した。
サンスとスヨンの恋愛を心待ちにしていた視聴者の願いとは違って、スヨンはサンスが近づいていくと逃げてしまう。そのようなスヨンの行動は、もどかしさと共に同情を買った。
彼女は「知人から連絡がたくさん来ました。今回の作品は特に多かったです。もどかしい、という反応だとしても、たくさん言及されたという事実が嬉しかったです。携帯電話でも反応を確認しますが、私が通うショップ、グラビア撮影の現場や別の現場に行った際、初対面のスタッフの方々がこの作品を見ていると言ってくれました」とし「最後にまたスヨンは逃げるだろう、と予想しながら“ランスヨン(run+スヨン)”とも言っていました。知人の中では『スヨンは幸せに対するアレルギーでもあるのか』と言う意見もありました。とにかく、スヨンへの愛情があるからこそ、そのような反応が出たのだと思います」と笑顔を見せた。
スヨンの行動が理解できない瞬間が、1回もなかったという彼女は「すべての選択ではないとしても、耐えることは誰でも経験する感情だと思います。後半へ進むほど、スヨンが一度は泣いてくれたほうが視聴者に痛快さを与え、個人的にもすっきりするのではないかと思いましたが、スヨンはあまり感情を表さないタイプなので、声を出して泣けないと思いました」と述べた。
また「いくつかのシーンは我慢しようとしたにもかかわらず、涙が出てしまいました。なるべくスヨンの感情を隠そうと思っていました。多くの方々がもどかしさを感じるのは、当然だと思います」と付け加えた。
特に彼女は、警官になったジョンヒョンと横断歩道で対面したシーンが最も大変だったという。「ジョンヒョンとの横断歩道のシーンは、台本を見た時も、撮影する時も悲しかったです。台本に説明や表情が詳しく書かれていますが、(そのシーンでは)『ジョンヒョンを最後に目に収める』と書かれていました。ですが、涙が出てしまいました。泣かないために舌を噛んだりもしました」と明かした。
「愛と、利と」の出演後、愛への考え方が変わったのだろうか。彼女は「愛は理解できない、という考えがもっと強くなりました。みんなその難しいことをしているんだ、と思いました(笑)」と話した。
また彼女は、愛について「少しは幻想を持っていました。もう少し若かった頃は、自分の真心が相手にいつかは伝わる、という幻想を持っていました。しかし、経験をして、恋愛ドラマに出演して、再び考えてみたら、現実では自分の真心が伝わりませんでした。相手が理解しないと、自分の真心は意味がありませんでした。現実を直視することになりました。自分が持っている愛への幻想が、ただ美しいものではないんだ、すべての関係というのが自分の欲心で、これを理解してもらいたかったです。自分が伝える瞬間、相手がそれを受け入れるかどうかに関係なく、真心は通じない、と思いました」と正直な考えを告白した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- パク・ソヨン
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